漫画『ドラゴンボール』のフリーザに関する11の事実!

更新:2021.11.15

彼は、本作に登場する悪の宇宙人です。その悪役振りは作品を越えた知名度を誇り、悪の帝王の代名詞としてイメージされることもしばしば。彼がどれだけ強く、恐ろしく、そして魅力的な敵キャラクターであったか、振り返りながらご紹介したいと思います。

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漫画『ドラゴンボール』のフリーザとは?

 

彼はナメック星編(フリーザ編)から本格的に登場した、凶悪な敵キャラクターです。作品の垣根を越えて、ラスボスキャラの代名詞的存在にもなっています。

身長は低く、体型はやせ形で、2本の角と大きな尻尾が特徴的です。

全体的に白と紫を基調とした体色で、特に唇は紫の口紅を引いたかのような毒々しい色です。どうやらそれが血の色であるらしく、流血した際には赤紫の血を流します。

 

著者
鳥山 明
出版日
2003-08-04

 

口調も独特で部下に対しても丁寧語を用い、基本の一人称は「わたし」。「ホッホッホッ」という笑い方から上流階級の出身であることが窺えます。一見穏やかに思えますが、丁寧な物言いのなか秘めた残忍さを覗かせ、他者を煽るようにして意のままに操る場面も。

肩当ての張り出した、フリーザ軍共通の戦闘服とスカウターが基本スタイル。普段は自分の足で歩かず、1人乗りの浮遊ポッドで移動します。どちらかといえば筋肉質な悪役が多いなか、彼の後ろに手を組んで静かに佇む立ち方は、異様に映ります。

彼は、その生きざまから死にざままで徹底した悪役ですが、近年作られた派生アニメや映画では再登場を果たし、そのうえに仇敵たる悟空の味方となって共闘するエピソードも作られました。

声優は中尾隆聖。『アンパンマン』のバイキンマン役でもお馴染みですね。

 

フリーザの名前の由来は冷蔵庫!?その意味とは?

 

彼の名前はフリーザー、つまり冷凍庫が由来です。

彼の配下は、食べ物系の名前が多く出てきます。ベジータらサイヤ人は野菜で、側近のザーボンとドドリアがそれぞれザボン(ボンタン)とドリアン、部下のキュイらはキウイのフルーツ系。そして乳製品由来のギニュー特戦隊。

それら食べ物を統括するボスとして、最初は冷蔵庫が考えられていました。なかなかトンチが効いていますが、冷蔵庫の英語名「リフリジレーター」ではいまいち威厳がありません。馴染みがないのも理由でしょう。

そこで冷蔵庫から転じて、近い設備である冷凍庫=フリーザーから、現在の名前となったわけです。怪我の功名とでもいうべきか、結果的に冷徹や冷血のイメージから、冷たさを連想させるその名称は、ぴったりとなりました。

 

穏やかに見えるフリーザの本性!その性格を解説!

 

彼はフリーザ軍の最高指揮官なのですが、非常に丁寧な対応をする人物として描かれます。

しかし彼の軍団は、一言で言えば宇宙の地上げ屋。星々を武力で征服しては、強制的に支配下に置く悪人です。そのような軍を率いる人物が、見た目通りに穏やかで平和的なはずがありません。

そもそもナメック星に彼が目を付けたのは、あらゆる願いを叶えるというドラゴンボールの存在を知ったためです。すでに権力という意味でも実力という意味でも、絶大な力を掌中に収めている彼にとって、最も必要とするのはこの支配を永続させることでした。

彼がドラゴンボールにかけたい願いとは、ずばり不老不死。宇宙全域を未来永劫支配し続ける目的で、永遠の命を求めたのです。

 

フリーザ軍は超最強!仲間の一味を紹介

著者
鳥山 明
出版日
2003-09-04

 

名前の項目でも少し触れましたが、軍団の構成員についてもご紹介しておきましょう。

手下の大半は名もなき大勢の下級戦闘員で、そのうえに位置するのが、実力的にはそこそこの戦闘員キュイとアプールです。

軍団は総勢で1000名を超える大所帯ですが、それでもフリーザは手下の底辺に位置するラディッツを覚えているところから、見所があったり働きのよかった部下のことは記憶しているのでしょう。サイヤ人の生き残りということで警戒していただけかも知れませんが。

