未知との遭遇

未知との遭遇

更新:2021.12.13

今回はUFOについての本を取り上げてみたい。僕自身は、宇宙人がいるかどうかはさておき(この3次元で肉体を持つ存在として)、UFO現象は確実にあると思っている。ご興味のない方には、チンプンカンプンな話だろう。しかし、遭遇したものの他人に言い出せずにいる方々も大勢いるやもしれず、そうした方々の何らかの参考になればと列挙する次第である。

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スター・ウォーズは大好き!という人でも、いざ本当に宇宙人がいるのかという段になると、口をつぐんでしまう。ような気がする。あれは絵空事、我々の生活には関係ないことだし、いたら手を差し伸べてくれて、人類ももう少しマシになっているんじゃないの──。

しかしこうも考えられる。邪悪な存在がいたとして、それと分からぬように巧妙に、我々の覚醒を妨げているとしたら。あるいは民事不介入的に、尻拭いは自分でしなさい、種族の進歩はその種族自らが選ばない限りけして訪れないのだと、ただ見守っているだけだとしたら。

僕自身は、宇宙人がいるかどうかはさておき(この3次元で肉体を持つ存在として)、UFO現象は確実にあると思っている。まず、否定するにはあまりにも無理がある、はるかな過去からの膨大な報告例。そしてまた、超常現象はすべからくそうだが、個人的に体験してしまうと、己の実存に関わることだから早晩認めざるを得なくなるのだ。僕としてもUFOに遭遇したことがあり(それは神秘体験に近いものだった)、この現象を肯定する根拠ともなっている。

今回はUFOについての本を取り上げてみたい。ご興味のない方には、チンプンカンプンな話だろう。しかし、遭遇したものの他人に言い出せずにいる方々も大勢いるやもしれず、そうした方々の何らかの参考になればと列挙する次第である。

宇宙人UFO大事典―深〈地球史〉

著者
ジム・マース (著), 柴田 譲治 (翻訳)
出版日
2002-02-01
分厚い本だが、これ一冊でほぼUFO現象の歴史を把握出来る。

見出し的に挙げると、
●古代文献、遺跡に見られるUFO──聖書の記述、デニケンで著名な古代宇宙飛行士説など。
●19世紀の怪飛行船(当時は飛行船の形でUFOが出現していた)、第2次世界大戦におけるフーファイター。
●アダムスキーからビリー・マイヤーに至る、もろもろのコンタクティーの流れ。
●月の謎、ロズウェル事件、軍の隠蔽工作……。
時代とともに、UFO問題が楽天的なものから陰謀色を帯びたものに変化していく様がよく分かる。

興味深かったのは、「マインズアイ」と題された章。某軍が行なっていたとされる遠隔透視実験、いわゆるリモート・ヴューイングの話だが、どの能力者も皆、スパイ行為の最中にUFOを目撃している。そしてまた一様に、宇宙とは多次元的なものであり、そこには数え切れないほどの世界が存在する、と述べている。我々は孤独ではないわけだ。

なお、チャネリング系の話題はスピリチュアルの範疇に入るためか、この本の中では触れられていない。

異次元に広がる超文明世界の謎―UFO最後の真実

著者
浜田 政彦
出版日
2009-01-09
この本は怖い。著者がジョン・キールの説に与していることもあり、UFO現象とは異次元世界の悪魔的存在によるものとの立場を取っている。そこに立脚して描かれた、UFO問題に首を突っ込み過ぎて、信用を失い、あるいは精神に異常をきたし、あるいは命を落としていった人の数々……。怖い。UFO問題とは泥沼であり、へたに関わるべきではないとの自重の念を強くさせる。

あえてそうした写真を選んだのか、UFOに翻弄された研究者たちの顔が陰惨で、また怖い。ことに、不審な自殺を遂げたモリス・ジェサップ博士、彼を狂気の淵に追い込んだ張本人ともいうべきUFOマニアのアレンデのポートレートが、非常に不気味である。絵に描いたような精神を病んだ者の顔。怖いといえば、注釈が本の頁数の半分にもなろうかという異常な構成も、著者の偏執的傾向をうかがわせて怖い。

どうせなら、本書の続編『宇宙人最後の真実 人類を操る異次元の暗黒宇宙人』も合わせて読んでおきたい。相変わらず怖い写真の目白押し、膨大な量の注釈と、期待を裏切らない。

