人間と妖怪の恋が切ないおすすめ漫画ランキングベスト5!

更新:2021.11.27

人間に悪さをするイメージがある妖怪。でも、妖怪だって悪いヤツばっかりじゃないんです。人間より人間くさい妖怪と人間との心の交流、恋模様を描いた作品のうち、おすすめの5作品をご紹介します。

ブックカルテ リンク

5位:神様代理と狛犬との奇妙な同居生活『セーラー服にお願い!』

自分が打ったホームランボールで、校舎の裏山にある美里神社のお社を半壊させちゃった! という冒頭からスタートする本作は、『お迎えです。』や『キスよりも早く』など多数の人気作を持つ田中メカによるラブコメディです。

半壊させてしまったお社から、ご神体である鏡を体内に取り込んでしまった主人公・雛菊が、「神様代理」として役目を果たしていく……という展開で物語が進んでいきます。

雛菊=神様を守護するために現れた、狛犬のシシとコマとの奇妙な同居生活も見どころです。

著者
田中 メカ
出版日
2005-04-05

美里神社の守護犬であるコマとシシという2人(2匹?)の狛犬は、時に人型になり、時に狛犬の姿で雛菊を守ってくれるのですが、それが毎回ヒーロー然としていて、かっこいいんです。

でもかっこいいだけでなく、ぶっきらぼうだけど甘いものが好きで、意外とお人よしなシシと、温和でやさしく、お気楽で笑い上戸のコマという、狛犬なのに人間味あふれるキャラクター設定が秀逸で、全編にほのぼのとした雰囲気が漂っています。

そんな2人の狛犬と過ごすうち、しだいにシシに惹かれていく雛菊と、「人間を愛せない」という訳ありな過去を秘めながらも雛菊を大切に想うシシとの、切ないけれど甘々な恋模様にキュンとしますよ。 

さらに、ラストへと向かっていく展開では、シシの過去に何があったのかも明らかになったり、雛菊の体に入り込んだ神様が悪役となって登場したりと、目が離せないシーンが目白押し。

最後の最後までハラハラしながら2人の恋を見守ることができるドタバタラブコメディ、おすすめですよ。

4位:共存するために力を合わせる、人間と妖怪『おとめ妖怪ざくろ』

人間と妖怪が共存する架空の日本を舞台に、人間と妖怪のコンビが紡ぎ出すラブストーリーです。

政府が設立した「妖人省」に収集されたざくろをはじめとする「半妖」たちと陸軍少尉の総角たち7人がコンビを組んで、妖怪が関わっていると思われる不可思議な事件を解決していく……という展開で物語が進んでいきます。

明治や大正といった風情のある衣裳や時代背景も、物語を彩る注目ポイントの1つですよ。 

おとめ妖怪ざくろ

2008年01月24日
星野リリィ
幻冬舎

強い妖気を持ち、お転婆で強気な半妖の主人公・ざくろと、ペアを組む眉目秀麗な総角が、実は妖怪が苦手でヘタレというキャラクター設定が秀逸です。そのために、強気なざくろとの性格対比が生まれ、ストーリー展開にメリハリができています。

「妖人省」での登場人物たちはそれぞれに心を通わせ、信頼関係を築いていますが、半妖であるざくろたち「妖人」に対する一般の人間の眼差しは、哀しくも差別的な色を含んでいたり、畏怖の念を感じさせたりする描写となっているのです。

その描写もまた、ストーリーを彩る要素となっています。

しかし、ところどころにギャグシーンも織り交ぜているので、シリアスで哀しいだけでなく、気軽に楽しめる読み物としての魅力も充分。さらに、恋愛だけでなく、人外の能力で戦う、ざくろたちの迫力あるバトルシーンも見どころですよ。

強気な妖人・ざくろとヘタレな人間・総角との心の触れ合いはもちろん、個性豊かな登場人物たちが織りなす妖怪奇譚、ぜひ1度手にとってみてください。

『おとめ妖怪ざくろ』については<『おとめ妖怪ざくろ』の世界観が可愛すぎる!見所を全巻ネタバレ紹介!>で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。

3位:神様になった人間と、仕える妖怪。主従関係だけど恋しくて。『神様はじめました』

ギャンブル好きな父親が家出し、父の借金から住む家も失くしてしまった女子高生・桃園奈々生を主人公に展開する本作。

ある日、目の前に現れた怪しい男・ミカゲから「家を譲ろう」と言われた奈々生が尋ねたのは、廃神社のミカゲ社。実はミカゲは土地神で、家を譲るから代わりに土地神になれと言ってきて……!?というところから物語がスタートします。

ひょんなことから土地神としての役割も担うことになった奈々生と、彼女を取り巻く妖怪たちとの心の交流を描いた、ハートフルなラブコメディです。
 

神様はじめました

2008年09月19日
鈴木ジュリエッタ
白泉社

主人公が「神様になってしまう」という設定が斬新です。神様になってしまった奈々生の行く末が気になって、ページを捲る手がとまりません。

ミカゲ社でドタバタしながらも「神様業務」をおこなう奈々生と、主を守る神使・巴衛、鬼火童子の虎徹と鬼切、という3人(3妖怪?)との日常生活にほっこりと心が温まります。

