『群青のマグメル』高評価のワケは?第年秒が描く冒険ストーリーを全巻解説!

更新:2021.12.10

『群青のマグメル』は架空の新大陸を巡って冒険・戦いが繰り広げられるファンタジー。作者の中国人漫画家・第年秒による巧妙な描写とストーリー構成には圧倒されます。 この記事では、『群青のマグメル』のストーリーの流れと登場キャラを整理しながら魅力を語ります。これから『群青のマグメル』を読む方、「ハンターハンター」のファンにもおすすめですよ。

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『群青のマグメル』は中国人漫画家・第年秒が手掛けた冒険ファンタジー!

『群青のマグメル』はどんな物語?未知の大陸探検×超能力者たちの戦い

『群青のマグメル』の作者・第年秒は中国人漫画家です。彼は大人気漫画「ハンターハンター」や『ONE PIECE』 に強い憧れを抱き、本作を手掛けました。第年秒のスピード感ある描写や巧妙なストーリーの構成力に評価が高まっています。

冒険ならではのワクワク、カッコイイ技が繰り広げられる戦いシーンが魅力の『群青のマグメル』。一体、どのようなストーリーなのでしょうか?

舞台はマグメルという架空の大陸です。簡単に言うと、マグメルに存在するもの全てが未知。その謎を解き明かしながら冒険し、時には敵たちと戦う冒険ファンタジーです。主人公のインヨウ(因又)や相棒のゼロを含め、登場人物たちはラクト(構造力)を持っています。ラクトとはあらゆる物を創り出し、戦闘では武器となる超能力。インヨウのようなラクトを持つ者たちが、マグメルの深部・聖心を巡って戦いを繰り広げます。

著者
第年秒
出版日
2015-11-04

 『群青のマグメル』のあらすじを紹介!

次に、詳しくあらすじを見ていきましょう。

聖歴元年、突如地球上に新大陸が出現しました。マグメルと名付けられたその大陸には、未発見生物や埋蔵物が潜んでおり、見たこともない景色が広がっています。多くの人々がマグメルに足を踏み入れ、探検家の時代となっていました。マグメルには秘宝が眠るとされる一方、危険も多い場所です。そのため、救出者・アングラー(拾人者)が探検家たちを支えていました。

アングラーたちの館・ドリフト(拾人館)には、トップの実力を誇るインヨウ(因又)がいます。彼は誰にも負けない強力なラクトの持ち主(ラクター)。その超能力を使いこなし、依頼人の要望に応えるとともに、謎多きマグメルを明らかにしていきます。

『群青のマグメル』の登場キャラを紹介!インヨウとゼロを含む相関図も

あらすじがわかったところで、『群青のマグメル』の登場キャラを相関図とともに整理していきましょう!

ドリフト(拾人館)

マグメルの探検家が行方不明になったときや困ったことがあったら助ける「アングラー(拾人者)」たちが集う場所。タスク諸島という島にドリフトがあり、依頼を受けてマグメルに入ります。

インヨウ(因又)

強力なリアルラクター(現実構造者)で、相棒のゼロと一緒に活躍するアングラー。普段は寝てばかりですが、依頼を受けるとあっという間に探検家たちを救済する優等生です。マグメルを深く知る内の1人で、聖心を目指して敵たちに立ち向かいます。

ゼロ

インヨウのことを慕う少女。イマジンラクター(幻想構造者)で、科学技術を司りながら彼を支えます。ハッキリとした性格で、インヨウに近づく女性には厳しい目を向けたり、ヤキモチを焼いたりします。

聖国真類

マグメルにいる部族の中でもトップクラス。ラクトを高度に操り、マグメルの聖心を聖地としています。

クー・ヤガ・クラン

イマジンラクターで、聖国親類のいちばんの強者です。インヨウの敵として現れましたが、実は幼馴染だったことが判明。男気のある性格ですが、アニメオタクという可愛い一面も。

フォウル国

マグメル内に生息する22部族の連合国。原皇ブレス・ティトールが率いる強国で、聖国真類と神明阿一族とは敵対関係です。

原皇ブレス・ティトール

フォウル国の女性リーダー。頻繁にトト・ビックトーの身体に乗り移り、インヨウたちと関わります。マグメルの聖心を巡って、インヨウと共戦するように。

インヨウの仲間たち

シュウイン(拾因)

