『この世界は不完全すぎる』アニメ化もされた裏仕様とバグで戦う異色のファンタジー!原作漫画の魅力を紹介

更新:2026.5.7

漫画『この世界は不完全すぎる』は漫画アプリ「コミックDAYS」で連載中の作品です。ファンタジーRPG風のVRゲームを舞台としていますが、ゲームは未完成な上に主人公がデバッガーなのがユニーク。敵にバグや裏技で対抗するのが面白いです。 2024年にはTVアニメ化も果たし、にわかに注目の集まる『この世界は不完全すぎる』。この記事では原作漫画のあらすじや魅力、考察をご紹介していきます。

小説も漫画も映画も基本雑食な、しがない物書き。温故知新で古典作品にもよく触れるようにしています。
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3行でわかる記事の内容

  • ファンタジーVRゲームに閉じ込められたデバッガーの物語
  • 開発中特有のバグや不具合を発見したり利用するのが面白い
  • 2024年7月に毎日放送・TBS系でTVアニメ化された

漫画『この世界は不完全すぎる』概要紹介

『この世界は不完全すぎる』はWebコミック配信サイトおよび同名アプリの「コミックDAYS」で連載中の漫画です。既刊17巻で、作者は左藤真通(さとうまさみち)。最新の第17巻は2026年4月8日に発売されました。

本作はVRゲームをモチーフとした作品ですが、ゲーム内でプレイヤーが華麗に活躍する……のではなく、未発売のゲームの不具合を調べるデバッガーをフィーチャーしたお話。ログアウト不可になったゲーム世界からの脱出が主な目標ですが、デバッグ作業と並行して、ゲームの仕様(クエスト)や対立するデバッガーと戦うのが本作ならでの特徴です。

ユニークな設定と、どことなく不穏さの漂うストーリーによって、多くの読者を魅了している『この世界は不完全すぎる』。2023年3月にはTVアニメ化が発表、2024年7月から9月にかけて毎日放送・TBS系で放送され、好評のうちに最終回を向かえました。

VRのファンタジーゲームという設定から、よく「小説家になろう」出身の作品(いわゆる「なろう系」)と勘違いされますが、『この世界は不完全すぎる』は完全オリジナル漫画です。チート技なども出てきますが、主人公はチートを否定する立場からゲームの仕様を駆使して戦うのが「なろう系」作品との違いで、本作の面白いところ。

漫画『この世界は不完全すぎる』あらすじ

ベイル王国の辺境の村で、常人には理解出来ない行動を繰り返す謎の男、ハガ。表向きには国王の密命で各地を探索する「王の探求者(キングス・シーカー)」となっていますが、彼の正体は開発中の体感型VRゲーム「キングス・シーカー・オンライン」のデバッガーでした。

彼を含むデバッガーは1年ほど前からログアウト出来ず、ゲーム内に取り残されていました。ある者は発狂、ある者は自暴自棄になる一方で、ハガはバグの発見・報告に没頭して日々を過ごしていたのです。

ところがある日、辺境の村で起きたドラゴン襲撃イベントから状況が一変します。ゲームを統括するメタAI「テスラ」が、ハガが行きがかりで助けたNPCの娘ニコラの口を通し、悪質なデバッガーを排除してゲームの完成に近づけるよう要請してきたのです。

かくしてハガのバグ調査とデバッガー排除の旅が始まりました。

漫画『この世界は不完全すぎる』登場人物紹介

『この世界は不完全すぎる』はストーリーの進行に伴って、登場人物が増えていきます。ここでは本筋に関係する重要キャラクターで、比較的序盤に登場する者に絞ってご紹介します。

主人公はハガ、本名は羽賀誠(はがまこと)という横浜出身の男性です。声優は『僕のヒーローアカデミア』飯田天哉、『盾の勇者の成り上がり』岩谷尚文などで有名な石川界人。

ハガはゲーム内だと筋肉質なアバターですが、現実は小柄で弱気そうな人物。慎重かつ生真面目な性格であり、どんな時でもデバッグを優先させがちです。デバッグに固執するのは真面目以外に理由があって、作業に集中することで正気を保っているのが示唆されています。

