漫画『MIX』の見所やあらすじをネタバレ紹介!『タッチ』の上杉達也や南も登場する?

更新:2021.12.9

2012年より漫画雑誌「ゲッサン」にて連載が始まった『MIX』。伝説の野球漫画・あだち充の『タッチ』の26年後の世界を描いた作品です。 2019年春にはテレビアニメも放送され、今チェックしておきたい漫画の1つ。今回は既刊分14巻を一挙ご紹介します。

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漫画『MIX』は『タッチ』の26年後?上杉達也や南も登場!【あらすじ】

上杉達也率いる明青学園が、甲子園出場を果たしてから26年後。明青学園の野球部はすっかり低迷していましたが、義理の兄弟バッテリー・立花兄弟が入学したことにより、風向きが変わり始めます。新しい明青学園で再び甲子園出場を目指していく……そんなところから始まるストーリーが、本作『MIX』です。

作者であるあだち充が、担当の編集者から「明青学園をもう一度甲子園に」と言われたことをきっかけに始まったという本作は、『タッチ』に登場するキャラクターや設定を引き継いだ部分も多々あり、『タッチ』ファンにはまさに必見の作品。(『タッチ』をおさらいしたい方は<漫画『タッチ』の12の事実!あらすじ、声優、結末、その後などを紹介>で魅力を紹介しています。)

もちろん知らなくても、あだち充ワールドを堪能することができます。世代を超えて楽しめる野球漫画です。

あだち充のおすすめ作品については<『タッチ』の作者あだち充のおすすめ作品ランキングベスト6!3位は『H2』>で紹介しています!

漫画『MIX』が2019年春にアニメ放送決定!タッチ世代必見!

漫画『MIX』は、2019年4月からテレビアニメが放送されました。

ナレーションには『タッチ』で浅倉南を演じた日高のり子が出演!さらに、浅倉南のネタで有名ないとうあさこも各話様々なキャラクターで登場しています。

詳細は公式HPをご覧ください。

漫画『MIX』1巻の見所をネタバレ紹介!ここから始まる新たな明青学園

かつて、上杉達也を筆頭に甲子園優勝を果たした明青学園。しかし26年経った今では、かつてのそんな栄光は見る影もなくなっていました。

そんな明青中等部の野球部に所属する立花投馬と立花走一郎は、高い実力を持つにも関わらずある理由から活躍できないでいて……!?

 

著者
あだち 充
出版日
2012-10-12

 

上杉達也率いる明青学園野球部が、甲子園優勝を果たしてから26年。物語の舞台は、明青学園中等部の野球部から始まります。

本作の主人公となる立花投馬と立花走一郎は、名前からもわかるように兄弟です。兄弟といっても親の再婚でそうなった血の繋がらない兄弟で、年齢も同じ。投馬がピッチャー、走一郎がキャッチャーで、2人はバッテリーを組んで甲子園に行くことを夢見ていました。

実際、野球部での2人の実力は、誰の目から見ても明らかに高いものです。それなのに野球部でエースを務めるのは、ごく平凡な実力しか持たない二階堂大輔という3年生でした。

実はこの彼の父親と、野球部の監督は親友同士。さらに部へ多額の寄付もしているということから、実力もない二階堂がエースをしていたのです。

2人だけではなく、他の実力のある部員達も、彼のためにないがしろにされていました。当然、そんな環境に納得がいくわけもありません。兄弟はモヤモヤした毎日を過ごしていました。

本巻は物語の始まりということで、彼らの置かれている環境や気持ち、物語のヒロインで2人の妹の音美を始めとしたあるキャラクター達の紹介といった雰囲気で、ストーリー自体はあまり大きく動きません。そのぶん物語の種がどんどんまかれていき、これからの展開に期待の高まる一冊になっています。

 

漫画『MIX』2巻の見所をネタバレ紹介!エースは実力のない3年生!?