また巴衛は当初、ミカゲに代わって土地神になった奈々生に対して敵意をむき出しにしたり、小娘に仕えるのが嫌だと言ったりしていたのですが、彼と奈々生の関係が、いつしか変化していく展開にも注目です。

2人のやりとりが常にケンカ腰なところも、ストーリーに面白みをプラスしていて、楽しく読み進めることができますよ。

もちろん、ケンカばかりしている奈々生と巴衛の、主従としての関係をはじめ、しだいに惹かれあうようになっていく恋愛模様も見逃せません。

『神様はじめました』については<無料で読める『神様はじめました』の魅力をネタバレ紹介!人間×妖怪の恋模様>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。

マンガParkで無料で読んでみる

2位:人ならざるものの、狂おしいほどの愛『BLACK BIRD』

主人公は、「他の人には見えないモノが見える」原田実紗緒という女子高生です。

初恋の彼・烏水匡との運命的な再会、そこに待っていた衝撃の事実、そして恋愛、と恋愛漫画を構成する要素が盛りだくさんの内容ですが、通常の恋愛漫画との違いは、初恋の彼が実は「天狗」だったということでしょう。

しかも一族の当主という重要なポジション! 

当主との恋愛は一筋縄ではいかないというのが漫画界のセオリーかと思いますが、本作でも波乱万丈の展開が待っています。実紗緒と匡との恋の行方から目が離せませんよ。

著者
桜小路 かのこ
出版日
2007-01-26

主人公である実紗緒は実は「仙果の娘」という特殊な生まれのため、妖怪から狙われるようになります。「仙果の娘」とは、血を飲むことで寿命が延び、肉を喰えば不老不死に、結婚すれば繁栄をもたらすと言い伝えられている伝説の存在です。

妖怪にとっては単なるエサでしかない「仙果の娘」を愛した天狗と「仙果の娘」という宿命のもとに生まれついた人間との、心の絆や葛藤、感情の機微が繊細に描き出された、珠玉のラブストーリーを楽しめることでしょう。

何よりも、実紗緒を一途に愛する匡の深い想いが、読者の心を揺さぶります。

「仙果の娘」であるがゆえ、多くの妖怪に狙われてしまう実紗緒。しかし匡は「仙果の娘」だから実紗緒に近づいたのではありません。実紗緒を好きになり、どうしても結婚したいから、と次男なのに長男を押しのけて当主になったというほど、「実紗緒・命」なんです。

実紗緒のために生き、彼女と一緒になるために他の妖怪から守り、愛し添い遂げることを望む天狗は、果たして人間とどこが違うのでしょう。実紗緒に害なす者には容赦なく、兄弟でも親友でも迷わずに牙をむける匡の深い愛情に、読んでいるこちらがあてられてしまいそうなほどです。

こんなふうに愛されたら幸せ、と思える恋愛漫画。ぜひ深い愛の世界を堪能してください。

1位:タイムスリップした先で、大切な人に出会いました『犬夜叉』

『うる星やつら』や『らんま1/2』など数々のヒット作を生み出した高橋留美子の代表作の1つである本作。戦国時代の日本を舞台に、妖怪と人間の争いと絆を描いた物語です。

15歳の誕生日に、神社の祠にある古びた井戸から戦国時代へとタイムスリップしてしまった日暮かごめ。

そこで出会った妖怪・犬夜叉とともに、妖怪に力を与えるという「四魂の玉」の欠片を探す旅へ出ることになるところから、物語がスタートします。
 

著者
高橋 留美子
出版日
2013-01-18

最初は渋々だった四魂の玉の欠片探しですが、そんな旅を進めるうちに互いに惹かれあうようになる、かごめと犬夜叉との関係性が素晴らしいです。かごめが、井戸を通じて現世と戦国時代を行き来できるという設定も、2人の絆を深めるエッセンスになっています。

さらに、かごめの恋のライバルとなるのが、50年前に亡くなった桔梗という巫女だというのも、斬新な設定です。桔梗は、奈落という妖怪に騙されて裏切り合うことになってしまった犬夜叉の想い人のうえ、かごめはその生まれかわりだという設定も、物語を面白くするスパイスとなっています。

しかも、死んだはずの桔梗が途中で甦ってくるから大変です!

犬夜叉と桔梗との関係に嫉妬するかごめ、かごめを取り巻く現世の男たちを威嚇する犬夜叉。惹かれあうのに素直になれず、互いを思いやるがゆえに傷つけあう2人は、果たして幸せになれるのでしょうか?

旅の中で出会った子ぎつねの妖怪・七宝や、奈落に呪いをかけられ、呪いを解くため奈落を追っている法師・弥勒、妖怪退治屋の珊瑚など個性豊かな仲間との道中も、コミカルで楽しく描かれていて読みごたえ十分です。

かごめと犬夜叉の恋模様をはじめ、最大の敵である奈落との戦いなど見どころいっぱいの本作。読んだことがある人はもう1度、読んだことのないという人も1度は読んでほしい名作です。

『犬夜叉』については<人間と妖怪の恋が切ないおすすめ漫画ランキングベスト5!>で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。


人間と妖怪の恋愛模様は、切ないけれど甘酸っぱくて、人間同士のそれと変わらないものばかり。キュンとしたり泣きたくなったり、恋しい気持ちに包まれたり、きっと恋をしたくなるなるはずですよ。

  • twitter
  • facebook
  • line
  • hatena
もっと見る もっと見る