インヨウの謎多き師匠であり、「世界の敵」と呼ばれるほどの実力者です。インヨウのラクトを目覚めさせ、一緒に旅をして修業させました。長い間消息不明でしたが、死亡が判明しました。

エミリア・チェスター

兵器開発分野において有名で、世界各地で活躍中の企業・極星社。その兵器開発部で働く人界の女性です。インヨウとはドリフトで出会い、人界では知られていないマグメルの極秘情報を教えてもらいます。

トト・ビックトー

マグメルの探検家。父は偉大な探検家として知られています。幼い頃にインヨウと出会っており、再び彼と関わるようになります。ティトールに度々操られ、散々な目に遭うことも多いです。

神明阿一族

人界で権力を持つ一族。マグメルとは昔から深い関係があり、マグメルの聖心の侵略を企んでいるよう。巧みなラクトで、聖国真類やファウル国と戦っています。

アミル

神明阿一族を先導する青年。インヨウと並ぶぐらい強力なラクターで、ルシスとともに聖心の侵略を目指します。容赦ない戦闘力も、神明阿一族のトップに立つ理由の1つ。

ルシス

アミルと行動を共にする、神明阿一族の青年です。ラクターとしては、アミルを超える実力の持ち主。冷静沈着で、神明阿一族の聖心侵略を強く願っています。

アスス

神明阿一族の上祖で、最強のラクトを持つ老人。何百年という時間を生きており、妻を殺してしまった過去を持ちます。インヨウとの戦いの際、一度倒れますがその後は……。

エリン

マグメルの原住者。人類に似た容姿を持ちますが、言語や生活はかけ離れています。聖国親類やファウル国の者たちも、エリンの一種。エリンはまだまだ謎多き存在です。

『群青のマグメル』のストーリーを詳しく解説!【ネタバレ注意】

ここからは『群青のマグメル』のストーリーを簡単に説明します。大まかな流れを知れば、『群青のマグメル』にもっと興味深くなれちゃいますよ。

「ダーナの繭」が出現【1~3巻】

新大陸・マグメルを巡って、人界からたくさんの探検家がマグメルにやって来ます。超能力のラクト(構造力)を使い、彼らの窮地を救うのがアングラー(拾人者)の役割。アングラーたちがいる館・ドリフト(拾人館)には、実力No.1のインヨウがいます。インヨウと相棒のゼロは依頼を受けて、たくさんの人々を助けていました。ある日に謎の巨大空間・ダーナの繭が出現。インヨウたちはダーナの繭へ入り、その正体を探ろうとします。しかし、マグメルの原住者・エリンが次々に襲撃してきて……。さらに、聖国親類のクー・ヤガ・クランも現れ、インヨウはピンチに追い込まれます。

著者
第年秒
出版日
2015-12-04
著者
第年秒
出版日
2016-06-03

神明阿一族が登場【4巻~】

ダーナの繭での戦いも終え、無事ドリフトに帰還したインヨウとゼロ。平和な日常が戻るかと思いきや、新たな敵が彼らに近づいてきます。その正体は神明阿一族です。インヨウの師匠・シュウインの行方を知ると言い、インヨウたちとの面会を希望します。そして、神明阿一族の代表・アミルは、シュウインの全てを話すとともに、インヨウに一族の加入を勧めます。神明阿一族はマグメルの深部・聖心に入る方法を見つけたというのです。インヨウは誘いを断りますが、神明阿一族は聖心の侵略を止めようとはしませんでした。

著者
第年秒
出版日
2017-07-04

マグメルの中心で争いが?【5巻~】

師匠・シュウインの死を知ったインヨウは、ドリフトを守ると宣言します。神明阿一族の聖心侵略が明らかになった後、エリンと人類の全面戦争も開始されることに。エリンの一部である聖国真類やフォウル国が動きを見せるとともに、神明阿一族の黒獄小隊がマグメルの聖心に近づきます。一方、インヨウはマグメルの危機を感じ、深部へと向かいます。その途中で神明阿アススと遭遇し、かつてない戦闘へ。死に物狂いで戦うも、ゼロがアススに殺されてしまいます。絶望の淵に突き落とされ、生死を彷徨うインヨウ。ティトールに助けられてゼロの蘇生のため、神明阿一族の侵略を食い止めるために聖心を目指します。

5巻以降は電子書籍のみ。読みたい方はこちらで購入の検討ができます。

群青のマグメル 5

2019/3/4
第年秒
集英社

 

各巻のもっと詳しいネタバレは、こちらの記事をご覧ください。

『群青のマグメル』の面白さを全巻ネタバレ考察!2019年4月アニメ化!!

