『つれない彼女のひとりじめ』は「王道の青春を感じる「胸キュン”もの”」が好きだけど、もう少し刺激的な作品を読みたい!」という人におすすめです。 学生ならではの甘酸っぱい胸キュン要素がありながら、主人公とヒロインが交わるシーンがとても刺激的な作品。 程よい微エロが作品を盛り上げてくれます。そんな作品の魅力を紹介します。
高校1年生の篠原成智(なち)と滝沢優凛(ゆうり)がこの作品の主人公。二人は同じ高校に通っており、クラスメイトです。
成智はノリがよく、男女問わずクラスの人と仲良くできるいわゆる「陽キャ」。さらに中学生の時から女性とあれば見境なく付き合うモテ男です。
一方の優凛は誰にも媚びず一匹狼で行動しているクール美女。教室の端っこで本を読んでいるような性格で、成智とは真逆なキャラクターです。
一見すると、決して交わるような二人ではありませんが、あることをきっかけに成智と優凛は、交際をスタートさせます。
ところが、、なぜか付き合っていることは誰にも教えず、普段の学校生活ではほとんど接点を持ちません。
しかし、時には誰もいなくなった教室で、時には帰り道に、こっそりと二人は交わるのです。
二人が交わるシーンは「本当に高校生!?」と思うほど刺激的。一方で高校生らしい甘酸っぱいやり取りに胸がキュンとしてしまうこと間違いなし。
「刺激的な微エロ」と「王道胸キュン」のなんとも言えないバランスがたまらない、そんな作品の魅力を紹介していきます。
- 著者
- 甘里 シュガー
- 出版日
二人は付き合う事になりますが、誰もそのことを伝えず、秘密にしたまま学校生活を送ることに決めました。
成智は優凛が誰にも媚びず一人で凛としている姿が大好きです。もし、成智が優凛と付き合っていることをクラスメイトに話すと、優凛に注目が集まって周囲に人が集まるようになるかもしれません。
成智は自分だけが知っている優凛の魅力を独占するために、そして凛とした雰囲気がなくならないようにするために、付き合っていることを秘密にしておくのです。
二人だけの秘密の関係を作るという設定に、少し憧れを抱く人もいるのではないでしょうか。
しかし、秘密にしていても気持ちを抑えるのは難しいもの。成智はこっそりと優凛に話しかけたり、くっついたりします。
優凛も内心喜んでいるものの、それをクールに突き放していきます。
二人のやり取りに「いつかクラスメイトにバレるのでは?」と思わずドキドキしてしまうこと間違いなしです。
学生生活では修学旅行や体育祭、などさまざまなイベントがありますが、隠れながらどうやって愛を育んでいくのか次の展開が気になります。
二人の関係を見抜く人が出て来たり、恋のライバルが現れたりすると、さらに面白い展開が繰り広げられる可能性があるかもしれませんね。
相手を好きすぎるあまりに、誰にも言わずにこっそりと愛を深めていく展開に引き込まれてしまうのが『つれない彼女のひとりじめ』の魅力の一つとなっています。
普段は付き合っていることを隠しているため、いつもお互いに気持ちを抑えています。しかし二人きりになると一気にスイッチが入るのです。
皆にバレずにこっそりとイチャつく様子は程よいエロさを感じさせます。
例えば放課後に学祭の準備をしているシーン。他の生徒が帰っていく中、二人はゆっくりと準備を進めています。
やがて教室には成智と優凛の二人だけになります。まるでこの時間を待っていたかのように抱き合い、「俺、独占欲強いのかもしれない。」と言いながら、首筋にゆっくりキスをするのです。
しかもそこにはうっすらとキスマークが残っています。優凛の髪でギリギリ隠れる位置にわざと残るように成智がキスマークを残す描写がなんとも言えないエロさを感じさせます。
これほどまでリアルな描写だと性的要素が強くなって、高校生ならではの甘酸っぱさがかき消されてしまうことも多いと思います。
しかし、『つれない彼女のひとりじめ』は感情の変化や間の取り方が丁寧に書かれているため、ちょうどいいエロさを味わうことができるのです。
読み終わった後も余韻が残り、「いいものを見た!」と感じることでしょう。綺麗な作画と相まって、二人の雰囲気を存分に味わうことができるのも魅力です。
『つれない彼女のひとりじめ』では、ところどころでこのような程よい微エロシーンが描かれています。
今度はどんなシュチュエーションでくるのか?またどんな展開で二人のイチャイチャが見れるのか?気になって仕方がなくなるでしょう。
高校生にもかかわらず、刺激的で大人のような恋愛をしている二人ですが、青春特有の初々しさが描かれているのも魅力となっています。
連絡先を交換した夜に、成智が優凛へ「電話してもいい?」とメッセージを送ります。既読はついているのに返事が返ってこず、成智は少し落ち込んでいます。
成智が思い切って電話をかけてみると優凛は意外にも喜んでいる様子。
それを知った成智は少しだけ話をして最後に「これだけ言いたかっただけだから。おやすみ、優凛。」
と言って電話を切ります。何気ないやり取りですが、普段クールな優凛がひっそりと電話ができた喜びを噛み締めている様子にキュンとしてしまいます。
まさに恋愛漫画の王道のような展開ですが、刺激的な描写が多い分、甘々なシーンにキュンすること間違いなしでしょう。
「こういう青春を送りたかった...」と思わず唸ってしまいます。
あんなエロいことしてるのに、純情なところもあるというギャップが『つれない彼女のひとりじめ』の大きな魅力となっています。
『つれない彼女のひとりじめ』は学生ならではの甘酸っぱいキュンとする要素がありながらも、ほどより微エロ要素があることによって、途中でドキドキして、またキュンとする、といったような展開の振れ幅を楽しめる作品です。
性的要素があまり好きではない人でも、読み進めることができると思います。
『つれない彼女のひとりじめ』はストーリーも序盤。きっといろんな展開が待っていることでしょう。
毎回、飽きることがなく読むことができる作品なので、ぜひ読んでみてください。