『赤髪の白雪姫』は登場人物が最高!魅力を最新20巻までネタバレ紹介!

更新:2021.11.8

元気で気の強い主人公が、身分を超えて恋をする!胸キュンが止まらないシーンやセリフであふれた王宮ラブファンタジー漫画が『赤髪の白雪姫』。主人公もヒーローも心根が優しく、まっすぐにお互いを思う姿に心が洗われるピュアな恋物語です。 今回はそんな『赤髪の白雪姫』の20巻までご紹介!本作最大の魅力であるキャラクターの設定をメインにおすすめさせていただきます。 また、本作はスマホアプリで無料で読むこともできるので、気になった方はそちらもどうぞ!

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漫画『赤髪の白雪姫』の魅力をネタバレ紹介!登場人物がいい!【無料】

著者
あきづき 空太
出版日
2007-12-05

あきづき空太原作の王宮ファンタジー『赤髪の白雪姫』は、世にも珍しい真っ赤な美しい髪をしている白雪と、クラリネス王国の第2王子ゼンのピュアな恋を描いた作品です。

2006年から少女漫画雑誌『LaLa DX』で連載をはじめ、2011年に『LaLa』に移籍してからも、多くの読者が2人の恋の行方を見守ってきました。

『赤髪の白雪姫』の魅力は何と言っても白雪とゼンの淡い恋物語です。身分違いの恋の行方はどうなるのでしょうか。

そんな本作の魅力は、何と言ってもそれぞれに個性的で共感できるキャラクターたち。読むほどに惹かれていく彼らの様子に注目です!

漫画『赤髪の白雪姫』のあらすじ

リンゴのような赤い髪の娘、白雪は、タンバルン王国で薬剤師をめざすために学んでいました。明るくて優しく、それでいて自分の夢に一生懸命という、街で評判の少女です。

彼女の独特な赤い髪に目をつけたのは、タンバルン王国の王子、ラジ。彼は白雪の赤い髪が珍しいからという理由で、彼女を愛妾にしようと思いついたのです。自分の道は自分で決めたい、自分の物語は自分で作りたいと思った白雪は、長かった髪をバッサリ切り、切った髪にリボンをつけて置き土産にし、国を出ます。

そして彼女が向かったのは、隣国のクラリネス王国。道中の森で空き家を見つけ、そこの庭で休憩を取ることにしました。

そこに現れたのが、お忍びで散歩をしていたクラリネス王国第2王子のゼン・ウィスタリアと、側近のミツヒデと木々(きき)の3人です。ゼンは空家の塀を飛び越えようとしたところ、白雪の存在に驚いて着地に失敗。腕を怪我してしまいます。

ゼン「お前はほんとに誰?こんな森の奥で一体何を?」 
白雪「いや私は…その、家出中の身で、ただ人通りのない道を…」
(『赤髪の白雪姫』1巻から引用) 

ゼンは白雪の表情が気になったのか、彼女が頭に被っているフードを取ります。するとそこに現れたのは、リンゴのように赤く美しい髪でした。

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出典:『赤髪の白雪姫』1巻

ゼンが右手を痛めたのを見た白雪は湿布をすすめますが、ゼンは鼻で笑い、用はないから立ち去るように言います。

ゼン「毒かもわからんものを差し出されて使えるか!
森の小人じゃあるまいし、他人をあっさり信用できん。
つまりは用はない。わかったらもう行け」 

白雪「まあ…確かにそうだけど、上から物言う人間が多い。やかましいな……」

(『赤髪の白雪姫』1巻より引用)

白雪はそう言うと、ゼンの剣を奪って自分の腕に当て、アザを作り、そして持っていた湿布薬を自分の傷に当ててこう言います。

白雪「あいにくと、毒を持ち歩く趣味はないよ」(『赤髪の白雪姫』1巻より引用)

