『カラミざかり ボクのほんとと君の嘘』禁断の一般連載?傑作NTR漫画のリメイクを紹介!

更新:2021.9.22

18禁NTR漫画の傑作『カラミざかり』が一般向けにリメイク!『カラミざかり ボクのほんとと君の嘘』として「ヤンマガWeb」で連載されています。 原作で省略されたストーリー部分が強化されており、倒錯的な青春恋愛漫画に仕上がりました。今回はそんな本作のあらすじや見所、魅力についてネタバレを交えつつご紹介していきます。

ブックカルテ リンク

『カラミざかり ボクのほんとと君の嘘』をネタバレ紹介!変則的な青春が癖になる

金髪の女子と黒髪の女子、そして坊主頭の男と黒髪の男子がベッドの上で絡み合っているシーンのWeb広告を、あなたも一度は見たことがあるのではないでしょうか?

その広告は成人向け同人誌『カラミざかり』。いわゆるNTR(寝取られ)をメインとした作品ですが、高い画力と引き込まれる構成で多くのファンに支持されました。2018年から2020年にかけて発表され、電子版の販売累計が100万ダウンロードを越えるヒット作に。

その倒錯的な物語が原作者である桂あいりによって、一般向けの青春モノとしてリメイクされています。漫画『カラミざかり ボクのほんとと君の嘘』。2020年12月から、Webコミック配信サイト「ヤンマガWEB」で連載されている桂あいり・原作、御池慧・作画の作品です。

原作未読の読者はもちろん、既読の方でも新鮮な気持ちで楽しめる作品となっています。

多感な高校生活を送っていたごく普通の男女4人が、ひょんなことから一線を越えてしまった結果、お互いの感情よりも先に肉体で繋がってしまった、という青春恋愛漫画。話をややこしくしているのが、女子2人の中に主人公の片想い相手がいるのに、初体験の相手が別になってしまったところ……。

なお本作は設定の都合上、NTR(寝取られ)表現が多いです。性行為に関してはぼかされているものの、苦手な方はご注意ください。

『カラミざかり ボクのほんとと君の嘘』ふとした弾みで性に染まってしまった少年少女【あらすじ】

山岸高成(やまぎしこうせい)はある日、友人の吉田貴史(よしだたけし)からクラスメイトの飯田里帆(いいだりほ)に似たAV女優の話題を振られます。ひそかに里帆に想いを寄せている高成は慌てますが、悪目立ちする貴史のせいで新山智乃に聞き咎められ、彼女を経由してAV女優の話題が里帆本人の知るところに。結局、男子同士の馬鹿話だと有耶無耶になりますが……。

この一件以来なんとなく意識してしまうのか、高成と貴史の性的な話題に智乃が割って入ってくるようになります。そして数日後、貴史が大人の玩具を入手したと聞きつけた智乃の思いつきによって、里帆も巻き込んで全員が貴史の家に行くことになりました。

智乃の無茶振りを皮切りに貴史と智乃が一線越え、さらに貴史と里帆までも……。歯止めの利かなくなった4人は、恋愛感情を置き去りにして、決して人には言えないひと夏の秘めごとにのめり込んで行くのでした。

『カラミざかり ボクのほんとと君の嘘』登場人物紹介

『カラミざかり ボクのほんとと君の嘘』は高校生の物語ですが、ほとんどの話が主要人物キャラの周りだけで展開されていくうえに、作中ですぐ夏休みに入ることもあって登場人物が非常にシンプル。やや込み入ったストーリーも、本筋を見逃さず楽しめます。

・山岸高成

高成は本作の主人公で、物語は基本的に彼の視点で進んで行きます。人並みに異性への興味があるものの、プラトニックな常識のせいで奥手になってしまっている少年。里帆に片想いしていますが、4人で一線を越えた時に踏みとどまってしまったせいで……。

・吉田貴史

貴史は野球部に所属するスポーツ少年。しかし実態はかなり不真面目で、怪我を理由にサボっている状態です。性的行為に興味津々で、一線を越えてからは相手も場所も問わず行為に及ぶ絶倫振りを発揮します。ある意味で本作の元凶。

