『ジョジョの奇妙な冒険』3部スターダストクルセイダースの魅力をネタバレ!

更新:2021.11.27

大人気作品『ジョジョの奇妙な冒険』より、第3部スターダストクルセイダースの魅力をネタバレとともに紹介していきます! 本作は、下のボタンのアプリから読むことができます。

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『ジョジョの奇妙な冒険』3部から登場する幽波紋(スタンド)とは?

著者
荒木 飛呂彦
出版日

3部の内容を紹介する前に、『ジョジョの奇妙な冒険』を語る上で切っても切り離せない幽波紋(スタンド)について軽く説明しておきます。

2部までは波紋の力を使った体術やパワーを具現化させた飛び道具などで敵と戦ってきましたが、3部からはそのパワーがスタンドとなって登場するのです。

スタンドとは発動させている人のパワーを具現化した守護霊のようなものです。人間のような姿をしているものから動物のようなものまで形は様々で、そのスタンドによって色々な特殊能力があります。また、パワーやスピードにも各々の個性がでるので一概にこのスタンドが最強だとは言い切れず、いまだにどのスタンドが最強か、よく議論になっていたりいなかったり……。

スタンドは1人につき1つ、スタンドが使える者は”スタンド使い”などと呼ばれ、スタンド使いは人間に限らず犬や鳥などの動物にも発現することがあります。スタンドはスタンド使い同士にしか見えず、スタンドが使えないものには何も見えません。ただ、スタンドが持ち上げたコップなどはそのまま持ち上がって見ることができます。

以上が今回から登場するスタンドの紹介です。以下からは3部スターダストクルセイダースの魅力を紹介していきます!
 

『ジョジョの奇妙な冒険』3部の主人公は日本人!空条承太郎とそのスタンドとは

著者
荒木 飛呂彦
出版日

前作から時は流れ50年後の日本。2部での主人公ジョセフ・ジョースターの孫、空条承太郎は悪霊にとりつかれ、周囲の安全のために自ら留置所に閉じこもっているところから物語は始まります。

ジョセフは友人のモハメド・アヴドゥルと共に承太郎の元を訪れ、悪霊の正体はスタンドだと説明します。そう、ジョセフとアヴドゥルはどちらもスタンド使いだったのです。

承太郎のスタンドはアヴドゥルにスタープラチナと名付けられます。

スタープラチナは超精密な動きとパワーが特徴のスタンドです。特に特殊能力があるわけではないのですが、その桁外れなパワーと動体視力は数多くあるスタンドの中でも群を抜いています。

決め技は「オラオラオラオラオラオラ…オラァ!!」の掛け声と共に連続パンチを食らわす通称”オラオララッシュ”。

スタンドの強さ議論でも常に上位にいるスタープラチナは、作者の荒木飛呂彦曰く”最高のスタンド”だそうです。


ジョースターと承太郎については以下の記事で紹介しています。あわせてご覧ください。

<ジョセフ・ジョースターのかっこよさが分かる14のこと!4部までの名言など>
 <空条承太郎の意外な14の魅力!「ジョジョ」第3部・主人公のヤンデレ番長!>

スタンドが目覚めた理由とは?宿敵DIOの復活ッ!

著者
荒木 飛呂彦
出版日

ジョセフは、承太郎やジョセフ達がスタンドに目覚めた理由はかつてジョセフの祖父ジョナサンが戦った吸血鬼、DIOが復活したせいではと話します。DIOはジョナサンの首から下の身体を乗っ取り、今も力を蓄えスタンド使いの配下を増やし世界を乗っ取る野望を再び巡らせていると承太郎に伝えるのでした。

その数日後、承太郎の前に新手のスタンド使い、花京院典明が現れます。彼は脳に肉の芽をDIOから植えつけられ洗脳されているスタンドでした。承太郎はスタープラチナの精密な動きで彼の肉の芽を排除します。しかしその直後、承太郎の母ホリィが高熱を出し倒れてしまいます。原因は彼女に目覚めたスタンドにあり、ホリィは自らスタンド能力が制御出来ず限界を迎えてしまったようでした。

ホリィを救うにはDIOを倒すしかないとジョセフは承太郎に話し、回復した花京院と共にDIOのいるエジプトへと旅立つことを決めます。
 

エジプトに向かうのは承太郎と4人の仲間!

