5分でわかるヨガインストラクター!資格があれば転職も有利?仕事内容や年収などを解説!

更新:2021.12.4

ヨガ指導をしてくれる「ヨガインストラクター」。運動不足を解消したり、ダイエット目的だったりと最近ではヨガを趣味にしている人も増えてきています。また趣味として始めたヨガを仕事にしたいと考える方は少なくなく、転職先としても人気です。実はヨガインストラクターは資格なしでも働くことができますが、信頼性がある資格を取得することでさらに働きやすくなるでしょう。 今回は、ヨガインストラクターの仕事内容やヨガに関連する資格の種類、気になる年収やどんな働き方をしているのかを解説していきます。

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ヨガインストラクターとは。どんな仕事をしているの?

ヨガインストラクターとは

ヨガインストラクターは、ヨガ教室に通う生徒さんに正しいヨガの方法を指導している人のことです。心身の状態を整える手伝いをしながら、ヨガの魅力や楽しさを伝える仕事をしています

ヨガインストラクターの資格は国家資格ではないため、資格なしでもヨガインストラクターと名乗って仕事にすることはできます。しかし実際には、ヨガインストラクターとして働いている方のほとんどが資格を取得しています。

ヨガインストラクターの仕事とは

ヨガインストラクターは、正しいヨガの方法を通して生徒さんの健康を促進する手伝いをおこないます。

具体的には、からだの歪みを修正するための指導、食生活の見直しを手助けするようなカウンセリング、ストレス解消や疲れを癒すアドバイスなどがあります。その他にも、一般的なヨガインストラクターは以下のような目的をもって仕事をおこないます。

  • 呼吸法や姿勢を意識したポーズ(アーサナ)を教える
  • からだを動かすことの楽しさを伝える
  • ヨガの考え方を伝える
  • 心のコントロールの仕方を教える

これらの指導は個人レッスンやグループレッスンでおこなわれることが多く、有名なインストラクターはヨガのイベントなど大勢の前でインストラクションすることもあります。

ヨガインストラクターはどんな場所で働けるの?

ヨガインストラクターはさまざまな場所で働ける

ヨガインストラクターといえば、ヨガスタジオで働いているイメージが強いですよね。しかし実際には、さまざまな場所でヨガを教えることが可能です。

 

  • ヨガスタジオに所属する
  • フィットネスクラブのヨガプログラムを受け持つ
  • 個人で場所を借りてスクールを開く
  • 自分でヨガスクールを開業する
  • 地域のカルチャースクールで教える

 

今は金銭面を含め、大きなリスクを抱えることなくヨガスクールを開くことも可能です。レンタルスタジオで決まった曜日・時間のみヨガを教えている人もたくさんいます。

ヨガインストラクターが働ける場所は、日本へのヨガの普及とともに増えてきています。

正社員以外の働き方もある

一昔前は「企業に就職して正社員として働く」というのが一般的でしたが、現在はそういった働き方とは変わってきています。雇用形態にとらわれず、自分のライフスタイルに合わせて複数の仕事を兼業している人も増えてきました。

 

  • ヨガスタジオなどの専属インストラクター
  • フリーランスのインストラクター
  • アルバイトのインストラクター(副業として)
  • 学校を開いて新たなインストラクターを育てる
  • YouTubeをメインにヨガ動画を投稿して活動する(広告収入など)

 

近年、副業をすすめる社会の雰囲気も相まって、フリーランスやアルバイトで副収入のためにヨガインストラクターをしている方も多くいます。

人気のインストラクターになることで本を出版したり、テレビに出演して出演料を稼いだり、さまざまな道が開ける可能性があります。正しいヨガの知識があり、経歴もしっかりしていることで、多様な場所で活躍できるのは、ヨガインストラクターという仕事の面白いところですよね!

ヨガインストラクターの年収は?さまざまな収入方法がある!

ヨガインストラクターとしての収入は誰もが気になるところなのではないでしょうか。多様な働き方ができることもあり、収入方法もさまざまなものがあります。

専属インストラクターの収入は?