『群青のマグメル』の面白さを全巻ネタバレ考察!2019年4月アニメ化!!

不思議な新大陸を探検する探検家と、彼らを救助する「拾人者(アングラー)」の活躍を描いた、冒険ファンタジー。『ONE PIECE』や『HUNTER×HUNTER』など、日本の冒険漫画に憧れた中国人漫画家・第年秒が手がけた作品です。彼の熱意は相当なもので、その熱意は冨樫義博などにも伝わり、実際に帯を書いてもらったほどでした。 2019年4月からはテレビアニメ化され、ますます話題の本作『群青のマグメル』。その魅力を全巻分、考察していきます!

『群青のマグメル』の魅力を紹介!高評価のワケとは?

未知の世界と想像以上のパワーにワクワクできる

ラクター(構造者)と呼ばれる超能力を持った者たちが、新大陸・マグメルを冒険・探検する『群青のマグメル』。マグメルは地区ごとに分割されていて、未来都市であったり、アマゾン原生林のようなジャングルの風景などが見られます。

そこにはガッポリ稼げる埋蔵物や秘宝が潜んでおり、奇妙な生物の姿も。時速200キロで3時間も走れる馬や今にも襲ってきそうな食虫植物など、見たことがないものばかりです。このように、未知の世界が冒険心を搔き立ててくれる点が『群青のマグメル』の魅力でしょう。

また、ラクターには大きく分類してリアルラクター(現実構造者)イマジンラクター(幻想構造者)がいます。リアルラクターは現実に実存するものを司り、戦闘で活躍する強力な技であったり、何かを操るような力を掌握しています。

一方、イマジンラクターはリアルラクターを支えられる技術や現実を超越した能力を持っています。一人ひとり異なる能力も新鮮でワクワクできますね!

迫力ある戦闘シーン

『群青のマグメル』は、「冒険」と並んで「戦闘」もメインテーマです。主人公のインヨウが凄まじいパワーで戦う場面は緊迫した空気に包まれています。マグメルで行方不明になった探検家たちを救う「拾人者」のインヨウ。依頼を受けてマグメルに入る際には、エリンや危険な生物に遭遇します。

また、マグメルの神聖な場所を支配しようと試みる神明阿一族と戦います。そこで活躍するのがラクト(構造力)。巨大なものを創り出し、スピードとパワーを駆使して攻撃をします。ラクトはかなりの体力を消耗するので、インヨウを含むラクター(構造者)たちの戦闘は常に命懸け。作者・第年秒の一面を使った大胆な戦闘描写もさらに迫力を感じさせます

『群青のマグメル』今後の展開を考察!

2019年から休載中の『群青のマグメル』。いつ再連載するのか気になるところですね!最後に、今後の展開の考察や注目したい点に触れていきます。

まず、神明阿一族の聖心侵略を阻止できるのかどうかです。神明阿一族は類も見ないラクト(構造力)を持つ者が集まっています。一度、インヨウは死寸前まで追い込まれたほどです。インヨウたちが侵略を食い止めるためには、新たな仲間であったり、強力な技が必要となります。登場中の部族以外にも新たな味方が登場するかもしれません。

もう1つ注目すべき点がインヨウとゼロの再会です。インヨウの大切な相棒であるゼロは、神明阿アススに殺されてしまいました。ゼロは唯一蘇生する方法を知っています。ゼロを生き返らせるためには、聖心に行ってその力を手に入れなければなりません。戦いの全てが終わり、ゼロが復活することを祈りましょう。

まとめ

一見、『群青のマグメル』は複雑そうなストーリーに見えますが、整理しながら読むと面白さに気づきハマってしまいます。マグメルやシュウインの謎、ゼロの行方も知りたくなる展開です。気になった方はぜひ、手に取ってご覧ください。

著者
第年秒
出版日
2015-11-04

 

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