 

高校野球の関係者からも注目される実力を持ちながら、監督の謎の采配により活躍できないでる立花兄弟。そんななか、ついに全国大会の予選が始まって……!?

 

著者
あだち 充
出版日
2013-03-12

 

父親の寄付金と監督の繋がりにより、実力もないのにエースを務めている二階堂。そのために、実力があるのにくすぶるしかできない立花兄弟。物語は、この二階堂をめぐる確執や、葛藤をメインに進められていきます。

本巻では、中学野球の全国大会の予選が描かれます。予選で優勝できれば都大会に出場できるのですが、そもそも名ばかりエースの二階堂では、どこまで勝ち進めるのかわかったものではありません。そんな苛立ちを募らせながらも、何と明青学園中等部は予選で優勝してしまうのです。

その原動力は二階堂ではなく、キャッチャーを務める走一郎。二階堂はいかにも小物といったキャラクターではありますが、走一郎のリードに対してはなぜか従順だったために勝つことができていたようです。理由はともかく、優勝した野球部は都大会に出場することになりました。

丹念に描かれた兄弟の苛立ちや達観した様子はもちろんですが、二階堂のほうにも何かありそうな雰囲気があって、早く先を読みたくなります。

また、ヒロインで走一郎の妹の音美(投馬にとっては義理の妹)の可愛さも光っています。周りからも人気の高い女の子のようで、投馬がクラスメイトと、音美のデートをかけて勝負をするなんてシーンも。彼女を含めた投馬と走一郎の3人の関係も、これから先気になるところです。

また、本巻では、『タッチ』で達也のライバルであった西村の息子も登場。このように『タッチ』ファン必見のキャラクターも出てくるので、ますます目が離せません。

 

漫画『MIX』3巻の見所をネタバレ紹介!明らかになるエースの秘密

 

都大会第1回戦。明青学園は途中まで互角の試合をくり広げるも、途中で登板した二階堂によって試合はめちゃくちゃになったうえに敗戦してしまいました。

そうして3年である彼は引退することになったのですが、そこで彼のある秘密が明らかになって……!?

 

著者
あだち 充
出版日
2013-08-12

 

前巻で都大会に敗戦し、3年生である二階堂の中学野球は終わりました。負けた原因はもちろん、彼の無茶な登板。しかし、そこまでしてエースであることにこだわり、周りから嫌われても投げ続けた彼には、ある秘密があったのです。

実は彼は幼い頃から心臓の病気を抱えており、唯一の希望である手術も、生存確率の低い非常に厳しいもの。それゆえにいつ死ぬかもわからない状態だったのです。自分の人生が長くないと思っていた彼は、唯一の親孝行として、エースとしてマウンドに上がり続けることにこだわっていたのでした。

その後、彼の手術は奇跡的に成功。野球はできなくなったものの、立花兄弟とも和解し、今後は応援する側に回るようです。前巻までは親のコネを使った嫌なヤツだとばかり思っていた二階堂ですが、ここに来てちょっとよいエピソードが飛び出してきました。

そして、この件も片付き、物語はいよいよ明青学園高等部へと移っていきます。立花兄弟の凄さはすでに描かれているものの、結局、中学時代では全国大会へ出場することも叶いませんでした。高校が舞台となれば、さらにすごい環境になることは必須。

舞台が高校になって2人がどういう野球をすることになるのか、ますます楽しみになってくる一冊です。

 

漫画『MIX』4巻の見所をネタバレ紹介!舞台はいよいよ高校へ!

 

明青学園高等部に進学した立花兄弟。2人の進学と同時に、野球部の監督も新しくなりますが、その監督はなんと走一郎の父親と、かつてバッテリーを組んでいた仲で……!?

