スピンオフ漫画『とっても琴浦さん』が面白い!魅力をネタバレ紹介!

更新:2021.11.27

『とっても琴浦さん』は、2013年にテレビアニメ化した人気作『琴浦さん』と鳥取県琴浦町がコラボして生まれたスピンオフ作品です。琴浦さんたちESP研のメンバーが琴浦町で体験した、不思議な出来事を描いています。

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スピンオフ漫画『とっても琴浦さん』の魅力に迫る!人気アニメ化作品の魅力をネタバレ紹介!

 

『琴浦さん』という漫画をご存知でしょうか。WEBサイトや男性向け雑誌などで『琴浦さん漫画』『がんばれ琴浦さん!』などタイトルを変えながら連載されていた人気シリーズです。

もともとは作者のえのきづが同人誌で発表していたもの。徐々に人気を集めるようになり、2013年にはテレビアニメ化もされました。

他人の心が読める主人公の琴浦春香と、超能力を研究する部活「ESP研」の仲間たちの日常を描いています。ときどきドキッとするようなシリアスシーンが入ることもありますが、基本的には彼ら魅力的なキャラクターたちがくり広げるコメディ系の作品です。特に、エロい妄想ばかりする男子生徒の真鍋くんと、彼の妄想を読んでしまってあたふたする琴浦さんのやり取りは見ていて飽きません。

 

著者
えのきづ
出版日
2017-04-28

『とっても琴浦さん』は、「琴浦さん」シリーズ最後の作品。前シリーズまでに登場したキャラクターたちを中心に、鳥取県の琴浦町で巻き起こったとあるハプニングの顛末が描かれています。
 

実は琴浦さんの苗字は、琴浦町にちなんだもの。そんな縁から本作は琴浦町の公認漫画となっており、現地の名産や名所がばっちり登場します。ちなみに本作は琴浦町の公式ホームページに連載されていました。 
 

この記事では、まだ『とっても琴浦さん』を読んでいない方のために、本作の魅力をご紹介していきます。


『琴浦さん』についておさらいしたい方は<漫画『琴浦さん』が面白い!アニメ作品よりブラックな原作の魅力ネタバレ紹介!>をご覧ください。

漫画『琴浦さん』はブラックなのにハマる!【あらすじ】

漫画『琴浦さん』はブラックなのにハマる!【あらすじ】
出典:『とっても琴浦さん』

 

生まれつき人の心を読める少女、琴浦さん。その能力のせいで人から疎まれることが多く、15歳になる頃には心を固く閉ざしていました。

しかし転校先の高校で、快活な真鍋くんと出会い、エロスな妄想ばかりする彼に振り回されながらも少しずつ打ち解けていくのです。

その後彼女の周りには、超能力に偏見を持たない「ESP研究会」のメンバーも集まるようになり、いつしか普通の女子高生と同じような楽しい学校生活を送れるようになったのでした。

それからしばらく経ったころ、ESP研の面々は鳥取県琴浦町へ合宿に行くことに。夕食の買い出しへ琴浦さんと真鍋くんが出掛けると、車に轢かれて死にかけている野良猫を発見しました。慌てて動物病院に連れていき、2人のおかげで野良猫は一命をとりとめましたが、ちょっと目を離したすきに姿を消してしまいました。

その翌日、合宿所にひとりの少女が現れます。「おふじ」と名乗り、お手伝いにきた、と言う彼女は、なぜか琴浦さんと真鍋くんにしか懐きません。素性も不明で済んでいるところも言わない少女をいつまでも預かるわけにもいかず、ESP研の面々はおふじちゃんの素性を調べ始めるのです……。

キャラ紹介1:人の心が読める少女【琴浦春香】

キャラ紹介1:人の心が読める少女【琴浦春香】
出典:『とっても琴浦さん』

 

琴浦さんは、生まれつき人の心を読む力を持っている少女です。言葉だけでなく、妄想や想像などで描かれた映像も読み取れるのですが、彼女自身もこの力をコントロールすることができません。近くにいる人の心が勝ってにわかってしまうので、実際の声と心の声が区別できないこともしばしば……。

そのため、人の嫌な部分を図らずもバラしてしまうことがあり、過去には両親の不倫を暴いて家庭崩壊になってしまいました。

辛い経験が重なって、やがて彼女は他人に心を閉ざして孤立するようになってしまうのです。

しかし、転校先の高校で真鍋くんやESP研のメンバーと触れ合ううちに、いつのまにか明るい姿が戻ってきました。心を開くきっかけとなった真鍋くんとは恋人として付き合うことになり、いまや読者が恥ずかしくなってしまうほどのラブラブっぷりです。

人の心が読めるのに、恋愛に奥手になってしまう彼女の可愛いところも本シリーズの魅力のひとつでしょう。『とっても琴浦さん』は前作の設定を受けているので、1話目からトップギアでそんな姿を見ることができます。

初期の冷酷な目つきはどこへやら……ニコニコと楽しそうに過ごす琴浦さんの姿に、前作からのファンは親心をもってつい拍手などを送りたくなってしまうはずです。

 

キャラ紹介2:心優しきエロスの化身【真鍋義久】

キャラ紹介2:心優しきエロスの化身【真鍋義久】
出典:『とっても琴浦さん』

 

本シリーズでもうひとりの主人公ともいえるのが、真鍋義久。根っからのいい奴ですが、高校生男子なので思春期真っただ中、たいていエロスな妄想に花を咲かせています。

琴浦さんとは文句なしにラブラブですが、あらぬ妄想も彼女には全部筒抜け。そのためか、男女の仲はあまり進展していません。孤独だった琴浦さんを救ったヒーローなはずなのに、変な妄想ばかりして4コマのオチに使われることも多いです。

ただ『とっても琴浦さん』では、彼のカッコいいところのしっかりと見ることができます。特に終盤のデートでは、シリーズ全体の締めだけあって、とっても男らしい注目ですよ!

 

鳥取県琴浦町とコラボした『とっても琴浦さん』の見どころとは?

著者
えのきづ
出版日
2017-04-28

 

本作の魅力のひとつとして、やはり鳥取県琴浦町との関わりをお話ししないわけにはいきません。そもそも誕生したきっかけも琴浦町とのコラボレーション。「琴浦さん」シリーズの盛り上がりが町の担当者の目に留まり、琴浦町の公式ホームページで連載されたのです。

作中にも、琴浦町にちなんだ名産、名所、さらには伝説などが続々と登場します。「化け猫おふじ」も、現地で実際に語りつがれているものでした。

また1話ごとに「琴浦ぐるめ」「琴浦めぐる」というミニコーナーが用意されており、そこではESP研の面々が琴浦町の魅力を存分に語っているのです。

『琴浦さん』の続きとして読むのはもちろん、琴浦町について知るためのガイドブックとしてもぜひ読んでみてください。

 

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