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特集!あの人の本棚
89.

イタリア書房   (イタリア、スペイン、ポルトガル、中南米の本専門の洋書店)


「イタリアには実は、発想を促す本が多い。」 神保町・イタリア書房が選ぶ、ひらめきを生む本

イタリア書房
世界一の古書店街・神保町に店を構える古書店の店主たちに「ひらめきを生む本」を選んでいただく企画『発想の窓 ひらめきを生む本』。選んでいただいた本は、神保町の「HASSO CAFFÈ with PRONTO」に展示し、チラシと合わせて紹介しています。今回はイタリア語の洋書を中心にスペイン、ポルトガル、中南米の本も扱う株式会社イタリア書房社長の伊藤道一さんにお話を伺いました。
「イタリアには実は、発想を促す本が多い。」 神保町・イタリア書房が選ぶ、ひらめきを生む本

「イタリア文化の窓でありたい」

イタリアと聞いて思い浮かべるのは、美味しいご飯に、ローマをはじめとする数々の世界遺産。人生で一度は行ってみたい国です。行ったことがある人も、これから行きたいと思う人も、イタリアを知れば知るほど、楽しみは増すようです。神保町にある「イタリア書房」はその名の通り、イタリア語の洋書を中心として、スペイン、ポルトガル、中南米の本を専門に取り扱う古書店。新刊・古本を問わずイタリア語で書かれた本なら何でもそろっており、イタリアの文化について知るためには絶好の場所です。

1958年創業の同店は、日本ではじめてイタリアの本を輸入したお店。今回、お話を伺った伊藤道一社長の父にあたる伊藤基道氏が創業しました。日本初の『和伊辞典』を出版したのも同店です。「日本におけるイタリア文化の窓でありたい」という想いは現在も受け継がれています。

そうして50年以上もお店を続けていると、様々な情報が入ってくるそうです。例えば、吉本ばななの『キッチン』がイタリアでもベストセラーになり、さらにロングセラーとなったこと。しかも、イタリアの文学に大きな影響を与えたという情報です。というのも、『キッチン』がヒットする以前のイタリア文学界は男性社会で、若い女の子の視点で書かれた小説は売れないと思われていたとか。ところが『キッチン』が売れることによって、女性にも文学作家になる道が開けたそうなのです。映画化された『心のおもむくままに』の原作を書いたスザンナ・タマーロも、『キッチン』のヒットがなければ作家になれなかったのではないか、と伊藤社長はいいます。

お店を訪れるお客さまにどんな方が多いのか聞いてみると、「研究者や国立・公立図書館の方が多いですが、イタリア語初心者の方も来られますね。どんなに基本的なことでも、聞いていただけば助けになります」と伊藤社長。10年前にフィレンツェ支店をつくり、現地の最新情報や現地にしかない本も手に入れることができるそうです。私たちの知らない、日本の文化とイタリアの交流が、この場所では伺うことができるのです。

イタリア、スペイン、ポルトガル、中南米の本専門の洋書店

ひらめきは「新鮮と感じるもの」から生まれる

―― さて、そんなイタリア文化の窓口・イタリア書房の伊藤社長が選ぶ「ひらめきを生む本」。いったいどんな視点から、本を選ばれたのでしょうか。

伊藤道一社長(以下、伊藤) ひらめきはどんなときに生まれると思いますか?私は日常生活で、新鮮なものを感じたときや新しいことを覚えていくときに生まれると思います。そう考えてこれから紹介する3冊(2冊と1点)を選びました。

―― どんな人に勧めたいですか?

伊藤 子供からクリエーターまで、みんなですね。ひらめきというのはみんなにあるものでしょう?

―― なるほど。では、早速、本の紹介をお願いいたします。

伊藤 1冊目は日本でも絵本作家・デザイナーとして人気があるブルーノ・ムナーリの絵本『Più e meno (日本語タイトル:つけたりとったり)』です。人、木、動物、乗り物などが印刷された透明のシートを重ねて、好きな絵を作ることができるこの絵本。ストーリーを自分で作っていくわけです。その人ひとりひとりの発想がストーリーを生んでいく。

―― まさにひらめきを使って遊ぶ本ですね。

伊藤 2冊目は同じくブルーノ・ムナーリの『La favola delle favole』です。日本語にすると「物語の物語」でしょうか。いろんな色の紙やトレーシングペーパーなどたくさんの種類の紙とそこに描かれた絵がクリップで留められています。これらの紙を並び替えたり組み合せたりして、子どもたちが自分でお話をつくって楽しむ絵本です。

―― こちらも自分でつくる本なんですね。

伊藤 イタリアには子ども向けにも大人向けにも発想を促すような本が多いんですよ。今回紹介した2冊でしたら子どものための非常に良い教育になりますよね。さらに、親からすれば、子どもがひとつ作ればそれはもう世界でひとつだけの物語。親にとってもとても嬉しいものになります。

―― 3冊目は何でしょうか?

伊藤 本ではないのですが、イタリアのフィレンツェで作られたピノキオの人形です。古書店だからといって本だけではなくて雑貨も扱っているということを知っていただきたく、あえて選びました。それに、『ピノッキオの冒険』の著者がフィレンツェの作家(カルロ・コッローディ)なので。

―― 古書店では、本かポスターなど紙ものしか売っていないのかと思っていました。違うんですね。

伊藤 意外でしょう? こういう新鮮な驚きがひらめきにつながると思います。

―― 今日は聞いたことのない話、見たことのない本ばかりで刺激的な時間でした。イタリア文化に興味を少しでも持たれている方がイタリア書房にもっと来て欲しいですね。本日はありがとうございました。

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イタリア、スペイン、ポルトガル、中南米の本専門の洋書店

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営業時間:月‐金 10:00-18:00(土・日曜日、祝日休み)
Tel: 03-3262-1656
Fax: 03-3234-6469
e-mail: info@italiashobo.co.jp
ホームページ:http://italiashobo.com/hq/index.php
書籍注文サイト:http://italiashobo.jimbou.net/catalog/
JIMBOU ホーム・ページ:http://jimbou.info/town/ab/ab0014.html

ライターについて

Writer 7
和氣正幸

リアル本屋開業を目指す本屋好き。ブログ「BOOKSHOP LOVER」を中心に活動。同名のネット古本屋も営み、「Cannes Lions 2013 Book Project」ではプロデューサーを務める。本をキーワードに様々な分野で活躍中。

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