漫画『鬼灯の冷徹』のキャラ魅力紹介!白澤との過去も【25巻ネタバレ注意】

更新:2021.11.27

地獄の沙汰も「鬼」次第?生者の非日常は鬼の日常。こわ~い場所というイメージを覆す、仏罰級罰当たり地獄コメディ!地獄良いとこ一度はおいで。でも272箇所も地獄があったら、一生に一度じゃ全て楽しみ切れない!?今回はそんな本作の魅力的なキャラを25巻までのエピソードとともにご紹介!

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『鬼灯の冷徹』が面白い!最新25巻までの魅力をネタバレ紹介!

我々の住む日常は生者の世界、現世にあります。『鬼灯の冷徹』の舞台となっているのは、そんな日常世界とはかけ離れた非日常の最たる世界、地獄です。

地獄は数多の宗教において、悪徳を行った魂が行き着くという死後の国。そこで死よりも苦しい責め苦を受けて、魂は浄罪されるといいます。現代日本は無宗教国家とはいえ、古くから伝わる仏教的観念が根強くあり、地獄のイメージもそこから来ているものが多くあります。

閻魔大王に裁かれて、血の池が広がる不毛の大地でおぞましい鬼に追い回される……ほとんどの人が想像する地獄とは、このようなものでしょう。ご多分に漏れず本作のメイン舞台となる地獄も、まさしくそのような場所。ただし、その実情は少々イメージと異なります。

著者
江口 夏実
出版日
2011-05-23

戦後日本の人口爆発に伴って、作中「日本地獄」とも呼ばれる地獄には死者の霊魂が溢れ、地獄を管理する鬼達もてんやわんや。限られた人員で運営するために縦割り行政が敷かれ、地獄の責め苦もルーチンワークの一環。
 

そこで繰り広げられるのは非日常世界にも関わらず、やけに我々の日常に似通った生活模様です。『鬼灯の冷徹』で描かれる現代の地獄には、非日常なのに日常的、非現実なのに現実的というギャップからくる面白さがあります。

そしてその面白さを一層引き立てるのが、主要登場人物である鬼灯(ほおずき)をはじめとする地獄の住人達。神話からおとぎ話、果ては時事ネタまで。彼らの地獄ならではの価値観から繰り出される、官僚的あるいはお役所仕事的な仕事がますます笑いを誘い、読者を虜にします。

2017年秋アニメで2期が始まる大人気の本作の魅力は何といってもキャラたち。今回は笑える地獄に住む怖〜い彼らの魅力をご紹介します!最新25巻までのネタバレを含むのでご注意ください。


『鬼灯の冷徹』好きにおすすめの作品を紹介した<『鬼灯の冷徹』好きにおすすめの漫画5選!>もぜひご覧ください。

 

『鬼灯の冷徹』は閻魔様より怖い!?【あらすじ】

著者
江口 夏実
出版日
2011-08-23

死後の世界には、天国と地獄の2種類があります。地獄の方では、戦後の人口爆発に比例した亡者の増加、悪霊の凶悪化が起こっていました。獄卒である鬼の仕事は増加の一途をたどって、地獄は深刻な人材不足に陥り、あまつさえ財政危機に喘ぐ始末。

そんな地獄のトップはなんとも頼りない閻魔大王。かろうじて地獄が破綻せずに済んでいたのは、大小合わせて272も存在する地獄をたったひとりで取り仕切る敏腕鬼神のおかげでした。

彼の名は鬼灯。閻魔大王の補佐官ながら、その実力と影響力は閻魔大王以上とも言われています。鬼灯は上司も部下も遠慮なくこき使い、亡者はもちろんのこと、鬼達からも恐れられる存在。

生者にとっての地獄は、鬼達にとっての日常。これは鬼灯をはじめとする地獄の住人の、当たり前の日常をコミカルに描いた地獄コメディです。

『鬼灯の冷徹』キャラ1:閻魔様より怖い鬼!?【鬼灯】

主人公の鬼灯は地獄の長たる閻魔大王の側近を務める第一補佐官。鬼の身分では地獄で最高位にあります。よくイメージされる2本角の鬼と違って、彼の角は額に1本だけです。

非常に優秀な頭脳を持っており、鬼であるためか肉体的にも精神的にも強靱。仕事には真面目で、私情を挟まない冷徹さを持っています。実に有能な役人気質なのですが、冷徹が過ぎて超ド級のサディストでもあります。直属の上司である閻魔大王だけでなく、神様や他国の上級悪魔に対しても身分を気にせず一切怯みません。

