漫画『銀狼ブラッドボーン』が無料で読める!魅力を全巻ネタバレ紹介!

更新:2023.3.9

『銀狼ブラッドボーン』は70歳の英雄、ハンス・ヴァーピットが謎の怪物グリムを追う物語です。吸血鬼や、かつて一緒に戦った仲間が立ちふさがるなか、果たしてハンスはグリムを倒し、愛する街を守ることができるのか。迫力あるバトルシーンも見どころの作品です。スマホで無料で読むことができますので、この機会にチェックしてみてください!

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漫画『銀狼ブラッドボーン』の魅力を7巻まで全巻ネタバレ紹介!無料で読める!

 

『銀狼ブラッドボーン』は年老いた英雄であるハンス・ヴァーピットが街の危機を救うべく、再度立ちあがる物語です。この作品の何よりの魅力は、ハンスが最強の主人公としてではなく、過去の英雄として描かれているところではないでしょうか。

齢70となっている彼は、思いどおりに体を動かすことができなかったり、大切な人を守れなかったりと、かなり不完全な存在。完璧でないがゆえに惹きつけられるキャラクターです。

 

著者
出版日
2015-08-12

 

物語は、グリムと名乗る謎の怪物が現れ、ハンスの街を襲うところから始まります。このグリムがとても強く、通常の作品であれば苦戦しながらも主人公が倒すところですが、齢70となっているハンスは序盤から戦いに敗れてしまいました。

不完全な主人公が身体に支障をきたしながらも、力を取り戻し、その身ひとつで立ち向かう姿に心動かされるでしょう。ハンスの過去を交えた伏線の数々にも注目です。
 

またグリムを追い求めるうちに、国や軍部を巻き込んだ大きな陰謀も明らかになっていきます。

スマホのアプリで無料で読むことができますので、気になった方はぜひチェックしてみてください!

それではここからはそんな本作の魅力、ストーリー全巻の見所をご紹介していきましょう。

 

『銀狼ブラッドボーン』は渋いオヤジが主役の王道ダークファンタジー!【あらすじ】

『銀狼ブラッドボーン』は渋いオヤジが主役の王道ダークファンタジー!【あらすじ】
出典:『銀狼ブラッドボーン』1巻

70歳を過ぎ、人生も終盤にかかっている老人ハンス。彼は妻に先立たれたものの、この街に多くの友人がおり、地元に愛着を持っていました。

そんな自分の大好きな街である日、殺人事件が起こります。それはグリムという男の仕業で、彼は自身を「骨を貪り、咀嚼する者」と表します。

ハンスはかつて世にはびこる吸血鬼たちを一掃した「銀狼団」に所属していた人物。化け物退治の分野ではその名を轟かせた過去があります。

そこから「老いぼれの最後の仕事」が始まり……。

『銀狼ブラッドボーン』の魅力1:ハンスがかっこいい!

『銀狼ブラッドボーン』の魅力1:ハンスがかっこいい!
出典:『銀狼ブラッドボーン』2巻

本作最大の魅力はやはりハンスのかっこよさ。その動きには類稀なるセンスを感じさせます。

彼は徐々に歳を重ねた老人ならではの頭を使った戦方でこの戦いを乗り切っていきます。

その方法は相手を巧妙に捕らえる罠もあれば、拳銃、ナイフまで状況に合わせてさまざまです。

すべてにハンスの経験や性格からくる冷静な判断が感じられ、圧倒されます。その姿は同じ人間なのにどこか相容れない恐ろしいものを感じさせる時もあるほどです。

しかしそれでいて温かい一面も。一緒に住んでいる半吸血鬼のココウィルとの出会いや、あとから登場する秋水という出会ったばかりの青年のことまで心配する様子からは、情に深い性格を見てとれます。

しかし歳をとると知恵が増える分、体は確実に衰えていきます。なので戦いはいつもギリギリ。そこを乗り越える展開もまた、彼ならではの展開なのです。

冷酷非情な面がありながらも優しく、いつもギリギリで生きているという超かっこいいおじいさんがハンスです。


イケオジの登場する作品を紹介した<【枯れ専編集部員がおすすめ】イケオジ漫画6選!闘うおじさんは、もはや美しい>もおすすめです。気になる方はぜひご覧ください。

 