著者
荒木 飛呂彦
出版日

エジプトに空路で向かう道中、承太郎たちが乗っていた飛行機がDIOの刺客によって墜落させられてしまい、4人は陸路、海路でエジプトへ行くことを余儀なくされてしまいます。その道中で肉の芽で洗脳されていたスタンド使いジャン=ピエール・ポルナレフと出会い仲間に加えることに。ここでは承太郎と共に旅をする4人の仲間とそのスタンドを紹介します。

ジョセフ・ジョースター。前作2部の主人公。今回は承太郎の祖父として登場です。スタンド以外にも前作同様波紋疾走(オーバードライブ)を使って敵を翻弄します。そして相変わらずのキレのいい頭脳で仲間たちを窮地から救うことも。

彼の使うスタンドはハーミット・パープル。イバラのようなスタンドでパワーこそありませんがポラロイドカメラやテレビを使って念写をすることができます。イバラは自分の力で伸縮することができ、一応殺傷能力はあるようです。また、そのイバラに波紋を流し込むこともできます。

モハメド・アヴドゥル。ジョセフの友人のアヴドゥルは、職業は占い師で生まれつきのスタンド使いです。3部ではタロットカードを使い仲間たちのスタンドを名付けています。以前DIOに肉の芽を植えつけられそうになった経験があり、DIOの存在をジョセフに聞かされていた彼は何とか難を逃れ、今回の旅に同行することになります。

スタンドはマジシャンズ・レッド。鉄をも溶かす灼熱の炎を自在に操るスタンドです。パワーもあるので単純な格闘にも優れています。得意技は炎を×の状態で撃つ「クロスファイヤーハリケーン」。炎を操るという単純な能力ですがかなり強いスタンドだと思います。

花京院典明。承太郎と同じ高校に転校してきた男子学生で、生まれつきのスタンド使いです。承太郎たちに出会うまではスタンド使いと出会ったことがなく、友達も全くいませんでした。チェリーが好物で食べるときに舌の先でレロレロする癖があります。

スタンドはハイエロファントグリーン。身体を紐状にして動けるスタンドです。紐状になるため100m以上程射程距離があります。パワーはあまりありませんが、石のようなものを発射して敵を攻撃する「エメラルドスプラッシュ」が使用でき、それなりの破壊力もあります。

ジャン=ピエール・ポルナレフ。3年前に妹を殺した両右手のスタンド使いを探しており、その道中でDIOに肉の芽を植えつけられてしまいます。単純な性格をしていて女好き、そのため道中ではトラブルに見舞われることもしばしば……。仲間の危機に遭遇すると一変、誇り高き騎士の一面を見せることも。

スタンドはシルバーチャリオッツ。西洋の甲冑を身に纏ったようなスタンドで、切れ味の鋭いレイピアを武器として使います。スタンド自体のパワーはありませんが素早い動きと精密性に優れており、レイピアと甲冑が破損しても本体はダメージを受けず、甲冑は着脱可能、甲冑がない状態だと残像が見えるくらい早く動くことができます。

以上4人が承太郎と共に旅をする仲間たちです。全員DIOを必ず倒すという信念を持ち道中に遭遇する敵を倒していくのです。
 

タロットカードの暗示を受けたスタンド使いとエジプト九栄神のスタンド使い

著者
荒木 飛呂彦
出版日

DIO側のスタンド使いにはタロットカードをなぞって名付けられたスタンド使いと、エジプト九栄神になぞらえて名付けられたスタンド使いがいます。どのスタンドも手強く承太郎たちの行く道を阻むのです。ここでは何人かその敵スタンド使いを紹介します。

ホルホース。エンペラーという拳銃の形をしたスタンドを使います。エンペラーから放たれた弾丸は軌道を自由に操ることができ、弾丸自体も弾切れになりません。テンガロンハットを着用しており、見かけはさながらガンマン。承太郎たちと2度戦闘をしますが最終的には生き残っています。

J・ガイル。ポルナレフの妹の仇、両右手を持つ男です。スタンド名はハングドマン。鏡や水たまりの反射光に潜み、その移動中に攻撃を仕掛けてくるスタンドです。実像は鏡や水たまりの中にしか現れませんが、鏡などを直接攻撃してもハングドマンにダメージはなく、移動している間でないと攻撃はできない手強いスタンドです。