・飯田里帆

長い黒髪の清楚な少女。高成や貴史とはほとんど接点がありませんでしたが、智乃の付き添いで巻き込まれてしまいます。本音をあまり表に出しませんが、実は性に興味があり、一線を越えてからの意外な様子で高成を驚かせます。

・新山智乃

男子にも気安く話しかける垢抜けた少女。ギャル風の外見や貴史の下ネタに怯まない様子から、性的経験が豊富かと思われましたが……。秘めごと以降に高成の里帆への気持ちに気付いており、それとなく手助けすることがあります。

原作ではのちに登場人物が増えますが、『カラミざかり ボクのほんとと君の嘘』では少し違った形の登場となります。また本作のみのオリジナルキャラクターの動向にも要注目です。

原作は成人向け同人誌!『カラミざかり』とは

原作の『カラミざかり』は成人向け漫画家・桂あいりの作品です。2018年に最初の同人誌が発売されてから、またたく間に話題となって全3巻が刊行されました(フルカラー版は分冊されて全5巻)。その人気は留まるところを知らず、2019年には実写のアダルト作品も作られています。

NTRとされることの多い作品ですが、里帆の恋愛描写がほぼ皆無なため、細かいジャンル分けではBSS(僕が先に好きだったのに)の方が正確のようです。

性に興味津々の高校生4人が、悪ノリの末に肉体関係を持ってしまい、無思慮な乱交にのめり込んでいく……。一言で言えば性の乱れ。未成年ではなかなか経験しないであろうとんでもないプレイの数々が、桂あいりの緻密でリアルな筆致によって描き出されていきます。

自分の好きな女の子が、自分ではない男と体を重ねている。その一部始終を間近で見るという、異様な背徳感と興奮が『カラミざかり』の真骨頂です。

序盤のおおまかな流れに関しては、『カラミざかり ボクのほんとと君の嘘』と原作で違いはありません。しかし2巻以降の展開から、徐々に差異が出てきます

原作の2巻では、夏祭りで浮かれた貴史が神社でことに及ぼうとしますが、そこへ先輩に当たる野球部OBが現れて強姦未遂が発生します。展開が変更されたのは演出上の都合か、あるいは青年漫画の限界かもしれません。

次のセクションでは、原作のその後の物語を結末まで解説します。本作では冒頭の経験自体も衝撃ですが、その経験をしていくことで主人公の高成のその後の趣向そのものに影響を与えていくことになります。

その展開こそが原作の魅力。驚きの結末を知ることで、比較しながらリメイク版をより楽しめるでしょう。ネタバレをしたくない方はご注意ください。

『カラミざかり』原作の展開、結末を解説!【ネタバレあり】

祭の夜の強姦未遂がきっかけになって、4人はなんとなく疎遠になりました。

高成は体を張って暴漢から里帆と智乃を守ったものの、なんとなく連絡する機会を逃していきます。その間に2人はクラスメイトの紹介で大学生の藤野和紀と知り合います。藤野はあっと言う間に2人の心を掴んで、再び爛れた非日常に引き戻してしまいました。

藤野のテクニックは貴史の比ではなく、写実的なタッチで濃厚なプレイが描かれていきます。ここで単なる濡れ場に終始しないのが『カラミざかり』の凄いところ。

藤野に一目惚れした智乃は、自分の体が開発される一方で、やがて彼の目当てはあくまで里帆であると気付きました。彼女は葛藤の末、藤野との一部始終を高成に打ち明けます。想いを寄せる相手が、自分の知らないところで抱かれる興奮。NTRの醍醐味とも言える悦楽を、高成はそこで自覚します

ここからの流れが圧巻。高成は里帆を呼び出しで告白するのですが、その内容というのが、交際を申し込むといった単純なことではありませんでした。

「君が犯された話を聞きたい」
(『カラミざかり』vol.3より引用)

肉欲に溺れ、開発され、時に乱暴された里帆をありのまま受け入れるというとんでもないもの。しかもそれで結ばれるわけではなく、高成はその後社会に出てからも、第三者として里帆の性体験を聞き続けるという結末を迎えます。

『カラミざかり』の完結編はある意味でNTRの究極形でしょう。里帆は爛れた性生活を続け、高成がそれで喜ぶ。世間はともかく、本人達にとってはハッピーエンドという終わりになります。

リメイク版の『カラミざかり ボクのほんとと君の嘘』ではこの展開が踏襲されていくのでしょうか?ここからは話をリメイク版の方に戻して紹介していきます。

『カラミざかり ボクのほんとと君の嘘』の魅力を考察!