ヨガスタジオやフィットネスジムで正社員として働く専属インストラクターの月給は、23万円前後といわれています。1年で考えると約270万円ほどと、決して高い水準とは言い難いのが現状です。またこれは都内のデータを元にした数字のため、地方のスタジオではこれより低くなるところもあります。

フリーのインストラクターはレッスン単位の収入

フリーで活動しているヨガインストラクターは、固定給ではなくレッスン単価で支払われることが多く、1レッスン3000〜5000円が相場となっています。人気でなかなか予約が取れないインストラクターや、有名人の個人レッスンを請け負っている場合などは、フリーで働いた方が正社員で働くより大幅に稼げることもあります。

またフリーであれば、ヨガスタジオやヨガ教室を掛け持ちすることができるので、より顧客の幅は広がり、収入に繋がるケースもあるでしょう。

アルバイトの場合の収入は?

アルバイトの給与は、時給かレッスン単価がほとんどで、時給1000円前後が相場です。他の仕事と兼業していたり、主婦になった方がパートで教えていることもあります。 

自分のスタジオをオープンする

さまざまな場所で働くことのできるヨガインストラクターですが、1レッスンに対する生徒さんの人数を増やしても、大幅に収入をあげることは難しいと言われています。

もし500万円以上、1000万円近くまで年収をあげたい場合は、自分のスタジオをオープンし、優秀なヨガインストラクターを雇うことが最も近道です。

その場合は自らがヨガを教える回数は少なくなり、経営者としてヨガをより多くの人に広めるための経営に関連する業務がメインとなるでしょう。

ヨガインストラクターになるために必要な資格は?

ヨガの民間資格があればなれる

ヨガインストラクターとして働くために、持っていないといけない国家資格はありません。極端にいえば、ヨガの技術と指導力さえあれば民間資格を持っていなくてもヨガインストラクターとして名乗ることができてしまいます。

とはいえ、資格を持っている人から教わりたいと思っている生徒さんや、資格を持っている人の方が安心するという生徒さんも多いのが現状です。またヨガスタジオでも、資格なしで就職することは難しいと言るので、出来るだけ取得することをおすすめします。

ヨガインストラクター資格の種類

ヨガインストラクターの民間資格にもさまざまな種類があります。

  • 全米ヨガライアンスイス
  • 認定NPO法人日本ヨガ連盟
  • 一般社団法人全日本ヨガ協会(AJYA)
  • 社団法人日本ヨガインストラクター協会(JYIA)

上記の「全米ヨガライアンス RYT200/500」の資格は、日本でヨガインストラクターとして働く人の9割が持っているといわれています。本気でヨガインストラクターを目指すのなら、どれかひとつでもいいので民間資格の取得を目標にしましょう。

全米ヨガアライアンス

世界で最も知名度の高い資格が「全米ヨガアライアンス」です。全米ヨガアライアンスが認定している資格は6種類ありますが、まず取得するならば「RYT200」もしくは「RYT500」がよいでしょう。

「RYT200」を取得するには全米ヨガアライアンス認定校にて200時間のプログラムを修了します。「RYT500」は上級資格ですので、さらに300時間のプログラムを修了し、RYS200かRYS500の認定校のプログラムを修了しなければなりません。また「RYT500」を受講するには、最低100時間の指導経験となっています。

費用は各指定校によって異なりますが、おおよそ45万〜65万円です。養成校ごとに、費用に教材費が含まれている場合やスクールの先生が出版している著書代が(なぜか)含まれていたりと、内容にはかなりのばらつきがあります。

認定NPO法人日本ヨガ連盟

日本ヨガ連盟が認定する資格制度は3種類あります。おすすめは「インストラクター」の資格です。7日間の養成講座で、ヨガ理論をはじめ、ポーズの基礎、応用などを習得できるようになっています。

7日間の講座終了後には、インストラクター試験の受験資格を得られます。そしてのその試験の合格することで初めて、日本ヨガ連盟認定のインストラクター資格の認定証を得ることができるのです。

費用は下記の金額が必要となります。

 

  • 養成講座の受講料:11万3520円
  • 試験の受験料:2万円(税別)
  • 入会費用:6000円(学生の場合は3000円)

 

それなりの費用はかかりますが、高額ではないため学生でも取得しやすい資格といえるでしょう。

参照:日本ヨガ連盟

 

資格は何を基準に選べばいい?

