『4ジゲン』が無料で読める!ギャグ満載の少女漫画の見所をネタバレ紹介!

更新:2021.12.2

そこは老若男女、地球人・宇宙人問わず様々な生き物が通うとある定時制高校。その学校に通う個性豊かな生徒や先生のおかしな日常を1〜4、5ページ単位で繰り出す『4ジゲン』。「まさか、そんなバカな」ぎゅっと詰まった本作がスマホで無料で読めますよ。

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『4ジゲン』が無料で読める!ギャグ満載の少女漫画の魅力をネタバレ!

著者
にざかな
出版日
2006-09-05

医師が常に付き添いいつご臨終してもおかしくないようなご老人から、本当に若い高校生ぐらいの少年少女、元ヤクザや主婦、宇宙人など、年齢・性別・種族を超えて様々な生徒が通う、とある定時制高校。

先生も個性的なメンバーが多く、常識人の方が苦労をする、そんな世界で、まさかのすれ違いとまさかの想像力が立て続けにやって来て、ついつい笑いがこぼれてしまうのが魅力の『4ジゲン』。

作者のにざかなは、原作担当のにざと、作画担当のかなの2人に分かれて作品を作っています。このコンビの特徴的な作風が「ギャグ満載の少女漫画」ですね。

そんな本作の魅力を全巻ネタバレも含め紹介していきます。

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漫画『4ジゲン』のあらすじ

漫画『4ジゲン』のあらすじ
出典:『4ジゲン』1巻

年齢・性別・仕事・種族がバラバラの、個性豊かな生徒が通う定時制高校。生徒はもちろん教師も非常に変わった人ばかりで、この学校の空気に慣れていない人間は戸惑うばかり。

転校生の少年やミステリアスな女性、元ヤクザに平凡なおばあちゃん、宇宙人など話題には事欠かない学校で、彼らの日常や学校外の様子、恋模様などがギャグ満載でくり広げられていきます。

変な人間ばかりいることしかわからない学校で、彼らは人生に悩み、青春を謳歌し、ときに地球征服を試みるのです。

かなり変わった定時制高校の日常譚が開幕!【1巻ネタバレ注意】

最初に出てくる転入生の藤嶋隼人。彼がこの作品の主人公かと思いきや、様々な人物にスポットが当てられて物語が進んで行きます。要所要所に藤嶋は登場するので、この作品の中心的な人物であることに間違いはないでしょうが、この作品の主人公は登場する全員という方がしっくりする気もしますね。

ただ、この藤嶋は、この学校において比較的読者寄りの視点を持っているキャラクターになっています。もちろん、他にも常識的な思考を持ったキャラクターはいますが、やはりどこかズレた感覚を持った人物ばかりなので、一度彼に感情移入して見ると読みやすいかもしれません。

著者
にざかな
出版日
2006-09-05

彼は初日から、この変わった学校の洗礼を受けます。校門で宇宙人に何やら数を数えられ、教室で自己紹介をしようとしたら教師に言葉を遮られ「人間」と「毒」の話をされて終わる……。

これだけでもこの学校が非常に特殊であることがわかりますが、後日行われた抜き打ちテストでは、机よりもでかい解答用紙を配られ、でかいマークシートを時間内に塗りつぶさなければならないという、考えただけで腕がつりそうな苦行も。

そんな彼を巻き込んで、シリーズのように他のキャラクターが登場する話がつどつど入ってきます。

まずは隣の席の「死にかけさん」。酸素マスクをして、かたわらに医師とナースが常にいるヨボヨボのおじいさんの話は、常に1ページで終わりますが、たった1ページで、しかも本人はほとんど話さないのに異様な存在感がある魅力的な人物です。

血糖値が足りず、早弁という名の点滴を行ったり、ナースの替え歌に青筋を浮かべて怒りを表現してみたり、タイトル通り今にも亡くなりそうなおじいさんなのに、1番学生生活を楽しんでいるのではないかと感じさせるキャラクターですね。

また、藤嶋に恋をしている「恋をする人」こと三ツ谷里美。彼女は自分の恋心をなんとか藤嶋に伝えようとしますが、そのすべてが裏目に出てしまい、結局藤嶋を怖がらせることに。

純情なのかストーカーなのかまったくわからない彼女のお話は、彼女の本心を知っている読者からすれば笑えるものですが、何も知らない藤嶋からしたら非常にゾッとするようなもので、2つの面から楽しめるお話となっています。

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先生だって負けず劣らず個性豊か!【2巻ネタバレ注意】

いくつもの教員免許を持つ教師の柏木一文と、数学教師の桐島昌人をはじめ、性的な誤解が多く生まれる校長の若林や、生徒に質問攻めにされ心折れそうになる新任の佐藤など、教師陣も濃いメンツが多く存在します。