人はなぜエイリアン神話を求めるのか

著者
ジャック ヴァレー
出版日
ジャック・ヴァレー博士は、映画『未知との遭遇』に出てくるフランス人科学者のモデルともなった人物。UFO界の有名人なので、あのウンモ星人からもアレンデ(!)からも手紙をもらっている。がそこは科学者、客観的目線で、少しでも胡散臭いと思われるものは容赦なくばっさりと切り捨てていく。

ウンモ星人の章。結論からいって、この騒動はある程度の学力を持った人物(グループ)が引き起こしたものだとしている。例えばウンモ星人からの手紙にあるテクノロジーにしても、過去のSF物の賢い推測の産物にしか過ぎない、哲学についても、カントの世界観の一変形である、等。

面白かったのは、彼らにインスピレーションを与えたのは、ボルヘスの著作『伝奇集』中の「トーレーン、ウクバール、オルビス・テルティウス」ではないかというくだり。確信を伴った幻想が現実を侵蝕していく大要だが、ウンモ事件とはこの小説をある富裕者が実地に試みたものではないのか……。

個人的にこの本の白眉なのは、ジェサップ博士を死に追いやったアレンデのその後。一言でいうなら、アレンデとはUFO界隈で小金を稼ごうとするペテン師である。ヴァレー博士の知人の前に姿を現わしたアレンデの写真が載っている。不穏なニヤニヤ笑いを浮かべていて、なんとも嫌な気分にさせる。UFO問題は、様々の人間を生み出す。

木村さんのリンゴ

著者
小原田 泰久
出版日
2013-06-04
奇跡のリンゴで有名な、木村さんの本である。木村さんはまた、UFOや宇宙人の遭遇者でもある。木村さんの話は映画化もされたらしいが、もちろんUFOネタは一切出てこない(それはそうだ)。がこちらは書籍ということで、不思議話がてんこ盛りである。

実際、木村さんは口を開けば、リンゴのことよりもUFOの話をするらしい。僕の義兄は青森の某企業に勤めているのだが、そこの会社主催で木村さんの講演会を催した時のこと。時間いっぱい、ほぼUFOの話題だけで終わったとか。

さて、本に収められている数々の不思議体験。舞台が僕の地元でもある青森県弘前市なので、一つ一つの情景がありありと目に浮かんでくる。木村さんは宇宙人から、地球の終わりのカレンダーを見せられている。「もうあまり時間がない」のだそうだ。だからこその、あの精力的活動なのだろう。

私見だが、地球が終わる正確な時間は実はあまり重要ではない。なぜなら、世界の終わりのメッセージを宇宙人から受け取り、救済活動を始めたものの期日を過ぎても何も起こらなかった、という事例は今までにも沢山あるわけで、重要なのはそこでいかに人類のために活動するかということだろう。

であればこそ、無農薬リンゴという奇跡を木村さんは成し遂げたのだ。そうして、そのような自然と人間にとって害をなさない奇跡を起こしていかなければ、いずれ本当に世界は滅んでしまうだろう。

キャッチされた宇宙人ヴォイス

著者
["ジョージ・ハント・ウィリアムソン", "アルフレッド・C・ベイリー"]
出版日
2013-01-31
ジョージ・ハント・ウィリアムソンは、アダムスキーが金星人と会見した折、近くまで同道した人物。その後アダムスキーとは袂を分かつが、ウィリアムソンはやがて訪れるニューエイジ、スピリチュアル、チャネリングの流れの嚆矢となった存在だろう。

アダムスキーがもしかして何らかの広告塔であったとするなら、ウィリアムソンはあくまで在野で真摯に、形而上的に宇宙存在を語った人。顔つきも沈鬱で、ある種の精神疾患特有の固さがないでもない。

本書は、まだチャネリングという概念すら存在しない頃に行なわれた、宇宙人との交信記録。宇宙探査以前の時代なので、会話する宇宙人は皆太陽系内の住人。(宇宙が多次元であるとするなら、別に金星に知的存在がいてもおかしくはないが)。交信方法はウイジャ盤、モールス信号による無線通信。

後に普及する多くの思想が、ここで語られている。例えば、宇宙には善と悪の存在がいること(オリオンは邪悪だ、等)。例えば、宇宙を放浪する魂、ワンダラーのこと。そしてやはり彼らは、物質文明への危惧と、人類は覚醒への途中にあると説く。

ウイジャ盤はやや胡散臭い気もするが、モールス信号はロマンがあっていい。深夜のラジオ放送にも通ずるというか。してみれば宇宙存在はロマンが好きなんだろうか。彼らからの交信がテレパシーによるチャネリングに形を変えてからこっち、スマホに宇宙人が電話を掛けて来たなんて話は聞かないもの。
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