エンヤ婆。DIOにスタンドの存在や発動の仕方を教えた張本人。J・ガイルの母親でもあり、彼と同じく両右手を持ち老婆とは思えないほどの身体能力を誇っています。スタンドはジャスティス。霧状のスタンドで、承太郎たちに幻覚を見せ墓場を1つの街に見せかけていました。また、エンヤ婆本人がつけた傷口から体内に侵入しその傷口に穴を開け身体を自在に操ることもでき、物理攻撃は通用しないというスタンドです。

オインゴボインゴ兄弟。兄のオインゴと弟のボインゴ、2人でコンビを組み行動しています。兄のオインゴのスタンドはクヌム神。オインゴ本体を自在に変化させるスタンドです。本体が影響を受けるので、スタンドに実体はありません。弟のボインゴのスタンドはトト神。本の形をしているスタンドで、そこに描かれたビジョンは近い未来に必ず起こりうるようになっています。この未来予知を使いオインゴだけでなくホルホースとコンビを組んでいる場面もあります。

ダニエルJダービー。「グッド」が口癖でギャンブラーとしてもかなり腕の立つ人物です。スタンドはオシリス神。カードゲームのポーカーでゲームをし、ゲームに負けたら魂をコインに封じ込めるという能力を持っています。

他にも様々な敵スタンドが登場して、承太郎たちに襲いかかります。しかしそれらを振り払い、やっとエジプトに辿り着くのでした。
 

遂にエジプト上陸!そこには新たな仲間が…。

著者
荒木 飛呂彦
出版日

空路で進む道を断たれ潜水艦や車を使ってなんとか承太郎一行はエジプトに辿り着きます。そこには承太郎たちを手助けしてくれるスピードワゴン財団が連れて来た1匹の犬がいました。その犬は、スタンド使いのイギーという犬でした。

イギーはボストンテリアという犬種で、非常に高い知力を持っており、そのせいで人間を見下すようになりました。人の言う事を全く聞かないひねくれ者で、好きな食べ物はコーヒー味のチューインガム。スタンド名はザ・フール、砂を変幻自在に操りながら攻撃ができるスタンドです。エジプトからはイギーも一緒に承太郎たちと行動を共にするようになります。

姿を現したDIOとそのスタンド、ザ・ワールド!

著者
荒木 飛呂彦
出版日

エジプトでDIOの館を探していた承太郎たちは、敵のスタンドにキズを負わされたイギーの案内でカイロにあるDIOの館を見つけます。

承太郎、花京院、ジョセフとポルナレフ、アヴドゥル、イギーの2組に分かれて館内を散策している途中、アヴドゥルとイギーは敵のヴァニラ・アイスに攻撃を受け死んでしまいます。2人の死を受けながらも決死の戦いで何とかポルナレフは仇を討つのでした。そして、遂にDIOを見つけたポルナレフでしたが、DIOのスタンド攻撃の異常さに恐怖を覚えます。

『あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!「おれは 奴の前で階段を登っていたと思ったら いつのまにか降りていた」な… 何を言っているのか わからねーと思うが、おれも 何をされたのか わからなかった…頭がどうにかなりそうだった… 催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…』
(『ジョジョの奇妙な冒険』第3部より引用)

このポルナレフの言葉から分かるようにDIOのスタンド、ザ・ワールドの能力は何なのか全く分からないまま、承太郎、花京院、ジョセフ、ポルナレフの4人は一方的に攻撃を受け続けます。ザ・ワールドの謎を見破った花京院でしたが、腹をぶち抜かれる致命傷を負ってしまうのです。しかし死ぬ間際に承太郎たちにヒントを残すため、最後の力を振り絞りエメラルドスプラッシュで時計台の「時計」を攻撃し力尽きてしまいます。花京院の残したメッセージを汲み取り、承太郎はザ・ワールドの能力を見事解き明かします。ザ・ワールドの能力は「時を止める」能力だったのです。
 

『ジョジョの奇妙な冒険』第3部スターダストクルセイダースには、まだまだ紹介しきれない魅力が沢山あります。是非ご一読ください!


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