ほのぼのからバトルまで!サンタクロース漫画オススメ5選!

更新:2021.12.21

クリスマスが近づくと、サンタさんこと「サンタクロース」の存在感が増す。サンタクロースの特徴は、白いひげと赤と白の服だ。クリスマスの夜にトナカイがひく橇に乗り、子どもたちにプレゼントを配ると言われている。本記事では、ほのぼのもバトルも網羅した一風変わったサンタクロース漫画をご紹介。

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『サンタクロースの候補生』

人付き合いが苦手な主人公が、公認サンタクロースを目指して成長していく姿を描いたヒューマンドラマ。柊(ひいらぎ)すずこは、目つきの鋭さに加えて反応が鈍いことから周囲から疎まれやすく、そのせいで子どもの頃から人付き合いを苦手としていた。ある日、仕事をクビになってしまったすずこが途方に暮れていると、海辺の田舎町で喫茶店を営むおじから「働かないか」と誘いを受ける。おじの住む町へ移り住んだすずこだったが、迎えに来たのは代理人を名乗るサンタクロース姿の男、高田だった。

空飛ぶトナカイのひく橇に乗り、煙突から家に入って子どもたちにプレゼントを配る想像上の人物、サンタクロース。だが、「サンタクロース」という存在が想像でしかないと言えば、それは違う。世の中にはサンタを職業にしている人も存在しているのだ。すずこを迎えに来た高田が名乗りにあげた「公認サンタクロース」とは、グリーンランドが設立した国際サンタクロース協会が認定している。公認サンタクロースは、厳正なる審査と過酷な試験をクリアしなければならず、世界に180人ほどしか存在しない。彼らの主な仕事は福祉施設や小児病棟等を訪問し、子どもたちにプレゼントを渡すことだ。サンタに扮した時の高田の笑顔はまさしく想像上のビジュアルそのもので、一目見た子どもたちの瞳が輝いていく姿が印象的だ。実際に驚きと感動を与えられる、公認サンタクロースは夢のある仕事なのだ。


『ブラックナイトパレード』

主人公がクリスマスの夜、黒いサンタクロースに攫われ、その会社で働くコミカルダークファンタジー。大学受験に失敗し、就活も上手くいかない主人公、日野三春(みはる)。3年間、コンビニで地道にアルバイト続けていたが、クリスマスの夜に散々な目に遭ってしまう。自宅アパートに帰ったものの部屋に入りたくなかった三春は、露天のホルモン屋台で一夜を過ごすことに。黒いサンタクロース姿の店主と話をしていたが、突然男の持っていた大きな袋が喋りだし、三春は袋にのみ込まれてしまうのだった。

サンタクロースと言えば赤だが、本作では黒のサンタクロースが登場する。良い子のところにプレゼントを持ってやってくるのが赤いサンタクロース。悪い子のところにやってくる黒い服のサンタクロースは、獣の臓物に石炭、鞭を持ってくるらしい。三春の前に現れた黒い服の人は、体型からすると男性のように思える。細身の長身で、顔は影に隠れている。黒いサンタという存在そのものが謎めいているが、男自身もかなりミステリアスである。ホルモン屋台に立ってはいるものの、男は会社のスカウトのような存在だ。ちなみに三春を食べた袋は、歯が鋭く舌が長いモンスターのようなもので、人の言葉を話す。黒いサンタは謎めいた存在だが、会社の労働条件は悪くはない。ブラックなのに意外とホワイトな企業は、極寒の地にあるものの就職難に喘いでいた三春にとっては最高のプレゼントになっただろう。とはいえ裏がないか、ブラックなだけに気が気ではない。


『よろしく・マスター』

トナカイに変身できる少年と、サンタクロースとして契約を結ぶことになってしまった女子高生の日々を描く主従ラブファンタジー。作楽(さがら)くるみは幼い頃に母を亡くし、父と二人暮らしをしている。多忙な父は留守にしがちで、クリスマスになると友人たちも予定が入っているため、くるみはいつも一人で聖夜を過ごしていた。そんなある日、すれ違った少年と謎の紐で繋がってしまう。彼に突然、「ご主人様」と呼ばれ困惑するくるみに、少年は自分がトナカイで、くるみはサンタクロースだと告げた。言葉通り少年がトナカイに変身すると、くるみは意識を失ってしまうのだった。