 

著者
あだち 充
出版日
2014-01-10

 

ついに明青学園高等部を舞台に物語が動き始める本巻。

中学時代、二階堂のこともあってなかなか活躍できなかった立花兄弟ですが、いよいよ高校生となりさっそく活躍……とはなかなかいきません。まず2人の前に立ちはだかったのは、新しく監督となった大山吾郎です。

大山監督は、走一郎と音美の父親と、かつてバッテリーを組んでいた元キャッチャー。そして投馬の父親とは、親友の関係にありました。大山は2人に厳しい基礎練習を課し、投馬をピッチャーとして起用しようとはしません。そんななか、ひょんなことから甲子園ベスト8の強豪校・東秀高校と練習試合をすることになりました。

投馬も投げるチャンスを得ますが、それまで基礎連ばかりであまり投げていなかったこともあり、なかなかうまくいきません。それでも試合が進むうちにだんだんと……と、この辺りのヒリヒリするような展開は、ぜひ本編を手に取って楽しんでみてください。

 

漫画『MIX』5巻の見所をネタバレ紹介!野球も恋もここから始まる

 

強豪校である東秀高校と、白熱した党首選をくり広げている投馬。そんな戦いもいよいよ9回となりました。

高校生になった立花兄弟の初陣でもある試合の結末は……!?

 

著者
あだち 充
出版日
2014-06-12

 

前巻に引き続き、東秀高校との練習試合です。序盤こそ投げ込み不足で実力を出せなかった投馬ですが、本領を発揮してからは強豪校相手に堂々と投手戦を挑んでいました。しかし、そこはさすがに強豪校。練習試合は、東秀高校の完全試合で幕を閉じました。

この試合で活躍した投馬は試合が終わった後、にわかに人気者になり、女子からのファンレターもたくさん届くようになります。本巻では、そんな青春らしいエピソードも多く、大山監督の娘の春夏からも、まさかのデートの誘いがあるのです。

彼女は音美につぐヒロイン的な存在で、後に野球部のマネージャーにもなるのですが、最初は新体操部に所属していました。容姿も可愛くて男子からも人気の高い女の子です。新体操なんて聞くと、『タッチ』の南ちゃんを彷彿としてしまいますよね。

野球はもちろん、恋の話からもいよいよ目が離せない第5巻です。

 

漫画『MIX』6巻の見所をネタバレ紹介!夏の大会がついに始まる!

 

いろいろあった春も終わり、いよいよ夏が近づいてきたある日。大山監督が突然、走一郎にピッチャーをやらせると言い出しました。

そこには、かつて明青高校野球部に所属していた彼の父と、投馬の父を知っている監督の思惑があり……!?

 

著者
あだち 充
出版日
2014-12-12

 

野球に恋にといろいろあった前巻。本巻では、明青学園野球部の監督である大山が、突然、走一郎にピッチャーをやらせるというひと騒動が起きます。

走一郎の父と投馬の父は、かつて明青学園野球部でピッチャーをやっていました。その時にピッチャーとしての才能に恵まれていたのは走一郎の父であり、そのことを知っていた大山監督は走一郎にも才能があると考えたのです。

実際、彼には才能があり、過去には投馬と一緒にピッチャーをしていたこともありました。それなのにキャッチャーに転向したのは、走一郎というピッチャーと走一郎のキャッチャーは、同時に存在することができないからです。

そして彼は、投馬の才能を信じ切っています。この辺りのエピソードは立花兄弟のバッテリーとしての強さを感じさせるものになっているので、ぜひ楽しんでみてください。

そして本巻ではいよいよ、甲子園へと直接続く東東京大会が始まります。1回戦の相手は、健丈高校。実はこの高校、元・須見工業高校です。『タッチ』を読んだことのある方なら、この名前はご存知のはず。上杉達也のライバルがいた高校のことです。

本シリーズでも、そんなライバル関係を彷彿とさせる投馬と、健丈高校の赤井智仁との対決は心躍るものがあるでしょう。試合の結末は次巻へ持ち越し。気になる方はぜひ手元に次巻を用意して読み始めてみてください。

漫画『MIX』7巻の見所をネタバレ紹介!夏の初戦!接戦を制したのは……!?

