漫画『ちびまる子ちゃん』に関する6の事実!不朽の名作が面白い!名言多数!

更新:2021.11.18

テレビアニメも長きに渡り放送され、国民に世代を超えて愛されている本作。作者が体験したことを元にした漫画ということで知られています。そんな本作には、単行本に掲載されなかったエピソードや、キャラクター達に裏話があることをご存知でしょうか? この記事では、あっと驚く作品に隠された事実と、心に響く名言、胸を震わされる名エピソードなどを紹介していきましょう。アニメとは一味違うブラックジョークを交えた作風に引き込まれてしまうでしょう。 無料のスマホアプリでも読めるので、読み直したくなったら、ぜひダウンロードしてみてください。

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漫画『ちびまる子ちゃん』は不朽の名作!面白い!【あらすじ】

本作は作者・さくらももこが静岡県で少女時代を過ごした生活をモデルにした、コメディ漫画です。 小学3年生のまる子を中心とした、学校生活や家庭での出来事などを描いており、1989年には第13回講談社漫画賞少女部門を受賞しました。

作者の体験が基本でしたが、作品が長期化するにつれ、徐々にフィクションとなっていきます。登場するキャラクター達も、しだいにデフォルメされた人物が増えてきました。また、1974年当時にはまだ普及していない出来事なども描かれるようになっていきます。

著者
さくら ももこ
出版日

作品には魅力的なキャラクターが多く、自分の周りにもいそうな設定は読者に親近感を与えます。また、美化された日常だけではなく、少し皮肉めいた内容が支持される理由でしょう。そんな本作の裏話やエピソードを詳しく説明していきます。

すでに本作が気になった方は、まずはスマホの漫画アプリで読むことをおすすめしています。下のボタンから簡単にインストールできるので、ぜひ利用してみてください。

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作者・さくらももことは

著者
さくら ももこ
出版日
2001-03-16

さくらももこは日本のエッセイストおよび漫画家であり、作詞や脚本なども手がけ幅広い分野で活躍されていました。 惜しくも2018年8月に死去され、本作は同年12月25日に発売された17巻をもって完結しました。

代表作品には『ちびまる子ちゃん』の他、エッセイ集の『もものかんづめ』や『さるのこしかけ』、『たいのおかしら』などがあります。

どれも独特の視点と語り口、そして時折挟み込まれるブラックユーモアが読者の心に深く刻み込まれることとなっていったのでしょう。

『ちびまる子ちゃん』の事実1:フィクション?実話?キャラと実際の性格が違った!

『ちびまる子ちゃん』の事実1:フィクション?実話?キャラと実際の性格が違った!
出典:『ちびまる子ちゃん』3巻

本作の登場人物は、作者が小学生時代に出会った人々や、家族がモデルとなっています。しかし、登場人物全てが現実とまったく同じような性格をしていたかというと、そんなことはありません。

まる子の祖父・さくら友蔵と、祖母・こたけ。作品の中の友蔵は、どんな時もまる子の味方で、孫を溺愛している姿が印象的です。

しかし、実際の友蔵の性格は冷たく、意地悪だったと作者はコメントを残しています。自分が描く作品の中では、実際とは正反対の理想のおじいちゃんを描いたとコメントしています。それは祖母も同様で、祖父ほどではないが性格はあまり良くなかったようで、やはり好きではなかったようです。

次にまる子の親友・穂波たまえ。たまちゃんといえば、メガネに三つ編みの姿を思い浮かべる人も多いかと思います。しかし彼女と出会ったのは中学生時代であり、メガネをかけたのも、高校生になってから。

また彼女の家庭は花輪君と同じくらいの金持ちだったようです。花輪君のモデルとなったのが、実は親友のたまちゃんだったとも言われています。

また、同級生のブー太郎にも実際のモデルがいたようです。語尾に「ブー」とつけて話す姿が特徴的ですが、モデルとなった人物はさすがに「ブー」とは言わなかったようです。

多彩なキャラクターは、作者が出会ってきた人たちの特徴を、読者が親しみやすくするためにデフォルメしたのかもしれません。

『ちびまる子ちゃん』の事実2:単行本に収録されなかった伝説のエピソードがある?闇回?

本作には単行本に収録されなかった作品、「お蔵入り」になったエピソードがあります。月刊誌「りぼん」の1995年2月号に掲載された、第98話「まる子、夢について考える」です。

洞窟の中で不気味な仮面をつけて踊る、邪教徒の集団が「神よ 天よ 力を与えよ」と唱えながら踊っている場面から始まります。最初から普段の『ちびまる子ちゃん』では想像のつかない世界感です。
 

そんな邪教徒の様子を岩陰から見ていたまる子は、彼らに見つかってしまいます。そこへ現れた王子様のような格好をした少年に助け出されるのでした。

邪教徒の正体は、なんとクラスメイトである藤木と永沢だったのです。さらにクラスメイトの小杉の死体が傍にあり、ハエがたかっています。そんな状況にもかかわらず、王子様は「それより まる子 結婚しようぜ」と突然のプロポーズ。その後も十二単をまとった野口さんが登場したり、舞台がアメリカのブロードウェイになっていたりと、予測のつかない展開に。

