友達にあげたいクリスマスプレゼント!頑張る人へあげたい美しい6冊

更新:2021.12.14

クリスマスのプレゼントはもう決まっているでしょうか。相手に喜んでもらいたい、でも失敗はしたくない……そんなあなたに朗報です。今年は本をプレゼントにしてみてみませんか? 今回は美しい空や猫の写真などが楽しめる、目で見ても読んでも楽しい本を6冊、ご紹介します!

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素敵なデザインが魅力の空の歳時記

文庫サイズ、319ページという小さくて可愛らしい『空の辞典』。中身はいくつかの項目にわかれており、空の写真と名称、そしてそれに関する短い文章が綴られています。

著者
小河 俊哉
出版日


辞典と銘打たれているだけあって、その数は膨大です。たとえば雲一つ取ってみても、薄雲、鱗雲、傘雲、尾引き雲など様々。これらにわかりやすい解説が載っています。本を読んでいて空のイメージがしにくいときなどにも、役立ちそうな1冊ですね。

本書の魅力は、とにかく可愛らしい装丁。写真はもちろんのこと、写真を取り囲む模様デザインまで素晴らしく、持っているだけで楽しい気分になれるはず。表紙はハードカバーで中の紙も厚めなので、実際のページ数よりは厚みがあります。プレゼントとして包装した場合にも見栄えがいい本書は、喜ばれること間違いなしです。

世界には、さまざまな言葉が満ちている

言葉の紹介と共に描かれるイラストが魅力的な『翻訳できない世界の言葉』。著者はエラ・フランシス・サンダースという女性のイラストレーター。

著者
エラ・フランシス・サンダース
出版日
2016-04-11



絵と文章を眺めるだけでも楽しいですが、紹介されている言葉一つひとつがとても面白いのです。たとえば、スウェーデン語にあるMANGATA(モーンガータ)という言葉は日本語で訳そうとするなら「水面に映った道のように見える月明かり」。逆に日本語で木々の間から漏れる光を「木漏れ日」といいますが、世界にはこれに該当する言葉はないそうです。

それぞれのコミュニティで生み出された言葉が、様々な発展を遂げているというのが感覚的に伝わってくる本です。たとえば、お酒をよく飲む国にはお酒を飲むときだけの現象に対する単語があったりするわけです。文化の中にある言葉を知れる1冊でしょう。

猫、猫、猫!写真も歴史も楽しめる

表紙から綺麗な猫の写真が目にとまる『世界で一番美しい猫の図鑑』。表紙だけでなく、中身にも猫写真が多くあり、猫好きならそれだけで癒されるのではないでしょうか。しかし、この本はただ写真を集めただけの本ではありません。れっきとした猫の図鑑なのです。

著者
タムシン・ピッケラル
出版日
2014-07-03


本書では、およそ50種類もの猫が写真と共に紹介されます。種類ごとの差異が、外見や大きさ、被毛、性格などから比較でき、写真と共に丁寧に解説されているのが魅力です。普段何気なく見ていた猫も、改めて図鑑を通して見ることでまた違った趣を感じられることでしょう。

さらに、本図鑑では調べ上げられた猫の歴史も知ることができます。たとえば、古代エジプトで神格化されていた猫の歴史や、近年頻繁に交配を繰り返して品評するキャットショーについてなど、猫についての情報が豊富に詰め込まれています。

猫が好きな方なら当然おすすめできる本ですが、そうでなくてもその情報量にわくわくできる1冊です。

一緒に旅の計画を練ってみるのもいいかも!

絶景を扱った写真集、というとどこにでもあるのでは、と思う方もいるかもしれませんが、『死ぬまでに行きたい! 世界の絶景』は一味違います。なにが違うかというと、その成り立ちです。本書は、とある女性が新卒研修として始めたFacebookがもとになっているのです。その研修は、4月から6月末までの「いいね!」の数を競うというもので、彼女は自身の趣味である旅というキーワードから、絶景の写真を集めるというテーマを選んだわけです。

著者
詩歩
出版日
2013-07-31


その名の通り、世界の絶景の写真とそれに対するコメントが書かれた本です。死を間近に経験したことのある彼女が「死ぬまでに行きたい」と思った絶景ばかりです。本書を眺めながら、プレゼントした友人や家族といった大切な人と旅行先を決めるのもいいかもしれませんね。きっと思い出作りのいいきっかけになるはずです。

恐ろしくも美しい廃墟の世界を、覗く

廃墟、というとどんなイメージがあるでしょうか。薄汚れている、危険、怖い……そういったマイナスイメージのある方、もしくは逆にその魅力に深く取りつかれた方、それぞれいらっしゃると思います。そのどちらの方でも納得できるほど美しい物件を多く紹介しているのが『美しい日本の廃墟 いま見たい日本の廃墟たち』です。

著者
["ヨウスケ", "マツモトケイイチロウ", "腐肉狼"]
出版日
2016-08-25


綺麗な写真で廃墟が見られるのはもちろんのこと、その場所がなぜ廃墟になってしまったのかという歴史についても触れられており、見るのも読むのも楽しい仕上がりです。また、アクセスガイドまで掲載されており、実際に足を運んでみることも可能です。ガイドブックとしても十分に機能してくれる1冊といえるのではないでしょうか。特別に収録されたチェルノブイリを除き、日本に限定された気軽に行けるスポットが多いのも魅力的です。

少し怖い、文字のない絵本?

表紙からして不気味な『アライバル』は文字のない絵本。絵本といっても子どものころに見たような、不思議なファンタジー世界を描いたものではなく、生々しい移民と難民の物語となっています。
 

著者
ショーン・タン
出版日
2011-03-16


恐怖に支配されているかのような町で暮らす家族。男は妻と幼い娘を置いて旅に出てしまいます。なぜ男は家族を置いて出ていったのか、男はどうなってしまうのか……。恐ろしく、しかし愛情にあふれたお話です。

サイレント映画(音のない映画)の感覚に近い形をとる本書。物語は、大小さまざまな絵を組み合わせ、紡がれていきます。セリフのない漫画のようにも見えますが、その構成はまさしく絵本そのもの。文字がないからこそダイレクトに心に響く、そんな1冊です。美しい絵にも物語にも、どちらにも価値のある大人の絵本なので、プレゼントとしては大変喜ばれるものとなるはず。

いかがでしたでしょうか。ビジュアルも中身も楽しめる本は、プレゼントとしてぴったり。もらった人はきっとうれしい気持ちになるはずです。

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