『血界戦線』好きにおすすめの漫画5選!

更新:2021.11.26

異界と人界が交差する街で、世界の均衡を保つために活動する超人秘密結社「ライブラ」。ライブラに所属する構成員たちの戦いと日常を描いた群像劇が『血界戦線』です。SFや伝奇要素の詰まった『血界戦線』好きな人におすすめな漫画5作品をご紹介いたします。

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女子高生が偉人の力で宇宙生物と戦う!?

漫画をはじめとした創作では、日本のみならず、全世界は幾度となく未曽有の危機を迎えています。その中でも、謎の巨大生物や、宇宙からの外来生物と戦うという展開は多く、また人気のある題材でしょう。近年は中年男性なども、地球の危機に立ち上がりますが、やはり少年少女が巻き込まれ、世界を救うという展開に心惹かれます。

『ノブナガン』は、女子高生が突然、地球の生態を脅かす地球外生命体と戦うというSFアクション。主人公たちが敵と戦うために使用する特殊能力や武器、怪獣も設定が細かく、作り込まれた世界観に身をゆだね、少女たちの戦いや世界の謎といった物語世界にどっぷりと浸かることができます。

著者
久 正人
出版日
2012-02-10

小椋しおは、団体行動が苦手で、クラスからは少しだけ浮いた存在になっている女子高生。台湾に修学旅行に来ていたしおたちでしたが、そこで謎の地球外生命体「進化侵略体」と遭遇してしまいます。台湾軍が必死に応戦するもまったく歯が立ちません。戦場に取り残された友人を助けるために、単身で飛び出したしおは、ある特殊能力を開花させます。

歴史上の偉人の遺伝子を受け継ぐ戦士たち「E遺伝子ホルダー」は、直系の者たちではなく、採取された遺伝子を受け継ぐ存在です。しおは、戦国武将織田信長の遺伝子を継いでおり、戦いの中でその能力を覚醒させたのでした。E遺伝子ホルダー「ノブナガン」となったしおは、他の戦士たちとともに、進化侵略体との戦いに身を投じていきます。

SFアクションというジャンルではありますが、傾向としては特撮や、昔のヒーローアニメのような雰囲気があります。武器や設定も独自性が高いですが、画面の構成や絵の表現も個性的。特にキーキャラクターである土偶のインパクトはかなりのものです。偉人は誰でも知っているような有名人ばかり、一風変わった女子高生の地球防衛戦をお楽しみください。

近未来の侍たちが駆けるロボットアクション!

日本を象徴するもののひとつとして、武士道や侍といった概念や、存在があります。現代日本には侍という職業はなく、明治維新によって姿を消しましたが、時代が移り変わっても、彼らが重んじた武士道という精神は、日本人の心に強く残るものとなりました。

武士道は支配階級の精神として定着しましたが、明治時代に国民の道徳として再評価され、その精神が日本だけではなく、海外にも深く根付いています。曰く、義、勇、仁、礼、誠、忠義といった精神を重んじるという思想ですが、その思想を強く感じる物語が『イレブンソウル』。近未来に生きる侍たちの物語です。

著者
戸土野 正内郎
出版日
2006-08-10

21世紀の中盤、科学技術が発達し、特に遺伝子技術は世界規模で市場が拡大、莫大な利益を生み出していました。遺伝子操作により、不老不死の技術すら生み出せるというところまで到達したとき、研究機関がバイオハザードを発生させたことにより、事態は急変。自然界から無変異遺伝子を取り込み、超進化をした「シャヘル」が生み出されてしまいます。

シャヘルは人類の侵略を開始し、次々と人類を淘汰していきます。アメリカ合衆国も地図上から消えたその年、日本政府はシャヘルに対抗するために、特殊な装備を持った軍を再編します。外骨格スーツに搭乗し、シャヘルと戦う機動装甲歩兵部隊「侍」。養成校を出ていないにもかかわらず、エリート部隊に配属された主人公、塚原武道を中心に、物語は進んでいきます。

ロボットと超進化を遂げた生物との、生存競争の中で生まれる人間ドラマが見どころの本作。「侍」という部隊名が示す通り、どこかおっとりとしたところのある武道も、戦いの時には武士のような、凛とした精神の強さを見せます。極限の戦いの中で見せる、キャラクターたちの生きざまに胸が熱くなる作品です。

『イレブンソウル』については<『イレブンソウル』が面白い!侍魂を描くSF漫画は名言だらけだった!>の記事で紹介しています。ぜひご覧ください。

圧倒的アクション描写!吸血鬼と吸血鬼ハンターの戦い

創作の世界では、様々な怪異や怪物、人外の生き物が登場します。中でも様々な作品に登し、人気のモチーフとなっているのが吸血鬼でしょう。人の血を吸い生きる糧とし、血を吸うことで仲間を増やし、十字架やにんにくを苦手とし、銀の銃弾や太陽の光で灰になってしまいます。夜に生きる者特有のロマンが人を惹きつけるのです。

吸血鬼をモチーフとした作品は数多くありますが、特に戦闘シーンの描写が圧倒的な迫力を持っている作品が『HELLSING』。妖精伝説が数多く残る、ファンタジーの本場であるイギリスを舞台に、吸血鬼なのに吸血鬼を狩る謎めいた主人公アーカードと王立国教騎士団「ヘルシング」の戦いが描かれます。