翌朝目が覚めたまる子はいつも通り学校に行きますが、まだこのエピソードは終わりません。 
 

学校に着き、夢でみた内容をたまちゃんに話します。そして忘れないようにとメモをするまる子。そんなことをしているうちに夢と現実の区別が曖昧になってきて……。

このように、第98話は普段の作品からは考えられないような設定になっていました。クレームでお蔵入りなったことが噂されていますが、そんなことはありません。

執筆当時、子育てに新連載の開始、エッセイ集の締め切りにアニメ放送再開など、さまざまなことが重なり、多忙をきわめていた作者。なんとか書き上げたものの、読み返してみると「もう一度じっくり書き直したい」という気持ちになったそうです。つまり、本作は本人の意向により、単行本への収録は見送ることになったのでした。

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『ちびまる子ちゃん』の事実3:消えたキャラがいる?

本作は多様なキャラクターが魅力の一つですが、いつの間にか登場しなくなったキャラクターがいることをご存知でしょうか。

初期には比較的出番も多く、準レギュラー扱いになっていたほど読者から人気もあったえびすくん。目立った個性もなく平凡な性格で、イケメンな見た目でした。そんな彼が急に登場しなくなった理由。それは、モデルとなった人物が「警察のお世話になってしまった」ということが、理由の一つとして囁かれているようです。

なべちゃんというクラスメイトも、同様な理由で途中から登場しなくなったといわれています。

しかし、登場人物が2人も警察の厄介になったとなると、割合が高いのではないかという考えから、キャラクター整理の一環だったのではないかという説もあります。

そしてまる子の友達・ゆみこちゃんもいつの間にか登場しなくなりました。

彼女には複数の噂があり、どれも真偽については正式には公表されていません。声優が他のキャラクターも演じていて、1人削られた説や、モデルとなった人物が自殺してしまったという説、キャラクター整理された説など、さまざまな憶測が飛びかっています。

『ちびまる子ちゃん』の事実4:『ちびしかくちゃん』って何?怖いと話題?

ブラックユーモアがあるものの、全体的にはほんわかとした日常を描いた本作。そのパロディとして『ちびしかくちゃん』という作品があります。

作者は本作と同じさくらももこですが、内容がかなりダークで怖いと話題となっています。

著者
さくら ももこ
出版日
2017-09-25

本編ではものすごくよい子として登場するたまちゃんの性格が、とにかく正反対。花輪くんも露骨に人を見下すようなキャラクターとして登場しています。

性格がひねくれているキャラクターばかりで、本作と同じような感覚で読むと恐怖感すら覚えるといわれています。興味がある人はご自身で一読してみてください。

『ちびまる子ちゃん』の事実5:漫画原作とアニメの違いとは?

『ちびまる子ちゃん』の事実5:漫画原作とアニメの違いとは?
出典:『ちびまる子ちゃん』6巻

『ちびまる子ちゃん』は1986年~1996年の10年間、月刊誌「りぼん」で連載され、2002年からは不定期での連載再開となり、2014年5月号で最終回となりました。

そして原作を元にアニメ化もされましたが、20年近く続く長寿番組となればネタ切れになってしまうことも。1度放映されたエピソードをリメイクして再放送したり、アニメオリジナルのエピソードなども多くあります。

また原作は作者のブラックさやシュールさなどが強く、アニメ版より原作のまる子の性格が悪かったりと、多少の違いがあります。

たとえば、原作のまる子は友蔵をだましてお金をせびり取ったり、初見の女子高生を心のうちではブスというなど、子供向けとしては少し不適切な言動も見受けられるのです。原作をベースにはしていますが、アニメ版の方が子供向けに作られているのでしょう。

『ちびまる子ちゃん』の事実6:意外にも少ない?17巻で完結!最終回はどうなる?

国民的人気を誇る『ちびまる子ちゃん』が2018年12月25日に完結しました。

藤木くんがお年玉が入った財布を失くすエピソードから始まります。この話をきっかけに、たまちゃんとまる子の友情が垣間見えたり、大野くんと杉山くんのさっぱりとした信頼関係が描かれています。

永沢くんの辛辣なツッコミも健在で、クスッと笑えてしまう本作。最終話は、どのエピソードが選ばれたのでしょうか。

 

著者
さくら ももこ
出版日
2018-12-25

17巻には不定期連載の期間に掲載された6話に加え、『ちびまる子ちゃん』生誕25周年記念として作られたエピソードが収録されています。そのエピソードとは、第1話「おっちゃんのまほうカード」のリメイク版です。第1巻が発売されてから、30年以上経った2018年版を比べてみるのもいいでしょう。
 

絵柄が変わっているのはもちろん、お姉ちゃんのキャラクター性が強く描かれているなど、最終話がリメイク版というのは感慨深いものがあります。

最後には作者の年表もついており、さくらももこの集大成のような作品となっています。あらためて最終話を読んでみるのもおすすめです。

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漫画『ちびまる子ちゃん』のおすすめエピソードベスト5!独特の世界観が面白い!