『カラミざかり』は心情描写がほぼゼロで、台詞も最低限しかないため、登場人物の感情は表情から読み取るしかありませんでした。想像の余地があるのでそれはそれで魅力だったのですが、『カラミざかり ボクのほんとと君の嘘』は原作で省略されていた感情表現に重きが置かれています

特に目立つのは高成のリアクション。原作ではいまいちハッキリしなかった里帆への好意が、態度や台詞から手に取るようにわかります。感情面の描写がテコ入れされたことで、原作の内容を踏襲しつつも、しっかり青春恋愛モノに変貌しているのが本作の見所。

感情と合わせて、登場人物の表情が豊かになったのも大きな違いです。笑い合い、ふざけ合う日常の姿は健全な高校生そのもの。ただ、よく笑うようになっても里帆の真意はいまだに不明。その点に関してはある種のホラーやサスペンスっぽさも感じられますし、自分の想像する女性と重ねながら読むという楽しみ方もできます。結果的に原作より遥かに倒錯した、変則的な恋愛模様になっているのが面白いです。

さらに『カラミざかり ボクのほんとと君の嘘』2巻からは原作と違う展開が始まります。この変更が物語全体にどう影響してくるのか。原作と違ったストーリーになっていくのかが、読んでいて非常に楽しみな部分です。

『カラミざかり ボクのほんとと君の嘘』1巻のあらすじと見所:目の前であの子の初めてが……【ネタバレ注意】

興味本位で貴史の家に訪れた智乃は、悪ノリして大人の玩具を使った1人エッチを促します。貴史と智乃はその流れで、初体験まで致してしまいました。付き合いでやって来た高成と里帆は、立ち去ることも参加することもできず、ただただ困惑するばかり。

そんな2人に気付いた貴史。2人を誘って乱交に持ち込んでしまいます。しかもあろうことか、貴史の相手は里帆。たった1度の経験で妙に手慣れた彼は、そのまま里帆の処女も奪ってしまうのでした。

この第2話から第3話にかけての一連の流れは、原作も含めた本作最大の見所でしょう。意中の女の子の初体験を目の当たりにして、高成はショック状態に陥って固まってしまいます。行為の描写こそマイルドになっていますが、感情表現がアップしている分、衝撃の度合いはこちらが上。普段からは考えられない里帆の様子、意味深な表情が印象的です。

1度味わってしまった性行為の快楽。若さ溢れる高校生が止まれるはずもなく、ここからどんどんのめり込んで行きます。

著者
["御池 慧", "桂 あいり"]
出版日

『カラミざかり ボクのほんとと君の嘘』2巻のあらすじと見所:変わりゆくヒロイン【ネタバレ注意】

貴史の部屋で秘めごとは何度か行われましたが、高成は倫理観が邪魔して途中で抜け出したり、行為をやめるよう諭したりを繰り返しました。学校でしようと貴史が提案した際には、智乃抜きで里帆だけが参加するという事態が起こってしまいます。高成は結局、里帆の誘いで参加し、初めての体験を遂げることに。

その出来事のあと、高成は里帆から手作りクッキーを受け取りました。里帆が直前まで貴史とも体を重ねていたことを思い出し、高成は本格的に里帆という少女がわからなくなっていきました。

ドロドロした関係が深まっていく第2巻。里帆を想って1人苦悩する高成と、自ら進んで行為にふけって見える里帆が対称的です。「好きな人が別の誰かと」という背徳的状況が、この巻ではさらに加速。里帆はなぜわざわざ高成を誘い、彼の心を掻き乱す里帆ような真似をしたのか。彼女の真意がどこにあるのか、一体何を望んでいるのかが気になって仕方ありません。