 

甲子園出場を目指し、東東京大会1回戦に挑む明青高校と健丈高校。互いに一歩も譲らない展開のなかで、接戦を制したのは……!?

 

著者
出版日
2015-06-12

 

甲子園へと直接続く、東東京大会の第1戦。前巻に引き続き、白熱した試合が続いています。互いに一歩も譲らない接戦がくり広げられていましたが、試合を動かしたのは投馬でした。

豪快な一発で健丈高校を驚かせますが、健丈高校ももちろんそのまま黙っていません。豪快な一発は豪快な一発で返してくるなど、先の見えない展開が続きます。しかし、ついに試合は決着。勝者は立花兄弟率いる明青高校でした。

そして、初戦を勝ち抜いた明青高校野球部に、春夏が女子マネージャーとして参加することになります。この時点ではまだ一時的な参加でしたが、監督の娘でもある彼女の野球に対する知識はかなりのもので、部にとって大きな力になってくれるのではないでしょうか。

それだけではなく、女子マネージャーの存在は、恋愛方面のエピソードにも進展を与えそうな予感です。音美と投馬の関係がどうなるのかも気になるところです。

 

漫画『MIX』8巻の見所をネタバレ紹介!1年生バッテリーの躍進!

 

激闘の末、東東京大会の1回戦を突破した明青学園。

明青学園野球部を率いる1年生バッテリーである投馬と走一郎への注目も増していくなか、ライバル校である勢南高校の試合を見にきた走一郎達はあることに気が付き……。

 

著者
出版日
2015-12-12

 

1回戦を突破した明青高校の次なる相手は、三光高校。序盤ではなかなか調子の出せない投馬でしたが、そんな彼を見て、三光高校側はある光景を思い出していました。

それは、かつて上杉達也と対戦した時の光景……そして今、その時の達也がノーヒットノーランを達成したように、今度は投馬がノーヒットノーランを達成したのでした。

1年生バッテリーとして健丈高校を破ったことで注目され始めていた投馬達でしたが、ノーヒットノーランを達成したことでますます注目されるようになっていきます。しかも本巻では、次の試合もさくっと勝ってしまい、明青高校は東東京大会ベスト8を決めてしまいました。

1年生バッテリー率いる野球部がベスト8というのはかなりすごい事です。ですが順調過ぎると、反対にこれから何か起こるのではないかとハラハラしてしまうのも事実。次巻への不安や期待が高まる一冊です。

 

漫画『MIX』9巻の見所をネタバレ紹介!夏もいよいよクライマックスへ

 

ベスト8に進出した明青学園は、ますます周囲の注目を集めていました。その原動力は、もちろん1年生バッテリーの立花兄弟。

しかしピッチャーである投馬は、連日の投球で肩に負担がかかり始めていて……!?

 

著者
出版日
2016-06-10

 

かつての栄光を取り戻しつつある明青学園野球部の快進撃。これまで、野球の試合はもちろんですが、同様に音美や春夏達との恋愛面もちょうどいい具合に描かれていましたが、本巻は全編を通して野球の試合をしています。

現在ベスト8、勝てば準決勝進出という東東京大会も大詰めの場面なので、物語的にも東東京大会でのクライマックスといったところでしょうか。しかし、ここに来て、連日の投球で疲労のたまってしまった投馬が投げられないという事態が起こります。

無理して投げて目の前の試合を勝ったとしても、強者ばかりのベスト4以上で勝ち上がることは厳しい……ということで、今回は、彼は温存です。その選択がどう試合に影響するのかは、ぜひ本編で楽しんで見ていただきたいところですが、結果として明青高校はベスト4進出を決めました。