著者
平野 耕太
出版日

20世紀末、イギリスでは謎の吸血鬼事件が頻発していました。新米婦警のセラスは通報を受けて、とある鄙びた村にやってきます。しかし、そこはすでに吸血鬼に襲われ1人として生きているものはおらず、セラスも吸血鬼に襲われてしまいます。命の消えかかったセラスを助けたのは、アーカード。王立国教騎士団「ヘルシング」に所属する吸血鬼であり、吸血鬼を狩る、サングラスを掛けた黒髪の男でした。

吸血鬼となったセラスは、対吸血鬼機関でもあるヘルシング機関に所属となり、アーカードの従者という立場となり、吸血鬼と戦うことになります。しかし、吸血鬼だけではなく、カトリック教会の中心地であるバチカンや、その直属機関である「イスカリオテ」、さらにはナチスなどが絡み、骨肉の争いが繰り広げられていきます。

主人公は、赤いロングコートと大きな帽子が特徴の吸血鬼、アーカード。アーカード以外の登場人物もアクが強く、本編には作者平野耕太作品の特徴である「平野節」と呼ばれる、過激な発言が随所に登場します。線が太く、躍動感のある戦闘描写は圧倒的な迫力で、その気迫に飲まれることもあるでしょう。圧倒的な熱量と疾走感のある物語をご堪能ください。

「ヘルシング」については<「ヘルシング」の魅力はキャラの名言にあり!平野耕太のかっこよすぎる世界観>の記事で詳しく紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。

闇の世界で硝煙とともにアウトローたちが駆けまわる!

日々自分たちが平和に過ごしている日常の裏では、犯罪スレスレどころか、確実にアウトという案件が横行している世界があります。裏社会や闇の世界といったものは、日常から遠いからこそ、ほのかな憧れを抱くもの。悪いからこそカッコいいという世界が確かにあるのです。

『BLACK LAGOON』は、東南アジアの架空の都市を舞台とした物語。暴力と調略が支配する街で、アウトローたちが銃弾を放ち続けるという、まさに犯罪都市の物語に相応しい設定です。拳銃とともに生きるアウトローたちは、悪ではあるものの、その堂々とした姿や生きざまはカッコよく、まぶしく映ります。

著者
広江 礼威
出版日
2002-12-12

タイにある架空都市、ロアナプラは様々なマフィアの利権が絡む犯罪都市。ごく普通の日本人サラリーマンである岡島緑郎は、東南アジアで海賊の「ラグーン商会」から誘拐されてしまいます。緑郎は自身が勤める会社の密輸に関わる情報の入ったディスクを持っていましたが、会社からは切り捨てられ、逆にディスク奪還のための追われる身となってしまいます。

自身を切り捨てた会社に見切りをつけた緑郎は、ラグーン商会の一員としてロアナプラで生きることを決意。銃器は一切使えないものの、名前をロックと改め、交渉能力を武器に紹介に貢献、頭脳労働兼参謀としての地位を確立していきます。

相棒となるレヴィは、「二挺拳銃(トゥーハンド)」の異名を持つほどの凄腕銃使いで、荒事処理には長けているものの、かなりの短気でトラブルばかり起こします。頭脳のロックと銃のレヴィという凸凹コンビと、少数精鋭であるラグーン商会のメンバーの活躍に、胸が躍ります。ガンアクションはとにかく派手で、まるで映画を見ているような躍動感があり、迫力満点です。

「ブラックラグーン」については<漫画「ブラックラグーン」11巻までの名言を厳選してネタバレ紹介!>で紹介しています。ぜひご覧ください。

静かに熱く孤独な少年は機械と融合した右手で戦う

日本では数多くの漫画が出版されていますが、描いている人が日本人でも、舞台としている世界が日本であるとは限りません。国だけではなく、過去や未来、世界すらも超えていけるのが、漫画の醍醐味のひとつ。作者の描く世界と物語にどっぷりと浸る喜びが詰まっています。

そんな喜びを堪能するのに最適な作品が『Levius -レビウス-』です。本作は漫画というよりも絵画といえるほどの高い画力が目を引きますが、本の作り自体も一風変わったもの。通常右綴じとなっているコミックスが多い中、本作は左綴じとなっており、セリフも横書きという、馴染のある漫画とは違った作りとなっています。しかし、その違いが異国風の作品世界にマッチし、日常から別の世界へ、読者を誘ってくれるのです。

著者
中田 春彌
出版日
2014-01-30

ヨーロッパを思わせる街並みが広がる世界。新生暦19世紀のとある国の帝都では、人体と機械を融合させて戦う「機械拳闘」という格闘技が人気を集めていました。肉体の一部を機械に変え、戦う人たち。相手を戦闘不能にするというシンプルなルールゆえに、生存率はとても低く、負ければ死という過酷な現実がありました。

戦争で父を失い、意識不明となった母親を抱えている孤独な少年、レビウス=クロムウェルは伯父に引き取られます。伯父のザックスは生身の拳闘で名を挙げたこともある実力者。伯父に導かれるまま、若き拳闘士としてその頭角を表したレビウスは、機械の右腕を武器に、命を懸けた戦いにのめり込んでいきます。

静と動の差が激しく、アクションシーンの動きは美しさと迫力が同居していますが、どこか静けさが感じられます。音を感じさせないからこそ、キャラクターの息遣いをリアルに感じることができ、奥底から湧き上がるような熱が、読者にも伝わるでしょう。静かに熱く、キャラクターの生身の力を感じる物語、画面の美しさを堪能しつつ、世界観にどっぷりと浸れる作品です。

『血界戦線』の魅力は、やはり確立された独特の世界観と、キャラクターたちです。今回紹介した作品も、独自の世界観と魅力的なキャラクターが、読者を魅了してくれるはずです。

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