なんて勝気な少女なんでしょうか。さすがの王子も驚き、思わずクスッと笑いがこぼれたのです。一気に場が和み、ゼンも白雪に湿布を貼ってくれるよう頼みました。

ある時、白雪の切り残した髪が、木の枝に引っかかってしまいます。ゼンに切ってもらうよう頼むと、彼は、タンバルン王国から逃げてきた理由を教えてくれれば助けると条件を出しました。

白雪は、赤い髪珍しさに、金持ちの息子に愛妾になるように言われたことと、髪を切って置いてきたことを話します。白雪がとった思いもよらない行動を聞いたゼンは大笑い。そして……

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出典:『赤髪の白雪姫』1巻

彼の前向きな言葉に頬を赤らめる白雪と、彼女を気に入った様子のゼン。距離が近くなった2人が空き家に戻ると、ラジ王子からと思われる贈り物が届いていました。その中身は真っ赤な林檎……。それを手に取り黙って見つめる白雪を見て、そんなこと気にするなとでもいうように、ゼンがひと口かじります。その瞬間、そのまま倒れてしまいました。

そこにラジ王子の臣下が現れ、林檎には毒が塗ってあり、解毒剤はラジ王子が持っているとのこと。タンバルン王国に戻った白雪は、自分のせいで関係のない人を巻き込んだことに落ち込み、ラジ王子の愛妾になる決心をします。

しかしその時、部屋のドアを蹴破ってゼンが入ってきました。彼は命を狙われる立場上、幼少のころからある程度の毒には馴らされる訓練をしていたのです。そしてラジ王子に剣を向けて脅し、「毒林檎を隣国の王子に食べさせた」という愚行を公にしない代わりに、2度と白雪へ近づかないこと、彼女の名を口にしないことを約束させました。

この日から、2人の恋物語はゆっくりと進んでいきます。この先どのように結ばれていくのでしょうか。

決して諦めない真っ直ぐな性格の白雪

決して諦めない真っ直ぐな性格の白雪
出典:『赤髪の白雪姫』1巻

主人公の白雪は、自分で決めた道を諦めずに進んでいく、真っ直ぐな性格です。自分がどうしたいのかをじっくり考え、行動していきます。ゼンのいるウィスタル城へは、彼の友人として出入りが許されていました。しかし、いつまでもこの状態でいるわけにもいかないと思っていたのです。

そんな時、街の薬屋でもらった「宮廷薬剤師募集」のチラシを見て、これが自分の目指す道だと確信します。

宮廷薬剤師であれば、薬室は王城の中にあるので、堂々を城門をくぐれます。そんな白雪の決心に、ゼンも笑顔を見せました。

彼女の魅力はこれだけではありません。揉め事に直面したときも、どうすればより良い方向へと行くのかを考えます。それは、「愛妾」や「毒林檎」の件で大きな溝ができていたラジ王子との関係にも当てはまります。

ラジ王子がウィスタル城に招かれたとき、城の案内人として命じられたのが白雪でした。彼女はラジ王子に、2人の関係を良いものにするために、城に滞在している間はできるだけ一緒にいてお互いをちゃんと知りましょうと提案します。

数日が経ち、白雪というのは自分が考えていたような女性ではなかったと、ラジ王子にも変化が表れました。これまで彼は人の意見に聞く耳を持ちませんでしたが、彼女との関係を良いものにしていこうという兆候が表れ始めたのです。

後日、自国へ戻ったラジ王子から、白雪宛に夜会の招待状が届きました。白雪は、彼とより良い関係を築く機会だとして、タンバルン王国を訪れることに。しかしいざ会うと、なかなか距離を縮めたがらないラジ王子。その態度に、このまま一緒にいてもお互いのためにならないから帰ると伝えます。

ラジ「ならば何故、白雪どのは私と一緒に居ようと言ったのだ!!やはり無理だと言って、さっさと帰る為か!!」 
白雪「馬鹿ですか!王子との関係を変えたいと思ったからです!!」(『赤髪の白雪姫』5巻より引用)

