結婚からスタートするおすすめ恋愛漫画ランキングベスト5!

更新:2021.11.26

現代人の感覚では、恋愛やお見合いといった、出会いや恋愛を経て結婚に至るという道をたどるのが一般的です。しかし、そうもいかない事情や風習があるのもまた事実。ここでは、結婚後から始まるおすすめ恋愛漫画を、ランキング形式でご紹介いたします。 スマホアプリで無料で読める作品もあるので気になった方はそちらもどうぞ。

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5位 伯爵と半吸血鬼少女の契約結婚ラブファンタジー!『黒伯爵は星を愛でる』

身分差婚は少女漫画では鉄板ともいえるネタです。高い身分の男性と、身分の低い女性が結婚するという、シンデレラストーリー。世の女性が憧れる物語ですが、音久無『黒伯爵は星を愛でる』もそんな作品のうちのひとつ。しかし、シンデレラストーリーだけではない魅力にあふれています。

1980年代のイギリス。ロンドンの下町で花売りをしながら生計を立てるエスター・メイフィールドは、半年前に母を亡くし、1カ月前に貴族の養子となった双子の兄と生き別れになってしまうという、不幸に見舞われていました。エスターは、いつも笑顔でいれば金髪の王子様が現れる、という母の言葉を胸に、めげずに笑顔で日々を過ごします。
 

著者
音久無
出版日
2014-08-20

そんなある日、エスターの前に、突然金髪の美男子が現れました。「今日からあなたは私の花嫁です」と告げ、エスターを放嫁に迎えたレオン・J・ウィンターソンは、ヴァレンタイン伯爵家当主にして吸血鬼ハンター。実はエスターは、父親が吸血鬼という半吸血鬼(ダンピール)。吸血鬼を探知する能力を持つエスターの力を借りたいレオンと、生き別れとなった兄を探したいエスターは、協力するために、契約結婚をすることになります。

本作は、契約結婚から始まる恋愛物語。吸血鬼が関わる事件や、貴族社会の問題を絡めながら、エスターとレオンンが心を通わせていく過程を描いていきます。レオンは最初からエスターを見初めて求婚しているのに対し、エスターは吸血鬼探索のためと思い込んでいるという、完全なる片想い。

レオンなりにアプローチをしますが、想いが通じない苛立ちからか、ツンデレドS風になってしまいがち。エスターからは「黒伯爵」と呼ばれるなど、その想いが空回りしているところに、笑いとともに同情する気持ちがわいてきます。

嫉妬深く、独占欲も強いレオンと、華麗な思い込みでレオンの恋心に気が付かないエスターですが、少女漫画らしく甘々なシーンもあるのでご安心を。通じ合いそうで通じ合わない、可愛い恋模様をご堪能ください。

『黒伯爵は星を愛でる』については<『黒伯爵は星を愛でる』が無料で読める!最終巻までの見所を全巻ネタバレ紹介>で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。

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4位 禁断の教師×生徒の結婚から始まる恋に胸キュン!『キスよりも早く』

高校教師と生徒の、ナイショの結婚生活を描いた作品は数多くあります。大概が恋愛をして結婚に至っているので、作中では結婚に至るまでの過程ではなく、結婚後の生活が中心。田中メカ『キスよりも早く』も、結婚をした後の生活が描かれていますが、主人公夫婦は恋愛の果てに結ばれたわけではないのです。

熊猫高校2年生の梶文乃は、高校に入学した直後に、交通事故で両親を亡くしました。幼い弟、鉄兵とともに親戚中をたらいまわしにされ、疲れ果てた文乃は家出中に、担任教師の尾白一馬に遭遇します。心配していた一馬と、反発する文乃。口論の末、同情するなら結婚して養ってほしいという旨の言葉を文乃が口にしたところ、一馬が了承したことで、2人は夫婦となります。

