春田ななのおすすめ漫画ランキングベスト5!りぼんで連載中の売れっ子作家

更新:2021.12.17

中学生での鮮烈デビューからずっと等身大の女のコの気持ちを描いた作品を世に送り出してきた春田なな。思わずヒロインに感情移入してしまうその作品の中から特におすすめの5作品をご紹介します。

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女のコの気持ちを描かせたらピカイチ、の春田ななとは?

『愛の♥愛のしるし』で2000年に雑誌りぼんでデビューを飾って以来、女のコの気持ちを代弁してくれるような作品を次々に発表し続けてきている春田なな。

中学3年という早咲きのデビューから高校生、大学生と描き続けた作品は正に等身大の女のコそのもの。大学卒業後専業作家となった今も、誰しも学生時代に身に覚えのあるキュンとした気持ちや世界観にあふれた作品を届け続けてくれています。

5位:とまどいの寮生活がときめきに変わった時は『ラブ・ベリッシュ!』

母の死をきっかけに全寮制の夏果学園に編入した由夜。ただでさえ慣れない生活の中、入った寮は学園の中でも指折りの問題児ばかり。先行きが不安だったものの、そんな時助けてくれた梓に一目ボレしてしまいます。でも梓には忘れられない人がいるとわかり失恋決定の由夜。そんな彼女に接近してきたのはケンカっ早くて問題児の渚だったのですが……。

著者
春田 なな
出版日
2006-02-15

全寮制の夏果学園に途中編入することになった由夜。はじめはピンチを優しく救ってくれた梓に恋心を感じるものの見事(?)失恋した後に気になり始めたのは、梓と正反対の粗暴で顔のコワい渚。

本来自分のタイプでは決してない、という相手になぜか惹かれるという、きっと誰もが一度は経験したことがあるストーリーにきゅん、となる人も多いのでは?

4位:勘違いから始まった恋の行方は?『つばさとホタル』

高校入学と同時に恋愛デビュー、と思っていたつばさ。そのつばさが駅で貧血を起こして倒れた時、救ってくれたのは男バス部員の飛鷹顕(通称アッキー)でした。幼ななじみの助っ人マネージャーとして入った男バスだからこそ、同じ部員として迷惑をかけたくない、と必死に恋心にブレーキをかけるつばさですが……。

著者
春田 なな
出版日
2014-02-14

王道の高校部活での恋愛モノですが、そこは切なく甘酸っぱい気持ちを描かせればピカイチの春田なな。こんな同級生がいたらいいな、とかおんなじようなコトが自分の学校生活の中でもあったな、というツボがいっぱいの作品です。

特にマジメで努力家で、ちょっと思い込みも強いけど周りにきちんと気も使えるヒロインのつばさがけなげで、読み進めて行くうちにどんどん思い入れが強くなってしまいます。

でもそのマジメさがなんだか裏目に出てしまうことも多く、同じ男バスで学年も同じの超イケメンの鳥羽に告白されてもつき放すこともできないことも。かといって自分とアッキーの気持ちがこじれた時に、(本人がそうすればいいと言ったにも関わらず)鳥羽の好意を利用することもできないつばさ。そんな彼女にやきもきしながらもイイなぁ、と思う人も多いのでは。

さらに恋のライバル相馬ひなも現れますが根っからの悪い人、が当時しないのも春田作品ならでは。2人の恋の行方がますます気になりますね。


『つばさとホタル』については<『つばさとホタル』最終話までの見所ネタバレ!好感度100%の漫画【無料】>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。

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3位:好きになったのはセンセイ?『チョコレートコスモス』

口が悪く目つきも悪いため周囲に誤解を受けやすい、ヒロインの桜井紗雪。高校に入学しても相変わらずのまま。そこで出かけたビーチで出会ったイケメンに一目ボレしたものの、相手は自分が通う高校の教師である萩原克弥。冗談じゃない、と一度は忘れようとしたもののやはり萩原に惹かれていく紗雪でしたが……。

