『SHAMAN KING』魅力あふれる主要キャラ五人をチェック!

更新:2021.12.4

『SHAMAN KING』は、神や霊と交信する力を持つシャーマンたちが、森羅万象を司る地球の王シャーマンキングの座を目指して戦いを繰り広げるバトルファンタジー作品。長い歴史を誇るシャーマン一族の家に生まれた麻倉葉は、500年に一度のシャーマンファイトに参加し、さまざまな強敵と相まみえることになる。2000年代を代表する作品として、原作コミックの完結後も根強い人気を集め、2001年にテレビアニメ化もされたが、2021年に再び完全新作アニメーションが放映された。本記事では、主役の葉と、彼とシャーマンファイトの予選までに激突したキャラをピックアップして紹介する。

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麻倉 葉/持霊:阿弥陀丸

本作の主人公。一人前のシャーマンになるため、幼少より祖父である葉明の厳しい修行を受けていた。生来のゆるくてのんきな性格もあり、修行をサボることばかり考えていたが、精霊の王と交信する「シャーマンキング」なる存在の話を聞いて一念発起。ただし、シャーマンキングを目指す理由は、世界を救うといった英雄的な願望ではなく、のんびり楽に暮らしたいから。
シャーマンファイトに参加するシャーマンはそれぞれに持霊を有しており、持霊のシンボルとなる媒介に霊を憑依させるオーバーソウルという技を使って、特殊な力を発揮する。葉の持霊は鬼人と呼ばれた伝説の侍、阿弥陀丸だ。600年前に鍛冶屋の喪助から渡されるはずだった最強の刀“春雨”を待ち続けたまま地縛霊と化していたが、葉の仲介で喪助が鍛えた“春雨”を手に取り、感謝の念から葉を主君と仰ぐようになる。阿弥陀丸が独自に編み出した剣術は、驚異的な速度と力で敵を討つ「阿弥陀流後光刃」や、離れた距離から真空波を飛ばす「真空仏陀切り」など、超一級の威力を放つ。数多の戦いを通して二人は技を磨き、シャーマンキング予選を勝ち抜いていった。
「楽」を信条とする葉は、最強を目指さない異色の主人公である。あらゆる敵意や憎しみをゆるく受け入れ、癒やしていく彼の姿勢は、力では達成できない最良の世界の築き方をも教えてくれるだろう。


道 蓮(たお れん)/持霊:馬孫

葉のライバルで、中国の歴史の裏で暗躍していた道家の跡取り息子。かつて中国大陸をおさめていた道家は、民衆の裏切りで辺境の地に追いやられた。その再興を掲げる父親の道円の教育で、道蓮は愚かな民衆に対する復讐心を植え付けられた。しかし、血ぬられた復讐の歴史に嫌気が差した彼は、この世界のすべてを破壊し、浄化するためにシャーマンファイトに参加した。
持霊の馬孫は、1800年前に「恐怖の太刀使い」と呼ばれ、絶対無敵を誇った武人である。道家に絶対の忠誠を誓う彼は、子供の頃から仕える蓮のことを「ぼっちゃま」と呼んで慕っている。敵を抜群の破壊力で叩き潰す「中華三昧」は、のちの戦いを通じ「ゴールデン中華三昧」「超ゴールデン中華三昧」と進化を遂げる蓮&馬孫の必殺技。シャーマンファイト予選の最終戦では葉と相打ちに終わったが、技の破壊力だけならばこの時点で作中随一であり、葉のライバルにふさわしい最強キャラの一角である。
葉と初めて対戦した時の蓮は、馬孫たちのような霊をシャーマンの力を引き出す道具としか見ておらず、「霊は友達だ」という葉を馬鹿にしていた。しかし、幾度かの戦いを経た彼は、自分には己でも制御不能ないらだちを糧にすべてを破壊することしかできず、憎しみに染まった力を水のように受け流す葉のゆるさに敵わないことに気づき始める。そしてついに道家の復讐の歴史にとらわれた自分自身と決別するため、憎しみの源である父親との対決を決意する。


