『GIGANT（ギガント）』5分でわかる！魅力をネタバレ紹介！AV女優が巨大化する!?

『GIGANT（ギガント）』あらすじ　奥浩哉ワールド全開！

映画監督を目指す気弱な高校生・横山田零。彼は好きなAV女優・パピコを中傷する貼り紙を見かけ、剥がしていたところ、なんと憧れのパピコ本人と出会ってしまうのです。

GIGANT (1) (ビッグコミックススペシャル)

著者

奥 浩哉

出版日

2018-05-30

一方のパピコは、謎の老人から右手首にダイヤルのようなものを取り付けられてしまって困っていました。そしてなぜかそのダイヤルによって巨大化する事が出来るようになってしまうのです。

やがて零の熱烈なアプローチによって付き合う事になったこの2人でしたが、そんな彼らを、さらにとんでもない事件が襲う事になります。

果たして、どのような運命が彼らを待ち受けているのでしょうか。

『GIGANT（ギガント）』の魅力1：先の読めない展開の連続【ネタバレ】

奥浩哉作品は強烈なインパクトを持つ設定と、その設定を活かした先の読めない展開が魅力。本作でもその持ち味は健在で、読者の予想を裏切る常識破りのストーリーが展開されます。

本作では、ある日突然、パピコが謎の老人から巨大化出来るダイヤルを身体に取り付けられるという印象的なシーンから始まります。

当然、彼女はその能力に戸惑い、日常生活にさまざまな影響を及ぼすのです。

そんななか、世間でもある不思議な噂が広がっていく事になります。それは、謎のサイト「ETE」について。なんでも、そのサイトで提案された案が可決されると現実になるという、とんでもない内容の噂だったのです。

別々の事象と思われたパピコの巨大化とETE。しかし、この二つの異変はいつしか交じり合い、さらに複雑な大事件へと発展していく事となります。さまざまな要素がうまく融合され、先が読めず、続きが気になる展開を繰り広げます。

『GIGANT（ギガント）』の魅力2：日常の描写が自然で引き込まれる

先の読めない意外な展開が魅力的な作品であるとご紹介しましたが、奥浩哉作品の妙は、それだけではありません。そうした超展開とうまく調和するように描かれた、日常的な風景そのものも魅力といえるのです。

たとえば登場人物についてですが、奥浩哉作品に登場する人物は、それほど特殊な経歴や素性を持っているわけではありません。むしろ、どこにでもいそうな普通の人物達が主役であることが多いのです。

超常的なメンタルや身体能力を持ったヒーローではないからこそ、読み手も感情移入がしやすくなっているといえるでしょう。

また人物以外だけでなく、風景についての描写でも同様の事がいえます。本作に登場する街並みや室内の描写は、いずれもどこかで見た事があるようなものばかりであり、より日常感が強調されています。

そんな何という事はない風景が多く登場するため、大きく心情を揺さぶられるような景観は少ないかもしれません。ですが、そうした日常に突如として異常が紛れ込んでくるからこそ、衝撃度が増すのです。

こうした日常と非日常の緩急が非常に巧みなことも、奥浩哉作品の魅力の一つです。

『GIGANT（ギガント）』の魅力3：活き活きと感情豊かに動き回るキャラクター達

本作の主役はどこにでもいそうな人物であると紹介をしましたが、主役以外の登場人物の動きにも注目していただければと思います。奥浩哉作品に登場するキャラクターは、実に人間臭い人物が揃っており、そのリアルさが、さらに作品としての魅力を高めているのです。

作品に登場するのは、よくも悪くも普通の人達。そのため、喜んだり楽しんだりといったプラスの感情もありますが、ささいなことで怒ったり悲しんだりというマイナスの感情も当たり前に描写されているのです。

その表現はとても泥臭く、等身大の人間が描かれているため、決してカッコいいものやキレイなものばかりではありません。時には恐怖に怯えて逃げ出したり、激昂して泣き叫んだりすることもあります。

しかし、だからこそキャラクターがリアルで活き活きとして見えるのです。

ぜひ、作中で必死に足掻き続けるキャラクター達の活躍を楽しんでいただければと思います。

『GIGANT（ギガント）』1巻の見所をネタバレ！主人公とAV女優パピコの出会い

ここからは各単行本の内容について、見所をご紹介。

本巻では、主役である横山田零とパピコの出会いから始まり、パピコの身に降りかかる巨大化の異変についてが中心に描かれています。

しかしながら、映画監督を目指すという零の高校生活や、DVをくり返す彼氏と付き合っているパピコのプライベート、さらに仕事風景といった日常描写が多く、キャラクター一人ひとりを深く掘り下げているのも印象的です。

そのうえで、巨大化技術をパピコに託した老人や、その老人の残した謎の映像などの非日常的な要素が次々と盛り込まれていきます。

GIGANT (1) (ビッグコミックススペシャル)

著者

奥 浩哉

出版日

2018-05-30

そんな本巻の見所は、なんといってもパピコが零に巨大化の秘密を打ち明けるシーンでしょう。

これまでAV女優と高校生という、およそ交わる事のない人生を歩んでいた2人ですが、零がパピコの中傷ポスターを剥がす場面に出くわした事をきっかけに、彼らは距離を縮める事となります。

近況などを連絡し合うなかで、それぞれ相手への好意がどんどん膨らんでいき、いつしかお互いに大事と思える存在に変わっていくのです。

そんな彼らが、ついに後戻りの出来ない秘密まで共有しようとするほどに、信頼し合える関係にまで発展していくのでした。

ちょっと危険な関係を予感させる2人の絆に、ドキドキさせられる展開といえるでしょう。

『GIGANT（ギガント）』2巻の見所をネタバレ！巨大化パピコが零を救う

前巻のラストで、零に巨大化の秘密を明かしたパピコでしたが、その際に服が破れて全裸になってしまっているところを、帰ってきた彼氏に目撃されてしまいます。

当然激怒した彼氏に殴られる零でしたが、パピコはそんな彼氏を押さえつけて、ついに別れを切り出す事になるのです。

自分を助けてくれたパピコに対し、感情のままに告白する零。パピコは、1度はそんな彼の想いを断りましたが、その熱情に根負けして交際を開始する事になったのでした。

そんな幸せな2人をよそに、謎のサイトETEで「破壊神」が可決される事になります。そして、その破壊神による大虐殺によって、街が蹂躙される事になるのです。

零は、破壊神によって蹂躙される街中であわやという危機を迎えてしまいますが、そんな彼の窮地を救ったのは、なんと巨大化したパピコだったのです。

GIGANT (2) (ビッグコミックススペシャル)

著者

奥 浩哉

出版日

2018-10-30

本巻の見所は、やはり巨大化したパピコが零を救出するシーンでしょう。

破壊神による人類大虐殺という衝撃的な展開によって、これまでの日常が一気に破壊され、緊張感あるストーリーが展開されています。
 

そんななか、紆余曲折ありながらも交際にまで発展した若い2人の男女に迫る危機に、盛り上がらずにはいられないのではないでしょうか。

また、これまではさほど重要な役割を持たなかった巨大化能力が、本格的に事件の根幹に関わってきた場面であるともいえるでしょう。

ここから先の展開が楽しみとなるような、インパクトの大きいシーンです。

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謎多き設定の注目作品「ギガント」。まだまだ展開の気になる作品です。ぜひ、この機会にご一読ください。