ヒロインに当たるのは村娘のニコラです。声優は『ウマ娘 プリティーダービー』キタサンブラック、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』高咲侑などで有名な矢野妃菜喜。

本来はなんの役割もないNPC(といっても自我はある)ですが、ストーリー序盤の村襲撃イベントで復活して以来、枠組みから外れてハガのサポート役になっています。村人なので戦闘能力はないのですが……。

ハガの行動とニコラ復活に深く関わるのが、ニコラのもう1つの人格であるテスラです。ゲームを統括するメタAIを自称しており、基本的には不干渉な立場を取りつつ、ハガたちをデバッガーの排除(=ゲームクリア)へ向かわせます。

そんなハガたちが旅の途中で出会うデバッガーの1人がアマノです。声優は『マッシュル-MASHLE-』フィン・エイムズ、『不滅のあなたへ』フシなどを演じた川島零士。

見た目はウサギか猫に近い亜人種「フェザー」ですが、れっきとした人間で本名は天野(あまの)イソラ。株式会社アソビング所属としてデバッグ作業に携わっていましたが、上司らの方針に反発して独自に生活していました。ある理由からゲームクリアを志し、ハガに協力します。

ショッキングな初登場で読者の度肝を抜いた、エルフ女性の姿をしたアキラ。声優は『【推しの子】』アイ、『からかい上手の高木さん』の高木さんで知られる高橋李依です。

ハガともアマノとも違う会社のデバッガーで、本名は加賀見アキラです。ログアウトを諦めてゲーム内での役割に従事していますが、悪質なデバッガーの排除とハガたちのゲーム進行には協力的。

そしてジンこと神林裕翔(かんばやしゆうと)。声優は『ジョジョの奇妙な冒険』の空条承太郎、『涼宮ハルヒの憂鬱』古泉一樹役で知られる小野大輔です。

ジンはハガの上司であり、彼のバグ探しの行動指針にもなっている重要人物です。序盤からハガの回想で名前と容姿が出てくるものの、本人は別行動中。ジンもゲームクリアを目指しているため、いずれ再会することに……。

他にも仲間になるデバッガーや敵対者、印象的なNPCなどが多数登場します。

漫画『この世界は不完全すぎる』の魅力

VRゲームをモチーフにした漫画・小説(もちろんアニメも)は今や珍しくありません。MMORPG形式の参加者が多いゲームから、大半がログアウト出来なくてなんらかの問題が起こる、という作品もよく目にします。

そんな状況にあっても『この世界は不完全すぎる』がユニークなのは、ほとんどの作品と違ってゲームが未完成でバグだらけであり、主人公たちはただのプレイヤーではなくバグの修正を目的とするデバッガーという点です。

そしてデバッガーにも2つの立場があるのが、ストーリーを複雑かつ面白くしています。

1つはハガのように、デバッガーのルールを守って真面目にデバッグを行う者たち。もう1つはデバッガーの権限を利用して、ゲームを好き放題荒らす者たちです。

そこで重要になるのが、デバッガーに与えられた特別な権限――「デバッグストーン」と呼ばれる石版型コンソールを使って、浮遊や透過、無敵状態になれるデバッグモードを自在に使えること。ゲームの設定を変えることも可能な、まさしくチート能力。

デバッグストーンは本来バグの報告用に使う端末であって、デバッグモードの無許可使用は許されていません。ハガたちは原則そのルールを守っていますが、悪質なデバッガーは禁止事項を無視してめちゃくちゃしてきます。

ではハガが一方的に不利かというと……そうでもないんです。彼は真面目にデバッグしてるからこそわかる、ゲーム内の仕様の穴を突く裏技やグリッチ(意図的なバグ利用)を駆使して対抗します。

チートのごり押しに対して、デバッガー設定を活かした立ち回りをするのが非常に魅力的。

さらにストーリー自体にも引き込まれるものがあります。ハガたちはバグを発見し次第、再現性を検証して報告を上げるのですが、それに対して順次バグの修正が入ります。

つまり報告を受け取って、対応する何者か(おそらく開発スタッフ)がいるわけです。ところが、デバッガーがログアウト出来ない不具合は一向に改善されません。ログアウト不可な状況に陥ったことで、自棄になってゲームを破壊しかねない悪質なデバッガーが出現しているにもかかわらずです。

