漫画『おはようとかおやすみとか』最終巻までの4つの魅力!泣ける!【無料】

更新:2021.11.11

突然現れた3人の妹たち。そして始まる、彼女たちとの同居。1人のサラリーマンの日常が、大きく変わることになるのでした。 そんな異母兄妹の生活風景を描いた『おはようとかおやすみとか』は、心温まる物語。この記事では、本作の見所と魅力をピックアップしてご紹介しましょう。 スマホアプリからは無料で読むことができるので、ぜひご利用ください。

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漫画『おはようとかおやすみとか』が無料で読める!家というものの幸せに共感

 

1人であることを望んでいたサラリーマン・日向和平が、3人の妹たちと暮らすうちに価値観を変えられていく様子を描いた『おはようとかおやすみとか』。それぞれを思い合う兄妹愛を感じられます。兄1人妹3人という4兄妹の日常をとおし、「帰る場所」がある幸せを描いた物語です。

この記事では、そんな本作の魅力と、最終話へ繋がる見所について紹介します。

 

著者
まちた
出版日
2014-10-20
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漫画『おはようとかおやすみとか』が面白い!あたたかな日常【あらすじをネタバレ】

漫画『おはようとかおやすみとか』が面白い!あたたかな日常【あらすじをネタバレ】
出典:『おはようとかおやすみとか』1巻

 

築50年以上の古くて不便な実家をとことん嫌っていた主人公・日向和平は、絵本作家の父が絵描きの旅に出たことで、念願の一人暮らしができるようになりました。

古臭い日本家屋の実家とは違い、新しい家は新築でキラキラの高層マンション。これから始まる自分だけの城での生活に胸を踊らせながら家路についた彼は、女子高生と幼い双子という3人の姉妹に出会います。

 

出典:『おはようとかおやすみとか』1巻

人を探しているという彼女たちがあげる「不動産会社勤務」「近頃新しいマンションに引っ越した」「日向和平さん」などの情報から、間違いなく自分が彼女たちの探し人であると理解した和平でしたが、こんな年端もない少女たちと関わりをもった心当たりなどありません。

しかし彼女たちの証言と父親が残していった手紙により、彼女たちが自分の腹違いの妹だと知るのでした。

こうして4兄妹による、賑やかで暖かい生活が始まります。

著者
まちた
出版日
2015-08-20
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魅力をネタバレ紹介1:擬似家族の絆があったかい

魅力をネタバレ紹介1:擬似家族の絆があったかい
出典:『おはようとかおやすみとか』1巻

 

悠々と一人暮らしを楽しめるはずが、3姉妹との共同生活を強いられてしまった和平。その状況を好ましく思わないのも無理はありません。

しかし、幼い双子をぎゅっと抱えて支える姉の姿を見て、彼女たちには家がないのだ、とようやく気づくのです。そして、ひとまず3姉妹が家にいることを許すのでした。

 

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出典:『おはようとかおやすみとか』2巻

こうして同じ家に住むことになった、和平と3姉妹。まったくの他人同士が急にある日を境に家族だと言われても、すぐに順応することは難しいでしょう。

ただ、どうにか彼らは互いに少しずつ歩み寄ろうとしていきます。まずは基本の挨拶「おはよう」や「おやすみ」から。当たり前にかわす何気ない言葉ですが、毎日続けることで彼らなりに絆を深めていくのです。

一歩ずつ家族らしくなっていく4人。互いを思う気持ちが感じられ、心が温かくなります。

魅力をネタバレ紹介2:国前3姉妹が可愛い!魅力的な登場人物たち

魅力をネタバレ紹介2:国前3姉妹が可愛い!魅力的な登場人物たち
出典:『おはようとかおやすみとか』1巻

 

国前穂高・千世・千苗は、親に捨てられて帰る家を失ったという辛い境遇の3姉妹。元気で活発な千世と千苗の2人を、しっかりものの高校生の穂高が面倒見ています。

やんちゃ盛りでもある双子は、ことあるごとに和平にちょっかいをかけます。休日で眠っている彼に飛びかかって起こすと「遊ぼう!」といい、買い物にいってこいといえば「一緒じゃなきゃいやだ!」と駄々をこねるのです。

当事者の和平からしたら休まる暇もないといったところですが、はしゃぐ子供の姿とはやはり微笑ましいもの。

ただ、やんちゃなばかりじゃないところが、この双子の魅力。姉の穂高のことが大好きで、彼女が落ち込んだり悲しんだりしていると、どんなに平気な顔をしていても気がついて元気付けようとします。  

また、穂高が自分たち以外の人と楽しそうにしているのを見ると「じぇらし〜」とあからさまにヤキモチをやくところも、可愛いのです。

 

出典:『おはようとかおやすみとか』2巻

一方、しっかりものでやや苦労人の穂高。礼儀正しく律儀で、どこへ出しても恥ずかしくない少女ですが「人の迷惑になってはいけない」という過剰な気遣いが、時として周囲に寂しさを憶えさせます。

和平の元へ来た時も、自由にのびのびと生活する双子に反し、彼女だけはいつまでも「また捨てられたくない」「いらないなんて思われたくない」と人知れず怯え、常に気を張って過ごしていました。  

そのため、1巻の6話で和平から「自分たちの帰る場所だというしるし」として、部屋のドアに名前のプレートを取り付けてもらった時は、嬉しさのあまり涙を流しました。彼女が心休まる場所を見つけられたこの場面は、作中屈指の感動シーンです。