王子に対して「馬鹿」といえるなんて彼女くらいなものでしょう。でも、それが1番いい結果だと思っているからこその言葉なのです。どんなに嫌な出会いから始まっても、良い関係を築きたいという彼女の性格がよく表れています。

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洞察力に優れた白馬の王子ゼン・ウィスタリア

洞察力に優れた白馬の王子ゼン・ウィスタリア
出典:『赤髪の白雪姫』1巻

クラリネス王国の第2王子ゼン。ウィスタリア城では、普段から外出の多い兄のイザナ殿下が留守のとき、国や城の管理を任されています。

人を見る目や、周り惹きつけるものをもっていて、側近のミツヒデや木々はもとより臣下たちからも慕われています。プライベートなときは敬語を使って欲しくないため、木々やミツヒデには「ゼン」と呼び捨てにさせているほどです。

白雪と出会ったときのように街を探索することは、国の異常をいち早く感知するためでもあり、事件を未然に防ぐことにも繋がっています。しかし彼女と出会ってからは、自身でも王子としての責務をより強く感じ始め、苦手な執務にも身を入れるようになりました。

彼は洞察力に優れており、ほんの些細な仕草から相手が何を考えているのか、何をしようとしているのかを考察していくのが得意です。相手が、自分でも気づいていないような些細なことでも彼は見抜いてしまうので、悪者からすると侮れない人物でしょう。

16巻では、ゼンの母ハルト女王が居住するウィラント城に、視察に向かいます。そして、その地域を仕切る騎士団に、タリガとツルガという双子が入団していると知らされます。双子は見分けがつかないほどソックリで、

「目を閉じている間に位置を変えたら、見分けられないかもしれん」(『赤髪の白雪姫』16巻より引用)

と話していました。しかし、その日の夜には彼らの元を訪れ、それぞれの顔を見ながら名前を呼んでいるのです。一瞬で見分けるほどの洞察力は彼の特徴であり、人を惹きつける魅力でもあります。

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白雪を見つめる目が切ないオビ

白雪を見つめる目が切ないオビ
出典:『赤髪の白雪姫』13巻

木と木の間を華麗に飛び回り、馬よりも早く目的に着くほどの身体能力のあるオビ。ゼンの人柄を気に入って、勝手に主(あるじ)と呼ぶようになり、押しかけ従者となりました。

その身体能力を活かし、ゼンの伝令役として各地を飛び回ったり、彼の代わりに白雪を守る役目を任されたりしています。

ゼンの従者となる前の過去について、詳細は明かされていませんが、自称特定の主を持たない雇われの何でも屋とのことでした。

いつかは、みんなの前から黙って姿を消すつもりでいたオビ。でも、ゼンや白雪たちと接していくうちに、彼にとってこの場所は、とても居心地のいい場所となっていったようです。

13巻で、白雪に2年間の地方従事の話が持ち上がったときのこと。ゼンから、自分の代わりに白雪を守って欲しい、側近としてオビも一緒に行ってくれないかと頼まれます。しかし、彼はここで即答はせず、返事は一旦保留としました。

そして翌日の夜、オビは返事を伝えるため、初めてゼンを呼び出します。しかし、オビからの返事を訊く前にまず、ゼンから話があるとのこと。

ゼン「オビおまえ、俺の事好きだろ」 
オビ「はい」 
ゼン「…即答か、いいけどな。白雪の事も?」 
オビ「はい、俺はお嬢さんのことが好きですよ。知られてましたか」(『赤髪の白雪姫』13巻より引用)

ゼンはオビの気持ちまで知りませんでしたが、いつもちゃんと白雪を見ていることは分かっていたのです。

名場面ですが、重さを感じさせない「律儀さ」というのもオビらしいです。そして、自分を信じて白雪を任せるというゼンの言葉に、2人のためならどこまでも行くことを決心します。

