人々を救うヒーローたちの活躍を描いた漫画『僕のヒーローアカデミア』が、ついに終章へ突入。劇場版アニメも2021年8月公開と、ますます目が離せません。この記事では本作の見どころを、ネタバレありでご紹介!結末に向かって歩み続ける物語の、注目ポイントにも触れていきたいと思います。
舞台は多数のヒーローが活躍する、超人社会。世界の人々の約8割が超常的な能力・個性を持って生まれる世の中に、個性を持たずに生まれた無個性の少年・緑谷出久(みどりやいずく)=通称・デク。
幼少期から平和の象徴であるヒーロー・オールマイトに心惹かれ、ヒーローになりたいと願うデクにとって無個性であることは致命的。クラスメイトに蔑まれながらも、ヒーローになる夢をデクは決して諦めません。
そんなデクが偶然、憧れのオールマイトと出会ったことで運命が大きく動き出します。
漫画『僕のヒーローアカデミア』は無個性で生まれてしまったがために、周囲と大きな差を課せられながらひたむきに真のヒーロー目指して奮闘するデクが紡ぎあげる物語です。
人々を救うためヒーローが奮闘する『僕のヒーローアカデミア』は、アニメも人気!
テレビアニメは2021年3月から、第5期の放送がスタート。第5期は原作漫画のヒーロー科合同訓練編(単行本第21巻~第23巻収録)からはじまり、激動の新展開へと向かって放映中です。
劇場版アニメ第3弾の公開も決定。
劇場版『僕のヒーローアカデミアTHE MOVIE WOLRD HEROES' MISSION』は、2021年8月6日公開。舞台を全世界に移し、ヒーローたちが史上最大のミッションに挑むオリジナルストーリーになっています。現在大河ドラマ『青天を衝け』の主人公・渋沢栄一役で大躍進中の俳優・吉沢亮が、劇場版オリジナルキャラであるロディ・ソウルのゲスト声優に決定。
ヒーローたちがスクリーンの中で、どんな活躍をくり広げてくれるのか今から楽しみですね!
ここからは個性的で魅力あふれるキャラがいっぱいの、『僕のヒーローアカデミア』で特に注目すべきキャラたちを紹介していきたいと思います。
まずはヒーローに憧れて止まない、主人公の緑谷出久から。
「デク」とは幼なじみの爆豪勝己に名付けられた愛称。幼少期にオールマイトの動画を見てから、ヒーローという存在に焦がれ続けてきた青年です。しかし個性を持たない「無個性」として生まれてしまい、ヒーローになる夢は絶望的に。
クラスメイトに見下されながらもヒーローになるべく、ヒーロー分析ノートを作り続けるひたむきな性格の少年です。憧れの存在オールマイトよりオール・フォー・ワンを継承し、真のヒーローになるための鍛錬を絶やさない努力家でもあります。
本作はボロボロになりながらも、決してくじけず巨悪の敵に立ち向かっていくヒーロー・デクがくり広げていく物語です。
続いて重要かつ偉大なキャラ・オールマイトについて。
平和の象徴として人々の精神的支柱である、No.1ヒーロー・オールマイト。アメコミヒーロー風の爽やかな笑顔を絶やさず、強敵から人々を救い続けていきます。
デクや爆豪をはじめ多くの子どもたちがオールマイトの活躍を見て、ヒーローを目指すようになるという重要な存在です。
6年前のオール・フォー・ワンとの戦いで負った傷により、個性を発揮できる本来の姿を保つ時間に制限があるという秘密を抱えています。
後継者を探していた際に知り合ったデクの心に誰よりもヒーローを感じ、後継者として選んだオールマイト。デクにとって彼は憧れのヒーローであるとともに、偉大な師でもあります。
デクの幼なじみであり、よき永遠のライバルでもある少年。それが爆豪勝己です。
デクは彼のことを、かっちゃんと呼んでいます。爆豪を語る上で最も外せないのが、主役のデクを差し置いて人気投票で1位を取る人気キャラだということ。第2回人気投票以降ずっと、不動の1位に君臨しています。
そんな彼の性格は、傲慢で粗暴。かと思えば、人知れず状況を冷静に判断する広い視野も持ち合わせています。デクを蔑むいじめっこのような存在でしたが、自分の知らぬ間に個性を手にしたデクに焦りを感じていくようになる爆豪。
爆破の個性を天才的な戦闘センスであやつり、物語の初期から頭角を現します。デクとかっちゃんのいびつな友情とライバル心は、本作の見どころのひとつでもあります。
漫画『僕のヒーローアカデミア』のヒロイン役は、無重力の個性を持つ・麗日お茶子。
雄英高校の入試でデクと出会い、同じヒーロー科1-A所属になります。デクにとって蔑みの象徴であったデクという愛称を、前向きな意味へと変化させる重要な存在のお茶子。
お茶子の個性・無重力は、触れた物を無重力状態にできるといういうもの。自分自身や人を浮かせることも可能で、この力がデクの助けとなることもしばしば。
明るく家族思いの優しい少女で、デクに心惹かれている一面を覗かせます。デクが果敢に敵へ立ち向かって行く様から、多くの気づきを受け成長していくお茶子。
2人が今後結ばれていくのかも、目が離せないポイントのひとつです。
雄英高校ヒーロー科1-Aの中で、爆豪と肩を並べる実力者。それが轟焦凍です。
雄英高校に推薦で入学した轟は、デクのクラスメイト。父はNo.2ヒーローのエンデヴァー。No.1ヒーロー・オールマイトに追い抜くことに執着する父の強すぎる思いから、辛い幼少期を過ごしてきました。