もしログアウト不可が故意に仕組まれ、デバッガーの反応も織り込み済みだとしたら……ゲーム自体のストーリーも並行して進むため、読んでいると先の展開が気になって仕方なくなります。

漫画『この世界は不完全すぎる』の考察【ネタバレ注意】

『この世界は不完全すぎる』は物語中に気になる点がいくつか出てきますが、その中でも最大かつ物語の核心に関係する謎が、年単位で継続しているログアウト不可状態です。

ゲーム内からは詳しくわかりませんが、ハガの細かな報告に対して簡単な応答とバグ修正が入っていることからすると、少なくともゲーム「キングス・シーカー・オンライン」は開発側の制御下にあるはずです。それにもかかわらず、デバッガーがゲームから出られない問題状況を放置しているのは不自然。

考えられる理由は2つ。制御出来ているように見えているが、実はなんらかの理由で介入不可能になっているというのが1つ。もしくは、すでに少し触れましたが、現在の状況が開発側の思惑通りである可能性があります。

前者の場合、ゲームの修正をニコラのような(あるいは上位の)AIが担っていて、バグ報告に対して自動的に対応しているのではないでしょうか。これならばAIは基本的にプレイヤーに直接干渉出来ないことと、AIの処理能力を超えている等の理由で、ハガが送っているログアウト不可の報告を無視している(せざるを得ない)ことを説明出来ます。

ではなぜゲームに現実世界の開発スタッフが手を出せないのかというと……かなり飛躍した想像になりますが、外部からコンピューターウイルスなどの攻撃を受けて、ゲームにロックがかかったのかも知れません。まともなデバッガーもおかしくなったことが示唆されており、悪質なデバッガーのうち何人かはこのウイルスの影響を受けたのかも。

もう1つの開発側の思惑通りというのは、ログアウト不可の状況こそが正常で、そもそもデバッガーは出られないという可能性です。それだけだと人権問題になりかねませんが、仮にデバッガーたちが本人ではなく仮想人格だとすれば問題ありません。

突飛な発想に思えるかも知れませんが、そう考える根拠はあります。ストーリーが進んで第8巻に入ると、精神的に疲弊したデバッガーを救済する名目で、彼らのゲーム内情報を上書き&NPC化して本当の意味で世界に順応させる人物が現れます。

デバッグモードがなんでもいじられると言っても、人格をNPCに上書き出来るなんて普通に考えればおかしいです。NPC化中の状態がどうなっているのか不明ですが、もし意識が凍結されるとするなら、事実上の植物人間になるわけですから下手をすれば生死に関わります。

これが仮想人格なら話は別。デバッガーは本人ではなくどこかの時点(最初のログイン?)で作成された仮想人格なら、上書きしてNPCに出来ることも、開発側がログアウト不可に対応しないことも辻褄が合います。

メタAIは少し非人間的ですが、作中に登場するNPCは自由意志を持って行動している(特にニコラ)ように見えるため、仮想人格を作ることは不可能ではないでしょう。

物語の核心に関係すると思われるログアウト不可について考察してきましたが、あくまで個人の考えです。公式ではないのでご注意ください。

ちなみに死んだNPCは蘇らないはずなのに、ニコラが生き返っている(ハガが物語開始以前に何度も死ぬのを見たと発言)のはおかしいと指摘されることがありますが、これについてはバグでも作劇ミスでもありません。

メインクエスト関連はクエストをやり直すことで進行状況がリセットされ、パーティメンバーやNPCが元通りになると第68話で明言されています。これは復活というより、時間が巻き戻るイメージ。ニコラは序盤の村壊滅イベントのNPCなので、リスタートで初期状態に戻って(=生き返って)いたわけです。

漫画『この世界は不完全すぎる』の印象的なバトル①【第1巻3話ネタバレ注意】

場所は大陸南方、クレボーン島の小国ベイル王国の辺境。ドラゴン襲撃イベントからニコラを救ったハガは、紆余曲折を経て彼女を連れて旅をすることになります。と言ってもバグ調査を継続して片手間に近かったのですが……近隣の街アダンに立ち寄って、事態は大きく変わりました。

