ねごと・蒼山幸子が選ぶ「心の旅をしたい時」に読む5冊

いしいしんじ「プラネタリウムのふたご」

著者
いしい しんじ
出版日
星の見えない村に生まれた双子。一人はプラネタリウムの星の語り部に、もう一人は手品師になっていくお話。それぞれの運命の行く末に泣けます。信じる、ということは怖いことだけど、同時にとてもロマンのあることなんだと知った一冊。

銀色夏生「うまいウソ」

著者
銀色 夏生
出版日
高校生の時、この銀色さんの本に出会ったことで、私の言葉への扉は開かれていった気がします。誰もがわかる柔らかくて短い日本語の中に、はっとするほど人の心に対する洞察と、視点の鋭さが紛れ込んでいて、衝撃でした。

谷川俊太郎「これが私の優しさです」

著者
谷川 俊太郎
出版日
言わずと知れた谷川さんの作品の中でも、この詩が一番好きです。言葉の巧みさはやっぱり凄いです。おおらかで普遍的なのにどこかくすぐったくていじらしい。そんな谷川さんの言葉に触れているだけで、心が穏やかになります。

さくらももこ「コジコジ」

著者
さくら ももこ
出版日
2009-04-15
今、あれ?と思ったそこのあなた。あなどるなかれ。コジコジほどトリップできる漫画はありません。子供たちを喜ばすキャラクターになるべく、メルヘンの国で学校に通っているコジコジや半魚鳥のジローくんたちの毎日。設定がまず、凄い。ジローくんは普通にタワーレコードで電気グルーヴを買ってきたりするし、ふわっとしたコジコジからたまに出てきたりする悟りのような名言には目から鱗です。

よしもとばなな・河合隼雄「なるほどの対話」

著者
["河合 隼雄", "吉本 ばなな"]
出版日
2005-08-28
大好きな作家ばななさんと、心理学者河合隼雄先生の対談集。まったく堅苦しくなく、難しく考えてしまいがちなクリエイティブすることについての話や自分自身を知るということについて、さらっと答えが出されていて興味深かったです。肩の力を抜いて生きようと思える一冊。

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  • 本と音楽

    バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。

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