「キラキラ」の胸キュン初恋ラブストーリー

ヒロインの花籠凛咲（ハナカゴ　リサ）中学2年生は、おっとりしていて人の幸せが自分の幸せ！と初恋もまだの可愛い女の子です。リサはいつも親友のユッコと一緒。ユッコには彼氏がいますが、リサは初恋もまだです。恋愛ってよくわからない「好きな人ってどうキラキラに見えるの？」「でも恋がしたい」と思っているピュアな主人公です。

流れ星レンズ 1 (りぼんマスコットコミックス)

著者

村田 真優

出版日

2011-08-11

同じ学年の夕暮統牙（ユウグレ　トウガ）は学年で1番目立つ集団のリーダー格で、女子からもモテモテ。何をしても皆がマネしたがって流行りを作り出してしまうカリスマ性の持ち主です。見た目は派手だけど、本当に好きになった子と付き合いたい！と考えている実は硬派な王子様なのです。

ストーリーの最初から「可愛い」世界観で埋め尽くされている本作。出会いのシーンが印象的です。

クラスも校舎も違うリサとトウガには全く接点がありませんでしたが、トウガ達が遊んでいたボールがガラスにあたり、リサの目の前で割れてしまいます。素直に謝るトウガが、リサの髪の毛についたガラスを「キラキラ…」と言って取ってくれるシーンは少女漫画ならではの甘い雰囲気と、物語の予感を感じさせるワクワクがあります。

その後両想いになるリサとトウガですが、「好き」という気持ちをページに☆をたくさん散らばすことで、りさの求めていたキラキラが画面いっぱいにに表現されています。両想いになってからもリサはトウガに不釣り合いかも…と悩んだり、トウガの親友タケチ君がリサを好きになってしまい友情と愛情の間でトウガが悩んだり…と青春ラブの王道要素が満載のストーリー展開です。

村田真優の書く「ハバネロ」ヒロイン！

ヒロインの椛永遠（モミジ　トワ）は、明るくて友達はたくさんいるけど、女子力が低い女の子。男の子に慣れてないので、至近距離だとハバネロのように真っ赤になってしまう可愛い高校1年生です。ずっと「恋愛がしてみたい」と思っています。

またあした 1 (りぼんマスコットコミックス)

著者

村田 真優

出版日

2015-05-25

高校入学の日、トワは男子高校生にぶつかってしまいます。それは同じ新入生の豹藤望（ヒョウドウ　ノゾム）。不良集団にいて見た目も派手で、周りからは怖がられていますが、トワは彼が嫌な感じには思えません。むしろ友達想いの良い人なのでは？と感じます。

トワは明るくて面白いだけの子に見えがちですが、ちゃんと相手の言葉を聞いてる子。外見や噂にまどわされる事なく、自分が素敵！と思った人へ積極的に行動する姿がまっすぐに胸に響いてきます。

1巻でも、周りから怖がられているノゾムが、実はトワと同じハバネロになってしまう事に気づきます。

「あたし豹藤くんと友達になりたい！」「のんちゃんて呼んでいい？」（またあしたから引用）

普通の女子が言うとグイグイした感じでウザく感じてしまいがちですが、トワのキャラだと、純粋に友達になって仲良くなりたいだけなんだろうな、と素直に好感が持ててしまうキャラクターになっています。

それはそこまでの描き方がまっすぐに、魅力的に書かれているからそう感じられるのです。本作品を読まないと分からない、彼女のそんなまっすぐな魅力をぜひ感じてみてください。

自分を変えたい少女の青春ラブ

ヒロインは、石森羽花（イシモリ　ウカ）高校１年生。ウカは真面目で優しい子ですが、おとなしくて、何かある度に石のように固まってしまうので、”石”とあだ名をつけられ、中学時代にいじめられていました。

でもあることがきっかけで、ダメな自分から卒業して、明るい高校生活を送りたい！と決意し、親の期待していた高校ではなく、すべり止めにうけていた私立高校へ進学します。そこには会いたい君がいるから……。

ハニーレモンソーダ 1 (りぼんマスコットコミックス)

著者

村田 真優

出版日

2016-05-25

入学して一週間たったある日、上級生に目立ちすぎるなと絡まれているのは、主人公の三浦界（ミウラ　カイ）。ウカと同じクラスで黄色い髪の派手なイケメンです。いつもレモンソーダを飲んでいて、絡んできた上級生にもレモンソーダをぶちまけ、誰にも流されない感じのクールガイ。彼こそが、ウカの会いたかった人なのです。

