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特集!あの人の本棚
288.

近藤麻理恵   (片づけコンサルタント)


シリーズ800万部の大ヒット!なぜ近藤麻理恵さんの片づけ法は、世界中で支持されているのか!?【インタビュー・後編】

近藤麻理恵
片づけコンサルタントとして活躍する、こんまりこと近藤麻理恵さん。初めての著書『人生がときめく片づけの魔法』は、片づけ本としては異例のミリオンセラーとなり、現在はアメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、中国、韓国など40カ国以上で翻訳され、シリーズ累計800万部突破の大ヒット!

さらに米『TIME』誌では、村上春樹氏と並び「世界で最も影響力のある100人」に選ばれ、「片づけをする」という意味として「kondoing(近藤する)」という単語まで生まれ、社会現象にまで発展しています。

今回はそんな近藤さんに、全2回にわたりインタビューを企画。インタビュー後編では、なぜ近藤さんの片づけ法は日本だけでなく世界中で支持されているのか、その理由に迫りました。
シリーズ800万部の大ヒット!なぜ近藤麻理恵さんの片づけ法は、世界中で支持されているのか!?【インタビュー・後編】

インタビュー前編はこちら「世界的ベストセラー著者、近藤麻理恵さんが大好きな『片づけ』を仕事にするまで」

日本国内で、片づけ本としては異例のミリオンセラーになった理由

ーー2010年に『人生がときめく片づけの魔法』を出版されました。日本では片づけ本としては異例のミリオンセラーとなりましたが、ご自身ではこの大ヒットの要因をどのように考えていますか?

近藤麻理恵(以下、近藤) 本そのものの読みやすさと、片づけの効果、両方あると思っています。

私がこの本で一番伝えたかったのは、「片づけをすることで自分のときめくものが分かり、判断力、選択力が磨かれる。結果として、自分にとって本当に大切なことに時間とエネルギーを使えるから、人生が輝く」ということ。

このメッセージを読者にしっかり伝えられる本を書こうと考えていたので、当時のベストセラー本を繰り返し読んで、構成や言い回し、どうやったら読みやすくなるかなどを研究しました。そして、もっといい表現はないかと、最後の最後まで粘って何度も書き直しました。 最終的に、出版社さんや書店さんなど、たくさんの方のご協力があって、とても良い形で多くの方に本を読んでいただけたのだと思います。

ーーそういう見えない努力あっての、ベストセラーだったんですね。

近藤 あとは「ときめきで物を選ぶ」というキーワードですね。この「ときめき」×「片づけ」という掛け合わせがキャッチーだと言っていただき、テレビや雑誌など様々なメディアで紹介してもらえたことも大きいと思います。

ーー確かに、それまで片づけというと「やらねばならない家事」というイメージでした。この「ときめき」という要素を取り入れたのは画期的ですよね。

近藤 時期的なことでいうと、私がこの本を出版したときは、すでに断捨離ブームが起きていた頃。しかし、「片づけに興味はあるけれど、方法がわからない」という方がたくさんいました。そんな中、こんまりメソッドは片づけの手順が明確で具体的なので、そういう方々のニーズに合ったのだと思います。 例えば、私の片づけ法は物をカテゴリー別に分けて、洋服、本、書類、小物、思い出の物という順番で片づけていくなど方法が決まっているので、読者の方が実践しやすかったのでしょう。

またこの本が出版されたのは、2010年の年末。翌年の2011年3月には、大震災が起きました。そんな日本全体が混乱している中、私の元にはたくさんの読者の方々からお手紙が届きました。そこには、これからどんな風に生きていきたいかを考えた時、まずは持ち物を見直したいと思い私の本を手に取ったという声が多く寄せられていました。

当時、私の本『人生がときめく片づけの魔法』とサッカー選手の長谷部誠さんの本『心を整える。』がベストセラーになっていました。日本の中で、自分の内面と向き合おうという流れがあったのかもしれません。

ーー私もあの震災の後、近藤さんの本を手に取り「自分にとって本当に大事なものってなんだろう」と考えた読者の一人です。そういう意味でも、近藤さんの本に書かれていることは、その時の日本人に必要なメッセージだったのかもしれませんね。

なぜ世界中でこんまりメソッドが支持されているのか!?

ーーその後、世界各国で翻訳され、現在シリーズ累計800万部の大ヒット!日本に続き、世界中でこんまりメソッドが支持されている理由は何なのでしょうか?