氷と炎の個性を持っていますが、父への怨恨から物語当初は氷の個性のみで戦い続けることにこだわっていた轟。頑なだった彼の心は、デクがかける言葉の数々によって変化していきます。
No.1を超えるヒーローになることを目標に育てられてきたため、圧倒的な力でクラスメイトを凌駕していきますが精神的に未熟な部分がある轟。
感情の機微に乏しいけれど、時折天然っぽい一面も見せる。そんな魅力的なキャラです。
飯田天哉は、雄英高校ヒーロー科1-Aのクラス委員長。ヒーロー一家に生まれた飯田は、実直な性格でちょっと融通さに欠けるキャラです。
雄英高校においてデクの最初の友人と呼べる存在で、自分の至らなさを反省し成長していく様を魅せてくれます。エンジンの個性を持っており、馬力の調整によって高速で移動することが可能。
兄・インゲニウムに憧れており、兄のようなヒーローになりたいと願う飯田。敵(ヴィラン)との戦いでヒーロー生命を絶たれた兄から、インゲニウムの名を継ぐことになります。
理想のヒーローになるための道を一歩一歩踏み進めていくまじめな彼を見て、思わず応援したい気持ちが込み上げるかもしれません。
雄英高校襲撃事件などデクたちの前に度々立ちはだかる宿敵・敵連合(ヴィランれんごう)。敵連合のボス的存在が、死柄木弔です。
志村転弧(しむらてんこ)として生まれた弔の祖母は、オールマイトの師匠である志村菜奈。家族を殺害してしまった後に出会った、オール・フォー・ワンに敵として育てられました。
崩壊の個性を有しており、弔の手に触れられたものは敵としてボロボロに崩れ去ってしまいます。崩壊の対象は物質に留まらず、人間にも有効な恐ろしい技。
幼少期の父との確執が元で、オールマイトやヒーローそのものに激しい憎悪を抱いています。
圧倒的な力を手にしていく弔を前に、デクがどう成長していくのか。弔が遂げようとしている果てしない破壊行為を、いかに阻止するかがこの物語の核になっていきます。
ヒーローと敵(ヴィラン)の戦いの中で、様々な個性が飛び交う漫画『僕のヒーローアカデミア』。本作で最も重要なポイントとして、押さえておきたいのがワン・フォー・オールとオール・フォーワンの個性です。
オールマイトやデクが有するワン・フォー・オールは、他の個性と異なり生まれつき備わる個性ではありません。ワン・フォー・オールとは、人から人へと継承されていく個性を与える個性です。
対してオール・フォー・ワンは人の個性を奪って自身のものとし、人に分け与えることもできる作中最強の個性。その能力を保持している者のことも、オール・フォー・ワンと呼んでいます。
オール・フォー・ワンから派生して生まれた、ワン・フォー・オール。ワン・フォー・オールを奪うことに執着し続ける、オール・フォー・ワン。この2つの存在が、物語を動かす鍵になっています。
無個性の緑谷出久がオールマイトと出会い個性を継承。ヒーローになるべく雄英高校に入学し奮闘する様が描かれています。
幼少期にオールマイトの動画を見てから、ヒーローになる夢を抱いてきた少年・緑谷出久(通称・デク)。個性を持たずに生まれたため、その夢は絶たれてしまったように思われました。
しかし決して夢を諦めず、ひたすらヒーローの活躍をノートに記す日々を送るデク。ある日、敵(ヴィラン)と戦うオールマイトと偶然出会ったデクは、オールマイトに心意気を認められワン・フォー・オールの個性を受け継ぐことになります。
身体が未完全で、オールマイトの後継者として未熟者のデク。ヒーローへの第一歩となる雄英高校の入試を受験し、難関試験を辛くも突破。無事雄英高校に入学します。麗日お茶子や飯田天哉という友人を得、初の授業がはじまります。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
- 2014-11-04
USJでの人命救助訓練中に、死柄木弔率いる敵連合が襲来!予期せず実戦を強いられてしまう生徒たちは無事生き延びられるのでしょうか⁉
それぞれのヒーローコスチュームができ、屋内対人戦闘訓練ではデクと爆豪勝己が拳を交わすことに。
クラス委員長を決めるべく投票をおこなった結果、委員長に選ばれたデク。マスコミ襲来騒動の時に、飯田の機転を目にしたデクは飯田を委員長に指名します。
新たな訓練として、人命救助訓練を受けることになったヒーロー科1-Aのメンバー。水難事故や土砂災害などの事故や災害を想定して作られた演習場・USJ(ウソの災害や事故ルーム)での人命救助訓練がはじまろうとした瞬間、敵(ヴィラン)連合が突如出現。
教師イレイザー・ヘッドや13号が、生徒を守るべく奮闘。しかし敵の個性によってバラバラに引き離されてしまった1-Aの仲間たちは、生徒たちも敵と戦うことを余儀ない状況に立たされてしまい……。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
- 2015-01-05
襲いかかってきた敵と奮闘するも、窮地に陥ったイレイザー・ヘッド。絶対絶命と思われたその時に、オールマイトが駆けつけます。