『銀狼ブラッドボーン』の魅力2:ハンス、ココウィル、それぞれの過去

『銀狼ブラッドボーン』の魅力2:ハンス、ココウィル、それぞれの過去
出典:『銀狼ブラッドボーン』3巻

ハンスや彼の味方は戦うなかで否が応でも自分たちの過去と向き合うことになります。例えばハンスはかつて銀狼団でともに戦ったレイフと戦うことになってしまいます。

若き日のハンスは吸血鬼との共存は無理だと考え、残酷に、冷静に彼らを駆逐していました。その思いに共感し、今もまだそう思い続けているのがレイフたちだったのです。

レイフの他にもかつてチームで戦った男たちは、吸血鬼の完全なる駆逐のために何とグリムと手を組み、自分たちの肉体を改造していたのでした。

その他にもハンスは息子との確執があるようで、その真実についても注目です。

ちなみにそんなハンスの考えが変わった原因のひとつがココウィルとの出会い。彼女はかつて見世物として人権などない扱いをされていました。地獄のような日々を送っていましたが、そこからハンスに救い出されたのです。

それぞれのキャラの生き方に惹かれ、ストーリーにのめり込んでいくのです。

『銀狼ブラッドボーン』の魅力3:グリム、吸血鬼の謎

『銀狼ブラッドボーン』の魅力3:グリム、吸血鬼の謎
出典:『銀狼ブラッドボーン』1巻

そもそもの本作の始まりはグリムという人物が殺人事件を引き起こしたことですが、それには何やら過去の様々な謎が絡んでくるようです。

国の統治下で軍が指揮していたのがアスピレイ研究所。35年前当時は国内最大の研究所でした。

そこでは日々非人道的な研究が行われ、数々の命が犠牲になってきました。吸血鬼の食事である人間の血自体を毒にするという想像するだけで吐き気をもよおすような内容のものもあったそうです。

しかし8年前、何者かに襲撃され研究所は壊滅。そこに保存されていたファウストの死体もなくなっていました。

そして再び現代でファウストがハンスたちの前に現れるのです。レイフたちは彼を追いますが、ファウストの目的は今は人間ではなく、グリムにあるよう。

果たして過去にファウスト、グリムの間に何があったのか、それぞれの正体、目的は何なのか。

徐々に明かされる謎を解き明かすのも見所のひとつです。

老いた英雄ハンスと謎の怪物グリム【1巻ネタバレ注意】

著者
出版日
2015-08-12

 

老いぼれの英雄ハンス・ヴァーピットは、かつて人間を脅かした数多くの吸血鬼を倒し、街を救った英雄でした。70歳を過ぎ、現在は年下の半吸血鬼・ココウィルとともに平穏な日々を過ごしていましたが、ある日街で謎の殺人事件が起こります。

被害者の骨や歯がなくなっていたことから「骨抜き事件」と呼ばれたこの事件ですが、どうやら人間のしわざではないようでした。そこで警察は、ハンスに事件の解決を依頼してきます。

元々は荒くれものだったハンスですが、亡き妻と出会い、多くの友人を得たこの街のことが大好きでした。自らの力が衰えていることを自覚しつつも、街を守るためにその依頼を請け負います。

事件を調査するなか、警察本部が怪物に襲われる事件が起こり、ハンスは敵と相まみえます。以前使っていた武器を用いて怪物を倒したハンスでしたが、実はそれは使い捨てのコマでした。

するとそこへ、怪物を生み出していた敵の親玉が現れます。

そしてハンスは、あっという間に倒されてしまうのです。人間の形をした彼はハンスにとどめを刺すことをせず、自らを「グリム」と名乗りました。

主人公であるハンスも意に介さず、強すぎるグリムの登場シーンがかなり衝撃的です。警察をもあっさり全滅させてしまうその実力は底が知れません。ラスボスを最初に登場させてしまう構成が印象的な巻となっています。

