ふくざわゆみこの魅力的な絵本5選!温もりのあるストーリーと絵が楽しめる!

更新:2021.12.18

とっても優しい色使いと、可愛らしい動物たちや美味しそうな食べ物が出てくる心温まるストーリーが魅力的。読み終わると読者の心がほっこりすること間違いなしです。

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動物と食べ物の魅力を最大限に引き出す作家、ふくざわゆみこ

ふくざわゆみこは東京生まれ東京育ちの、絵本作家です。「ぎょうれつのできるおいしいたべものえほんシリーズ」は読み聞かせ絵をするお母さん達の間で大人気。「おおきなクマさんとちいさなヤマネくんシリーズ」を含む何冊かは海外版として中国語、韓国語、フランス語、英語に翻訳されています。

色鉛筆やパステルの質感がとても繊細で、女性ならではの優しさが現れている絵。一度読むと、何度も読み返したくなるストーリー。そんな彼女の作る絵本は子供から大人までたくさんのファンを獲得しています。

本屋さんに行くと必ず目にする彼女の絵本。これからもふくざわゆみこの生み出す世界から目が離せません。

沢山の動物が出てくるほっこりストーリー「ぎょうれつのできる」シリーズ

ふくざわゆみこの代表作「ぎょうれつのできる」シリーズは4作あります。「パンやさん」「すうぷやさん」「はちみつやさん」「ケーキやさん」です。

どの作品にも「ぐうぐうやまのくいしんぼうなどうぶつたち」がたくさん登場します。本に登場する食べ物はとても美味しそうに描かれていて、特に湯気の表現が多くすごく美味しそうに描かれています。

最後は動物たちがみんなで美味しそうなご飯を食べているところで話が終わるハッピーエンドな絵本です。

著者
ふくざわ ゆみこ
出版日

『ぎょうれつのできるすうぷやさん』はトカゲのおばあさんの作るすうぷのお話です。

怖い魔女の家と掲げてあったトカゲのおばあさんの家にハリネズミくんが迷い込み、最後にはぎょうれつのできるすうぷやさんになります。腹ペコのみんなの行動や表情がとても可愛らしいお話。

登場するすうぷのレシピが載ってるので実際に作って楽しむ事も出来ます。

優しい心を伝えたいときに是非読みたい一冊です

優しい色使いで描かれた自然の風景がとても爽やかな印象です。森の中の景色、木や葉っぱが一つづつ丁寧に描かれていて、その世界観に入って物語を楽しめます。

動物たちのお家がとても可愛く描かれていて、子供達にとっては本当にこんな世界があるのではないかと夢見ることが出来そうです。しっかりとしたストーリーの本なので夜の寝かしつけにぴったりの一冊。
 

著者
ふくざわ ゆみこ
出版日

森の配達を一手に引き受けているモモンガさんのある日の行動について描かれています。配達をお願いするのは森の中の動物で、配達先も森の中の動物たちです。この小さい世界で繰り広げられる物語は自分も登場人物の一人になったような気持ちにさせてくれます。

自分の事よりも、森の動物のことを優先させるモモンガのはいたつやさんの行動は、子供達に是非伝えてあげたいです。いい事をすると自分にもいいことが返ってくるという事も学べる絵本です。

食べる事の楽しさを学ぶことができる絵本

『おいしいおと!なんのおと?』は動物たちがとても美味しそうに幸せそうに食べ物を食べる絵本です。本当に音が聞こえてきそうな美味しそうなご飯。登場する食べ物も子供が好きそうなものばかりで身近に感じれます。

「食べる時のおいしい音」「飲む時のおいしい音」が盛りだくさんで、この本に出会えれば、ご飯の時間をもっと楽しめそうです。
 

著者
ふくざわ ゆみこ
出版日
2013-10-25

うさぎさんがシャキシャキ、ポキポキ、サラダを食べる。クマさんがチュッルチュル、スパゲティを食べる。このような音は子供が興味をもって発音出来ることでしょう。お話出来るようになったばかりの子供にも教えてあげやすい単語ばかりで、子供と一緒に楽しめる一冊です。

動物たちの幸せな表情は、私たちにも食べる事の楽しみを教えてくれます。食べ物に興味を持ち始めたお子さんにぜひ読み聞かせてあげたい絵本です。
 

季節の移り変わりを感じることが出来る読み応えのある一冊です

『もりいちばんのおともだち』は小さなものが好きなクマさんと、大きなものが好きなヤマネくん、出会ってすぐに仲良くなったこの二人の物語。

ケーキ屋さんで小さな可愛いケーキを選ぶクマさんと、大きなケーキを選ぶヤマネくん。お店の人から小さな苗をもらうクマさんと、大きな苗をもらうヤマネくん。

お互いの違いを認め合ってそして尊敬しあう二人の心温まるストーリーです。

著者
ふくざわ ゆみこ
出版日
2002-10-15

サツマイモやカボチャの花、ケーキや森の景色は一つ一つ本当に丁寧に描かれていて、物語をより一層味わい深く感じることが出来ます。

物語の最初は森の季節が新緑の鮮やかな緑ですが、最後は紅葉の綺麗な秋に移り変わるという読み応えのあるストーリー。最後には森の動物が勢揃いして、みんなが笑顔になるハッピーエンドです。読み終わった後はとてもほっこり心が温まり、何度も読み返したくなる素敵な絵本です。
 

食べることを大切にしている、ふくざわゆみこの思いが伝わる一冊

かぼちゃ、トマトやトウモロコシなどみずみずしく新鮮に描かれた夏野菜が登場。それぞれの野菜を切るところから始まりいろんな料理に変身していきます。

野菜を切る効果音は小さい子供が楽しむことが出来て、お母さんの読み聞かせをより楽しくしてくれます。「これからどんな料理になっていくんだろう?」とワクワクすること間違いなし。

表紙の野菜はとてもリアルに描かれていて目を引きます。

著者
ふくざわ ゆみこ
出版日

たくさんのメニューが登場し、どれもとても美味しそうに描かれているので、野菜嫌いの子でも野菜に興味を持てる一冊。これまで出てきた野菜が全部入っている料理も最後に紹介されます。体にとっても良さそうな料理ばかり。

ふくざわゆみこの見ごたえのある絵に「どれが食べたい?」「これ作って〜!」など、絵本を読み終わった後も親子の会話が弾みます。

同じシリーズに『くだものあーん』というくだものがたくさん紹介される本もあります。こちらも野菜同様、美味しそうでオススメの絵本です。

ふくざわゆみこ作品、人気の動物たちの物語から、食べ物をメインにした小さい子向けの絵本まで紹介しました。どの本にも共通して言えることは、絵が一つひとつ丁寧に描かれていて温かみがあるけれど、とってもリアルなところです。動物や景色は細かいところまで丁寧に描かれているので、子供はふくざわゆみこの絵から植物や動物に興味を持つことも多々あると思います。そして描かれている料理は本当に美味しそう。ストーリーも心温まるものが多く、一度読むともう一回読みたくなる本ばかり。お子様に読んであげたくなる一冊がきっと見つかるはずです。

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