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特集!あの人の本棚
114.

シュアン + 和田輪   (アイドル)


日常と地続きのマンガ愛 (CHEERZ×honcierge インタビューVol.2)

シュアン + 和田輪
アイドル写真投稿アプリ「CHEERZ」。このアプリにて「マンガ好きであること」が条件のオーディションが開催された。受賞者はホンシェルジュでのインタビュー掲載が約束され、多数のマンガ好きアイドルが自身をアピールした結果、5名のアイドルが選出された。ホンシェルジュ編集部とマンガサロン『トリガー』運営スタッフが選んだ5名の中から、2回目はスルースキルズのシュアン、Maison book girlの和田輪のインタビューをお届けする。
日常と地続きのマンガ愛 (CHEERZ×honcierge インタビューVol.2)
シュアン(左)、和田輪(右)

子どもの頃からマンガをはじめとする日本のポップカルチャーに慣れ親しんで育った台湾出身のシュアン、とあるマンガがきっかけで「萌え」の感情が芽生えたという和田。2人の日常感が何となく透けて見えてくるマンガの楽しみ方を聞いてきました。本人たちがレコメンドする作品とともにどうぞ!

『クレヨンしんちゃん』で日本語を初めて覚えました(シュアン)

クレヨンしんちゃん

『クレヨンしんちゃん』 臼井 儀人

―― まずはシュアンさんのセレクトから行きましょうか。

シュアン じゃあ、『クレヨンしんちゃん』からお願いします! 私は台湾出身で、日本に来て3年くらいしか経ってないんですけど、『クレヨンしんちゃん』は台湾の家族みんなが好きで、実家に50巻くらいコミックがありました。特にパパとお兄ちゃんと私が熱狂的なファンで、面白くて感動するシーンもあるところが最高です。しんちゃんは日本の国民的なアニメ・キャラクターだと思うんですけど、台湾でもそれくらい人気があります。

―― 物心ついた時から家に『クレヨンしんちゃん』があった感じなんですか?

シュアン はい。「しんちゃんの新しいコミックが出たから買いに行こう!」みたいな感じで、家族みんなで本屋さんに行ったりして。私が日本語を初めて覚えたのも、このマンガからです。しんちゃんのパパの背中に「バカ」って書いてある張り紙があるシーンがあって、それがきっかけで「バカ」って言葉も覚えました(笑)。

らんま1/2

『らんま1/2』 高橋 留美子

―― 和田さんは『らんま1/2』ですね。

和田輪(以下、和田) お父さんがマンガ好きで、小難しい本がバーッて並んでる本棚の中に、『らんま1/2』と『ドラゴンボール』が揃ってたんです。私の中で「萌え」という感情が初めて芽生えたのは、『らんま1/2』がきっかけですね。

―― 具体的にどんなところに反応したんですか?

和田 私の好きなキャラがシャンプーなんですけど、所謂チャイナ系キャラなんですよ。おだんごにチャイナ服で、語尾が「ある」みたいな。日本のチャイナ娘の歴史の中でも結構古くて、原点とも言えるくらいのキャラクターなんですけど、めちゃくちゃ可愛いんです。ツンデレの許嫁とか、物静かなお姉さんとか、このマンガには他にも女の子がいっぱい出てくるんですけど、シャンプーは幼馴染的な感じの立ち位置で。シャンプー以外のキャラも可愛くて、読んでてずっと飽きないです。当時、『りぼん』みたいな少女マンガも読んではいたんですけど、私の場合は少年マンガ誌に載ってる可愛い作品みたいなのが好きなんだなと、その時に思いましたね。

ヤマトナデシコ七変化

『ヤマトナデシコ七変化』 はやかわ ともこ

―― シュアンさんの二冊目は少女マンガですね。

シュアン はい。『ヤマトナデシコ七変化』は、中学校の時に台湾で読んでました。日本のヴィジュアル系のバンドが好きな友達がいて、その子の影響で私もヴィジュアル系が好きだったんですけど、その友達が勧めてくれたんですよ。主人公のスナコっていう暗い女の子と4人の美男子が一緒に住んでるんです。スナコは暗いんですけど、正義感が強かったりして、そういうところも好きです。ときどき美女になったりもするし、4人の男の子もそれぞれキャラクターが立っているから、自分もその世界にいるみたいで面白いです。

―― 日本の学校に憧れたりしたんですか?

