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ボディ・スタディーズ―性、人種、階級、エイジング、健康/病の身体学への招待

ボディ・スタディーズ―性、人種、階級、エイジング、健康/病の身体学への招待

作者 マーゴ・デメッロ
出版社 晃洋書房
出版日 2017年05月30日

私の「身体」はいったい誰のもの?
私たちの身体はいかに利用され、争われ、意味づけられてきたのか。
社会において自明視されてきた自然で普遍的な「身体」が、
歴史的・文化的な文脈の中でどのように形成されてきたかを知るための入門書。


目 次
序 章    身体を理論化する
身体研究(ボディ・スタディーズ)をはじめる/身体化(エンボディメント)/社会秩序を刻み込む/女性身体を理論化する/対抗的刻印

第1章    健康的な身体,病的な身体
社会的に構築される健康と病/文化に特有の病と症状/障がいと規範的な身体/フリーク,モンスター,フリーク・ショー/ジェンダー,疾病率,死亡率/HIV/エイズ――その身体的,社会的,文化的現象/階級問題――病と不平等

第2章    老いゆく身体
いかに老いるか/若さの文化/高齢者が直面する諸問題/年齢規範/老いの経験/囚人人口の高齢化

第3章    生殖する身体
月経,受精能力,閉経/避妊,中絶,リプロダクティブ・ライツ/人口統制,人種,女性の選択の喪失/妊娠,出産,授乳/生殖補助医療/出生前診断,デザイナーベイビーの脅威

第4章    人種化・植民地化される身体
人種とは何か? /植民地主義と人種の登場/人種化された身体の展示とエロティック化/生物学的レイシズムの時代に,身体をマッピングし測定する/人種,健康,人種的純粋性/非白人の身体を動物化する

第5章    ジェンダー化される身体
ジェンダー化される身体/道具的な男性,装飾的な女性/男になる,女になる――割礼と陰核切除/体毛は重要である/女性の身体――小さい方が好ましい/問題をはらむ男性身体/男であり女でもある――トランスジェンダー化される身体

第6章    セクシュアル化される身体
性差(sex)はいかに生み出されるか/インターセクシュアリティ――性別は二つだけなのか/性別を変える――トランスセクシュアリティ/男性と女性のセクシュアリティ/ゲイ,ストレート,バイ,そして?――多様なセクシュアリティ/ボディプレイ,緊縛,フェティッシュ/武器としてのセックス――レイプと去勢

第7章    階級化される身体
階級はいかに身体を形作るのか/汚い仕事,きれいな仕事/ピンクカラーの身体 消費,階級,身体/階級化された身体を飾る――奢侈禁止法/貧困層の身体の不可視性

第8章    美しい身体
美しさの科学/女性美の重要性/美の代償/美しい男性/人種化・階級化される美の基準/製造される美――整形手術

第9章    太った身体、痩せた身体
肥満の大流行/体重を減らしたいという衝動/摂食障害/骨の上にはいくらか肉が必要――太っていることが望まれる場合/体重の偏見/砂糖,ファストフード,そして世界の食べ物を甘くするということ

第10章    加工される身体
生のものから火を通したものまで/伝統文化における身体加工/国家における身体加工/今日の身体加工/タトゥー,ジェンダー,セクシュアリティ/モダン・プリミティブと非主流の身体加工/撹乱的身体

第11章    商品化される身体
奴隷制・人の所有/売春,性的人身売買,セックス・ツーリズム/愛を売る――メールオーダー花嫁/ポルノ的身体/身体や身体部分にはどれほどの価値があるのか/私たちの身体は誰のものか

終 章    未来の身体
サイボーグの身体/バーチャルな身体/ハイブリッドな身体/デジタルな身体


【まえがきより抜粋】

   なぜ私たちは多くの時間を自分の見た目について考えながら過ごし,ときには執着してしまうのか。アメリカでは,醜形恐怖症(BDD)を患う人々の数は500万人にものぼるといわれる。BDD とは,自分の体について恒常的に不満を抱えるという精神的な異常状態を指す。この状態にある人は,現実とは完全にかけ離れたかたちで自分の身体を見てしまう。広告制作の際にモデルの体をフォトショップで修正し,不自然なまでに完璧なものにするようになっているが,これがBDD の高発症率と関係しているのかもしれない。また,お金がある人たちのあいだで美容整形手術が一層盛んになっているのもBDD のせいなのかもしれない。美容整形手術で自分の顔や体の見た目を変え,不自然で,しばしば到達不可能な期待値に合わせようとするのだ。
   (中略)
   本書は,身体に関する諸問題を扱うものである。痩身,肥満,病気の身体,ジェンダー化された身体,人種化された身体,セクシュアル化された身体,グローバル化された身体,そして健康な身体などである。私たちが個人として,また社会として,どのように身体を扱い,表象し,理解するのかを論じ,いわゆる「自然な」状態の身体,身体の社会・文化的構築性,歴史的文脈における身体,そして身体に関するさまざまな比喩について扱う。学生にとっては,人類学,社会学,そしてカルチュラル・スタディーズの授業で使うことのできる,包括的で分かりやすい資料となるはずである。本書は,身体を歴史的,比較文化的観点から捉え,社会的,文化的にいかなる印づけが身体に対してなされているのか,そして時間とともに身体に関する考えがどのように変わってきたのかを考えるものである。

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関根麻里恵
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関根麻里恵

SF(すこし 不思議)なものが好きです。
「あたり前」を疑う研究をしています。
『美しい』『不思議』『面白い』
そんな本をご紹介していきます。
1989年埼玉県生まれ。
学問領域は表象文化学、身体論、ジェンダー論、文化社会学、映画論。
ファッション批評誌『vanitas vol.02』(2013)に公募論文「リアルクローズ化する『マンガファッション』」掲載。

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