著者
田中 メカ
出版日
2007-07-05

最初は一馬の事を胡散臭い教師だと思っていた文乃ですが、一緒に生活するうちに、生徒思いで面倒見の良いところなどを知っていき、惹かれていきます。照れ屋でちょっと天然なところがある文乃の愛情表現は、真っすぐ。好きだという気持ちを隠し切れない純粋さがとにかく可愛らしく、障害の多い恋を応援したくなります。

結婚してはいても、建前上は生徒と先生。一線を守り続ける一馬は、文乃に言葉での愛情表現をすることはありません。そのかわり冗談やイタズラ名目でされるスキンシップで恋心を伝えている面もあります。理性を崩壊させるのはたやすいことですが、文乃と鉄兵の生活を守るため、堪える一馬に同情しつつも、その強固な理性を称賛したくなるでしょう。

秘密の結婚生活の中で育まれる恋は、文乃と鉄兵の処遇や一馬と不仲な実家との関係など、事件ばかりで前途多難。コミカルな中に糖度の高いシーンが登場するため、笑いも甘さも両方楽しみたいという方にもおススメです。教師と生徒の、一風変わった秘密の結婚生活をお楽しみください。

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3位 結婚相手は冷徹非情な国王陛下!アルバイト妃の奮闘記!『狼陛下の花嫁』

一般市民の結婚は義務ではありませんが、国を治める立場にある人は、子どもを残し、跡を継がせるというのも、立派な役目のひとつとなります。出産が今よりも大変だった時代には、1人の夫に対して複数人の妻がいるという状況も、珍しくはありませんでした。

あまり裕福でない下級役人の娘、汀有鈴(ていゆうりん)は17歳。ある日、割の良い高賃金の仕事を紹介されますが、仕事は国王の唯一の妃。契約上の花嫁ですが、断ろうとした矢先に、容赦のない政治采配から「狼陛下」と呼ばれている珀黎翔(はくれいしょう)の秘密を知ってしまい、そのまま妃を続けることになります。

著者
可歌 まと
出版日
2009-12-04

『狼陛下の花嫁』は、架空の世界を舞台にした、中華風ファンタジー。雇われ王妃の夕鈴と、冷徹な振る舞いをする「狼陛下」モードと、優しくおっとりとした気質の「小犬陛下」モードを使い分ける黎翔、通称陛下との、雇用関係を超えた恋愛が描かれています。

本作1番の見どころは、陛下の二面性。二重人格というわけではなく、スイッチのようにオンオフを切り替えることが可能です。一見小さな犬のように頼りなげで、可愛らしくなってしまうのですが、実際は冷徹な判断ができる国王です。

可愛らしいほうが本来の性格だと思い込んでいる夕鈴に対し、甘えるようなそぶりで契約期間を延長させるなど、策士っぷりを披露。二面性に翻弄される夕鈴に共感しながら、読者もギャップ萌えに胸がキュンとします。セリフは糖分多めの少女漫画の中でも、さらに特上の甘さを保証。時折コミカルな展開になるため、飽きさせません。

形式上の夫婦とは、と定義を設けたくなるほど、契約といえどもしっかりとした夫婦の関係を築けているように見える本作。心を通わせていく過程にこころがほっこり、糖分多めのセリフでドキドキできる作品です。

『狼陛下の花嫁』については<『狼陛下の花嫁』最終19巻まで全巻ネタバレ紹介!完結までの見所【無料】>で詳しく紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。

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2位 美しき世界観にひたる!とんでも政略結婚の行方は!?『金の国 水の国』

敵対する国同士の、友好の証として結婚という手段を用いることがあります。相手が誰であるのか、どういう人物なのか。結婚式が初顔合わせとなった場合、噂話などを耳にはさみ、一喜一憂しながら結婚というその日を迎えなければなりません。

『金の国 水の国』は、架空の世界を舞台とした物語。とにかく仲が悪いA国とB国は、日々つまらないことでいがみ合いがみ合っていました。ある日、犬のフンの片づけが原因での騒動が戦争にまで発展。仲裁に入った神さまが、A国は一番美しい娘を嫁に、B国は一番賢い若者を婿にするように言います。