シュアン そうですね。台湾は制服がないので、制服いいなぁと思ったり(笑)。

監獄学園

『監獄学園』 平本 アキラ

―― 和田さんの二冊目は『監獄学園』です。

和田 これは学園もので、出てくる登場人物全員が思春期なんですけど、その思春期感の描写がすごいんです。ずっとエッチなことをしてるかバカみたいなことをしてるんですけど、その描き方がとてもシリアスなんですよ。集中線が台詞にずっとくっついてるみたいな。当の本人はすごく真剣にやってるけど、第三者からはめちゃくちゃ滑稽に見えるっていうのが、思春期の描き方として面白いなと思って。

―― 面白そうですね。

和田 はい。舞台が元女子高で、そこが共学になる時に女子1,000人対男子5人みたいになるんです。で、もともと女子高だから男子を汚い物として排除しようとする動きがあって、その排除しようとしている主格のメンバーの中の一人が花ちゃんなんです。私が一番好きなキャラクターで、その子は制服のスカートの丈をすごく短くしているのにジャージを下にめくって履いてて、スカートを短くしたいけど露出したくない……というこの乙女心にすごくグッときます(笑)。

―― (笑)。さっきの萌えとまた違う感情。

和田 そうですね。大人になってから読んで、みたいな。少女マンガもそうですけど、学園ものって大体自分がその作品に描かれてるキャラたちと同世代か、それよりちょっと下くらいで読むと思うんです。でも、自分が学校を卒業した後にこういう学園ものを読むと、あの頃は確かにこういうことがあったなぁという気持ちになるというか、憧れというよりも理解できるものになりますね。あと、私は高校が私服だったので、制服がうらやましいっていうのがすごくあります。自分が体験できなかった学生生活を追体験している感じで、面白いです。このマンガ、実写化とかアニメ化とかしてるんですけど、やっぱりマンガがいいですね。

坂本ですが?

『坂本ですが?』 佐野 菜見

―― シュアンさんの三冊目は『坂本ですが?』です。

シュアン 私の好きなモデルさんが雑誌でお勧めしてたので、読んでみようかなと思って手に取った作品です。主人公が優等生で真面目な感じなんですけど、なんとも言えない不思議なところがあるんです。例えば、ヤンキーに絡まれても独特のやり方で我が道を行くというか。毎回、結末がどうなるのか想像できないです。坂本くんの同級生にちょっとブサイクな子がいて、その子のママが坂本くんのことが好きで、坂本くんに近づきたいから娘に変装して学校に来た……っていう話があって、読みながら「えーっ!」ってビックリしました。あと、給食のおばさんが新しいパスタのメニューを作ったんですけど、生徒から人気がなかったので、坂本くんがパスタの映像を見せて、みんながパスタを食べたくなるようにさせる……っていう話もあって、「そんなことある!?」みたいな。

お酒は夫婦になってから

『お酒は夫婦になってから』 クリスタルな 洋介

―― 和田さんの三冊目は『お酒は夫婦になってから』です。

和田 これはキャリアウーマンのお嫁さんと元バーテンダーの旦那さんが一緒に暮らしてていて、奥さんの為に旦那さんが家でカクテルを作ってあげるっていうのが繰り返されるマンガです。まずビジュアルがすごく好み。私は眼鏡っ子が好きなんですよ。眼鏡っ子のお嫁さんが、お酒を飲むとデレるんです。私のファンの人たちも結構読んでくれてるんですけど、大体最高って言います。私も眼鏡っ子なので。なので、私のことを気になった人には絶対に読んで欲しい一冊です。それから一つ一つの話の後に、話の中に登場したカクテルのレシピが載っていて、家で気軽にマネできるのでお勧めです。

―― 和田さんもお酒は飲めるんですか?

和田 飲めます。

―― じゃあ、ちょっと酔っ払ってデレることもある?

和田 あー、そうですね。

―― そう考えると、和田さんのファンからしたらたまらないですね。和田さん自身もこの作品と何か通じ合うものを感じるんじゃないですか?