そのなかでも柏木と桐島は特に変わった教師陣と言えますね。

桐島はカバンの中にしまっている教材道具で絡んでくる不良を蹴散らしたり、気がすむまで数字を書き連ねたり、授業を真剣に受けない生徒に対しあらゆる関節を120度に開いて立つよう命じたり、数学教師だからか、数学方面に関してだけ異様な執着を見せてきます。

著者
にざかな
出版日
2010-04-05

関節を120度にして廊下に立つのはバケツを持って廊下に立つより恥ずかしいですね。霧島に関する話はすべてが数学に関係したものですが、そのなかで日常生活でもしかしたら役立つかもしれないのが、他人と関わりたくないときに10数えるという「数霊」。

役立つ可能性は非常に低いかもしれませんが、この話を思い出して、桐島とは違うニヤケ顔を浮かべれば、向こうが話しかけるのを断念してくれる可能性もあります。10数えるだけでどうやって関わらない道を選べるのかは、ぜひ読んで確かめて見てください。

そんな桐島とは真逆のキャラクターが柏木ですね。常に仏頂面で数学に異常な愛を感じる桐島と違い、柏木は柔和な笑みを浮かべたりときには怒ったりと感情豊かで、なんの教科を担当しているのかいまいちわからない人物です。

また、成績や態度の悪い生徒に対する罰が1番エゲツない人物でもあります。1巻で藤嶋の話を遮ったのも、ばかでかいマークシートを塗りつぶさせたのも彼ですね。彼の授業では、漢字を読ませたり書かせる授業も多いことから、国語の教師をやっていることは間違いありませんが、その知識や言動から担当がそれだけでないこともうかがえます。

代表的なのは2巻に出てくる劇中劇「元素水滸伝」ではないでしょうか。「元素水滸伝」は元素たちをビジュアル化し、ストーリー仕立てにして元素を覚えてもらおうと柏木が作成した118の元素の物語のことです。

元素なのでこれは化学の授業ということになりますね。彼は一体いくつの教科を教えているのか気になるところです。

「元素水滸伝」はその名前から、108人のキャラクターが登場するゲームの「幻想水滸伝」をもじったものだとわかりますが、作中では20人しか登場させず、完成希望はハガキで要望を送るよう締めくくられています。なかなかメタいですね。

「元素水滸伝」は完成されるのか、「続・元素」が2巻最後にありますので読んで確かめていただければと思います。

大人だってまだまだ子ども!【3巻ネタバレ注意】

同じクラスのミステリアスでとても美しい女性・一ノ瀬あやめと、彼女に心奪われている背広の男性・相原正の話を描いた「大人の時間」。

最初は、彼女の放つ怪しい雰囲気と独特な空気感に、何人もの男を惑わせ、社会の裏側を渡り歩いてきたのではないかという見方をしていた相原ですが、しだいに彼女が子どもっぽい性格であることを知っていきます。

3巻ともなれば、彼女の言動や行動を「男」や「怪しいもの」に関連づけるのではなく、「古くからあるもの」や「駄菓子」などと結びつけるのがうまくなってきた様子。

著者
にざかな
出版日
2013-05-02

彼女の不思議な行動に、彼女の持つ妖艶さを見た相原ですが、それがカレンダーに記された六曜、大安や仏滅に即した行動であると気づいたり、命知らずにドンパチしていたという発言に、パチパチする駄菓子をたくさん食べたことだと気づいたり、なかなか理解度を深めたよう。

彼女の脳内や発言の真意が子どもらしいものであっても、彼らの見た目とオチが分かる前の発言だけみれば、アダルティな雰囲気が漂い、本作では1番雰囲気だけ大人っぽい組み合わせになります。

一ノ瀬が相原をどう思っているかはまったくわかりませんが、気を許しているのは確かですね。オチを見る前に、彼女がどういう意味を込めて言った言葉なのか考えて読むと、より楽しんで読めるかもしれません。

また、他にも、元ヤクザの海堂達也と、彼を追いかける暴力団メンバーも、雰囲気だけはアダルティで非常に危険な様子を見せます。

もちろん、殴り合いの喧嘩で血みどろになることもあり、本当に危険な人物たちではあるのですが、柏木の言葉に惑わされるなど、意外と可愛らしい部分も多いのが実情です。

海堂を潰しにきた面々の素直な面が見られるのは、立ち入り禁止と書かれている看板を無視して、学校の敷地に入ろうとする話。立って入らなければいいのか、という面々に、彼らを注意した柏木がそれを了承し、おのおの「立つ」以外の方法で校舎内に入ろうとしてきます。

強面の人々が先生に言われたことを素直に実行する姿は、見ていて可愛いものがありますよ。

みんな想像力が豊か【4巻ネタバレ注意】

中年の男性の話を聞きながら、想像力を働かせあらぬ方向にその画力を生かす少年・野宮伸。彼の絵は、いつもセットで登場する中年男性を追い込むような、傷つけるようなものばかりですが、男性の言葉からそこまで想像力を働かせて絵に描き起こすあたり非常に才能がある人物と言えます。

