NASAが重大発表!地球と似た惑星を発見!

更新:2021.12.16

2017年2月、NASAが太陽系外に地球と似た惑星を発見したことを発表しました。もしかしたら生命が存在している可能性もあると言われていますが、いったいどのような惑星なのでしょうか?

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NASAが太陽系外に地球と似た惑星を発見!

研究者たちは、今までで最も見込みのある太陽系外惑星を発見したかもしれない、と明かしました。比較的地球の近くにあるトラピスト1という星の軌道上に、7つの惑星が見つかりました。このうち3つの星には、生命が存在するために必須のものがたくさん揃っているようです。寒すぎず暑すぎず、大きさは大体地球と同じくらいで、ゴツゴツした地面と水もあるそうです。

2017年2月現時点でこれらの星についてさほど詳しいことは分かっていませんが、科学者たちはさらに研究を重ねて、これらの星には何があり、どのような成分で構成されているのかなどを探りたいとしています。そうすれば、生命が存在していることの有力な証拠が出てくることだってあるかもしれません。もし大気中に特定の分子を見つけることができれば、そこに宇宙人がいる可能性がかなり高くなります。ただし、これらの星は地球から39光年も離れており、人間がそこにたどり着くことができるのは、もう少し先のことになりそうです。

現在入手できる限られた情報に基づき、研究者たちとNASAは、もし人間がこれらの星にたどり着けるようになったら、そこでの生活はどのようなものになるかまとめました。

これらの星は全部で7つ、全て地球と同じくらいの大きさをしています。太陽との距離は、地球と太陽の距離よりも短いのですが、地球よりも暗いので、科学者たちはこの星に住んだらとても美しい景色が見られる、と言います。

これらの星では、すべてのものが普通よりも暗く見えると言います。目に入ってくる光の量は、我々が太陽の下にあるときの200倍も少なく、夕暮れ時のような感じだろうと考えられています。

研究者によれば、この暗さにもかかわらず、気温は温暖です。これは、星から出て星を温める役割をするエネルギーの量が、地球と大体同じだからだそうです。星が比較的暗いのに、これらの星が暖かいのは、太陽の役割をする星にとても近いからです。

研究に携わっている科学者の1人であるアモーリ・トリアウド博士は「景色はとても綺麗でしょう」と話します。「時々、空には月ほどの大きさの別の星が見られると思われます」

博士によれば、これらの星では我々にとって太陽にあたるものが、我々が地球から太陽を見るよりも10倍大きく見えるのだそうです。そしてサーモン刺身のような色に見えるだろうと言われています。トリアウド博士によると、研究者たちは、当初は深紅色に見えるだろうと考えていましたが、この赤い光のほとんどが赤外線になってしまうので、目には見えないだろうということです。

しかし、もしこの星に生物がいたとしても、そんなふうに見えているとは考えにくい、と科学者たちは考えています。彼らは我々とはまったく違った眼を持っているかもしれないし、そもそも眼がない生物だということだって考えられるからです。


Photo:C)The Independent / Zeta Image
Text:(C)The Independent / Zeta Image

惑星についてよく知るための本

著者
["渡部潤一", "渡部好恵"]
出版日
2016-07-13
著者
["沼澤 茂美", "脇屋奈々代"]
出版日
2015-10-30
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