準決勝の相手は、彼らが高校での初陣を飾った相手・東秀高校です。この2校の対決が始まったところで続きは次回。早く先が読みたくてしかたがなくなる第9巻です。

漫画『MIX』10巻の見所をネタバレ紹介!夏が終わる……新たなステージへ

 

いよいよ始まった東東京大会準決勝。明青学園の相手は、強豪・東秀高校です。

東秀高校率いるエース・三田浩樹と投馬は互いに一歩も譲らず、試合は投手戦へとなっていき……。

 

著者
出版日
2016-12-12

 

甲子園出場をかけ、いよいよ準決勝に挑むことになった投馬と走一郎率いる明青学園。ここまで天才的な投球で、1年生ながら勝ち進んできた投馬ですが、準決勝でもその投球は乱れず、強豪校を相手に投手戦へと持ち込みました。試合は互いに点を取れないジリジリしたものへとなっていきます。

本作もシリーズの節目となる10巻になりますが、物語もここで大きな節目を迎えることになりました。本巻で準決勝が決着することになります。野球のチーム戦としての面白さ、難しさが感じられる内容です。

その内容は最後までハラハラドキドキさせてくれる接戦で、思わず一気読みしてしまうこと間違いなし。試合内で投馬がどんどん成長していく様子もこれからの期待を高めてくれます。その内容はぜひ本編を手に取って楽しんでみてください。

 

漫画『MIX』11巻の見所をネタバレ紹介!ついにアノ人が登場!?

 

それぞれの高校球児たちの熱い夏がくり広げられている頃、明青学園野球部には訳ありな新入部員が……!?
 

 

著者
出版日
2017-06-12

 

甲子園出場は逃したものの、東東京大会ベスト4という好成績を残した投馬達。そんな彼らの活躍を見て、野球部にはある入部希望者が訪れていました。東東京大会が終わり、新たな大会に挑む内容となる本巻。新しいメンバーも仲間入りして、まさに新章突入といったところでしょうか。

新入部員というのは、錦研二という2年生で、明青学園中等部では野球部に所属してしました。つまり、立花兄弟の元チームメイトなのです。しかし、エースは二階堂ではなく投馬だと主張した結果、監督ともめてしまい暴力事件に発展。野球部を去っていたのでした。

もともと立花兄弟のファンを自称していることもあって、2人の活躍に触発される形で野球部に戻ってきたのです。しかし、不良仲間とつるむようになっていた彼は、野球部に戻るにも一筋縄ではいきません。

最後は意外なあの人が活躍してくれて無事に野球部に入れるのですが、それが誰なのかはぜひ手に取って確認してみてください。何はともあれ、彼は優秀な選手のようなので、これからどういう活躍をするのか楽しみなところです。

また、本巻では『タッチ』の上杉達也がチラッと登場します。彼が甲子園で投げている姿を映したビデオが描かれるのですが、『タッチ』で描かれていたのは甲子園出場を決めたところまでなので、甲子園での様子は『タッチ』ファンにとってもかなり貴重なもの。

『タッチ』を読んだことのある方は必見のシーンになっています。

 

漫画『MIX』12巻の見所をネタバレ紹介!新生・明青学園始動!

夏の大会ではベスト4に進出するも、勝ち抜くためだけの戦力がないということが浮き彫りになった明青学園。

新年度になる新しい部員を獲得したいところですが……!?

 

著者
出版日
2018-02-09

 

投馬と走一郎のバッテリーに支えられた夏の大会。しかし優秀な成績をおさめたものの、チーム全体の戦力不足は否めず、秋の大会ではあっさりと敗退してしまいました。戦力の補充が課題となったわけですが、そんななか前巻では立花兄弟の元チームメイトである錦が入部してきます。

そして本巻では、新年度を迎えたということで、立花兄弟は2年生になり、新しい1年生が野球部にも入ってきます。

新入部員のなかには、中等部で同じ野球部だった夏野一番(なつのいちばん)、赤井智仁の弟である赤井遼の姿も。さらに、春夏も正式にマネージャーとして入ることになり、野球部も少しずつ戦力が充実していきます。