100以上あるエピソードのなかで、とくにおススメしたいエピソードを紹介します。 

5位 「まる子 おすし屋さんへ行く」(『ちびまる子ちゃん』11巻)

まる子の誕生日が近いある日、友蔵に「本気で欲しいものを言っていい」といわれ「おすしを食べに行きたい」といったまる子は、友蔵ともに寿司屋へ。ウニやイクラなど、高価な物ばかり注文します。最終的な値段はいくらになるのでしょうか……。かなりの値段に、大人になっても驚くほど。動転した友蔵の行動にも注目です。

4位「まるちゃん 町内のクリスマスに参加する」(『ちびまる子ちゃん』1巻)

学校や友達とのクリスマス会とはまた違った、独特の雰囲気の町内クリスマス会。2019年の今ではなかなか味わえない、ノスタルジーさを味わうことができるでしょう。現代の子供達にもぜひ読んでもらいたいエピソードです。 

著者
さくら ももこ
出版日

3位「盲腸の朝」(『ちびまる子ちゃん』3巻)

ある朝、ひどい腹痛に見舞われたまる子ですが、普段の態度もあり家族に信じてもらえません。やっとのことで病院に行くものの、ヤブ医者だったりと散々な目に。普段から正直に生きようと思わされるエピソードです。ぜひ読んでみてください。 

2位「まるちゃん 熱帯魚を飼う」(『ちびまる子ちゃん』7巻) 

何年経っても、衝撃的な結末を忘れられないエピソード。熱帯魚のグッピーを飼いはじめたまる子は、ある日たまちゃんに見せることになります。その時、たまちゃんが発した言葉で悲劇が起こり……。

1位「大野君と杉山君」 (『ちびまる子ちゃん―大野君と杉山君』)

いつも仲のよい大野くんと杉山くんが、ある日大ゲンカしてしまいます。合唱コンクールをきっかけに仲直りをするのですが、大野君が転校することになり……。劇場版にもなり、涙あり笑いありのエピソードで、多くの読者から支持されているエピソードの1つです。

漫画『ちびまる子ちゃん』の名言ランキングベスト5!

人生のヒントとなるような名言が多くみられる本作。そんな名言を5つピックアップし、ランキング形式でご紹介します。

5位 まる子

「新しい街、新しい学校、新しい友達。
 夢は広がるばかりじゃないか!!離婚バンザイ!!」
(『ちびまる子ちゃん』7巻より引用)

離婚はマイナスなイメージとして捉えられがちですが、まる子はプラスに考えています。家庭に左右されない生き方に喜ぶこのセリフは、何事も考え方しだいでプラスにもマイナスにもなるのだということを気づかされます。

4位 ヒロシ

「普通に楽しい家族生活がありがてぇと思わねぇのか」
(『ちびまる子ちゃん』13巻より引用)

適当なイメージの強いさくら家の父・ヒロシですが、名言の多いキャラクターです。今の現状に感謝すること、そして一緒に楽しく暮らせる家族がいるということが幸せだとあらためて気づかされるセリフ。足元を掬われるような気持ちになります。

著者
さくら ももこ
出版日
1994-12-07

3位 まる子

「そんなにうじうじ悩んでるのも体に悪いよ」
(『ちびまる子ちゃん』15巻より引用)

楽観的なまる子だからこそいえるセリフのような気がします。母・すみれに怒られ、心配させるまる子ですが、まる子のこのような考え方も一理ありますよね。どうしようもないことを、ずっと考えてしまっているときに思い出したい一言です。

2位 花輪くん

「どんな状況でも楽しむことが人生を有意義に過ごすコツさ」
(『ちびまる子ちゃん』12巻より引用)

何不自由ない生活をしているようにみえる花輪くんですが、彼には彼なりの不満があるということが分かります。しかし、それを悲観的に思わず、その状況を楽しむ。小学生なのに達観した考えを持っています。辛い状況になったとき、自分が楽しむ方法を考えられれば、花輪くんのように余裕を持てるのかもしれません。

1位 まる子

「私は一生バカだよ。
 バカは死ぬまで治らないんだから、
 そうと決まればバカとして明るく元気に生きてゆくしかないよ。」
(『ちびまる子ちゃん』12巻より引用)

まるこのモデルである作者の考え方が、よく表されているセリフです。今の現状を受け入れ、楽しもうとする気持ちが大事だということを、読者に伝えたいのではないかと感じさせられます。自分のことが嫌いになりそうになったとき、この言葉を思い出してみてください。少しは心が軽くなるのではないでしょうか。

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大人になって読んでみると、子供のころとはまた異なる感想をもつかもしれません。何かに行き詰まってしまったとき、まる子の日常で癒されてみてはいかがでしょうか。

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