異常なタフさを持つ敵である脳無(のうむ)にオールマイトが技をかけますが、他の敵に狙われてしまいピンチに。そこに爆豪や轟焦凍、切島鋭児郎が攻撃を仕掛け形勢が逆転。しかし脳無はなかなか倒れません。オールマイトによる激闘の末、ついに脳無を倒し勝利を収めます。
死柄木弔や黒霧が襲いかかってきた瞬間、飯田が教師陣を連れて帰還。劣勢を感じとった弔たちは、退却していきます。
甚大な被害を被ったUSJ襲来事件は幕を閉じ、無理が祟ったオールマイトは活動限界の時間がさらに縮まってしまい……。
傷が癒えた生徒たちは、次なるビッグイベント体育祭に挑むことに。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
- 2015-04-03
雄英高校のビッグイベント体育祭開幕!ヒーロー科、普通科、サポート科、経営科が本気でぶつかり合い勝利を掴むべく奮闘していきます。
激戦を制し障害物競走で一位を獲得したデクでしたが、騎馬戦開始時の持ちポイントがダントツの高さを誇る1000万ポイントだったためみんなの標的になってしまいます。
チーム力が問われる騎馬戦は、誰と組むかが重要。デクはお茶子、サポート科の発目明、クラスメイトの常闇踏陰とチームを組み、1位を目指します。
巧みな心理戦や個性の攻防をくり広げますが、轟や爆豪に力及ばず結果は4位。種目間の休憩タイムに轟の出生の秘密を知らせされたデクは、あらためて本気の宣戦布告をします。
そして体育祭はいよいよ最終種目、総勢16名からなる一対一のガチバトルへ突入。一回戦でデクは普通科の心操人使(しんそうひとし)と対戦。洗脳の個性を持つ心操に、一時身体の自由を奪われるもワン・フォー・オールの個性に助けられ勝利。ヒーロー科の面々が、次々と二回戦に進出していきます。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
- 2015-06-04
二回戦で轟と戦うことになったデクは指を一本ずつ犠牲にしながら100%のワン・フォー・オールの力をぶっぱなし、轟と熾烈な攻防戦をくり広げます。
冷気の個性のみで戦い続ける轟に、全力でかかって来いと一喝するデク。デクの言葉に感化された轟は、ついに父への私怨から封印してきた炎の力を開放します。本気の轟と戦ったデクは場外負けに。
その後それぞれがトーナメントを勝ち進んでいき、決勝戦は爆豪vs轟に決定。クラス内でも随一の格闘センスを誇る2人の力は、ほぼ互角。しかしデクとの戦いの後から、迷いが生じていた轟は本来の力を出しきれず爆豪に負けてしまいます。
本気の轟に勝利した訳ではない爆豪は、納得がいかず表彰式でも終始暴れ狂ってしまうのでした。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
- 2015-08-04
1週間の職場体験がスタート。飯田は誰にも言わずに、兄を再起不能にした犯人を追っていて……。
ヒーロー名を決め、1週間の職場体験をすることになったヒーロー科一同。デクはオールマイトの担任だったグラントリノの所で、職場体験をすることになります。
グラントリノにオールマイトへの憧れが足枷になっていると指摘され、その意味を考えるよう促されたデク。自分で答えに辿り着き、新たな力の使い方を身に着けます。
ヒーロー殺しのステインを、仲間に引き入れようとする敵連合。思惑の違いがあるものの、交渉は成立。ステインはやり残した成すべき事のため、保須市へと戻ります。
ステインの面子を潰したい弔が仕向けた脳無に、敵退治に向かう途中出くわすグラントリノとデク。一方飯田は兄のヒーロー生命を奪ったステインと対峙。力及ばず絶対絶命の状況に陥り、そこへ飯田の行動を察したデクが駆けつけます。
デクの呼びかけに、近くに居合わせた轟も加わり……。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
- 2015-11-04
ステインと決死の戦いをくり広げる、デクと轟。轟の問いかけをきっかけに、自身を奮い立たせた飯田はレシプロバーストを駆使して攻撃を仕掛けます。
弔が放った脳無と戦う、グラントリノと轟の父・エンデヴァー。
総力戦を仕掛け、何とかステインを倒した3人。しかしステインの信念に対する執念は凄まじく、気絶する寸前までその思いを遂げるための歩みを止めることはありませんでした。その執念の強さは、取り逃がした脳無を倒してしまうほど。
ステインが見せた最後の執念は見るものを凌駕し、全国にいる敵の心に響き渡ります。
職場体験が終わり雄英高校に戻ったデクはオールマイトから、ワン・フォー・オールとオール・フォー・ワンの関係について知らされ……。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
- 2016-02-04
ヒーロー科は雄英高校の恒例行事、林間合宿へ。しかし敵連合・開闢行動隊が襲来し、合宿は壮絶な戦いの場と化してしまいます。
期末テストの演習試験で爆豪とともに、オールマイトと戦うことになったデク。プライドが邪魔してデクと連携を取ろうとしなかった爆豪が、ついに連携プレーを取るようになります。
各自の課題である弱点と向き合い、一部の者を除いて無事期末テストをクリア。