和平のもとに突然現れたこの3姉妹が彼の生活を彩っていく様子が、この物語を温もりあるものにしています。彼女たちの心からの笑顔の1つ1つに注目してみてください。

魅力をネタバレ紹介3:女子高生の友情に和む……

魅力をネタバレ紹介3:女子高生の友情に和む……
出典:『おはようとかおやすみとか』5巻

 

ある日、穂高は悩んでいました。学校に、どうも自分に怒っているような同級生がいるのです。

穂高が「不機嫌そう」だという女子生徒・桜は、穂高に交友関係を聞いたり、流行りのカフェのドリンク券を見せたりします。彼女は穂高と友達になりたかったのでした。

桜の気持ちに気づけない穂高のせいで、2人はなかなか友達になれませんでしたが、紆余曲折を経て誤解を解きあい、晴れて友達関係になります。この桜が穂高にとって初めての友達であり、後に掛け替えのない存在となるのでした。

複雑な家庭環境に悩む穂高が桜に相談を持ちかけたときは、穂高1人ではたどりつけなかったかもしれない、とても素直なアドバイスをして彼女の心を軽くします。

また、些細なことで喜ぶ穂高を見て、彼女の過去の苦労を察した桜は「これからも、楽しいことをいっぱいしようね」と励まし、優しく寄り添うのでした。

冷たくされても、相手にされなくてもめげずに声をかけ、穂高のよき友人となった桜。派手な見た目で誤解されることもありますが、こんなに懐が大きく、思いやりに溢れた女の子はそういません。桜といる時の穂高はとても女子高生らしく、楽しそうに過ごしています。

友達の大切さをあらためて感じさせてくれる2人の姿は、読者の胸をあたためてくれるでしょう。

 

魅力をネタバレ紹介4:最後まで目が離せない。ほんわかするラストとは【最終5巻】

 

4巻の終盤、和平たち4人はある1人の女性と出会います。穂高・千世・千苗の3人が唖然としながら見つめた女性は、彼女たちのお母さんでした。

寂しくてたまらなくなって会いに来たという母親は、自分と今の旦那、そして穂高たちを合わせた5人で仲良く暮らそうといいます。突然の提案にパニックを起こしてしまった穂高は、その場を逃げ出してしまうのでした。

幼い双子のためを思えば、母親はいた方がいいに決まっています。しかし、姉妹のいる賑やかな家こそが「自分の帰る場所」になっていた和平は簡単に納得できず、不安になる気持ちを押さえつけて母親と話し合うのでした。

 

著者
まちた
出版日
2017-06-20

 

突如、4兄妹の前に現れた母親。穂高にそっくりな彼女はまるで釘をさすように「あの子たちが私と暮らすことに、反対しませんよね?」と和平に言います。彼女に、彼への敵意や悪意はありません。ただ単純に自分の行動を少しも疑っていないだけでした。

マンションに戻ると、穂高の口からにわかに信じがたい話を聞かされます。母親と娘たちが離れ離れになったそもそもの原因は、この母親の身勝手さにあったのです。今の夫と暮らすにあたって子供たちがいないほうが都合がよくなったのでした。

しかし、1番残酷なのは、そこではありません。「出ていく」という選択を穂高自身に選ばせたのです。

和平も、戻ったところで彼女たちが幸せになれるとは限らない、むしろまた辛い思いをするに違いないと予感し、4人暮らしを続けようと提案します、しかし穂高は、「母のところへ帰る」というのでした……。

再び穂高に突きつけられた、残酷な選択。感情や希望をすべて押し殺し、妹たちのことを思って和平の元から去ろうとする様子は、あまりに辛そうです。彼女に「自分の気持ちに正直でいてほしい」と願っている和平も、歯がゆい思いをしながら見守ります。

和平は姉妹たちを支え、自分たちの手で幸せをつかませることができるのでしょうか?ほのぼのとした物語のなかに、ふいに現れるシリアスが読者を緊張させる『おはようとかおやすみとか』。その何気なくて幸せな結末を、ぜひ最終5巻で確かめてみてください。

 

『おはようとかおやすみとか』の面白さを無料で読んでみよう!ありふれていて貴重な幸せとは

 

家族と過ごした日々は、その最中にあるとうざったくて面倒くさいものの、過ぎてしまい、離れてしまうとそのありがたさ、貴重さにハッとさせられるところがあるもの。

本作は、そんな家族の温かさを失ってしまった、もしくはもともと知らずにいた登場人物たちが、それを取り戻す物語なのです。

 

著者
まちた
出版日
2014-10-20

 

ドラマチックな展開もあるとはいえ、それらはすべて生活じみています。日常のささいなルールが他人と自分で違ってイライラしたり、相手には関係ないのにあたってしまったりと、誰しも感じたことのある日常のワンシーンでストーリーが彩られていきます。
 

その物語は、自分が家族と過ごしていた時のように激情に駆られることはないものの、読了後に幸せがじんわりと沁みてきて、読んでよかったなぁ、と思えるものとなっています。

ぜひ、そんな優しい魅力を作品本編で味わってみてください。スマホアプリで無料で読むこともできるので、そちらからこの世界観を体感してみるのもおすすめです。

 

マンガほっとで無料で読んでみる

いかがでしたか?1人でいることを好んでいた和平が、3人の妹の存在の大切さに徐々に気づいていく穏やかな過程が読者の胸にじわじわと染みていくでしょう。ぜひ本作を読み、家族のいるあたたかさを感じてみてください。

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