独立部隊のギニュー特戦隊。彼への忠心も篤い、実力的にも別格なエリート集団です。特殊能力特化のグルドを除く、ジース、バータ、リクーム、隊長ギニューの全員が側近以上の実力者でした。

側近のザーボンとドドリア。ドドリアは主に実行部隊の責任者らしく、自身も気性が荒いために手ずから力ずくで解決に当たります。ザーボンは冷静沈着で分析力に長けたフリーザの右腕です。通常は色男風のザーボンですが、変身能力があって、その本性はドドリアを上回る戦闘力の怪物。

そして彼らを統括する、帝王フリーザ。

原作では部下の名前を覚えていることや、丁寧語で話す辺りでしか軍団の関係は描かれませんでしたが、ゲームやアニメなどの派生作品でその部分が少し掘り下げられています。それによると意外にも福利厚生、業績賞与(特別手当)がしっかりと行き届いたホワイト企業であるよう。実は命懸けに見合った仕事だったのです。

 

フリーザの最終形態の戦闘力を考察!強くなりすぎな、それぞれの形態を紹介

著者
鳥山 明
出版日
2003-10-03

 

彼の第1形態は小柄で穏やかな姿です。それでいて戦闘力53万という破格の数値でした。

続いて変身した第2形態は、第1形態の倍にも達する大柄で筋骨隆々な姿です。一人称は「オレ」に変化し、口調も乱暴で気性の激しさが表出します。戦闘力は自己申告で100万以上。

第3形態は映画『エイリアン』を彷彿とさせる怪物的な形態でした。口調は第1形態時に戻ります。戦闘力は第1形態から第2形態がおよそ倍の伸びなので、おそらく200万前後。

そして最終形態は、シンプルでいて禍々しい細身の姿。戦闘力は不明ですが、単純に考えても2倍から3倍以上に伸びていることでしょう。フルパワーに至ってはスカウターの数値で表すことが出来るかどうか……。最早変身というより、異質な存在への進化といえます。

最終形態での必殺技は、ナメック星崩壊の引き金となったデスボールです。

 

父親も登場!呼び名は「パパ」!?

 

帝王である彼にも、頭が上がらない存在がいます。それは、父親のコルド大王。実力的にどちらが上かはわかりませんが、フリーザは「パパ」と呼び慕っています。

そしてアニメ劇場版に登場した兄、クウラ。コルドがフリーザ第2形態にそっくりなのに対して、こちらは最終形態とよく似た姿でした。

フリーザ一族を自称する彼らは、家族揃って残忍で、宇宙船を使った侵略を繰り返しています。

 

フリーザは最高の悪役!? その魅力の理由を考察!

 

『ドラゴンボール』全体を見ると、彼の活躍はナメック星におけるごく一部に過ぎません。

それにも関わらず、彼の存在感は抜群。それもそのはずで、彼は元々物語に幕を下ろす、本当の意味でのラスボスとして設定たされていたのです。

作中の余裕ある態度、丁寧な物腰に反した残忍さ、桁違いの戦闘力、実力に見合った大活躍……数え上げればきりがありませんが、魅力たっぷりに描写されたそれらが、ラスボスだったからと考えれば辻褄があります。

こうして彼は、作者が精魂込めて造形し、本作の連載の黒幕たるマシリト――もとい編集・鳥嶋和彦をして「フリーザで終わらせるべきだった」と言わしめた、後世に残る最高の悪役となったのです。

 

フリーザVS超サイヤ人・孫悟空!クリリンの爆死……戦いの行方は?

著者
鳥山 明
出版日
2003-10-03

 

ナメック星での物語の終盤、ついに2人の全力対決が実現しました。最終形態に対して、20倍界王拳の応酬。頼みの悟空でも敵わず、傷付きながらも放った元気玉ですら、ダメージを与えただけで通用しませんでした。

しかし予想以上のダメージを受けたフリーザは、腹いせにクリリンを殺害。その光景を見た怒りから、悟空は超サイヤ人へと覚醒しました。

圧倒的なパワー同士の激突し、物語はクライマックスへ。

 

まさかの命乞い!? その真意は?