ステインの動画を見て影響を受けた者たちが、敵連合のアジトへ仲間に入れてほしいと現れ……。
期末テストをクリアできなかった者も林間合宿に参加できることになり、必要なものを買い揃えるためショッピングモールに来たヒーロー科1-Aのメンバー。
それぞれバラけて買い物へ向かう中、デクは弔に絡まれてしまいます。ステインと自分は、何が違うのかと問いかける弔。お茶子が戻ってきたことで、弔が去り事なきを得ます。
敵の動きを警戒した雄英高校は、例年と一味違う林間合宿をスタートさせます。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
- 2016-04-04
個性を伸ばす訓練がはじまった林間合宿は、合宿三日目に突入。訓練が終わり、夜のクラス対抗肝試しがスタートします。しかし誰にも知られていないはずの林間合宿へ、敵連合・開闢(かいびゃく)行動隊が襲来。
肝試しが始まってまもなく、次々と開闢行動隊の攻撃がはじまります。引率の教師が、開闢行動隊との戦闘を開始。デクは出水洸汰の元へ駆けつけます。
洸汰に襲いかかってきたマスキュラーと戦い、開闢行動隊の目的が爆豪であることに気づくデク。何度ふっ飛ばしても起き上がるマスキュラーを、自分の身体を犠牲にして満身創痍になりながらも何とか倒します。
デクはヒーロー科のみんなにマンダレイのテレパス能力を通じて、生徒たちの戦闘許可が出たこととかっちゃんが狙われていることを知らせ……。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
爆豪を助けるために駆けつけたはずが、気づかぬ間に爆豪をさらわれていた!目的を達成し逃亡を図る、開闢行動隊。八百万百はとっさの機転でB組の泡瀬洋雪(あわせようせつ)に依頼し、脳無に発信機をつけることに成功します。
お茶子、蛙吹梅雨(あすいつゆ)、障子目蔵(しょうじめぞう)の協力を得て、退却する開闢行動隊に追いついたデクは爆豪の奪還に挑むも失敗。ラグドールも、行方不明になっていました。
八百万の発信機で、敵連合の居場所を突き止められるかもしれない。切島はデクに、まだ手は届くと葉っぱをかけます。1-Aの意見が割れる中、爆豪奪還へ向けて動き出すデク、轟、切島、八百万、飯田。
オールマイト率いるプロのヒーローたちによる爆豪奪還作戦もはじまり、ついに敵連合のアジトへオールマイトたちが駆けつけます。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
- 2016-09-02
さらわれた爆豪を救うため、オールマイトとオール・フォー・ワンの宿命の戦いが再びはじまり……。
弔や敵連合を追いついめたオールマイトでしたが、すんでのところでオール・フォー・ワンが現れ弔たちを逃してしまいます。再び宿敵オール・ファー・ワンと対峙するオールマイト。
再度さらわれそうになった爆豪を、デク、轟、切島、八百万、飯田が連携プレーで奪還。
オール・フォー・ワンとの死闘により、活動限界が訪れてしまったオールマイト。ついにオールマイトの秘密がテレビ中継を通して、白日の元にさらされてしまいます。
弔が志村菜奈の孫であると知らされたオールマイトは挑発に惑わされながらも、最後の力を振り絞ってオール・フォー・ワンを倒します。
オールマイトが、力を使い切ってしまった。それは平和の象徴が、姿を消した瞬間を意味していました。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
- 2016-11-04
ヒーロー科1年は例年よりも早く、ヒーローの仮免試験を受験することに。ヒーローへの第一歩である仮免試験へ、挑んでいきます。
仮免試験へ向けて、必殺技を生み出す授業がはじまりました。コスチューム改良のため訪れたサポート科で聞いた、発目の言葉を元に必殺技への糸口を見つけるデク。
無事必殺技が生まれ、ヒーロー仮免許取得試験当日がやってきます。仮免試験最初の内容は、スピードを試される試験。試験を通過できるのは、条件を達成した先着100名のみ。
爆豪や轟が単独行動に出る中、デクはチームアップが必要だと仲間たちに説きます。試験がはじまるなり、狙いうちされる雄英高校。
連携プレイで応戦しますが、傑物学園高校の攻撃でバラバラになってしまいます。士傑高校の夜嵐イナサは、圧倒的な強さで120名を脱落させ最初の通過者に。
熾烈な争いの中、雄英高校は全員一次試験を通過します。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
- 2017-02-03
二次試験は救助演習。この試験は取った行動如何で、減点されていく採点方式。
最初の救助で対応を誤り試験官である要救助者のプロ(HUC)に、罵倒されてしまったデク。気持ちを入れ替え、試験に取り組む姿を見せます。それぞれの個性を駆使して、連携を取りながら救助を重ねる1-Aメンバー。
救助演習も佳境にさしかかり、投入される敵役。それぞれが連携し敵と戦いながら避難活動を進めていく中、過去の出来事からエンデヴァーや轟に私怨を抱く夜嵐は試験そっちのけで轟につっかかってしまいます。意地の張り合いの応酬の中、デクの一喝で目を覚ます轟。