和田 眼鏡とかロングヘア―とかって、生まれ持ったものじゃなくて自分でカスタムできる部分なので、ただ自分はこういう感じが好きで眼鏡&ロングヘアーをやってるんです。通じ合うというよりすごく好みだな、っていう感じです。あ、ヲタクみたいな喋り方をしてしまった(笑)。

『かつて魔法少女と悪は敵対していた』は思い入れが強い作品(和田)

幽☆遊☆白書

『幽☆遊☆白書』  冨樫 義博

―― シュアンさんの四冊目は『幽☆遊☆白書』です。台湾でも人気があるんじゃないですか?

シュアン はい。台湾にいる時、お兄ちゃんと一緒に見たアニメがきっかけでマンガも読むようになりました。主人公が仲間と一緒に妖怪とかと戦っていくんですけど、仲間っていうテーマと「絶対に勝つ!」っていう強い意志がすごく好きです。最初は負けそうだったのに、最後に逆転して勝つシーンも多くて。個性のあるキャラクターが集まって一つの目標に向かって戦っていく。そのストーリーがいいです。私の好きなキャラクターは、蔵馬です。カッコイイです(笑)。

かつて魔法少女と悪は敵対していた。

『かつて魔法少女と悪は敵対していた。』 藤原ここあ

―― 和田さんの四冊目は『かつて魔法少女と悪は敵対していた』です。

和田 自分を倒しに来た魔法少女に悪の参謀さんが一目惚れをしてしまうというマンガなんですけど、4コママンガみたいな感じで進んでいきます。まず魔法少女がめちゃくちゃかわいい。そして参謀さんがめちゃくちゃカッコイイ。なので、ずっとドキドキできるのが最高です。で、これ最新刊が3巻まであるんですけど3巻だけ薄いんですよ。何故かというと、これを執筆してる途中で作者の方が亡くなってしまって、途中で終わっちゃったんです。だから続きが読めないんですよ。

亡くなられた作者の藤原ここあさんって『妖狐×僕SS(いぬぼくシークレットサービス)』っていうマンガも描いていて、最初ほのぼのとしているんですけど、主人公の女の子と男の子がくっつき始めたと思いきや、それどころじゃない大事件が起きてすごい病むマンガなんです。でも『かつて魔法少女と悪は敵対していた』は、病んだりせずにイチャイチャしたパートのままで終わっていて。その続きに何が起こるか分からないけど、ここまでが最高だったから、この先どうなるのか読んでみたかったなあという気持ちがあって、思い入れが強い作品です。

きのう何食べた?

『きのう何食べた?』 よしなが ふみ

―― 和田さんもう一冊ありますよね。『きのう何食べた?』です。

和田 主人公がゲイのカップルで、一人が料理を作ってもう一人の帰りを待ってるっていう話で、これも、お酒のやつ(『お酒は夫婦になってから』)と似たような感じで、ずっと穏やかな日常を描き続ける系です。所謂BL的な描写がほとんどなくて、たまに手繋いでるくらいなんです。料理している家庭の描写がすごく詳しく描かれていて、一人暮らしって自分の為ということでしか料理のモチベーションがないんですけど、これを読んでると料理楽しそうだなっていう気持ちになって自炊を頑張れるので読んでます。二人とも40代の男性で、すごく落ち着いてるんです。結婚がないのでケンカとかしたら別れられちゃうわけですよ。だから、お互い穏やかに過ごそうとしていて、あまり波乱万丈じゃない感じがすごくちょうどいいです。安心して読めますね。

Maison book girl、スルースキルズについて

―― 最後にお二人のグループについてのお話も少し聞かせてください。シュアンさんはスルースキルズ一期生ということですが、キャリアは何年目ですか?

シュアン グループ自体は4年目になってるんですけど、私は途中で1年ぐらい台湾に帰ってしまったので3年ぐらいですね。スルースキルズは罵ってオッケーなアイドルで、皆さんのストレスを受け止めて、そして元気になってもらうっていうコンセプトで活動してます。だから、これからも日本人のストレスを受け止めるっていうのが目標です(笑)。

―― 台湾にいた時から芸能のお仕事がしたいと思っていたんですか?