ウカが変わりたいという気持ちで一歩踏み出す様子は胸が熱くなります。彼女は高校でも中学の同級生達に再びいじめられ始めますが、「乗り越えられる　どうか　もう1度　勇気を」と、いじめてきた相手にレモンソーダをぶちまけるのです。相手に突き飛ばされピンチ！の時にカイが現れます。

ウカが初めて「助けて！」と自分の心を口に出す場面はウカの苦しい気持ちが伝わってくる者。そこにカイが「そこのブスとブサイク　次こいつに何かしたらオレが許さない」（ハニーレモンソーダから引用）と言って助けるところは、スカッとしてキュンとするもの。まさにハニーレモンソーダのような読後感のある少女漫画です。

村田真優が変わってゆく少女の恋を描く！

中学生の高田泪（タカダ　ルイ）は、母親に言われるまま、毎日遅くまで勉強をしています。父親は、勉強ばかりさせていて、友達もいないし笑顔もない、と心配していますが、母はこのくらい普通よ！と言って聞きません。

ルイは集中力の切れると、こっそり家を抜け出して、チョコレートを買いに行きます。買い置きすればいいけど、家から抜け出すことで息抜きをしていました。 

インザチョコレート (りぼんマスコットコミックス)

村田 真優

集英社

ある日脱走したルイの後を1人の少年がついて来ます。初対面なのにやたらと話しかけてくる少年は、松田美雷（マツダ　ミライ）ルイと同じ中学生。ルイとミライは同じ中学ですが、ミライは飽きたからと言って学校に行っていなかったので、お互いの存在を初めて知ったのでした。

ミライは突然ルイにチョコレートを食べさせます。「食ったから友だち」（インザチョコレートから引用）そう言ってミライは笑います。いきなりの胸キュンな出会いに読者も不意を突かれて、ルイと一緒にミライに引き込まれてしまいます。学校では誰ともしゃべらず笑わないルイですが、遊ぼう！とチョコをくれるミライに次第に惹かれていきます。

ルイはミライに会うことで、少しずつ変わっていきます。彼との日々を過ごして強くなっていくのです。村田真優の描く男の子は、女の子に優しいだけじゃなくて、女の子を強くさせてくれる王子様で、読者にも勇気と胸キュンを与えてくれます。

妄想から始まる恋もあり！？キュートなヨッピーが走る

こちらは短編集で、収録作品は「シュガー中毒」「HEY YOU！！」「こんな夜空に、月」「妄想人魚姫」と表題作の５作です。今回は表題作をご紹介します。

シンデレラの憧れる佐藤由那（さとうよしな、通称ヨッピー）は高校1年生。可愛い帽子がトレードマークです。その帽子の刺繡はカボチャの馬車。そうヨッピーはシンデレラのお話が大好きで、バイト先も「シンデレラ」という名前の雑貨屋さんなのです。 

妄想シンデレラ (りぼんマスコットコミックス)

村田真優

集英社

彼女は32回も店長に頼み込んで雇ってもらうほどのシンデレラ狂い。彼氏も欲しいけど、王子様みたいな人いないかな。なんて思っていたら、階段から落ちてしまいます！

階段から落ちたヨッピーを助けてくれたのが、超イケメン高校生の廉荷（レンカ）。飛んでいってしまった靴を拾って持ってきてくれた時に、「シンデレラみたいだな」（妄想シンデレラから引用）と胸キュンのひとこと。

ヨッピーは「確実よシンデレラ　この人が私の王子様」と思い、好きです！といきなり告白してしまいます。レンカは常にモテモテなので、こなれた感じであしらいます。このあしらい方がいい具合の塩対応で、ツンデレ王子が好きな方には特にたまらないシーンでしょう。

転んだ時、散らばった荷物と一緒にカレンの生徒手帳を自分のバッグに入れてしまっていたヨッピー。早速次の日にレンカの高校へ行きます。ヨッピーはレンカに向かって一直線でガンガン進みますが、バイトの時間になると、レンカと一緒に過ごせる大事な時間も泣く泣く諦めて走り去って行きます。

その姿はまるで12時の鐘の前のシンデレラのよう。バイトに遅れそうなヨッピーを自転車で送ってくれるレンカにキュンキュンします。現代の高校生版シンデレラストーリーは果たしてどうなるのか？ちょっと塩対応王子にキュンキュンしながらふたりの恋を見てみませんか？