5分でわかるロジカルシンキング!3つの思考法と、おすすめ本を紹介!

更新:2021.11.21

論理的に物事を考えたり、相手を説得する際に役立つ「ロジカルシンキング」というスキル。代表的な3つの思考法と、おすすめの本を紹介していきます。

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ロジカルシンキングとは何か。クリティカルシンキングとの違いも解説

 

ロジカルシンキング(logical thinking)とは、日本語にすると「論理的思考」と訳されるように、ある事柄について論理的に考え、矛盾のないよう整理してまとめる思考法のことです。

対象が「なぜそうなっているのか」を考えながら、要因ごとに分解し、いくつもの要因を積み上げていくことで対象全体への理解を深めていきます。このように多角的に考察を進めることは、対象への本質的な理解を深めるために必要不可欠といえるでしょう。

またロジカルシンキングは、説得力のあるプレゼンや会話をする際にも役立ちます。そのためビジネスシーンだけでなく日常生活においても、大切な能力として近年注目を集め続けているのです。

ロジカルシンキングと同じく、ビジネスシーンで重視されている考えに「クリティカルシンキング(critical thinking)」というものがありますが、これは「批判的思考」と訳され、ロジカルシンキングとはアプローチ法が異なります。

対象を要因ごとに分解し、それぞれに対する考察を通じて対象を捉える、という手法そのものは似通っていますが、クリティカルシンキングは要因に対し「本当にそうなのか」と批判的な確認をくり返しながら理解・整理する思考法です。局面に応じてそれぞれを使い分けていくとよいでしょう。

 

ロジカルシンキングにおける3つの思考法を例題とともに解説!

 

では代表的なロジカルシンキングの思考法を、例題とともに解説していきます。

演繹法(えんえきほう)

演繹法は前提を積み重ねながら、結論に至ろうとする方法論です。代表的なロジックは「三段論法」というもので、

  • ソクラテスは人間である(前提①)
  • 人間はすべていつか死ぬ(前提②)
  • ゆえに、ソクラテスはいつか死ぬ(結論)

このような形で論理を展開していきます。

演繹法は、前提にもとづいた結論を確実に得ることができる点がメリットです。一方で説得力を出そうといくつも前提を積み重ねると、話の論点がわかりにくくなってしまうデメリットがあります。

また演繹法は、前提が間違っていると間違った結論に辿りついてしまうため、クリティカルシンキングの観点からも批判的に確認する姿勢が求められるでしょう。

帰納法(きのうほう)

帰納法は複数の事象から共通点を見出し、結論の正当性を確認する思考法です。先に挙げたソクラテスを例にすると

  • ソクラテスはいつか死ぬ
  • アリストテレスはいつか死ぬ
  • ゆえに人間はいつか死ぬ

という構造になります。ソクラテスとアリストテレスという人間に「死ぬ」という共通項を見出し、そこから「人間=いつか死ぬ」という結論を導き出しているのです。

帰納法は共通点から結論を出すため、推論の域を出ないというデメリットがあります。一方で不確かな情報から結論を出すことができるので、ビジネスのように不確かな要因が多い局面で方針を定める際に役立つといえるでしょう。

弁証法(べんしょうほう)

弁証法は、もともとは対話によって哲学を深めていった時代の思考法で、古代ギリシャにルーツがあります。今日では、18~19世紀のドイツの哲学者、ヘーゲルが発展・確立した思考法が主流です。

  1. 命題(テーゼ)を出す
  2. 1の命題と矛盾する命題(アンチテーゼ)を出す
  3. 矛盾の解決案(ジンテーゼ)を導き出す

という構造。ビジネスや日常生活においてしばしば意見が対立する際に、二者択一をするのではなく、第3のよりよい方針を探そうとする時に力を発揮するでしょう。

 

ロジカルシンキングを理解できるおすすめ本①『ロジカル・シンキング』

著者
["平井 孝志", "渡部 高士"]
出版日
2012-04-14

ロジカルシンキングとはどのようなものか、手っ取り早く知りたい方には本作をおすすめします。

見開き形式で、簡潔にロジカルシンキングの方法や具体例が紹介されていて、ポイントがわかりやすくまとめられているので、ロジカルシンキングを初めて勉強する方や、ある程度知っている方がポイントを確認する際に役立つはずです。

また実践的なトレーニング法も取りあげられています。ロジカルシンキングを使いこなすには、実践が何よりも大切。本作でしっかりと身に着けることができるでしょう。

ロジカルシンキングを理解できるおすすめ本②『世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく』

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

2007年06月28日
渡辺 健介
ダイヤモンド社

中高生でもわかるように、ロジカルシンキングについてまとめている作品です。

2007年に刊行されて以来売り上げを伸ばし、累計発行部数は50万部に達しようというところ。そのヒミツはコンパクトで実践的な内容にあります。分量は100ページほどですが、初学者がおさえておきたい基本的な内容がしっかりと収録されているのです。

本作で紹介されている内容は、どれも日常生活のなかで実践できるものばかり。身近なところからロジカルシンキングをはじめてみてはいかがでしょうか。
 

ロジカルシンキングを理解できるおすすめ本③『入門 考える技術・書く技術――日本人のロジカルシンキング実践法』

著者
山崎 康司
出版日
2011-04-08

本作は、ロジカルシンキングにもとづいた文章の作成法を指南するものです。

文章を読む人の目線から、どのように記せば論理的に伝わるのか実践的なテクニックを紹介。この記事で取りあげた演繹法や帰納法についても、具体的な活用例とともにまとめています。

作者は、日本語はその特性のため、あいまいな文章表現に陥りやすいとくり返し述べています。特性を把握したうえで文章表現に配慮すれば、ビジネスをはじめ、さまざまな局面で役立つでしょう。
 

ロジカルシンキングを理解できるおすすめ本④『マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング』

著者
赤羽 雄二
出版日
2019-01-31

『ゼロ秒思考』や『世界一シンプルなこころの整理法』など、さまざまな思考に関する著作を発表している作者が、漫画とそのストーリーに関連した解説でロジカルシンキングを紹介しています。

イベント会社に勤務する主人公が、ロジカルシンキングを駆使してさまざまな課題に立ち向かうというもの。それぞれの局面でどのようにロジカルシンキングを使うのか紹介されているので、具体的なイメージをしながら読むことができるでしょう。

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