ゼンから白雪を好きになった理由を尋ねられると、白雪に名前を呼ばれると、自分がちゃんとそこにいる気がするということでした。孤独だった彼が自分の居場所を見つけた、素敵なシーンです。

面目で強い忠誠心!ゼンの側近ミツヒデ・ルーエン

面目で強い忠誠心!ゼンの側近ミツヒデ・ルーエン
出典:『赤髪の白雪姫』3巻

ミツヒデはゼンの側近で、真面目でちょっとお堅い人物です。同じ側近としてゼンに使える木々に恋心を抱いていますが、彼女はセイラン家の次期当主。彼自身は騎士団あがりということもあって、身分違いの恋に躊躇しているところがあります。

彼が強いのは忠誠心だけではありません。とにかくゼンのことを敬愛しているのです。彼がゼンに対して忠誠を誓い、慕うようになったのは、まだ少年だった彼を襲った、ある悲しい事件があったからでした。

ゼンがまだ少年だったころ、城を抜け出してはよく内緒で「友」と会っていました。しかし、その「友」の正体は逆賊だったのです。友だと信じていた者からの裏切りと、その死を目の当たりにしてショックを受けるゼン。そん彼にミツヒデはこう言いました。

「ゼン様、あなたはこの国の王子です。あなたが出会う人々の中に信頼できる者は必ずいます。私はまだ未熟ですが、ゼン様の側にいられる男になります。ゼン様、私にあなたを守らせてください」(『赤髪の白雪姫』4巻から引用)

ゼンはこの事件があってから、自分の身分をきちんと考えるようになりました。ミツヒデもまたそんなゼンを見て、胸の奥から溢れ出す何かを感じたのです。そして2人はこの事件をきっかけに、お互いが強くなろうと決心をしました。

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クールで美人な女剣士!木々・セイラン

クールで美人な女剣士!木々・セイラン
出典:『赤髪の白雪姫』3巻

木々は、セイラン伯爵家の次期当主という地位のある女性剣士です。過去には、セレグ騎士団で副団長を務めるヒサメから、婚姻を賭けた決闘を申し込まれたこともあります。

この事件でゼンから剣の腕が認められ、側近となりました。普段は冷静沈着で、笑顔はほとんど見せないクールな女性です。

しかし14巻で、セレグ騎士団の基地を訪れた木々とミツヒデが同じ部屋を使うといった場面でのこと。彼女自身は特に気にしていませんでしたが、ミツヒデからすると彼女と同じ部屋を使うというだけで、心臓に悪いと言います。

ミツヒデのその心情に、普段笑わない木々は思わず吹き出してしまったのです。彼女のそんな笑顔を見たことのないミツヒデの心臓はドキドキです!

木々「相棒の心臓を守るくらいはするけど」(『赤髪の白雪姫14巻から引用』)

結局、ミツヒデのピュアな心臓を守るため、ヒサメにお願いして部屋を変えてもらったのですが、こういう状況でも全く動じない彼女のクールさがたまりません。

彼女との縁談を希望するものも多いなか、本人にはまったくその気がありません。しかし、いずれは家督を継ぐ決意はあるので、先代の力量より劣ることはできないと、剣術磨きにも力が入えを入れています。

木々の魅力はそれだけではなく、ゼンやミツヒデが出せない答えをサラッと解決する能力や、ほかの人が気づきにくいようなことも見定める観察力もあるので、周りの人からの信頼が厚いです。

11巻では、いずれミツヒデに求婚するということをゼンに断言しているので、この先の2人の関係にも注目したいところです。

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明晰な頭脳と判断力に優れたイザナ・ウィスタリア

明晰な頭脳と判断力に優れたイザナ・ウィスタリア
出典:『赤髪の白雪姫』9巻

クラリネス王国第1王子のイザナ殿下は、次期王として国を任されていました。かなりの切れ者で、顔は笑っているのに、少々冷たい雰囲気のある人物です。初めは白雪に対していい感情をもっておらず、王城から追い払おうとしていたこともあります。しかし、それでも決して後に引かない彼女を、少しは認めるようになりました。