著者
江口 夏実
出版日
2011-11-22

その容赦なさは極まっていて、鋭すぎる弁舌で相手の急所を口撃したり、鬼の代名詞たる金棒を振り回して物理的に攻撃したりとやりたい放題。一部例外を除いて、基本的には一応筋が通っているので余計に手に負えません。そのため内外の関係者からは恐れられています。

また、一風変わった趣味として金魚草の育成をしています。実在するそれとは違い、本作の金魚草は花の部分が金魚になっている植物のような変わった生き物。奇妙な鳴き声を発する辺りは伝説上のマンドラゴラに近いでしょうか。この育成をこよなく愛する鬼灯ですが、金魚草は地獄の住人にとっても奇異な趣味のようです。

鬼灯は人格に多少問題があるものの、仕事は有能そのもので評価も高く、分け隔てがないことから意外にも人望があります。外見から女性にモテるだけでなく、部下からの信頼もとても厚いです。

 

『鬼灯の冷徹』キャラ2:超女好きの薬売り【白澤】

白澤(はくたく)は日本と中国の境界にあるとされる桃源郷に住む青年です。漢方の権威であり、天界でも指折りの漢方薬局「うさぎ漢方 極楽満月」を営んでいます。その正体は中国の伝説の聖獣白澤というもので、三皇五帝に数えられる医学の祖・黄帝に知識を授けたとされています。漢方に強いのはそういったエピソードから来ているのでしょう。

著者
江口 夏実
出版日
2012-02-23

聖獣であるためか浮き世離れしており、いつも物腰が柔和な好人物。その一方で、極端なまでに女性好き。性別が女性ならとにかく丁重に扱うところなどは、ステレオタイプなイメージのイタリア人男性を連想させます。それだけならまだしも、途轍もない浮気性。女癖の悪さが全ての美点を塗りつぶすほど酷いです。

鬼灯とは犬猿の仲。顔を合わせれば一悶着起こさずにはいられないほど悪いです。端正な顔立ちや性根が似通っているとされ、他の登場人物にも似ていると認識されています。だから余計になのか、鬼灯と白澤はまさしく同族嫌悪で互いに相憎み合う関係。

実はそれぞれ顔つきが似ているのですが、白澤がかつて言い寄っていた女性にフラれた際、どうせ同じような顔立ちなら鬼灯の方が良い、と言われた過去があります。似たことが続いたため、白澤が一方的に逆恨み。

そして鬼灯を表彰する記念式典に、わざわざ手の込んだ嫌がらせを敢行します。鬼灯にとってはいい迷惑ですが、とにかくこれが契機となって徹底的に仲がこじれました。

そして白澤は、かの有名な桃太郎を従業員として雇ってもいます。鬼退治という自身の役割と仕事の間で揺れる桃太郎に桃源郷の職を世話したのは鬼灯ですが、それはそれとしている様子。もしくは経緯を知らないだけかも知れませんが。白澤は桃太郎のことを「タオタロー」と呼び、仕事の傍らで漢方の教授をしています。

また、仕事着以外の服装のファッションセンスや美的センスが壊滅的。あまりにも酷いため、逆に印象に残るデザインとして珍重されることも。

多少残念なところもありますが、総じて白澤は、女性関係さえなければ、と思わされる残念な博愛主義の美青年です。

『鬼灯の冷徹』キャラ3:可愛くて怖すぎるうさぎ……【芥子】

芥子(からし)という名の愛くるしい見た目のうさぎです。嘘つきの送り込まれる大叫喚地獄の如飛虫堕処(にょひちゅうだしょ)で、亡者を責める獄卒役をしています身の丈より大きな櫂(オール)をいつも背負っており、罪人の亡者を徹底的に懲らしめます。こんなに可愛い顔をして「じわじわ報復する」がモットーです。

著者
江口 夏実
出版日
2013-08-23

普段は虫も殺せないような人当たりの良いメスうさぎでしかないのですが、特定のキーワードに反応して性格が豹変します。それは「たぬき」。実は芥子はおとぎ話『かちかち山』に登場したうさぎ本人で、生前の経験からたぬきに対して激しい憎悪を抱いているんです。例えば「たぬき親父」にも反応するほどの過敏ぶり。

怒りスイッチの入った芥子はまさしく怒れる狂戦士とばかりに、惨たらしい仕置きを平気で執行します。鬼灯にその性質を利用されることもあり、利用されながらもドSとして生き生きと働くのです。

名前の由来はやはり『かちかち山』のたぬきの背中に辛子(からし)を塗ったというエピソードからでしょうか。なお、芥子は以前天界で働いていたことがあり、彼女の辛子味噌は白澤の直伝だそうです。またその白澤のせいでちゃらちゃらした人物に嫌悪感を抱くようになったとか。