株式会社アソビング所属の悪質デバッガー、サカイとスミダの襲撃。ハガはデバッガーということで勧誘されますが、デバッグモードで好き放題する彼らを拒絶し、本格的に敵対します。

戦力差は歴然。相手は手段を問わない凶悪なデバッガー2人なのに対して、ハガはデバッグモードを自ら封じている上、ただの村娘でしかないニコラを連れているので逃げることしか出来ません。

しかし、そこから勝機を掴むのが面白いところ。こまめな調査で街の壁面に不具合を発見していた彼は、スミダの突進技を誘って壁抜けを起こさせ、エリア外に落下させたのです。落下の瞬間、デバッグストーンを奪う手際の良さも見事。

ゲームの仕様を熟知したデバッガーならではの戦い方であり、デバッグストーン乱用の危険性がわかるバトルシーンです。

著者
左藤 真通
出版日

漫画『この世界は不完全すぎる』の印象的なバトル②【第2~3巻ネタバレ注意】

旅の途中、アマノと出会ったハガとニコラ。ところが以前戦ったサカイに後をつけられており、アソビング社長の意趣返しとドラゴンの操縦を兼ねた攻撃対象となって、3人の滞在していた村が蹂躙されてしまいます。そしてアマノが親しくしていた女性NPCルゥが犠牲に……。

悪質デバッガーの凶行を止めるために、一行はアソビングが拠点にしているベイル城へ向かいます。空中要塞化したベイル城へ潜り込んだところまでは良かったのですが、メインクエストの発生とアソビングの内輪揉めで事態は大混乱。しかもその最中、ハガたちの潜入が7人の悪質デバッガーに露見してしまいます。

相手は7人分のデバッグストーンに加えて、剣士や魔法使いといった攻撃的な職ばかり。まともに戦えばもちろん勝ち目はありません。しかし、そこはハガ。メインクエスト発生の際、ベイル城の入口で城内外のマップのローディングが行われていることに気づき、それを逆手に取った奇策を見せます。

降参したと見せかけたアマノによる精霊魔法「突風」。油断して一箇所に固まっていたデバッガ―たちは全員、入口から城外に風で飛ばされ……漏れなく座標の読み込みエラーでフリーズしてしまいました。

ハガの洞察力と機転、それに乗ったアマノの行動力、チームワークに感心させられるバトルでした。

著者
左藤 真通
出版日

漫画『この世界は不完全すぎる』の印象的なバトル③【第6巻およびアニメ最終回直後ネタバレ注意】

アキラの仲間と合流するためサイ公国を訪れたハガたち。ところが公国を統治するメタAI「アルバ」と方針が食い違い、地下1000階のダンジョン「ザ・ダイヤモンド」に転送されてしまいます。そして出会ったのが最下層のレイドボス、沈黙の悪魔(サイレンス)。

同じく転送されていたデバッガーのキノシタの協力でギミックを起動し、サイレンスを1度は倒せたものの、第2形態となって復活してしまいます。幸い単調な物理攻撃しかして来ないため、前衛職のアキラとキノシタのパリィ(弾き返し)で防げはしますが、威力も耐久力も桁違いなので防戦一方。

まともにやって勝てない時こそ輝くのがハガ。パリィで生まれた隙に割り込み、格闘ゲームでまれにある永久コンボでサイレンスを行動不能に追い込みます。

ただしこのコンボは、手順を正確に繰り返さなければループしないハメ技。レベル差と技の威力でほとんどダメージが入らないため、ハガは「スラッシュキックでひるませ→中・大パンチコンボ→ポーションでスタミナ回復」の反復動作を、いつ倒せるかわからない緊張感の中で延々繰り返すことに……。

アニメでは描かれなかった、サイレンス戦の結末が見所です。ハガは命がけですし、やっていること自体は凄まじいのですが、とにかく地味で時間のかかる作業。レイドバトルといえば本来ド派手な大規模戦なのに、極めてコンパクトな戦いに収まるのが本作らしくて面白いです。