白雪に対して、当初とは全く違う見方をするようになったと分かる場面は、9巻にあります。

白雪と彼女の先輩にあたる薬剤師のリュウが、国の関所でもあるリリアスの薬学室を訪れていたときのこと。リリアスでは治療薬のない謎の病が発生し、いつ誰が倒れてもおかしくない状況だったのです。

人を通すのは危険と判断した白雪たちは、すぐさまイザナ殿下に、リリアスの封鎖をお願いします。彼も関所を封鎖するのはよほどのことだろうと、すぐに封鎖を命令しました。

イザナ殿下の、素早い判断と対処に驚く白雪たち……。

「今ここで俺が王城に仕える薬剤師の言葉を捨て置いてどうする?」(『赤髪の白雪姫』9巻より引用)

この言葉は宮廷薬剤師たちにとって、とても心強いものとなったのではないでしょうか。そして、封鎖を伝えるため、イザナ殿下と白雪はリリアスの管理者の元へ向かいます。この時初めて、イザナ殿下が彼女を自分の馬に乗せました。身分の高いものが自分の馬に乗せるということは、信頼している証拠なのです。

最年少の天才薬剤師リュウ

最年少の天才薬剤師リュウ
出典:『赤髪の白雪姫』2巻

リュウは10歳のときに、宮廷薬室長のガラクに認められ宮廷入りした、最年少の薬剤師です。最年少ですが知識が豊富なため、薬学師の間では有名な存在となっています。

一方で、知識があるのに口数は少なく、人とあまり関わらないので、街で変な病気が流行ると「何か毒を撒いたのではないか」と彼に疑いをかける者もいました。しかし本人は、ただ人と接するのが苦手で、薬学が好きというだけのこと。薬学に対しては、周りの者も驚くほどの集中力があります。

当初、愛想のなかったリュウですが、白雪が薬室に務めることになってから、ちょっぴり口数も増えてきました。しかも、薬学書と睨めっこばかりしていた彼が、白雪にも関心を示すようになったのです。

彼女の世話役ということで一緒にいる時間も長いこともありますが、やはりそこは白雪の性格でしょう。人との接し方が分からなかったリュウですが、彼女と接してるだけで、色々な人と話すことができるようになりました。

リュウの心の成長が分かってきますが、一番大きな変化としては……。

「最近起きたときとか関節が痛いんだ」(『赤髪の白雪姫』15巻より引用)

この痛みは成長痛。15巻でのリュウは、もうすぐ白雪を越えそうなほど身長が伸びています。出会った時はまだ小さかったですが、いつしか白雪の身長を追い越す日も近いですね。

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王室転覆を狙う罠!?【17巻ネタバレ注意】

 

クラリネス王国の北にあるウィラント地方は、王室から居を移したハルト女王が管理していました。しかしその地方は、多大な権力を持つベルガット家が独裁的に支配していたのです。

このまま独裁が悪化することを危惧したハルト女王は、ベルガット家が管理していたうち3つの領地を没収します。それが気に入らなかったベルガット伯爵は、女王に異議を唱えていましたが、受け付けてもらえないまま逝去。その後、ベルガット家を継いで当主となったのが、トウカです。

 

著者
あきづき空太
出版日
2017-03-03

彼はベルガット家の力を取り戻すために、木々の縁談を利用しようとしました。木々といえばセイラン家の次期当主。セイラン家の人間と婚姻すれば、ベルガット家は再び多大な権力を手にできます。しかし計画を進めるうえで、ゼンやミツヒデの存在が邪魔になってきました。

その後、木々の婚姻相手に予定される人物たちが、すべて何者かによって殺害されてしまいます。そして、その首謀者としてミツヒデが拘束されてしまったのです。

ベルガット家の計画が、着々と進んでいますが、このまま放っておくことはできません。しかしトウカが犯人だという確固たる証拠がない状態で、どうやって尻尾を掴んでいくのでしょうか……。

