こぶしファクトリー広瀬彩海が1カ月で20冊読んだ中から選んだ3冊

こぶしファクトリー広瀬彩海が1カ月で20冊読んだ中から選んだ3冊

更新:2021.11.12

こぶしファクトリーの広瀬彩海です。本格的に寒くなってまいりましたが、いかがお過ごしですか? 最近は、小説はもちろん、絵本や漫画にもハマっていて、1カ月で20冊ずつ読むほどいろんな本に触れる毎日です。 今回は最近読んだ中で、気になった小説、漫画、絵本を1冊ずつ紹介します。 それぞれの違いや良さを感じて、私の世界をさらに広げてくれるものです。

ブックカルテ リンク

ふたご

著者
藤崎 彩織(SEKAI NO OWARI)
出版日
2017-10-28

SEKAI NO OWARIのSaoriさんのデビュー作として最近話題になっているこの本。私は中学生の頃からSEKAI NO OWARIさんの大ファンで、今回の本も発売後すぐに購入しました。

Saoriさん特有の優しい言葉えらびが心にすぅっと届くような気持ちで、比較的どなたでもサラサラと読めるような気がします。ファンなら誰でも聞いたことがあるであろうフレーズが冒頭に出てきた時に、ハッとして、温かい気持ちになりました。

もちろんファンでない方からしたら、その言葉はただのセリフでしかありません。それでも読みごたえは十分にありますし、なにより、登場人物の「月島」がとても魅力的だと私は感じました。彼らが中学生の頃から物語は始まるのですが、中学の頃から物事を自分なりに考え、捉え、先を見据えることができる人は少なくとも私の周りにはあまりいなかったように感じます。

物語も気持ちが温かくなるようなものなので、いろんな方に読んでほしいですが、SEKAI NO OWARIファンの皆さんにはぜひとも読んでほしいなと思う1冊です。

ちはやふる

著者
末次 由紀
出版日
2008-05-13

中学生の頃、本にまったく興味がない友人に「これだけは面白くて読める」と薦められて読み出したマンガです。あまりにも好きで、中学時代の私は百人一首を数カ月でほぼ全て覚えてしまうほどでした。もちろん、競技かるたを習ったことがあるわけでもない私は、ルールもまったくわかりません。

でも、ルールについてその都度詳しく解説が入るので、分からなくてもなんの問題もないどころか、少しだけ詳しくなることができます。登場人物は多いですが、一人一人の個性がとても強く、マンガによくある「このキャラと、このキャラの見分けがつかない」ということもほぼありません。それぞれがそれぞれの事情や思いを抱えながら、かるたに情熱を注ぐ青春物語には、目頭が熱くなること間違いなしです。

同世代の学生さんはもちろん、「青春なんてとっくに過ぎてしまった」と思っている方にもぜひ読んでいただきたいです。青春に年齢は関係ない。そう思える場面がたくさん詰まっています。

いつでも会える

著者
菊田 まりこ
出版日

この本は私が3歳の頃から大好きな絵本です。とても短い絵本ですが、こんなに胸が締め付けられる本は後にも先にもこれだけだと思うほど、切なくもあたたかい物語です。

いま私は犬を祖母の家と合わせて5匹買っていて、ふとこの本を思い出して読みました。最後にこの本を読んだ日から15年ほど経っているのに、頁をめくる前に次のフレーズが浮かんでくるほど鮮明に覚えていて、それほどにこの本の言葉は、読んだ人の心の奥底に染み付くのだなとあらためて感じました。

一期一会、出会いや周りにいる人を大切にしようと思える絵本で、小さい頃に出会えて良かったです。この記事を読んでくださっている皆さんはもちろん、もしお子さんがいらっしゃったり、周りにお子さんのいるご家庭があれば読ませてあげてほしいなと思う一冊になっています。

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