救助を終えた仲間たちが戦闘に加わりますが、タイムアップを向かえ試験終了。
自分勝手な行動に出てしまった轟と夜嵐、救助演習で粗暴な態度をあらわにしてしまった爆豪は試験に落ちてしまいます。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
サー・ナイトアイのところで、インターンを受けることになったデク。捜査中に偶然出会った少女と深く関わることになり……。
オールマイトとデクの繋がりに気づき、真実を聞き出すためデクに戦いを挑む爆豪。デクは壮絶なケンカバトルの末、爆豪に負けてしまいます。2人のやり取りを聞いて、爆豪にすべてを明かすオールマイト。
3年生のビッグ3がヒーローインターンについて語る、授業を受けることになったヒーロー科1-A。No.1に最も近い男・通形ミリオは個性・透過の扱いが難しく、あっという間に最下位に転落した過去を悟ります。しかしインターンでの経験を通して、個性を強化しトップになったと言うミリオ。
敵連合のアジトに死穢八斎會(しえはっさいかい)の若頭・治崎廻(ちさきかい)を連れてきたトゥワイス。治崎は弔にある取引を持ちかけます。
ミリオの協力を得て、サー・ナイトアイにインターンを願い出たデク。軽くあしらわれながらも、なんとか受け入れてもらえることになりインターンがはじまります。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
パトロール中、偶然調査対象者に出くわしてしまったデクとミリオ。思いがけない事態に冷静さを欠いてしまうデクでしたが、ミリオの機転で窮地を脱します。
しかし調査対象者・治崎の娘と思われる少女エリが、怯えながらしがみついてきたことで治崎を尋問するデク。何かに気づいたエリは、結局治崎のもとへと戻ってしまいます。
ミリオがワン・フォー・オールの後継者候補だったと知ったデクは、オールマイトを問い詰めナイトアイが見た未来の話を知り……。
ナイトアイのチームアップ要請により、作戦に参加することになったインターン中の生徒たち。死穢八斎會の治崎はエリの身体を使って、個性を壊すクスリを作っていました。
この作戦の目的は、エリを保護すること。死穢八斎會の本拠地を突き止め、ついに作戦が動き出します。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
- 2017-09-04
作戦決行の日がやってきた。組の構成員や鉄砲玉「ハ斎衆」の妨害にあいながら、エリを救うべくヒーローたちは地下迷宮へ突入。敵の個性によって次々と道が変わってしまい、行く先を阻まれてしまいます。透過の能力を使って、ひとり先へと進むミリオ。
残された者たちは3人のハ斎衆がいる部屋へと追いやられてしまいます。その場を引き受け、仲間を先へと促す天喰環(あまじきたまき)。ついでファットガムと切島が、乱波肩動(らっぱけんどう)&天蓋壁慈(てんがいへきじ)と対峙することに。
乱波の圧倒的な強さを前に、無力感を感じてしまった切島は自身の能力をさらに高めて再度立ち向かっていきます。溜め込んだ力を一気に放出したファットガムが敵を吹っ飛ばすも、乱波が倒れず状況は絶望的。切島を気に入った乱波は、治療していけと言います。
一方デクたちの前に敵連合のトガとトゥワイスが現れ、戦況は困難な状況に……。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
やりたいようにやると決めたトガとトゥワイスは、反旗を翻しキレやすい入中常衣(いりなかじょうい、ミミック)をわざと挑発。注意力散漫になった入中の本体をデクが見つけ攻撃、やっかいな迷宮を阻止することに成功します。
一方ひと足先に治崎に追いついたミリオは、酒木泥泥(さかきでいどろ)や音本真(ねもとしん)と対峙。困難な状況のなか、エリを治崎から奪還することに成功します。治崎をあと一歩のところまで追い詰めますが、エリを守るため個性を壊す玉に撃たれてしまい……。
個性を奪われても、必死に戦い続けるミリオ。ついにミリオの下に辿り着いたデク、ナイトアイ、イレイザー・ヘッド。しかしイレイザー・ヘッドの動きを玄野針(くろのはり、クロノスタシス)に封じられ、ナイトアイは治崎に貫かれてしまいます。
誰も死なせないためにデクは、ワン・フォー・オール100%の力で立ち向かうことを決意します。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
人の時を巻き戻す力の個性を有していたエリ。エリの力を借り、デクは100%の力で治崎に挑みます。八斎會を立て直すことに執念を燃やしてきた治崎に、打ち勝つデク。
力を押さえられず暴走するエリをイレイザー・ヘッドが抹消の個性で止め、一連の騒動は終わりを向かえます。
敵連合は治崎の移送車を襲い、個性を消滅させるクスリと復活させるクスリを奪って逃走。
それぞれが今回の戦いで負った傷の治療を受けるなか、すでに手の施しようがなかったナイトアイはみんなが見守る前で息を引き取ります。
一方グラントリノは、黒霧を捕獲。しかしギガントマキアの復活を、許してしまいます。