シュアン そうです。ずっと日本の芸能界に入りたかったです。台湾では放送学校に通っていたので、映画とかの作品を撮ることが多かったんですけど、日本に来てからアイドルになって、淳さん(田村淳)のオーディションを受けに行ったら合格して……っていう感じですね。

―― 淳さんからはどんなアドバイスをもらうんですか?

シュアン 忘年会の時も淳さんがメンバー一人一人に、こういう風にした方がいいよってアドバイスをしてくれました。私には「もうちょっと自分が一番可愛いんだ!っていうところを出した方がいいよ」って言ってくださって、自己紹介でも「私は台湾で一番可愛いんだ!」っていう感じでやってみるといいって。台湾に帰っていた1年間は日本に一秒でも早く戻りたいという気持ちだったので、今は私の存在がスルースキルズにとってプラスになるようにもっと頑張っていこうと思います。

―― Maison book girlはアイドル性だけじゃなくて、音楽性の部分でも評価が高いですけど、そのことについてはどう思いますか?

和田 嬉しいです。ほんとに私、自分の好きな歌を自分の声で歌えることが何より幸せで、グループとしてもそれで売れたい!みたいな野望もあります。だから今、自分たちのために曲を書いてもらえてることはもちろん、それが周りの人に評価してもらってるっていうのはすごく嬉しいです。

―― 和田さん以外のメンバーもマンガとかアニメとか見るんですか?

和田 コショージ(メグミ)はアニメが好きで、葵ちゃん(矢川葵)は古き良きアイドルが好きで、あと唯さん(井上唯)とコショージは普通に月9のドラマとか見てますね(笑)。私を含め、割と普通の女の子ですよ。でもそれが良いと思ってるんですけど。ただ、個人的なところだと最近頭を使わなさ過ぎたということに気づき始めたので、もうちょっと知識とかつけていこうと思ってます。もう大人なので(笑)。

アイドル応援アプリ「CHEERZ」

アイドルが投稿した写真を見て応援できる無料アプリ。お気に入りの写真を見つけたら、CHEER=応援ボタンを押すことでランキングが変動し、順位によってさまざまな特典がアイドルに与えられる。現在の参加アイドルは600人以上。
https://cheerz.cz/

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プロフィール

シュアン + 和田輪
シュアン + 和田輪
アイドル

シュアン(左)
台湾出身。2013年にロンドンブーツ1号2号・田村淳発案により結成されたアイドルグループ、スルースキルズの一期生。「誹謗中傷、罵詈雑言をパワーに変える」をグループのコンセプトに活動中。6月29日にはスルースキルズ参加のコンピレーション・アルバム『あつきゅうコンピ -淳の休日アイドル大集合-』が発売される。

ツイッター
https://twitter.com/ts_hsuan
スルースキルズ オフィシャルHP
http://surusuki.com/

和田輪(右)
1995年3月14日生まれ。2014年結成のMaison book girlの一員として活動中。2016年3月、EP『summer continue』をリリース。ブログはほとんど更新されないが、ツイッターはこまめに更新中。

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https://twitter.com/Rin_Wada
ブログ
http://ameblo.jp/rin-wada
Maison book girl オフィシャルHP
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ライターについて

Writer 5
ホンシェルジュ編集部・芸術/芸能班

音楽、映画、アイドル、その他の芸術/芸能に詳しいライターによる班。もちろん皆が本好きだが、そのレベルや守備範囲はさまざま。日本のエンタテイメントのトップランナーを通じて、本/読書の楽しみへの入り口をつくりたい。あるいは本/読書という切り口を通じて、トップランナーの新たな一面を引きだしたい。

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台湾出身。2013年にロンドンブーツ1号2号・田村淳発案により結成されたアイドルグループ、スルースキルズの一期生。「誹謗中傷、罵詈雑言をパワーに変える」をグループのコンセプトに活動中。6月29日にはスルースキルズ参加のコンピレーション・アルバム『あつきゅうコンピ -淳の休日アイドル大集合-』が発売される。

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和田輪(右)
1995年3月14日生まれ。2014年結成のMaison book girlの一員として活動中。2016年3月、EP『summer continue』をリリース。ブログはほとんど更新されないが、ツイッターはこまめに更新中。

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