はたして圧倒的な力を持ったグリムを相手に、ハンスは愛する街を守ることができるのでしょうか。

 

吸血鬼の王、ファウスト登場【2巻ネタバレ注意】

著者
出版日
2015-12-11

 

2巻では、吸血鬼の王・ファウストが登場します。かつて人間とヴァンパイアで争った際にハンスがとどめを刺したはずですが、なぜか彼は生きていました。因縁の2人の再会シーンに、緊張感が高まります。

復讐心を燃やしてハンスに向かってくるファウスト。ハンスの力は最盛期には遠く及ばず、戦いに敗れてしまいました。しかし、ファウストはハンスを殺すことはせず、ある質問をしてきます。その口から出てきたのは「グリム」の言葉でした。

どうやらファウストもグリムを追っているようなのです。さらにとある「実験」についても問いただしてきましたが、ハンスは何も知りません。一体どういうことなのでしょう……。

そもそも殺したはずのファウストがなぜ生きているのか?グリムとはどういう関係性なのか?実験とはなんなのか?この巻では謎がどんどん深まっていきます。正体不明のヴァンパイアとグリムの謎に迫る2巻でした。

 

強者激突!ファウストVS羅刹【3巻ネタバレ注意】

著者
出版日
2016-05-18

 

グリムと敵対関係にあるファウストのもとに、羅刹と名乗るヴァンパイアが登場します。羅刹はグリムが死者蘇生によって復活させたヴァンパイアのひとりで、生前は残虐の限りを尽くしていました。

強敵との戦いに飢えていたため、ファウストを相手に自分の欲を満たそうとします。相まみえる強者と強者。ハンス以外の強キャラ同士が戦う名シーンです。

この2人のバトルシーンがとにかく大迫力!人外の生命体同士の戦いのため、人間にはとてもできないような攻撃や防御がくり広げられます。グリムの部下である羅刹というキャラクターがかなり強く、彼を配下に従えるグリムの力も伺い知ることができるでしょう。

戦闘開始早々、羅刹はファウストの腕を吹き飛ばします。その圧倒的な力の前にファウストは苦戦を強いられるのですが、負けじとヴァンパイアの王たる力を見せ、バトルは加速していくのです。はたして勝負の行方は……?

 

まさかの共闘?打倒グリム同盟【4巻ネタバレ注意】

著者
出版日
2016-10-19

 

4巻では、ハンスとヴァンパイアの3大血族の長であるコンラードとの戦いがくり広げられます。

コンラードはハンスを弱らせるためにあらかじめ部下を差し向けていたため、2人が相まみえた際、ハンスはすでに体力を消耗している状態でした。

人間への復讐心を募らせているコンラードを相手に後がないハンスでしたが、その窮地を救ってくれたのは、まさかのファウストでした……。

決して味方関係ではないファウストとハンスが協力して戦うのですが、実はこの裏には、彼らの間で交わされていた取引があったのです。お互いのパワーバランスや利害関係を踏まえて、単純な愛憎のみでは語れない共闘関係をつくりながら物語が進んでいきます。

交渉術や関係性のコントロールという、ハンスのもうひとつの武器を知ることができるでしょう。

はたしてこの勝負の行方は?またファウストとハンスの間で交わされた取引とはどんなものなのでしょうか?各陣営の想いが交差する4巻です。

 

人類とヴァンパイア共存の鍵はココウィル?【5巻ネタバレ注意】

著者
出版日
2017-04-19

 

ハンスはファウストとの取引において、なんと共に暮らしているココウィルを引き渡す約束をしていました。

ファウストはヴァンパイアの再興を目指しているのですが、人間を食糧にしていたのではかつての戦争のくり返しになってしまい、繁栄することはできません。そこで、一族の復興を叶えるうえで鍵となるのが、ココウィルだったのです。

ココウィルは物語の序盤から、謎に包まれた存在でした。そもそもの出生や生い立ちなども語られていません。ここにきて一気に存在感を強めた彼女は、どんな秘密を抱えているのでしょうか。

これまでハンスとともに行動をしてきたココウィルですが、この巻では自分の意志で物事を決め、行動する強さを身につけていきます。ハンスにべったりだった少女が生きるために決断を下し、成長していくさまが丁寧に描かれているのです。