2つ以外にも一般社団法人全日本ヨガ協会や、社団法人日本ヨガインストラクター協会が認定している資格など、複数の民間資格があります。

これからヨガインストラクターとして活躍したいと考えている方は、どの資格を取得すればよいか迷うこともあるでしょう。

各養成スクールで取れる資格の内容や先生の雰囲気、費用や教材の良し悪しなどをしっかり比較してから選ぶことをおすすめします。

 

ヨガインストラクターへの転職はあり?

趣味や健康管理の一環として始めたヨガにいつしかハマり、転職を考えている方は少なくないでしょう。他職種、他業界からヨガインストラクターへの転職事情はどうなっているのでしょうか。

ヨガインストラクターは未経験でもOK

実際に大手の求人サイトを見てみると、正社員・アルバイト・パートなど雇用形態を問わず、未経験や無資格もOKの求人が掲載されています。

なかには要資格と記載されている求人もありますが、そちらの方が少数です。大手のヨガスタジオでは研修制度などがしっかりと組まれているため、未経験でも働きながらヨガの技術を高めていくことができます。

ヨガインストラクターとして数年の経験を積んだのちに、何かしらの資格を取得する方も多いんですよ。

ヨガ初心者に持っていてほしい1冊

著者
西川 眞知子
出版日

ヨガの知識を深めたい方はもちろん、ヨガ初心者の方にもおすすめの本をご紹介します。
 

この本では、ヨガのポーズ(アーサナ)のやり方や注意点を分かりやすい解説とイラストで教えてくれます。

ポーズをおこなうことにより得られる効能、ポーズの意味と理論まで紹介されているため、1冊持っているだけでもヨガの世界の深いところまで触れることができますよ。

ヨガとの関わりが深い「マインドフルネス」を知る

著者
["チャディー・メン・タン", "ダニエル・ゴールマン(序文)"]
出版日
2016-05-17

一見、難しいビジネス書に見えるこちらの本。中身はヨガとも関わりの深いマインドフルネス(こころのコントロール)について書かれています。
 

Googleの社員が楽しく創造的に働き、柔軟性を持ち、優れた成果を上げられるのはなぜなのか? という疑問からはじまり、マインドフルネスの根本がわかる1冊です。

本書では1分でできるものから本格的なものまで、さまざまな能力を高める技法をわかりやすく伝授しており、ヨガの精神にも通じる発見があるはずです。

ヨガにまつわる情報を幅広く知りたいなら

著者
Yogini編集部
出版日

雑誌『Yogini(ヨギーニ)』のアーカイブ本です。本誌では、ヨガのポーズ(アーサナ)・呼吸法・瞑想・アーユルヴェーダといったヨガにまつわる内容を幅広く網羅し、まとめています。最近ヨガをはじめた方も、基本をもう一度学びたいという方にもおすすめです。
 

通常2カ月にのペースで発売されている隔月刊誌も、ヨガウェアや養成スクールの情報が満載です。毎回、ヨガ好きでなくてもつい惹かれてしまうような特集が組まれています。

少しでもヨガに興味がある方は、店頭で見かけた際に、ぜひお手にとってみてください。

今回はヨガインストラクターがどんな働き方をしているのか、どんな資格があるのかをご紹介しました。華やかなイメージもあるヨガインストラクターですが、自分の美しさや健康の維持など、コンディションを常に整えておく必要がある厳しい職業です。ポーズの練習を含め、日々の努力が必要でもあります。 
努力することや、自分が学んだことをみんなに共有したい!という気持ちがある方は、ヨガインストラクターに限らず「人に教える仕事」についてさらに調べてみてください。

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