仮免講習中の爆豪、轟、夜嵐たちは小学生と心を通わせる試練を受けることに。大人をなめ切っている上、傲慢な子どもたちに悪戦苦闘してしまいます。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
- 2018-04-04
ヒーロー科以外の科が主役のイベント文化祭開幕!文化祭の準備が進むなか、不穏な影がただよい……。
雄英高校ヒーロー科以外の他科が主役となる文化祭。ヒーロー科1-Aは他科のストレス発散になるような企画をという意見にまとまり、音楽が得意な耳郎響歌(じろうきょうか)とダンスが得意な芦戸三奈(あしどみな)を中心に生演奏とダンスでパリピ空間の提供をすることに決定。
動画サイトの再生回数を伸ばすことに情熱を燃やす、ジェントルとラブラバ。ジェントルはセキュリティ厳重な雄英高校の文化祭に侵入し、動画を撮影・投稿することで話題を集めようとしていました。
1-Aは文化祭に向けて、バンド隊・ダンス隊・演出隊に分かれて猛練習。文化祭を見に来るエリを楽しませるため、ダンス隊と演出隊に加わったデクも準備に励みます。
文化祭当日、演出に使うロープを買いに出かけたデクは、偶然ジェントルに遭遇。ジェントルの目論見に気が付き、文化祭を守るため奮闘します。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
- 2018-07-04
ラブラバの個性によって、パワーアップしたジェントル。文化祭の幕が上がるなか、デクはひとりでジェントルと戦い続けていました。
互いの思いをぶつけあい、奮闘するジェントルとデク。最終的にデクがジェントルに勝ちますが、デクの思いを尊重したいジェントルはパトロール中の教師が駆けつける前にデクを逃します。ジェントルの真意を感じ取ったデクは、ジェントルの下へ戻り罪が軽くなるような進言をします。
なんとか本番に間に合い、1-Aの出し物がスタート。ヒーロー科に対して否定的だった、他科の生徒たちも1-Aがくり広げる世界に惹き込まれていきます。エリも心からの笑顔を浮かべ、1-Aの出し物を満喫します。
文化祭も大詰めに差し掛かり、波動ねじれが初のミスコングランプリに輝き文化祭は終了。
脳無の目撃情報を探るため福岡を訪れたエンデヴァーとホークスは、脳無・ハイエンドの襲撃に遭い……。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
今までの脳無以上の能力を秘めた脳無:ハイエンドが出現。窮地に陥ったエンデヴァーは……。
脳無:ハイエンドに倒されてしまったエンデヴァーは満身創痍の身体を奮い立たせ、再び立ち向かっていきます。火力をさらに上昇させホークスの能力によってスピードアップし、脳無:ハイエンドをついに倒すエンデヴァー。
戦う力がほとんど残されていないなか、敵連合の荼毘(だび)が姿を現し緊迫の事態に。ミルコが駆けつけたことで荼毘は撤退、幕を閉じる福岡での戦い。
公安の依頼で荼毘と秘密裏に通じていたホークスは、敵連合の信頼を得るためエンデヴァーすらも欺き暗躍していきます。
夢で初代ワン・フォー・オールに語りかけられ、オールマイトも未経験の経験をするデク。
そんな中、雄英高校では1-Avs1-Bの合同戦闘訓練が行われることに。ヒーロー科への転科を希望する心操を加え、ライバル心を燃やす2クラスが本気のぶつかり合いをはじめます。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
- 2018-12-04
日頃ライバル心を燃やすヒーロー科A組とB組が、合同戦闘訓練で本気の激突をくり広げます。
第1セットA組、第2セットB組の勝利で終わり、勝負は第3セットへ。真っ向勝負を仕掛けるB組チーム。A組は轟の氷結でB組の動きを止めようとしますが、骨抜柔造の個性・柔化によって突破されてしまいます。
飯田が回原旋(かいばらせん)の投獄に成功し、A組が先制。その後、熾烈なぶつかり合いの末、轟、飯田、鉄哲徹鐵(てつてつてつてつ)、骨抜がダウン。A組尾白猿夫(おじろましらお)が角取ポニーに投獄され、1-1の状況に。タイムアップを向かえ、引き分けで第3セットが終了。
第4セットは爆豪の独断チームになると思われたA組が互いを助け合い、完璧なチーム力でB組を圧倒。5分足らずで4-0の圧勝を手にします。
心操を加えたB組チームと、デク、お茶子、芦戸、峰田実(みねたみのる)が対する第5セット。デクを囮役にする作戦を立てますが、デクの力が大暴走してしまい……。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
- 2019-02-04
暴走するデクを必死に止めようとするお茶子。お茶子の機転によって心操に洗脳をかけられたデクは、深層意識下でワン・フォー・オールの5代目継承者・ラリアットに会います。
今放った力はラリアットの個性・黒鞭で、これから6つの個性が発現していくこと、使いこなすためには心を制することが必要だと教わるデク。
正気に戻ったデクを筆頭に作戦が功を奏し、A組勝利で合同戦闘訓練が終了します。
敵連合の情報を引き出すためブローカー・義爛(ぎらん)を捉える、異能解放軍最高指導者のリ・デストロ。新たな力を手にいれるため、ギガマントマキアと戦う弔。