著者
春田 なな
出版日
2007-12-14

素直になりたいのに、ルックスで判断されて損ばかりしている紗雪。誤解を解きたくてもなかなかうまくいかなくて落ち込む気持ち、わかる気がします。

そんな時に出会った、実は高校教師のイケメン萩原。反発したり惹かれたりを繰り返しながら一歩ずつ萩原に歩み寄っていく紗雪の心の描写はまさに恋する乙女ゴコロそのものと言えるかも。

でもそんな紗雪の恋は相手が同じ高校の教師とあって前途多難。心ない噂がたって窮地に立たされることも。そんな紗雪を救ってくれたのは幼馴染だけれど中学以来いがみあってきていた悠士。実は悠士と紗雪は長年両思いだったのに些細な誤解と恥ずかしさが先だってすれ違ってしまっていた、なんて事実も発覚。

最終的に紗雪が選ぶのは萩原なのか悠士なのか。そして紗雪はハッピーエンドを迎えられるのか、ハラハラドキドキしながら読みたい作品です。

2位:彼に少しでも近づきたい!必死の努力は実を結ぶ?『サボテンの秘密』

初出時はまだ大学1年生だった春田ななのその後の作風にもつながる1作である『サボテンの秘密』。自分を変えたい、という女子高生の不器用な恋の結末は……。

著者
春田 なな
出版日
2004-08-11

告白する寸前に相手に超ヘコむことを言われたら?絶対しばらく立ち直れないか、かなり深刻なトラウマになりますよね。『サボテンの秘密』のヒロイン山田未来に起きた事件がまさにそれ。普通に考えたら「こんなやつもう知らない」となってもおかしくありませんよね。

でもその告白相手は中学からのずっと片思いの相手である藤岡京平。しかもそれまでに一生懸命自分改造をしてきた未来。傷ついたからといってなかなかあきらめることができないのもわかるけれど、そんな未来にイラっとしてしまうのは、読んでいるこちら側にも思い当たる節がいっぱいあるからかも。

未来を好きになる同級生の王子キャラ男である夏川や、藤岡の幼馴染の皆瀬などが入り混じって繰り広げられるノンストップ学園恋愛ストーリー『サボテンの秘密』。『つばさとホタル』などの最近の作品でファンになったという人にもぜひ一読してもらいたい作品です。

1位:幼なじみ3人組の恋の行方は『スターダスト・ウィンク』

「①目を合わせるのは危険です。②ウインクされたら手遅れです。あなたのハートは盗まれるでしょう」とまで言わせるモテモテの幼馴染を2人も持つ杏菜。恋愛対象外、と思っていた2人それぞれに惹かれる杏菜の本当の恋の相手は……。

著者
春田 なな
出版日
2009-06-15

作者春田ななの故郷であり、現在Uターンして住んでいる新潟をモチーフとした街を舞台に繰り広げられる幼馴染同士の恋と成長の話『スターダスト・ウィンク』。同じマンションの3つ並んだ部屋で育った颯、日向の男子2人と主人公杏菜の3人は、何でも通じあえる親友同士です。

子供の頃はただ無邪気だった3人も思春期になり、だんだんビミョーな関係に。そんな中、杏菜に対する気持ちが恋愛関係なのか、友情なのか葛藤するのは始めのうちは颯と日向の男子2人だけ。杏菜は、どちらにもときめいてしまい、それぞれと付き合ってしまいます。ある意味おいしいとこ獲りのズルい女な感じもしますが、そこは主人公の役得かも。

正直に言えばそんな杏菜に全面的に感情移入して読む、という人は少ないのでは。むしろ振り回されるだけ振り回されている颯と日向の2人に同情したり、そんな2人に大事にされる杏菜に嫉妬したり、という方が多いかもしれません。

でも例え周囲を振り回しても、傷つけても、自分の気持ちにまっすぐなところが魅力ともいえる杏菜。そんな杏奈を危なっかしく思いながらも、3人の恋の行く末を見守りたくなる作品です。

女子高生を描かせたらビカイチ、の評判も高い春田なな。その真骨頂ともいうべき人気作品ばかりを5作品紹介してきましたがいかがでしたか。現役女子中高生であっても、かつての女子高生もまだ読んでみたことがないという人は、ぜひヒロインに自分を重ね合わせて一喜一憂させてくれる春田ななの世界に触れてみて下さい。

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