大人でも読める、おすすめの和製絵本2冊

大人でも読める、おすすめの和製絵本2冊

更新:2021.12.1

日に日に秋が深まってまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。11月といえば、紅葉が見頃を迎える時期ですね。四季折々の景色を見ると、日本の良さを改めて感じます。そこに魅了された外国の方々も多いのではないでしょうか。 2020年には、東京オリンピックが開催されます。それに伴い、たくさんの外国の方がいらっしゃることでしょう。その際に、日本の文化をしっかりと説明できる人でありたいなと思っています。

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私は最近、「重言」について勉強することにハマっています。変わりゆく日本語を否定することはありませんが、折角でしたら、日本の文化とともに美しい日本語も勉強してはいかがでしょうか? 今回は、外国の方にも自信を持ってオススメできる、大人でも読める絵本をご紹介します。

「人を愛すること」を考えさせられる絵本

著者
佐野 洋子
出版日
1977-10-19
誰もが一度は耳にしたことのある、絵本だと思います。舞台にもなりましたね。私も小さな頃、母から譲り受けました。祖母・母が保育士だったので、小さな頃から絵本に沢山触れてきましたが、この本はずっと大きくなってからも読み続けていた本です。

100万回生きたねこは、一度も人を愛したことがありませんでした。ですが、初めて愛を知った時、もう生まれ変わることはありませんでした。そんな過程を描いた絵本です。私はこの本に、哲学的なものを感じました。人を愛すとはどういうことなのか。人生において、愛とはどういう存在なのか。

たくさん考えさせられます。このねこのように、愛を知った後、この本を読んでみたいです。小さな頃読んだことのある人は、昔と今の感覚を比べながら、読んでみてくださいね。

もどかしい気持ちにさせられる絵本

著者
宮西 達也
出版日
宮西さんは、素敵な絵本をたくさん書かれている方ですね。私の周りには、宮西さんの本が常にありました。

このお話の主人公は、親離れをしたばかりのプテラノドン。ある日、天敵のティラノザウルスが怪我をしていました。怪我で目が見えない状態だったので、プテラノドンは、ティラノザウルスのフリをし看病します。看病の甲斐あって怪我が治っていくのですが、完治した後が涙なしでは読めませんでした。

お互いの気持ちのすれ違いといいますか、思い込みでこんなにも悲しい結末になるなんて。思い出すだけでも、もどかしい気持ち、そして目には見えない友情に涙が溢れます。私には9つ歳の離れた弟がいるのですが、「僕ならこうする」と大泣きしていました。みなさんも是非、この本を読んで“涙活”してみてください。

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