著者
岩本 ナオ
出版日
2016-07-08

サーラはA国の姫。しかし、A国には姫自体が100人近くもおり、B国に近いからという理由で選ばれた、美しいというよりはぽっちゃり女子です。彼女の元にB国から婿がやってきますが、なんと相手は子犬のルクマン。仕方なく一緒に暮らしますが、散歩の際に入り込んでしまったB国で、落とし穴に入ってしまった際、B国の設計技師ナランヤバルに出会います。

姉たちにお茶に誘われ、B国の婿を紹介しろと言われたサーラですが、婿をそのまま紹介するわけにはいきません。ナランヤバルに身代わり婿様になってくれるように頼みます。博識で、フラットな物の見方をするナランヤバルに惹かれていくサーラ。その陰で、互いの国を滅ぼさんとする計画が実行に移されようとしていました。

寓話的なのんびりとした空気を持っていながら、中身は本格的なファンタジー。名前は簡単ですが、国の歴史や文明、どのような産業で栄えているかなど、細かく設定が作られています。政略結婚から始まるラブロマンスではありますが、出会いの時点から、読者の予想の斜め上を行く展開。物語冒頭から、ガッチリ読者を捕まえに来てくれます。

作者独特の柔らかな絵柄も相まって、おとぎ話的な空気が漂っているのも魅力のひとつ。コミックス1冊で完結ですが、物語がしっかりとまとまっており、読後はなんだか幸せな気分になります。大人のための、優しいファンタジー恋愛漫画を、ゆったりとした気持ちでお楽しみください。

1位 従業員妻と雇用主夫の職業結婚は成り立つのか?『逃げるは恥だが役に立つ』

結婚は義務ではありませんが、結婚をした事により、男女ともに役割を得ることになります。大体は夫が働いて収入を得て、妻が家事をこなして家庭を支えます。昨今は共働き夫婦が大半ですが、それでも妻が主に家事をする、という構図は変わりません。

『逃げるは恥だが役に立つ』、通称『逃げ恥』は、ドラマ化され社会現象にまでなった作品。互いの利害の一致から雇用主と従業員という、今までにない契約夫婦関係となった男女の、不器用な恋愛を描く作品です。夫婦はそういうものではないでしょう。そう思ってはいたものの、作品を読んでみると意外とありかも、と思わせる説得力があります。

著者
海野 つなみ
出版日
2013-06-13

森山みくりは、大学院を卒業したものの、就職活動は全滅。契約社員になったものの、派遣切りにあってしまったため、無職に。見かねた父親が、会社の部下である津崎平匡宅の家事代行という仕事を強引に承知させ、みくりを紹介します。

平匡宅の家事を順調にこなしていたみくりでしたが、両親が田舎に引っ込んで生活すると言いだしたため、急遽住むところを探すことに。困ったみくりは、平匡に「就職としての夫婦関係」を持ち掛けます。

妻として就職する、という言葉に違和感はありますが、家事代行サービスがあるのなら、妻の仕事とされる家事に、賃金が発生してもおかしくはないのだという妙な説得力があります。とはいえ、一緒に生活しているのだから、ただの従業員と雇用主でいられるはずはありません。少しずつ、夫婦らしくなっていく2人にニヤニヤしっぱなしです。

互いにいい年をした大人ではありますが、不器用であるために恋の進み具合は、亀の歩みのようにゆっくり。就職結婚の結末がどうなるのか、結婚の新たな形を提示する作品です。

恋愛や結婚の形は一つではなく、人の数だけその形は様々。結婚から始まる恋は、互いが近しい立場になってから始ままるため、すれ違いも、甘さも倍くらい感じられるところがポイント。現代ものからファンタジーまで、様々な夫婦と結婚の物語をお楽しみください。

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