 

当初、超サイヤ人悟空と、第4形態100%フルパワーを解放したフリーザの戦いは互角でした。凄まじい大激突の余波は、ナメック星の地表に影響を及ぼすほど。

しかし、拮抗状態は長く続きませんでした。限界が来たフリーザは、徐々に戦闘力を落としていきます。彼がこれほどのピンチに陥ったことは、かつてありません。体も自信もずたずたになりました。

ついには対戦相手の悟空に見切りを付けられ、逆上した彼は錯乱気味に攻撃をかけますが、それを逆手に取られて胴体を切断されて敗北。

自滅し、哀れにも命乞いをするのですが……それは不意打ちを狙っての行動でした。卑怯にも背後から仕掛けた彼は、今度こそ超サイヤ人の力で粉砕されるのです。

 

フリーザ様の名言を紹介!

著者
鳥山 明
出版日
1991-08-01

 

悪の帝王である彼には、それに相応しい言動が劇中で多々見られます。いずれも印象的な形で披露される名言、まさしく悪役のカリスマたる貫禄に溢れたものばかりです。全てご紹介するのは不可能ですが、特に厳選したものをいくつかご紹介しましょう。

「なにもいわないつもりですか? 殺しますよ」
(『ドラゴンボール』21巻より引用)

彼はナメック星を訪れて、直々に集落を回ってドラゴンボールを集めをおこないました。悪の気配を感じ取った集落の長老は、頑としてありかを言いません。それに対して、彼は静かに恫喝するのでした。

「私の戦闘力は530000です。
ですがもちろん、フルパワーであなたと戦う気はありませんからご心配なく……」
 (『ドラゴンボール』24巻より引用)

驚愕の宣言。ナメック星人の戦士ネイルと戦う時に言った台詞ですが、桁違いとは、まさにこのこと。何気なく言ったこの一言が、全ての読者を絶望のどん底に突き落としました。

「そうだ! わたしはこの左手だけで戦ってあげましょう。
すこしぐらいは楽しめるかもしれませんよ」
(『ドラゴンボール』24巻より引用)

戦闘力53万発言をした後、彼はネイルに手加減を申し出ます。あまりにも強すぎるために見せた余裕が、余計に恐怖感を煽りました。

「はじめてですよ……
このわたしをここまでコケにしたおバカさん達は……」
(『ドラゴンボール』25巻より引用)

ドラゴンボールを横取りされたうえ、彼の目的だったポルンガを先に召喚され、静かに怒る場面です。まだ冷静さは残っているものの、ふつふつと沸いてくる感情が言葉だけで伝わってくるようです。

「ぜったいにゆるさんぞ虫ケラども!!!!!
じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!!!!」
(『ドラゴンボール』25巻より引用)

前述した台詞の後、激怒した彼は残忍な本性を現し、感情を剥き出しにして激怒。一転して感情的になったことで、真の恐怖がここ始まるのだと感じられました。

「さ……さすがのオレもいまのは死ぬかとおもった……
このフリーザさまが死にかけたんだぞ……」
(『ドラゴンボール』27巻より引用)

必勝を期して悟空が放った特大元気玉。彼は「こんなもの……!!!!」と耐えたものの、直撃ではまず助からない――と思われた矢先、五体満足で再度姿を見せました。切り札の元気玉すら決め手にならなかった恐怖のシーンです。

フリーザの最後!トランクスが現れ……その後

著者
鳥山 明
出版日

 

悟空に倒された彼は、よしんば生きていたとしても消滅するナメック星と運命をともにしたはずでした。

ところが1年後。しぶとく生きていた彼が、父コルド大王と大勢の部下を引き連れ、報復のために地球を襲いに来たのです。彼は、肉体の欠損部分を機械で補ったメカ状態となっていました。最終形態を基本としており、パワーアップも果たしたと自信満々。

悟空も彼の襲来を察知しますが、一足先に彼らが地球に到達してしまいました。

ナメック星の惨劇が、場所を変えて再び起ころうかというその時。思わぬ救世主が登場します。

救世主たる謎の青年は、今では悟空とベジータ、そして悟飯の3人しかいないはずのサイヤ人でした。しかも、悟空と同じ超サイヤ人にもなることが出来たのです。後の物語で明らかになりますが、この青年はベジータとブルマの息子・トランクスなのです。

気功波と自前の剣を自在に操る彼は、軍団も、フリーザ自身も、未知の敵コルド大王すら手玉に取って、あっと言う間に全滅させてしまいました。

この一連の出来事によって、彼は今度こそ死亡し、物語は新たな局面を迎えます。

 

いかがでしたか?未だにファンを魅了するフリーザの凄さが伝わったでしょうか。

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