『ふしぎの国の有栖川さん』8巻までネタバレ！無口カップルが可愛い【無料】

『ふしぎの国の有栖川さん』が面白い！少しずれたカップルの行方は……？【あらすじ】

『ふしぎの国の有栖川さん』は、オザキアキラが描くピュアすぎる恋模様を描いた作品です。

本作の主人公である有栖川鈴（ありすがわ　すず）は、女子高に通う美少女。その見た目からモテモテかと思いきや、彼女にはある大きな問題がありました。 祖父に大切に育てられた彼女は、筋金入りの箱入り娘だったのです。

そんな彼女が偶然電車で出会ったのが、隣町に住む完璧イケメン男子高校生・野宮宗介。下心がなくナチュラルにイケメンな言動をする彼は、男女ともに人気を集めています。

2人は鈴の趣味である落語をきっかけに、交流を深め友だちになります。箱入り娘の鈴と、超絶イケメン男子・野宮。その恋は、ゆっくりとしたペースで進んでいきます。

周りと少しずれていながらも、心の深いところで通じ合っているような2人のやりとりにご注目ください。

登場人物紹介

ここでは、ピュアなのにどこか抜けているメインの2人などをご紹介いたします。

女子高に通う本作の主人公・有栖川鈴。彼女は祖父に大切に育てられた結果、門限は6時、趣味は落語、という古風な生活を送る女子高生に成長します。 その世間知らずさは重傷で、周囲の人たちを驚かせていました。 

そんな彼女が電車で出会ったのが、隣町の男子校に通っているイケメン・野宮宗介です。完璧すぎる見た目とオーラで、女子からだけでなく男子からも大人気の彼。しかし、当の本人は恋愛にまったく関心がありません。

恋愛とは無縁の生活をしてきた鈴と、恋愛興味ゼロの野宮。恋愛初心者である2人の恋は、とにかくピュア！中学生の恋愛では？と思ってしまうくらい、健全な関係なんです。

でも、その2人の初々しいやりとりが、本作の優しい空気感を作り上げています。

そして、2人の恋を見守るのが、野宮の親友・菅谷です。彼はひと言でいうと、ムードメーカー。とにかく場の空気を読むのがうまく、野宮のちょっとした変化にもすぐ気づくよき友人です。鈴のことも気にかけていて、いつも相談に乗っています。

誰よりも近くで、2人の恋を見守っていた菅谷。しかし、物語の終盤で、2人の恋を脅かす大きな動きを見せます！

作品の魅力1：超鈍感純朴和風少女・鈴がピュアすぎる！

本作の1番の魅力は、世間知らずな有栖川鈴のピュアな心。幼いころから男子と接する機会を制限されていたせいで、彼女は16歳になっても男子とちゃんと会話をしたことがありません。

休みの日は祖父と将棋を指したり、落語をたしなんだり……。それはそれで有意義ですが、華の女子高生とは思えない生活を送っていました。しかし真面目で素直な彼女は、その生活がおかしいとは思わなかったのです。

ふしぎの国の有栖川さん 1 (マーガレットコミックス)

著者

オザキ アキラ

出版日

そんな彼女にも、ついに運命の相手が！その相手が隣町の男子校に通う野宮でした。 友だちとして一緒に過ごすうちに、鈴はいつの間にか野宮の魅力に惹かれていきます。

そして、恋を知らなかった少女から、恋する少女へと成長するのです。恥じらったり、嫉妬したり、大人の女性へと変わっていく表情は見逃せません！

しかし、ピュアなところだけが彼女の魅力ではありません。友人が心配するほど、箱入り娘ではありますが、一本筋のとおったところがあります。

人と話すのが苦手で「俺といてもつまんないでしょ」と悩む野宮に、次のように言い切りました。

「言いたい人には言わせておけばいいんです！
おしゃべりなんてできなくても、
他所は他所！ウチはウチです！」
（『ふしぎの国の有栖川さん』1巻より引用）

大人しそうな印象からは想像できない、強くブレない芯を持った鈴。ギャップを持ち合わせた、魅力的な主人公なのです。

作品の魅力2：友だちからなかなか先に進まない！じれったすぎる2人の恋模様

明らかに周りから見て、両想いだと分かる鈴と野宮。しかし、本人たちは自分が恋をしていることに、まったく気づいていません。

友人たちから指摘されてようやく、あれ？もしかして……と意識しはじめます。そのくらい、2人の恋が発展するスピードは遅いのです。

そして意識しだした後も、お互い友だち以上の想いを持っているはずなのに、すぐには想いを伝えようとはしません。

とくに野宮はわりと早い段階で、鈴に好意を寄せていました。でも、鈴が自分のことを好きになってくれるまでは……と待ち続けます。

彼にとっては自分の気持ちを伝えることよりも、鈴の気持ちのほうが大切なのでしょう。 この2人を見ていると、こんな恋をしてみたかった！という気持ちになってしまいます。 