サンタクロースの必需品と言えば、プレゼントの入った大きな袋とトナカイである。サンタの乗り物はトナカイのひく橇が定番だ。くるみをご主人様と呼ぶ少年・カイトは、サンタのトナカイの家系でトナカイに変身できる。トナカイたちは世界中に散らばって自分だけのサンタクロースと会えるのを待っているらしい。一生出会えないこともあるというサンタとトナカイ。サンタとトナカイの関係に憧れていたというカイトに対し、くるみはクリスマス自体に良い感情を持っていなかった。しかし、徐々にサンタとしての役割にやりがいを感じ始める。サンタとトナカイは主従関係で、トナカイは絶対服従であるらしい。しかし、どちらが欠けても成り立たない仕事ならば、それは相棒と言えるのではないだろうか。くるみとカイトのコンビがプレゼントを配る様子は、とても楽しそうだ。幸せをおすそ分けされたようで、心が温かくなる。


『年中無休★サンタさん!』

本物のサンタクロースに変身し、敵と戦うことになってしまった女子高校生の奮闘と恋を描くバトルラブコメディ。高校生の三田燦(みたさん)は幼い頃、幼馴染の白金高尚(しろがねたかなお)に「サンタさん」と名前を揶揄われてから、自分の名前にコンプレックスを持っていた。16歳の誕生日、母親から三田家は代々サンタクロースの家系であることを知らされる。「本物のサンタ」になった燦は、サンタクロースへと変身。本物のサンタの役割は、プレゼント配りではなく、敵と戦うこと。人々の平和を守るため、燦は戦いに身を投じる。

サンタクロースは魔法少女だった。衣装は赤と白の服、という基本は忠実に守られている。燦に用意されたのは、魔法少女ナイズされたミニ丈のスカートとニーハイで、衣装としてはとてもかわいらしい。サンタと魔法少女らしさが融合していると言えるだろう。彼女は本物のサンタクロースとして、パンダのぬいぐるみのパンディを相棒に、敵と戦うことになってしまった。本作に登場する敵は、人々に大切にされなかったプレゼントのなれの果て。プレゼンツたちの見た目はかわいいのだが、攻撃は凶悪。幸せの影に落ちたものの恨みが感じられる。サンタの仕事は冬が本番だが、敵の襲撃に季節は関係なく、本作も始まりは真夏のとある日だ。燦は年中無休で敵と戦い続けることになる。燦が扮する本物のサンタからのプレゼントは、人々の平和な日常なのだろう。かわいい新米サンタの戦いと恋を応援したい。


『サンタクロース・オフ!』

アクシデントから力を失ってしまった手のひらサイズのサンタクロースと、小学生の女の子との日々を描いた、ほのぼのファンタジー4コマ漫画。雪日(ゆきひ)はサンタクロース。クリスマスを1週間後に控えたある日、自分が担当する街にやってきたところ、鳥に襲われてしまう。慌てて逃げた先で眠り込んでいた雪日は、住人である人間の少女、睦月(むつき)と遭遇。だが、睦月に触れられたことで、サンタクロースとしての力を失ってしまう。世界に散らばってしまったチカラの欠片を集めるため、雪日と睦月は協力することになるのだった。

サンタクロースは白い髭の老人ばかりではない。本作のサンタクロースは手のひら大の女の子の姿をしている。彼女たちの姿は読者のイメージする「精霊」に近い。けれど睦月との接触でサンタクロースの力がなくなってしまった雪日は、ビジュアルも大きく変化している。力を失った雪日のようなサンタクロースは、「反省中」と書かれた大きなバッジを着けなければいけないのだ。サンタクロースの仕事はプレゼントを配ることだが、本作のサンタクロースたちは、世界の平和に関わる役割を担っている。とはいえ、小学生たちと賑やかな毎日を送る姿を見ると、そんな様子は感じられない。小さなサンタクロースと過ごす日々は、睦月たちには最高のプレゼントとなったと言えるだろう。サンタクロースは存在した。そんな言葉を噛みしめたくなる。


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