非常に仕事熱心であり、亡者に軽い罰を与える簡易地獄の特別顧問も務めています。仕事のためにトレーニングするほど真面目ですが、その一方で女子力を高めるお茶会に参加するという一面も。

怒らせさえしなければとても愛くるしいうさぎの芥子さんです。

『鬼灯の冷徹』キャラ4:上下関係に忠実なもふもふ犬!【シロ】

犬種不明の白い犬。元々は桃太郎のお供の1匹で、猿の柿助、雉のルリオと共に「桃太郎ブラザーズ」と言われています。桃太郎の共を勤めて鬼退治したという来歴から、霊力を持った神獣という扱いになっています。

著者
江口 夏実
出版日
2012-08-23

本作の第1話において桃太郎のお供として登場。当初は桃太郎に従って、彼らのアイデンティティたる鬼退治をするため地獄を巡っていました。しかし、地獄の鬼はおとぎ話『桃太郎』の鬼とは異なり、邪悪な存在ではなく公務員として真面目に働いています。地獄で暴れるのは大義のない暴力どころか、明白な職務妨害。

たまたま居合わせた鬼灯の取りなしもあって、桃太郎一行はそれぞれ適材適所に配属、事なきを得ました。

シロはその斡旋によって、現在は鳥獣を害した亡者の落ちる不喜処地獄で獄卒をしています。鬼灯を恐れる者のひとり(1匹)ですが、経緯に恩義を感じているのか、あるいは群れの力強いボスと見なしているのか、懐いてもいます。

上下関係を見抜く力を持っており、閻魔大王と初対面の時には、素早く鬼灯との力関係を察して即座に「閻魔さん」「鬼灯様」と呼び分けるほど。合ってる。合ってるけど……。

子供のように好奇心が旺盛で、いつも何か疑問に思ったことを鬼灯に質問しています。ちょっとした解説サポート。理性的な犬と言えますが、時々物凄く馬鹿馬鹿しいことをしてしまう、いわゆる「アホの子」です。

2016年には「なかよし」誌上にて紫もなか作画による、シロを主人公に据えたスピンオフ4コマ漫画『鬼灯の冷徹 シロの足跡』がスタートしました。

『鬼灯の冷徹』キャラ5:スレンダーとぽっちゃりが楽しめる25巻!【妲己と信楽太夫】

25巻の最大の見所は妲己と信楽太夫の美人対決が3話に渡って行われる展開でしょう。まずはそれぞれのキャラについてご紹介しましょう。

まず妲己は九尾の妖狐であり、絶世の美女として知られている人物です。25巻では170cm48kgというスレンダーさを見せつけます。その妖艶さとは裏腹にかなりの腹黒い性格です。

花街でぼったくり妓楼を営んでおり、常に探しているのは「(都合の)いい男」という悪女ぶり。その他にも姉妹店のホストクラブも運営するなど、経営の手腕も感じさせます。

著者
江口夏実
出版日
2017-09-22

それに対してぽっちゃり可愛い系なのがたぬきの妖怪の信楽太夫。156cm72kgというボリューミーな肉体を誇っています。ちなみにこの体型を維持するためにたぬきうどんは天かす3倍なのだとか。可愛いです。

ちなみに彼女も父親の隠神刑部が経営するぽっちゃり・デブ(決して同じではありませんby

隠神刑部)専門店で働く売り子で、閉店後1時間以内にすべての客それぞれに合った内容の和みメッセージを送るというサービス精神を持っています。

ちなみに信楽太夫は父親がこの会場で配っていた肉まんのなかにLINEのIDをいれるという徹底ぶりを見せます。

今回の美人対決の発端はとてもくだらないもの。ぽっちゃり・デブとスレンダーどっちが上かという争いです。口論の場に連れてこられた鬼灯が適当に狐とたぬきの化け比べを提案したことで始まりました。どちらがお客様の要望にかなう姿になれるのかと。

ということから始まるのですが、そこに横槍をいれてくるのがブス好きのあいつ。話がややこしくなります……。これが3話にもわたって対決が長引いた理由なのですが、これまたくだらなくて面白い。

果たして勝つのは高嶺の花か手に届くアイドル(ブス寄り?)か!それぞれの女生徒、警官、男装などのコスプレ、もとい化け比べをお楽しみください。

ちなみに最後には何と妲己の泣き顔も見れちゃうので、ぜひ25巻でご確認ください。


いかがでしたか? いくら漫画で地獄が面白可笑しいと言っても、自分が地獄に落ちるようなことはくれぐれもしないようにご注意を。現世では日々精進して、極楽を目指しましょう。

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