ホロホロ/持霊:コロロ

アイヌ民族の末裔で、シャーマンファイト予選における葉の初めての対戦相手。持霊はコロポックルのコロロである。極寒の大地で自然と共生する文化を築いてきた一族のもとで育ったホロホロは、土地開発のために環境破壊を続ける人間たちの横暴に心を痛め、激しい憤りを覚えていた。それはアイヌ語で「フキの葉の下の小人」を意味するコロポックルのすみかを奪う行為だったからだ。失われた自然を取り戻すには何百年もの時間が必要。それを待てなかったホロホロは、コロポックルが生存できる広大なフキ畑を作れる力を求めてシャーマンキングの座を目指した。
コロロはかわいい見た目とは裏腹に、自然の脅威を体現する強力な精霊。ホロホロのあやつるスノーボードを媒介にして、無数の氷礫(ひょうれき)を飛ばす「カウカウプリウェンペ(あらくれ者の雹)」や、鋭利なつららを生成する「エムㇱノキペコンル(剣のつらら)」といった“冷技”を駆使して戦う。葉との対決では、ホロホロの全巫力を注ぎ込んだ最大奥義「エピッタルキウバㇱホルッケ(すべてを飲み込む雪崩)」を発動させて雪崩を起こし、葉を追い詰めた。しかし、葉は大雪崩を防ぐのではなく、その中に飛び込むことに活路を見いだし、紙一重の差でホロホロに勝利。これ以降、互いの実力を認め合ったホロホロと葉は温かい友情を育んでいく。


ファウストVIII世/持霊:エリザ

伝説のネクロマンサーであるヨハン・ファウストの血を受け継ぐ青年。500年前、永遠を求める知への渇望から悪魔と契約を結んだヨハン・ファウストは禁断の死体蘇生術を開発していた。その文献を発見したファウストVIII世もネクロマンサーであり、葉との対戦時には、墓場に眠っていた大量の骸骨を蘇生する「BORN DEAD RE-BORN」で葉を取り囲んで、苦しめた。
持霊は最愛の妻だったエリザ。医者の家系に生まれたファウストは、不治の病に侵されたエリザを救うために医学の道を志し、ついに彼女は病気を克服する。だが、二人の診療所を開いたその夜、エリザは強盗に眉間を撃ち抜かれて殺される。その際にファウストは医学の領域を超えた死体蘇生術で「死」の克服を試みるが、エリザの遺体に生前の彼女を呼び戻すことはできなかった。
狂気のネクロマンサーに成り果てたファウストにとって、エリザ以外の命は無価値に等しく、蘇生術完成のための実験材料に過ぎない。葉の初めての友達である小山田まん太は、不幸にも彼の興味を惹き、内臓を露出させるアジの開きのような状態にされてしまった。その行動に激怒した葉はオーバーソウルを維持するための巫力を使い切ってしまい、シャーマンファイトで初の敗北を喫する。傍から見るとマッドな人物だが、彼の行動はすべて妻への純粋な思いから生まれたもので、それを理解した葉たちとは、のちに友情を結ぶことになる。


梅宮竜之介/持霊:蜥蜴郎(とかげろう)

“木刀の竜”の異名を持ち、巨大なリーゼントがトレードマークの不良青年。居場所のない者を放っておけない義理人情の男であり、彼を慕う舎弟と共に、自分たちが心の底から安らげるベストプレイスを探している。当初は、まん太を木刀で殴りつけたり、阿弥陀丸の首塚を破壊したりと、葉たちとは敵対する関係だった。しかし、阿弥陀丸に恨みを持つ盗賊の蜥蜴郎に取り憑かれたところを助けられてからは改心し、葉の仲間に加わることになった。
もともとは霊感を持たなかった梅宮竜之介だが、蜥蜴郎の憑依でシャーマン能力に覚醒。葉の祖父である葉明に頼み込んで修行をつけてもらい、阿弥陀丸への復讐心を喪失して現世をさまよっていた蜥蜴郎を誘って持霊にする。オーバーソウルの媒体は木刀で、必殺技は「地獄竜紅蜥蜴」。シャーマンとして十分な力を身につけた竜之介はシャーマンファイトへ出場し、みごと予選を突破。葉が謎の坊主バンドBōZ(ボーズ)の二人組に阿弥陀丸の位牌を奪われてピンチに陥った際は、敵があやつる魑魅魍魎を蹴散らす実力を見せた。ごく短期間でシャーマンの才能を開花させた竜之介の成長速度は作中でも類例を見ない。ブルドーザーのような馬力で突き進む彼にはキングオブ不良の称号がふさわしいかもしれない。



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