ちなみに、音美も本巻から明青学園に入学。同じ学校になったことで恋愛パートも新しい展開が期待できそうです。

本巻は、新しいメンバーの顔見せ巻のような印象もあり、物語はあまり大きく動きませんが、見どころの1つに『タッチ』あのキャラクターの登場があります。それが、原田正平。『タッチ』を読んだことのある方ならご存じだと思いますが、彼は上杉達也の同級生で、達也の良き理解者でもありました。

しかし本巻で再登場した原田は、ある問題を抱えていたのです。彼がこれからどのように物語に絡んでくるのか、そのあたりも気になる一冊です。

 

漫画『MIX』13巻の見所をネタバレ紹介!新メンバーの躍進

 

車に轢かれそうになった音美を助けてくれたのは、記憶喪失のホームレス。本人に記憶がないため素性が明らかになりませんでしたが、その正体は、上杉達也の同級生・原田正平でした。

かつての明青学園を知る原田が見守るなか、明青学園と健丈高校は練習試合をすることになり……。

 

著者
出版日
2018-08-09

 

秋の大会ではなかなか結果を残せなかった明青学園でしたが、やはりその存在は気になるのか、健丈高校が練習試合を申し込んできました。

新しいメンバーのお目見えも兼ねたような練習試合。先発のピッチャーは新入部員の夏野が務めることになりました。守備が得意な錦に、素材的に期待できる赤井遼と、それぞれがどのような活躍をしてくれるのかかなり楽しみな展開になっています。

しかしそんななか、なぜか投馬は警察に……実は、ひったくり犯を捕まえて事情を聞かれていたのです。この辺りのどうしてかちょっとズレているような展開に、読者は思わずツッコミを入れてしまいたくなるかもしれません。しかし、それがまた本作の面白いところでもあります。

練習試合も、そうそう簡単には進みません。それでも新しいメンバー達の活躍が光る試合になっています。

原田正平の立ち位置も含め、明青学園がこれからどういう方向に進んでいくことになるのか、ますます楽しみになってくる第13巻です。

 

漫画『MIX』14巻の見所をネタバレ紹介!ゆったりとした世界観で起こる少しずつの変化

ひったくり犯を捕まえたことで警察に寄ることになった投馬。遅れて学校に着くと、意外にも強豪の健丈高校との練習試合は0対0。

ギリギリながらも持ちこたえた夏野ですが……。

著者
あだち充
出版日
2019-02-12

0対0だということで安心したのもつかの間、投馬が来た時に彼の運が尽き、一気に3点を取られてしまいました。しかもさらにその場は、満塁。

さすがにここまでか、と思われる展開でしたが、投馬がしっかりと抑え、何とか次に回を進めます。

その展開とともに描かれるのは、立花家の生い立ち。2人の才能が生まれた理由について、原田と彼らの父が語るのです……。

また、14巻では明星学園での紅白戦も行われます。その組み分けは明らかに実力の差があるもの。そして負けた方が買った方にラーメンをおごるという、「いつものルール」で行われます。

これは最後まで見るまでもなく、と思ったのもつかの間、試合は予想外の方向に動いていき……。

大きな展開はないものの、原田の記憶や、立花家の様子に徐々に変化が出てきます。このゆったりとした世界観も、本作の魅力でしょう。

いかがでしたか?本作は『タッチ』の26年後を描いたものなので、『タッチ』の登場人物や設定が多く活かされたものになっています。そのため、『タッチ』を読んだことのある方にとっては2倍の楽しみがあるものになっている内容です。

とはいえ、もちろん『タッチ』未読の方でも、ストーリーを理解できないなんてことはないので、純粋に1つの作品として楽しむこともできるでしょう。

『タッチ』を既読の方も未読の方も、この機会にぜひ手に取ってみてください。

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