作品の魅力3：2人の恋を応援する野宮の親友・菅谷の存在

恋愛初心者の2人の恋を1番近くで見守ってきた、野宮の親友・菅谷。 普段は冗談を言ってばかりの彼ですが、本当は誰よりも親友思いで、誰よりも人をよく見ている、気遣い男子なんです。 

たとえば、なかなか友人から進展しそうにない2人のために出かける予定を立てたり、別の女子と楽しそうに話している野宮を見て嫉妬する鈴を励ましたり、優しすぎる野宮にそのままでいいのか？と諭したり……。数え切れないほどたくさんの場面で、2人の恋を応援してきました。

そんな親友思いの彼ですが、ある日突然、鈴の魅力に気づいてしまいます。本人も、まさか親友の恋人を好きになるなんて……と衝撃を受けます。しかしその想いは日に日に募っていき、ついには野宮に知られてしまうのです！

友情と恋愛の間で思い悩む菅谷。彼が最終的に取るのは、どちらなのか。ここまで穏やかにゆっくりと進んできた2人の恋に、衝撃の展開が訪れます。

自分なりに答えを導き出そうと、必死にもがく姿が印象的な菅谷。こんな親友がいたらいいのにと思わずにいられない人物です。

『ふしぎの国の有栖川さん』8巻までの見所をネタバレ紹介！

親友・菅谷という強力なライバルが登場したことにより、7巻では波乱の内容となりました。

彼の良さを知っているからこそ、焦りを感じる野宮。これまで、ずっと自分たちを応援してくれた親友に、もしかしたら鈴を奪われてしまうかもしれない、と弱気になってしまいます。

菅谷は悩みに悩んだ末、夏祭りで鈴に告白をしました。しかし残念ながら、断られてしまいます。それでも彼は、思いを伝えられたことに満足していました。

その後、菅谷の後押しもあり、野宮はあらためて鈴に「付き合ってほしい」と告白。2人は正式に、恋人になりました。

やはり最後まで親友思いの菅谷。たとえ振られるとわかっていても、男らしく告白した彼は、誰よりもカッコよかったです。彼もいずれ、素敵な女性に出会えることを願うばかりです。

ふしぎの国の有栖川さん 8 (マーガレットコミックス)

著者

オザキ アキラ

出版日

2019-06-25

これで一安心。と思いきや、8巻では2人が交際していることを、鈴の家族に知られてしまいます。

動揺する鈴でしたが、意外にもあっさりと、母親は2人の交際を許してくれました。しかし、祖父は猛反対。まったく話を聞こうとせず、姿を現しません。 

そして落ち込む彼女に、さらなる試練が舞い込みます。鈴の祖父から頼まれた新たな刺客が、鈴を監視をするということになってしまうのです。

果たして鈴は祖父を説得して、交際を認めてもらえるのか？それとも反対されて別れてしまうのか？

野宮に出会う前の鈴なら、大人しく祖父の言いつけを守っていたでしょう。でも、もうそんな彼女ではありません。8巻では、そんな彼女の成長が感じられます。

イケメンな言動をクールにそつなく見せていた野宮も、鈴への恋心が生まれたことをきっかけに徐々に人間らしさを見せていきます。 

恋人としての階段を1歩ずつ上っていくことで、一緒に人としても成長していく2人。気になる続きは、ぜひ実際にご覧ください！2019年現在、9巻が発売されているので、その後どうなったかは、ぜひご自身でご覧ください。

超鈍感純朴美少女×完璧イケメンの友だちから始まった、スローペースな恋模様。ゆっくりながらも着実に、恋へと発展してる2人のじれったすぎる姿は、初めて恋をしたときを思い出します。

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