こぶしファクトリー広瀬彩海が、タイトルを見た瞬間に引き込まれた本

こぶしファクトリー広瀬彩海が、タイトルを見た瞬間に引き込まれた本

更新:2021.12.2

こぶしファクトリーの広瀬彩海です。 暑かったり寒かったりと風邪も引きやすい時期ですが、いかがお過ごしでしょうか? 今回は私がタイトルを見た瞬間に惹かれた本をご紹介します。 書店に行って本を購入するかの大きな理由になるのが、私の場合はタイトルです。 タイトルで惹き込まれてその印象のまま楽しく読み切れるもの、タイトルに内容が負けてしまうもの、 タイトルで惹き込まれ、内容である意味裏切られ面白く読み切ってしまうものなど、 本のタイトルは本当に大事な役割を担っていると私は思っています。 そんなタイトルでハッと惹き付けられた小説をご紹介させて頂きます。

ブックカルテ リンク

十二人の死にたい子供たち

著者
冲方 丁
出版日
2016-10-15

タイトル通り、十二人の死にたい子供たちが謎を解いていく物語。十二人が望むのは「安楽死」。そこになぜか「十三人目」が現れ混乱するなか、この集いの規則である「全員一致」にのっとり話し合いを重ねていく……という物語です。

設定はものすごく細かく、メモを取りながら読んだ方がいいほどの情報量で、とにかくどれが伏線なのかも分からないほどです。ですが、少しずつ解かれていく謎と、少しずつ見えてくる結論と、それぞれの子供たちの決断。

死にたいと思った理由はそれぞれ、小さなことから、重苦しい理由まで様々。そんな境遇の違った彼らが「全員一致」で下した決断とは。一人ひとりのキャラクターも個性が強くて、読み進めていくなかで、境遇や言動に自分を重ね合わせてぐんぐん話に引き込まれてしまいました。

キャラクターそれぞれに様々な事情があり、様々な感情に心を揺さぶられ、最後にスっと心の中で全てが腑に落ちる感覚が新しくて、読んでいてとても楽しかったです。

九月が永遠に続けば

著者
沼田 まほかる
出版日
2008-01-29

私がこよなく愛する「イヤミス」ど真ん中の物語です。沼田まほかるさんといえば「ユリゴコロ」が有名ですが、それ以上にドキドキワクワク、そしてゾクゾクするような小説になっています。一人の女性に次々と降りかかる不可解で不自然すぎる身の回りの不幸。

それらは全て「偶然」なのか……失踪した息子を追うことで明らかになってい真実。身震いするほどに忌まわしい過去に、私は耐えきれなくなりそうになりました。ですが、そんな気持ちとは裏腹に頁をめくる手が止まらなくなる物語の運び方で、一気に読み切ってしまいました。

一見、著者の作風を知らなければ青春小説かと見紛うような爽やかに見えるタイトルと、そんなタイトルにまったく見合わない物語と読後感をぜひ楽しんでください。

傘をもたない蟻たちは

著者
加藤 シゲアキ
出版日
2018-06-15

ピンクとグレーで一躍作家としても名を知られるようになった加藤シゲアキさんの短編集。当時のマネージャーさんが「広瀬読んでみて感想聞かせて!!」と言われて出会った1冊です。

まず、タイトルと表紙を自分の目の前に置いただけでワクワクするような感覚。そして、内容も恋愛の物語からサスペンスものまで、幅広く収録されていて、全ての読書家にアプローチするような内容で、私自身普段読まないような物語も楽しめました。

「生きづらさ」がテーマになっているというので、リアリティのある物語なのかと思いましたが、どちらかと言うとファンタジーのような雰囲気で、そのなかにハッとするようなような言葉があり、共感したり感動したりと感情の揺れ動きの激しい生き物のような物語だと感じました。

ぜひ、表紙から始まる世界観をたっぷり楽しんでみてください。

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