野宮は、男性が身の上話や娘の話、いい話などをすべて話したあとに、その言葉から揚げ足をとったり、少し捻ったりして、男性が望む形とは違う絵を描き起こし、それを見せながら追いかけるという、少々ホラーな接し方をしますが、毎回律儀に付き合うあたり、野宮は男性のことが気に入ってそうですね。

著者
にざかな
出版日
2015-09-04

男性も、どんな絵を描かれて追いかけられても毎回毎回話しかけるのですから、もしかしたら野宮との追いかけっこを楽しんでいるのかもしれません。

男性から話を聞いて描いた絵が、回を追うごとに凝っていくので、そこに注目して読んでいくと、彼らが彼らなりに絆を深めているのがうかがえますよ。また、野宮が絵を描ききる前に、今度はどんな絵を描くのか、対抗して想像しても楽しそうですね。

藤嶋に恋心を寄せる「恋をする人」三ツ谷も、4巻ともなると想像力が豊かになってきます。葉桜になり毛虫ばかりの桜の木の下で、咲き誇る桜を背にする在りし日の藤嶋に思いを馳せたり、自分の発言した言葉の意味を調べ藤嶋に憎悪の念を向けたり、病的なほどの恋心は日々進化を続けているようです。

彼女の湧き出る勉強への意欲も、すべて藤嶋に対する想いとあらぬ方向へと飛んでいく想像力の賜物なので、意外にその感情はバカにできませんが、彼女はいつか豊かすぎる想像力の末とんでもないことをしでかしそうな、そんなドキドキ感がありますね。彼女の藤島のみに発揮される想像力は見ものですよ。

また、あらぬ想像をさせるという点では、委員長の右に出るものはいないかもしれませんね。彼女は作中で校内・校外問わずいろいろな人物と言葉を交わしますが、そのすべてが言葉足らずというか、非常に誤解を招くものばかり。

頭の中でいろいろ考えるタイプの人間らしく、要点しか口に出さないため、彼女の発言で多くの人がショックを受けたり、彼女自身に対して、あるいは第三者に対してあらぬ誤解を抱かせたりするのです。

もちろん、彼女と話した側にも「そんな誤解をする!?」ということを感じることがありますが、やはり彼女の言葉足らずも否めませんね。

委員長と登場人物たちとのやりとりは「そういった解釈に!?」という驚きもあり、読んでいて非常に楽しくなりますよ。

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誤解と勘違いが深まっていく!【5巻ネタバレ注意】

言葉のキャッチボールがうまくない定時制高校のメンバー。しかし、なぜかコミュニケーション能力の高さと言葉選びは秀逸。たった一言から壮大な物語を生むこともあります。

ある意味愛されキャラで、高校の全生徒・全教師がその存在を知っている校長。彼が、授業中に廊下でたむろする定時制高校のメンバーと、授業を聞いている生徒を比較して「雲泥の差」だと言い放っちます。

それに対して彼らは、まさかの返答。「泥」の1文字から自分たちの存在をなぜかどんどん大きく表現し、ビッグスケールな話へと物語を続けていきます。意味不明なのですが、それがなぜか本作の独特な面白さとして成立するのです。

著者
にざかな
出版日
2018-03-05

キャラが濃すぎるメンバーの中で、未だ一般人枠の藤嶋は、教室の内の生徒が納得していたり、微笑ましく思っていることに疑問を持つ唯一の人物。しかし、他のキャラが藤嶋同様、何かに引いたりする場面もあります。この世界ならではの、常識・非常識が揺らぐ面白さも感じられます。

また、今まで何度も一ノ瀬の子どもらしい面を見てきたにも関わらず、彼女の第一声に大人の女性らしさを想像する(というか、捏造するレベル)、相原の姿も5巻の見所。濃いメンバーに鍛えられたからか、当初に比べて察する力と想像力が非常に豊かになっているようです。

一ノ瀬の姿を間違って想像しているときの表情や、真意に気づいたときのハッとした表情は、そこだけ見るとまるで刑事ものや探偵もののような雰囲気があります。くだらない内容なのに妙にシリアスで、見ていて面白いものがあります。

5巻ではいつものメンバーに加えて、名もない不良や魅力的な女性など、他の生徒が多く登場します。ガラケーがスマホに変わっているなど時代の変化もわかる巻となっているので、今までとの違いを探してみるのもいいかもしれませんね。

 

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ギャグが強めの少女漫画『4ジゲン』。他にも宇宙人や子ども、おじいちゃんおばあちゃんなど多くの人物が登場しますので、手軽に何か読みたい人、笑いたい人にはオススメの作品となっています。

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