著者
["御池 慧", "桂 あいり"]
出版日

『カラミざかり ボクのほんとと君の嘘』連載3巻分のあらすじと見所:心と体が離れていく【ネタバレ注意】

人並みの高校生らしく、近所の祭に繰り出した4人。高成は複雑な心境から、可能な限り里帆を意識しないようにしますが……。問題児の貴史が素直に祭に興じるはずもなく、一通り遊び終わったあとに、人気のない神社で智乃と盛り上がってしまいます。

平静を装う高成ですが、場の空気に堪えられず里帆とキス。そこへ智乃の年上の知人、藤野とその友人が現れます。藤野は智乃の本命だっため、舞い上がった彼女は別行動することに。そして里帆は友人の方にナンパされて、夏祭りへと戻っていきます。

第3巻ではついに、物語が大きく動き始めました。悪ノリから始まった奇妙な肉体関係が、部外者の出現をきっかけに瓦解。特に決定的な何かがあったわけでもないのに、なんとなく疎遠になって連絡が途絶えるという、非常にリアルな別れ方が胸に突き刺さります。

特に注目したいのは高成の恋の行方です。ナンパを遮ろうと勇気を出したのに、里帆がついて行ってしまうという意外な展開。傷心の高成は気持ちを振り切るように予備校で勉強しますが、そんな彼に新たな出会いが訪れます。

里帆にどこか似ている少女、茜谷。原作に登場しない彼女の存在が、高成にどう影響していくのか見物です。

前代未聞の青年漫画『カラミざかり ボクのほんとと君の嘘』の作者は何者?

他に類を見ない青春恋愛漫画となった『カラミざかり ボクのほんとと君の嘘』。この作品の原作者と作画担当の漫画家についてご紹介していきましょう。

桂あいりは遅くとも2014年ごろから活動している、成人向けの漫画家です。詳しいプロフィール、経歴は非公開ですが、京都在住の女性ということだけ判明しています。女優の吉岡里帆に似ていると言われるそうです。作品がハードな18禁ばかりなため、作者が女性だということにギャップを感じてしまう方も多いでしょう。

桂あいりは「ヤンマガWeb」のインタビューで、『カラミざかり』はあえて漫画らしい起伏を作らなかった、と語っていますう。制作にあたってはあくまでも日常の延長を意識したそうなので、普通考えられない濃厚な描写が多い反面、妙なリアルさを感じるのはこのせいかもしれません。

同作者の他の作品も読んでみたい方は、こちらもおすすめです。

ひめ×ラブ~お姫様と1000回ヤラなきゃ未来がヤバい!!~(1) 

2015/2/4
桂あいり  (著)、 赤髭 (著) 
カゲキヤ出版

試し読み・購入の検討はこちらから。

御池慧(みいけけい)は富山県出身の男性漫画家です。2015年に『色は匂へど』で新人賞を受賞し、地元富山の高校生カップルのイチャイチャを描いた『リア充の衝突』で連載デビューしました。代表作は秋元康が企画・監修した『乃木坂の詩』。アイドルグループ「乃木坂46」の同名曲を元にした青春漫画です。

著者
["御池 慧", "秋元 康"]
出版日

御池慧は総じて等身大の青春、ヒューマンドラマを得意とした作家です。原作の『カラミざかり』にはどこか読者を突き放したところがありました。ところが、御池慧の手によって生まれ変わった『カラミざかり ボクのほんとと君の嘘』は主人公の心情を克明に綴ることで、読者にも同様の感情を湧き上がらせてくる作品となっています。青春を得意とする御池慧の本領発揮といったところでしょう。

桂あいりと御池慧のコンビによって描かれる物語が、どういった結末を迎えるのが今から楽しみです。


いかがでしたか? 局部描写や性行為は控えめになっていますが、基本的な流れは原作のまま。可愛らしい絵柄とのギャップもあって、ここまで特異な内容や示唆に富む展開だとは想像できないでしょう。

原作ファンはストーリーの補完(あるいは別の結末?)が楽しめますし、原作を知らなくても変則的な青春ストーリーは非常に興味深いもの。「ヤンマガWeb」では第1話と無料更新話がいつでも読めるので、気になった方はチェックしてみてください。

  • twitter
  • facebook
  • line
  • hatena
もっと見る もっと見る