経営者になりたいと憧れる人に読んでほしい本5選!

更新:2021.12.22

経営者になりたいという夢を持っている方に読んでほしい本をご紹介いたします。いずれも日本を代表する経営者や、経営コンサルタントによる著書です。強烈な個性、情熱、哲学、ヒラメキ、言葉を知って、豊かな人生への指針にしてください。

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教科書とノートが合わさった基礎本

著者の柳井正は、衣料の製造販売会社である「ユニクロ」を中心とするファーストリテイリング代表取締役会長兼社長です。柳井の長年にわたる経験をもとに、「どうすれば経営者になれるのか」が説明されています。

またデザインは、教科書とノートが合わさったスタイルに。各ページには十分な余白があり、読みながらひらめいたことをどんどん書き込んで、自分だけのノートを作り、経営者としての思考を深めていってください。

著者
柳井 正
出版日
2015-08-25

この本はファーストリテイリングでの研修にも使われていて、経営者になるための演習問題が含まれているので、自社にもあてはめて活用することができます。

柳井が経営者に必要とする力としてあげているのは、「変革する力」「儲ける力」「チームを作る力」「理想を追求する力」の4つであり、常に現実主義の視点で企業を大きくしてきた柳井だからこそ言える理論が展開されています。

単なる知識の補給ではなく、自問自答を通して、経営における「成果」を厳しく追及してきた彼の経営の原点を知ることができるでしょう。

広く基礎的なことが分かりやすく述べられていますので、経営者になりたい人にも、現在、経営者として活動している方にも、座右の銘としておすすめできる一冊です。

経営学者の巨匠が説く経営者の条件とは?

ドラッカー(1909‐2005)は、20世紀から21世紀に活躍した経営思想家で、経済界に大きな影響を与えました。

この本はシンプルな文章で、かつ心に響く言葉が並んでいます。例えば、成果をあげるための秘訣は「集中」、上司にどう対処すべきかについては「上司の強みを生かすこと」など、印象に残りますよね。

経営について明快な答えを求める人に、経営者になりたい人に、そして経営者以外の人が読んでも、何か新しい気づきを与えてくれる本です。

著者
P.F.ドラッカー
出版日
2006-11-10

この本はビジネスで成果をあげるためにはどうすればよいのか、ということに焦点が絞られ、「何に時間をとられているかを正確に把握する」「仕事の過程ではなく、結果・成果に焦点をあわせる」「自分自身、チームメンバーの強みに基準を据える」「最も大切なところから始める、終わるまでは次の仕事に手をつけない」「成果をあげるための意思決定を行う」という5つの方法があげられています。

世界の超一流企業の経営をコンサルトしてきたドラッカーは、ビジネスに関わる誰にとっても参考になるような含蓄にあふれた言葉をこの本の中で語っていますので、ぜひ味わって、あなたの成功につなげてください。

経営は終わりから始める

ハロルド・ジェニーンは、アメリカの元ITTの社長兼CEOであり、58四半期連続で増益を遂げるという偉業を達成しました。どんな状況であっても増益することを目標とし、それを実現してきました。

ジェニーンはこの本のなかで「ビジネスの経営は終わりから始めて、そこへ到達するためにできる限りのことをする」と述べています。

独自の視点で書かれた経営論を読んで、ぜひ、あなたのビジネスの飛躍のきっかけにしてください。

著者
ハロルド・ジェニーン
出版日
2004-05-15

この本では、最初に到達すべきところを決めて、逆算して考えるというジェニーン氏独自の経営理論が展開されます。

「ノー、サプライズ!」(びっくりさせるような悪いことは起こすな)と述べて、問題の早期発見に努めるように促したり、企業経営では「数字の背後で起こっていることを突き止めることが大切」など、リアルな経験をもとにした解説が並びます。

「経営の鬼神」といわれるジェニーンの経営論を、ファーストリテイリングの柳井正も「私の最高の教科書」と絶賛。25版を超えるロングセラーで、経営者の信念を感じさせるおすすめの本です。

当代随一の経営者から資質を学ぶ

一回きりの人生を豊かに生き抜くにはどうすればよいのか。稲盛和夫は1932年生まれ、京セラや第二電電(現在のKDDI)創業者であり、日本航空(JAL)再建でも広く知られています。

この本では稲盛が長年の経験とともに人としてのあり方について述べているので、稲盛イズムの本質を知るとともに、生き方を考えさせられる本でもあります。

体系的にまとめられていますので、自己成長を望む人、単なる経営論だけではなく人生の幸福について知りたい人に、読んでほしい本です。

著者
稲盛 和夫
出版日
2017-03-23

稲盛の経営者としてのスタートは、知人からの出資をもとに資本金300万円で京都セラミックス(現在の京セラ)を創業したところからでした。

この本では、稲盛の哲学ともいえる本質的な考え方が、たとえ彼のことを知らない人でも面白く読めるように分かりやすくまとめられています。

「大きな志を持つこと」など9つのテーマがあげられ、仕事に対する「考え方」をビジネスの世界で活躍してきた稲盛の人生観とともに語っています。

人生の目標が見えないとき、結果が出なくて苦しいとき、生き方全般にわたる考え方を示してくれる本です。

ビジネスだけにかかわらず、現在、何かの悩みを抱えている人に、ぜひ、読んでいただきたい本としておすすめいたします。

本田宗一郎の生涯から学ぶ

本田宗一郎は、自動車修理工から一代で自動車メーカー「HONDA」ブランドを築きました。この本は本田が56歳のときに、自身を振り返って書いた「私の履歴書」と「履歴書その後」と「本田宗一郎語録」の三部構成となり、本田の人生を知ることができます。

本田と共に世界の「HONDA」を作り上げた名参謀として知られる藤沢武夫とのつながりについても書かれていますので、すぐれた経営者について広く知りたい人に、ぜひおすすめしたい一冊です。

著者
本田 宗一郎
出版日
2001-07-01

本田の人生をたどるとともに、どうやって成功していったのか、その軌跡を知ることができる本です。

この本を読むと、本田が、独創性を重んじてモノづくりに情熱をそそぎこんだことや、天才的な職人であったこと、官僚を説得するために起こした数多くの前代未聞のエピソードなど、その人間的な魅力が存分に楽しめます。

強烈な個性を持つ創業者の世代交代という、創業者なら誰もが抱える、後継者の育成についても述べられていいるので。

本田は、「やった仕事で本当に成功したものは、全体のわずか1%にすぎない……99%は失敗の連続だった」と語っていて、失敗から成功を切り開いて世界のHONDAを作り上げたパワフルな経営者の人生を知りたい人、自分の人生をつかみたいと感じている人に、ぜひおすすめしたい本です。

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