近藤 私自身、日本生まれ日本育ちで、国内でずっと片づけの研究をしていたので、世界の方も片づけに興味があるということに初めは驚きました。しかし、色々な国で講演をさせていただいたり、メディアの取材を受けるようになって、私のメソッドが世界でなぜ受け入れられているか、わかるようになりました。

日本で私の本をはじめに手にとってくださった方々は、もともとお片づけに興味がある女性が大半でした。しかし海外では、『ニューヨークタイムズ』や『ウォールストリートジャーナル』などの経済誌に取り上げていただいたこともあり、家事という観点というより、最初からライフスタイルや精神性というところに注目していただきました。

特にアメリカのニューヨークやサンフランシスコなどの都市部を中心に、簡単に物が手に入り物質的には豊かなはずなのに、なぜか心が満たされないと感じている人が多いんです。そういう方々に、「自分が本当にときめく(spark joy)なものを選んでいく、シンプルに生きる」という私のコンセプトが受け入れられたのです。

彼らは瞑想や禅、マインドフルネスなど、内面を見つめることや精神性に興味がある人が多い。私のお片づけも、それらと同じように捉えられているようです。

このように海外では、片づけそのものより、私の本に書かれている考え方、哲学に興味がある層、知識層に興味を持っていただきました。

ーー読者の層が日本と海外で違うということで、読者の感想も違いましたか?

近藤 それはほぼ一緒で、「部屋を片付けることによって、心もクリアになって、自分が本当に大切なことがわかった」というのが最終的な感想でした。日本の場合は、はじめは「片づけ」自体に興味を持って手に取ったけれど、実際にやってみたら心にも効果があったと気づかれる方が多かった。アメリカの場合は、最初からそういった考え方や哲学に興味を持つ方が多かった。入り口は違うけれど、最終的な反応は同じだったんですね。

ーー2015年には、アメリカの雑誌『TIME』にて、村上春樹氏と並んで「世界で最も影響力がある100人」に選ばれました。そのニュースを初めて知った時は、どんなお気持ちでしたか?

近藤 これには、純粋に驚きました。ただ私がいつも思うのは、私自身がすごいのではなく、片づけの影響力がすごいということ。だから、「世界でもっとも影響力がある100人に、こんまりの片づけメソッドが選ばれました」という感覚ですね。それであれば、本当に世界で最も影響力があるんじゃないかと思います。私自身は、ただの片づけオタクですから(笑)。

『こんまり流片づけ』をもっと世界で広めたい

ーー最後に、近藤さんのこれからの目標を教えてください。

近藤 片づけをもっと本格的に世界で広めたいと思っています。そのために、数年前に家族でアメリカの西海岸へ引っ越し、会社を立ち上げました。

私たちの会社では「Organize the World (世界を片づける)」というスローガンを掲げています。早く片づけを終わらせて、本当にときめくものを選び、よりよい人生を送る人を増やすために様々な事業を始めているところです。 会社はまだスタートアップですし、まだまだ人手も足りないのですが、新しく挑戦することが多くてドキドキしています。

私が世界の人に最も伝えたいことは、「自分にとって本当に大切なモノを大切にしよう」ということです。モノでも時間でも人間関係でも、ときめかないことにエネルギーを使っているのはもったいない。 片づけをして、自分にとって本当に大切なものがクリアになったら、それに自分の時間と情熱を注げるようになります。すると、モノにも人にやさしくなれるし、自己が確立してより社会に貢献できるようになります。 一人でも多くの方がそんな生き方ができる社会を作っていきたいです。

『人生がときめく片づけの魔法』 最新作『こんまりの毎日がときめく魔法の片づけ手帳2018 』
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プロフィール

近藤麻理恵
近藤麻理恵
片づけコンサルタント

幼少時代より、『ESSE』などの主婦向け情報誌を愛読し、片づけの研究を続ける。学生時代に片づけコンサルティング業を開始し、「こんまり流ときめき整理収納法(こんまりメソッド)」を完成させる。著書『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)が世界的に大ヒットし、米『TIME』誌で「世界でもっとも影響力のある100人」に選出される。現在、夫、娘2人とアメリカに在住。世界に向けて発信を続けている。生活情報誌『ESSE』にて、片づけ相談を連載中。

Facebook:
https://www.facebook.com/konmarimethodjp/

Instagram:
https://www.instagram.com/mariekondo_jp/

ライターについて

Writer 13
鮫川佳那子(さめこ)

NY在住ライター/ニューヨーク女子部♡主催。青山学院大学フランス文学科卒業後、サイバーエージェントに入社し広告制作・メディア編集・イベント企画運営に携わる。2015年より夫の海外転勤で渡米し、現在はニューヨークの新聞をはじめ様々な媒体でコラムや、海外で活躍する日本人のインタビュー記事を執筆。またNY在住の20~30代女性が約600名所属するコミュニティ「ニューヨーク女子部♡」を主催し、イベント企画運営も行っている。

プロフィール

近藤麻理恵
片づけコンサルタント

幼少時代より、『ESSE』などの主婦向け情報誌を愛読し、片づけの研究を続ける。学生時代に片づけコンサルティング業を開始し、「こんまり流ときめき整理収納法(こんまりメソッド)」を完成させる。著書『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)が世界的に大ヒットし、米『TIME』誌で「世界でもっとも影響力のある100人」に選出される。現在、夫、娘2人とアメリカに在住。世界に向けて発信を続けている。生活情報誌『ESSE』にて、片づけ相談を連載中。

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