ギガントマキアの屈服が思うようにいかないなか、リ・デストロから宣戦布告を受け……。
- 著者
- 堀越 耕平
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異能解放軍の宣戦布告を受け、敵地に乗り込む敵連合。敵連合vs異能解放軍の、壮絶な戦いが描かれています。
異能解放軍の本拠地へ乗り込んだ、弔率いる敵連合。地雷の異能を有するキュリオスと対峙するトガは、キュリオスの執拗なインタビューによって素の顔が浮かび上がります。
満身創痍になりながら以前お茶子の血を吸って入手した力を駆使し、キュリオスを倒すトガ。傷付いたトガを発見したトゥワイスは、自分の素顔を模した異能解放軍にマスクを外されトガの命を奪われそうになります。
腕を折られ自分が本当の自分であることに確信が持てたトゥワイスは、自分自身に2倍の個性を使うことに成功。どんどん自分を増やし、数で異能解放軍を圧倒していきます。
リ・デストロの下に辿り着き身につけていた手をふっとばされた弔は、記憶が蘇り覚醒がはじまります。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
ヒーローになりたい夢を父に抑圧され、姉の些細な裏切りにより傷ついた志村転弧。我慢の限界を超えたその時、崩壊の個性が目覚めます。目覚めたばかりの力を制御できない転弧は、次々と家族を殺害。
逃げるように家を出たところでオール・フォー・ワンと出会い、死柄木弔の名を与えられます。
すべての記憶が蘇り力が覚醒した弔に胸の高鳴りを感じたリ・デストロは、自分を含む異能解放軍が弔についていくことを決めます。
ギガントマキアにも主と認められ、異能解放軍と歩みをともにすることになった敵連合は超常解放戦線へと名を改めます。
公安からの要請で、再びインターンを開始することになる雄英高校。デクと爆豪は、轟の誘いでエンデヴァーの事務所に行くことを決めます。
ホークスの意味深な発言から、エンデヴァーはメッセージを読み取り……。
- 著者
- 堀越 耕平
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二度目のインターンがスタート。デク・爆豪・轟はエンデヴァーに課題を与えられ、課題克服に向けて奮闘します。
デクたち3人に基礎を常態化させるため、このインターンで経験を積むように説くエンデヴァー。エンデヴァーはこのインターン中に、自分より一度でも速く敵を退治してみせろと言います。
ヒーローとしての任務をこなしながら爆豪と轟には溜めて放つ力の凝縮についての課題を、デクにはエアフォースを無意識にできるようにする課題を課すエンデヴァー。
夕飯に招待され轟家を訪れる、デクと爆豪。父・エンデヴァーに対するわだかまりが解けない轟家の食卓は、微妙な空気が漂います。轟家の帰り道、エンディングに捕らえられた夏雄をエンデヴァーとデク、爆豪、轟が連携プレーで奪還。エンデヴァーが素直な気持ちを吐露したことで、心のわだかまりに少し変化が訪れます。
警察の度重なる捜査から黒霧の正体が脳無であり、イレイザー・ヘッドの旧友・白雲の遺体がベースになっているという衝撃の事実が判明し……。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
街からヒーローが消えた。ヒーローと超常解放戦線の、全てをかけた壮絶なバトルがはじまります。
ホークスの隠密活動が功を奏し、敵に気づかれることなく超常解放戦線の一斉掃討作戦の準備が整った。
全てのヒーローが蛇腔総合病院チームと、超常解放戦線掃討チームに分かれて行動を開始。そこにはデクたち雄英高校ヒーロー科生徒の姿もありました。
虚を突き作戦が順調に進むなか、数々の脳無を生み出してきた殻木球大(がらききゅうだい)をミルコが追い詰めます。しかし脳無:ハイエンドが解き放たれ、戦況が思うように動きません。
超常解放戦線掃討チームの突入がスタート、自身がホークスを信じ切ったことで招いた事態に深く傷つくトゥワイス。ただ仲間の幸せを願い、トゥワイスはホークスと戦い続けます。最後の力でトガに別れを告げ、トゥワイスは命尽きていきます。
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- 堀越 耕平
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オール・フォー・ワンの力を移植され、能力の定着を待つ弔を見つけたミルコ。本能で出してはいけない存在だと察し、弔が眠るカプセルを破壊しようとします。ミルコがヒビをいれ、プレゼント・マイクがカプセルを破壊。
仮死状態だった弔が目覚め、手を触れずに崩壊の能力を発動させていきます。蛇腔総合病院は崩壊し、逃げ遅れたヒーローも崩壊の発動に巻き込まれ命尽きていく。
近隣の街が次々と塵になってしまう!ヒーローたちは一人でも多くの命を救うため、出来得るすべてのことをおこなっていきます。ギガントマキアを呼び寄せ、ワン・フォー・オールを求める弔。
弔の標的が自分であると察したデクは、人々を救うため人のいない方へと飛び出していきます。イレイザー・ヘッドが弔の能力を抑え……。