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ベルガット家編が完結する『赤髪の白雪姫』18巻

ついに相対するゼンとトウカ。側近のいない状態で、ゼンはトウカの手下たちに囲まれます。

防戦一方のゼンの元に、ギリギリのタイミングでミツヒデと木々が駆けつけて……。

著者
あきづき空太
出版日
2017-11-02

この巻のみどころは久しぶりにカッコいい姿を見せてくれるミツヒデと、死闘を経た後、束の間の休息を堪能する面々の姿です。

恋愛面ではヘタレっぷりが目立つミツヒデですが、さすがはゼンの側近、と思わせる剣技を披露してくれます。

一方、戦後処理を経て、白雪の元に向かうゼン。

白雪がリリアスに行ってからというもの、まとまった時間一緒にいることが難しかったふたりですが、18巻終盤では、ひと月以上休暇をとるとゼンが話しており、次巻19巻でのゼンと白雪のイチャイチャ展開に期待することができそうです。

ミツヒデと木々の関係に変化が!『赤髪の白雪姫』19巻

殺伐とした展開が続いていた本作ですが、19巻は、久々の日常展開。戦いがひと段落して、気になるのはやはりキャラたちの恋愛ですよね!

前半はまず主要カップル、白雪とゼンのエピソード。熱があることを言い出せないゼンをどうにか白状させようと、彼女はある提案をするのですが……。可愛すぎる2人の展開に注目です。

著者
あきづき空太
出版日
2018-06-05

そんな19巻ですが、最大の見所は、やはりミツヒデと木々の関係にある変化が訪れたこと。ミツヒデは鈍感ながらにかつて木々が言っていた結婚したい相手が自分だということに気づきます。そしてそれをそのまま本人に突撃質問!

しかし木々は焦るでもなく、まっすぐにそれを認めるのです。そこで初めて自分が恋愛対象として見られていたことに気づくミツヒデ。

しかし、もし彼らが結婚するとなれば、ゼンは2人の側近を失うことになり……。

ミツヒデが彼女の思いを受け止め、下した答えはぜひ作品で。ひとまず決着がついた感じですが、このあともまだ変化がありそうな関係性です!

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信念を貫いたミツヒデと、ゼンの関係『赤髪の白雪姫』20巻

お互いに思いを寄せながらも、それぞれの生きる使命のために、道を違えることになった、ミツヒデと木々。

20巻ではそんな2人の関係がどうにかならないかと読者としては思わされる展開ですが、残念ながら、やはり結論は19巻で出たものから動きません。

そしてこのことを知ったゼンがミツヒデに考えを聞くシーンが、つい泣けてしまうものになっています。

著者
あきづき空太
出版日
2019-01-04

自分の身を呈してまで主人を守ろうとするミツヒデ。その使命感ゆえに恋愛に労力を割くことができず、木々と生きることを選ばなかったと聞いて、ゼンは怒った様子を見せます。

自分をかばって死ぬのではなく、互いに協力しあってみんなで切り抜ける戦い方をしたかったのです。また、ミツヒデがひとりで思い込んでいたことにも不甲斐なさや怒りを感じているようです。

しかしつい怒りに任せてミツヒデを殴ってしまったものの、彼の信念を誰よりも知っているゼンは、最終的にこう言います。

「おまえはそういう守り方をずっとしてくれている」(『赤髪の白雪姫』20巻より引用)

木々との関係は切ないものですが、彼らはチームとして再び絆を強くしたのでした。

また、20巻は休暇の終わりまでが描かれ、そこにも白雪とゼンの胸キュン展開が!そちらもお見逃しなく。

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いかがでしたか?『赤髪の白雪姫』のほわっとピュアなラブストーリーには、白馬の王子様ってきっとどこかにいるんだと信じたくなるほどキュンキュンします。まだまだ続く物語を追いかけていきましょう。

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