一方でグリムもファウストの狙いに勘づき、ココウィルを攫おうとしてきます。彼女を巡って錯綜するそれぞれの想いと計画の謎が説き明かされていきます。

 

四つ巴の争い【6巻ネタバレ注意】

 

グリムに繋がるヒントを求めて、ハンスと仲間の秋水はクランテラという街へ向かいます。そこは「実験」がおこなわれているアスピレイ第三研究所があり、また軍の本部もある重要な場所でした。

身を危険に晒しながらも、研究所へ向かうハンスと秋水。その一方で、ファウストの配下であるミンスタとニルラムも同じ場所へ向かいます。

グリムもファウストの狙いを阻止しようとクランテラへ向かい、さらにそこへ防衛する人間勢も交えた、四つ巴の激しいバトルがくり広げられていきます。

この物語の秘密が眠っている研究所にすべての陣営が向かい、それぞれの計画を遂行しようとするのですが、なかでも注目は新しく出てくるゲイル・ヴァーピットというキャラクターです。

実は彼はハンスの息子で、敵の総大将グリムと対峙します。ハンスをあっさりと倒してしまった化け物相手に、息子はどのような戦いを見せてくれるのでしょうか。全盛期のハンスよりも強いという噂のあるゲイルの実力がわかる巻となっています。

勝利をつかみ、目的を果たすのはどの陣営なのでしょうか。バトルシーンをたっぷり堪能してください。

 

著者
出版日
2017-09-12

 

ハンスとレイフの友情【7巻ネタバレ注意】

6巻から続いていた戦いが幕を閉じた7巻。ハンスたちはゲイルからもらったコンパスから恐ろしい事実を知ることとなります。
 

そのコンパスはグリムの分離した体が本体の元へと戻ろうとする性質を利用したもので、彼の居場所を突き止めることができます。それから分かったことは、確認できるだけでも生体反応が51もあるということでした。

出典:『銀狼ブラッドボーン』

クランテラで自分の眷属を兵士として暴走させたこともあるグリム。全土に広がった彼の分身がもし同時多発的に虐殺を始めれば、ハンスたちでも手の打ちようがないでしょう。

それを踏まえてハンスが協力者を増やすために最初に向かったのは、稀代の天才鍛冶師・ランドルフ・アームズのもとでした……。

7巻で新しく登場する彼の護衛をすることになるのですが、このランドルフという男がまたかっこいい。そのいぶし銀の様子を作品でご覧ください。

しかしこの巻の最大の見所は、ハンスと、かつての戦友であるレイフとの最後の戦いでしょう。グリムによって、遺体を利用されバケモノになり、ハンスと方法こそ違えど、この国の平和を願っていたレイフ。

戦うごとに自我を無くし、しかしすんでのところでハンスを認識し、自ら殺してくれと懇願する様子は痛ましいものがあります。彼らの友情の終わりをぜひ作品でご覧になってみてください。

『銀狼ブラッドボーン』の渋くてかっこいい世界を覗いてみよう!

著者
出版日
2015-08-12

老人が主人公ながら、熱いバトルシーンが魅力の本作。ところどころで年相応の様子を見せる様子も微笑ましい、かっこよくてかっこ悪いハンスが主役です。

過去の栄光があることから比べると確かに勢いが落ちているものの、歳を重ねたことによる頭脳戦や心理的な深みなどは、彼のストーリーだからこその良さがあります。

ぜひそんないぶし銀な魅力を作品で体感してみてください!彼のかっこよさと、ダークファンタジーの世界観に引き込まれること間違いなしです。スマホアプリで無料で読めるので、そちらからまずはこの魅力を覗いてみるのもいいかもしれません。

『銀狼ブラッドボーン』は、主人公であるハンスが最強ではありません。彼より強いキャラがどんどん出てきて、ひとりでは勝てないことが多いです。しかしそんなハンスが創意工夫を重ね、強敵に立ち向かっていく姿が印象的となっています。回収されていない伏線もまだ数多くあるので、これからの展開も要チェックです。

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