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- 堀越 耕平
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イレイザー・ヘッドを守るため、弔に襲いかかるデクと爆豪。エンデヴァーやグラントリノとともに弔と死闘をくり広げます。
一方、敵連合メンバーを乗せ弔の下へ向かおうとするギガントマキアを、なんとか食い止めるMt.レディ。しかし軽く放り投げられてしまい、今度はミッドナイトがギガントマキアを眠らせるべく奮闘します。
圧倒的な力を前に倒れてしまったミッドナイトは、八百万にギガントマキアを麻酔で眠らせるように指示します。八百万が麻酔を多数作りだし、罠を張ったヒーローと1-Aの仲間たちがギガントマキアの歩みを止めることに成功。
命がけの攻防の末、ギガントマキアの口中に麻酔を放り込む切島。しかしギガントマキアは眠らず、街を破壊しながら弔の下へと向かいます。
大きすぎる力に身体がついていかない弔に、デクがワン・フォー・オール100%の力で挑んでいきます。
- 著者
- 堀越 耕平
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デクをかばい、打たれてしまった爆豪。無駄な血が多く流れたというオール・フォー・ワンの言葉を聞き、怒り心頭のデク。オール・フォー・ワンに力を奪われそうになりますが、意識下の世界でオール・フォー・ワンに抗おうとしてしている弔の姿を目にします。
菜奈と初代ワン・フォー・オールがオール・フォー・ワンに抗い、個性を奪われずに済んだデク。戦いが続く中、弔の所へ辿り着いた荼毘が衝撃の事実を告げます。
荼毘の正体は、死んだと思われていたエンデヴァーの長男・燈矢(とうや)。さらに荼毘はテレビの電波をジャックし、エンデヴァーが家族にした仕打ちを公表。人々のヒーローに対する信頼を揺さぶろうとします。
多くの命が奪われヒーローたちが必死に立ち向かうも、弔たち敵連合の逃走を許してしまい……。
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- 堀越 耕平
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大きな犠牲を払い、ヒーローへの信頼を失う結果となった超常解放戦線の一斉掃討作戦。この戦いを経て、いよいよ物語は最終章へと突入。
本作の未だ回収されていない伏線が、最終章で回収されるのか話題となっています。ここでは未回収の伏線を、注目ポイントを押さえながら考察していきます。
USJや林間合宿で、たびたび敵連合の襲撃に遭った雄英高校。厳重な警戒がおこなわれていたにも関わらず、なぜ日時や開催場所を敵連合が知っていたのか?雄英高校の教師陣は、内通者の存在を疑っていますがその正体はまだ明らかにされていません。いったい誰が敵連合と繋がっているのでしょうか。
以前作中で士傑高校の肉倉精児(ししくらせいじ)が語った、個性の特異点と言われる終末論。この説は親から子へと受け継がれていく個性が、世代を経てより強力に、より複雑化していき暴走して消えてしまうのではないかというもの。実際に個性の特異点は現れるのか?これも目が離せないポイントのひとつです。
母親は度々作中に登場しますが、デクの父親はこれまで一度も登場していません。デクの父親は存命で、現在海外に単身赴任中。連載終了までにデクの父親は姿を現すのでしょうか。
手に汗握る展開の連続で、ワクワクが止まらない漫画『僕のヒーローアカデミア』。そんな本作の魅力を考察したいと思います。
これまでヒーローが登場する作品は数あれど、こんなに数多くのヒーローが登場する作品は今まで無かったのではないでしょうか。物語の舞台は、ヒーローがあふれているヒーロー飽和時代。
個性を持って生まれてくるのが当たり前の世の中で、わかりやすく悪と正義が分かれています。ヒーローは絶対敵な正義の象徴。一歩間違えると道を踏み外しかねない、個性という名の異能。夢やぶれて転落してしまった異能者も多数登場し、人間らしさが含まれたドラマ性も本作の魅力といえるでしょう。
ただ人を救いたい、その一心でヒーローに憧れてきたデク。個性を持たずに生まれたため一倍努力家だけれど、どうしても埋まられない壁を抱えています。
そんな素朴で持つべきものを持たずに生まれ育った主人公デクが、ワン・フォー・オールの個性を手にし人一倍努力を重ねていく姿はまさに「週刊少年ジャンプ」の三大原則、友情・努力・勝利を体現しています。
そんな主人公が奏でる物語だからこそ、多くの読者が心惹かれていくのではないでしょうか。
いよいよ物語の大詰め、最終章に突入した漫画『僕のヒーローアカデミア』。劇場版アニメ第3弾の公開も決まり、その躍進ぶりはとどまるところを知りません。アニメも固唾を呑む展開へと歩みを進めていく中、原作を読みふけり気になるポイントを見比べてみる。そんな楽しみ方はいかがでしょう。
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