著者
左藤 真通
出版日

不完全だからこそ完璧!?アニメ『この世界は不完全すぎる』

アニメ『この世界は不完全すぎる』は2024年7月から9月にかけて、毎日放送・TBS系の深夜アニメ枠「アニメイズム」で放映されました。製作は100studioとstudioぱれっとの共同。

アニメ化の範囲は第1巻から第5巻ラストまで。原作ファン的に気になるのはアニメ版の完成度ですが、作画は原作のタッチにかなり近く、アニメでは難しそうなバグの表現も良好でした。ストーリーはほぼ原作に沿ったもので、ハガの回想などでキャラクターのやりとりの補完があり、より理解しやすくなっています。

またアニメ版は話題作りが世界観に合わせてあって、原作読者を含む視聴者から好評でした。特に公式サイトは遊び心が溢れていて、意図的に多数のバグ・不具合が仕込まれており、X(旧Twitter)上でハッシュタグ「#この宣伝は不完全すぎる」から報告すると適宜修正されていくというネタがありました。

残念ながら現在はすべて修正済みですが、検索サイトから「この世界は不完全すぎる 公式サイト バグ」等のキーワードで調べるとまとめ記事が見つかるはずです。

他にもアニメ版はサイレンス第2形態戦直前で終わる中途半端な最終回だったのですが、作品タイトルに引っかけて「#このアニメは不完全すぎる」と公式がネタにして、続編への応援や原作を読むように呼びかけてしました。バグだらけな不完全な世界観だから出来る、ある意味完璧な話題作り。

一方で大人の事情と思われる変更点もありました。例えばキノシタの声。キノシタはリザードマンのアバターが不具合で正八面体のような姿なっていて、本人は女性ですが原作では声で性別がわからない設定です。ところがアニメ版はキノシタがヒロイン的なポジションと演技指導されたらしく、担当した古賀葵の声質もあって女性なのがすぐわかります。

とはいえ、キノシタの性別はストーリー上さほど重要ではありませんし、登場するタイミング的に余計な説明をする余裕はなさそうなので仕方ないところ。

おおむねアニメ版の出来は良かったので、「to be continued?(続く?)」で終わった最終回の続きを期待したいところ。ただし第2期の制作は、2026年4月時点で発表されていません。続きが気になる方は、原作第6巻を読めば最終回のその先をすぐに楽しめます。

作者・左藤真通

『この世界は不完全すぎる』の作者は漫画家・漫画原作者の左藤真通です。1980年生まれ、出身は神奈川県出身。既婚者で、妻は同じく漫画家の市丸いろは。

元々は趣味でゲーム機のプレゼン漫画をインターネット上に発表していたところ、偶然それを「モーニング」編集者が目にしたことが漫画家への道に繋がったそうです。

2015年に短編の時代劇漫画『無刻さん』が第68回ちばてつや賞一般部門佳作を受賞。2016年、ロボットの開発現場を描く『アイアンバディ』が青年誌「モーニング」と電子版「週刊Dモーニング」に掲載されて連載デビューしました。

著者
左藤 真通
出版日
2016-11-22

漫画原作者としては、2021年から電子雑誌「黒蜜」で連載されている『しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~』の原作などを担当しています。こちらは2024年7月から同名の実写ドラマがTV東京系で放映されました。

左藤真通自身の作品だけに限っても、ロボットエンジニアにファンタジーゲームのデバッガー、ネットトラブル専門の弁護士……とジャンルもモチーフもバラバラ。

著者
["富士屋 カツヒト", "左藤 真通", "清水 陽平(法律事務所アルシエン)"]
出版日

漫画なので当然創作物ではあるのですが、どの作品もかなりドライな視点で組み立てられているというか、「実際そうなのかも」や「本物っぽい」と感じさせるリアリティがあります。地に足が着いていると言えば聞こえはいいですが、一歩間違えば地味と捉えられかねないバランス感覚が魅力。

今のところ作品数はあまり多くありませんが、間違いなく実力のある漫画家なので、今後もコンスタントにヒット作を生み出してくれるでしょう。


漫画『この世界は不完全すぎる』は現在も連載が続いています。連載媒体である「コミックDAYS」なら基本無料で読めるので、気になった方はそちらから読んでみるのがおすすめです!

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