2025年まさかのアニメ化!過激すぎるラブコメ漫画『履いてください、鷹峰さん』の魅力を紹介

更新:2026.7.14

漫画『履いてください、鷹峰さん』は「月刊ガンガンJOKER」で連載中のラブコメ漫画。特殊能力でなぜか下着を消費するヒロインのために、主人公がひたすら振り回されるちょっと過激な作品です。 際どすぎる内容で知られる本作ですが、2025年4月にはまさかのTVアニメ化。「次にくるマンガ大賞」にノミネートされたこともある漫画『履いてください、鷹峰さん』の魅力、どんなところが人気なのかをご紹介します。

小説も漫画も映画も基本雑食な、しがない物書き。温故知新で古典作品にもよく触れるようにしています。
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3行でわかる記事の内容

  • 主人公が時間を戻す能力を持つヒロインに振り回されるラブコメ
  • ギリギリのお色気表現とラッキースケベ、それらと正反対な純愛が特徴
  • 過激すぎる内容なのに2025年にまさかのTVアニメが配信

漫画『履いてください、鷹峰さん』とは?下着を脱いだら時間が戻る風変わりなラブコメ

漫画『履いてください、鷹峰さん』は、2019年から「月刊ガンガンJOKER」で連載されている柊裕一の作品です。単行本は既刊11巻で、最新の第11巻は2026年2月20日に発売されました。

シリーズ累計発行部数は公表されていませんが、第3巻が出た2020年8月時点で「月刊ガンガンJOKER」編集部が16万部突破を明かしています。

物語は校内カースト頂点の才色兼備の女子生徒会長と、友達も存在感もない平凡な男子高校生が中心。一見よくあるラブコメの構図に思えますが、生徒会長は下着を脱ぐと時間を戻せる特殊能力者で、唯一それを知る平凡な男子が彼女をサポートしながらあれこれ日常の問題に巻き込まれる……という一風変わった設定が特徴です。

基本はシチュエーションコメディですが、秘密かつ刺激的な主従関係で結ばれた2人の仲が進展したりしなかったりする、微妙な恋愛要素も見所となっています。

良質な作画とやや過激な展開でファンの人気は高く、惜しくも受賞はしなかったものの2021年には「次にくるマンガ大賞」にもノミネートされました。

漫画『履いてください、鷹峰さん』は現在も好評連載中で、2025年4月から6月にかけてTVアニメ化もされました。

漫画『履いてください、鷹峰さん』のあらすじ

特徴がないのが特徴な平凡男子・白田孝志(しろたこうし)はある日偶然、学校屈指の才女・鷹峰高嶺(たかみねたかね)が下着を脱ぐことで時間を戻せるという秘密を知ってしまいます。そして同時に、ある理由から白田は時間が戻っても記憶がリセットされないことが判明。

鷹峰は彼を脅し、能力を使うたびに文字通り消費してしまう下着を補充する「クローゼット」係に任命しました。そうして秘密の主従関係と、決して他人に知られてはいけない過激な日常が始まります。

漫画『履いてください、鷹峰さん』の登場人物

本作の主要人物は鷹峰高嶺と白田孝志の2人です。

鷹峰高嶺は生徒会長を務める、文武両道と才色兼備を地で行く美少女。あらゆる物事で自分が1番であるべきと考える傲岸不遜な性格(ただし外面は良好)ですが、そのために必要な努力は惜しまない秀才です。作中トップクラスのスタイルの良さも特筆すべき点でしょう。鈍感な白田はまったく気付いていませんが、想いを秘めている超ツンデレ。

加えて、物語のキーとなる下着を脱ぐことで時間を巻き戻せる特殊能力「未だ穢れ知らぬ乙女(エターナル・バージンロード)」の使い手です。発動条件の問題で替えの下着に困っていましたが、白田を体のいい使いっ走りにすることで解決しました。

白田孝志は取り立てて取り柄がない、平々凡々な男子高校生。ほとんどの場合、白田孝志の視点で話が進むので彼が主人公と言っても良いでしょう。クラスメイトである鷹峰の秘密を知り、なおかつ時間が戻っても記憶を保持出来る体質になってしまいます。

ちなみに白田は鷹峰からクローゼット役と名字をもじって、「クロ田」(その場の状況で別の呼び方をすることも)などと呼ばれることが少なくありません。

絵梨依(えりい)・エバーグリーンは白田の幼馴染です。鷹峰と白田の関係をかき乱すサブヒロイン的なポジション。読者モデルとしても活動するハーフの美少女ですが、あまりにもフレンドリーで年齢不相応なほどベタベタとスキンシップを取ってきます。小学生時代の鷹峰のことも覚えていますが……。

漫画『履いてください、鷹峰さん』の魅力:刺激たっぷりな主従ラブコメ

本作の最大の魅力は、少年誌ギリギリのお色気要素と正統派ラブコメ要素のギャップにあります。

お色気要素の中心となるのは、振り切った設定の特殊能力「未だ穢れ知らぬ乙女」。これはある種のタイムリープ能力ですが、SF的な掘り下げはされず、あくまでお色気要素とラブコメのための舞台装置でしかありません。肝心なのはヒロインの鷹峰が、下着を脱いで時間を戻せるということ。

タイムリープが可能だと色々悪用出来そうですが、鷹峰が能力を使うのは……98点のテストを100点にしたり、想定外のハプニングをあえて避けないことで自分を崇高に見せたり、基本的に元々「良い」ものを「さらに良い」ものへ変えることばかり。

度を超えた完璧主義、シュールなまでのナルシストっぷりを発揮して、どうでもいい時間改変しかしません。そしてその結果として、毎回のようにクローゼット役の白田に無茶振りし、ギリギリセーフというかむしろ完全にアウトな状態や体勢で下着をつけさせるのが特徴。

18禁レベルのエロ描写なのに、シチュエーションがあり得なさ過ぎて、読んでいて「面白い」と感じる方が勝ってしまいます。

そうやってお色気とコメディ要素を1人で担当する鷹峰ですが、ちゃんとヒロインするところも見逃せません。

外面のいい鷹峰は白田が相手だと傲慢で自分勝手、鼻持ちならない悪役令嬢的な振る舞いをするものの、逆に彼にだけ素の表情を見せることもあります。何やら白田には秘めた想いがあるらしく、たまに正統派ラブコメっぽい展開も……。

過激なお色気と正統派ラブコメ、どちらもたっぷり楽しめるのが漫画『履いてください、鷹峰さん』の魅力であり、面白いところです。

ちなみに「クローゼット」は劇中で便利な衣装持ちくらいの意味で使われていますし、大半の読者もそう思って読んでいますが、実は他にも意味があります。他人に隠している性的指向を「クローゼット」と呼ぶことがあるので、鷹峰にとって白田は秘密の関係(あるいは秘密そのもの)だと暗示しているのかも知れません。

漫画『履いてください、鷹峰さん』のおすすめエピソード①満足するまでやり直させて。【第1巻第2話ネタバレ注意】

鷹峰の特殊能力「未だ穢れ知らぬ乙女」は、時間を巻き戻して失敗をやり直すことが出来ます。一般的な思考だと主に大きな失敗か、なんらかの利益に使いそうなものですが……鷹峰の発想は常人を遙かに上回っていました。

ある時、古典の授業で当てられた彼女は、若を完璧に音読して見せます。クローゼットに任命された白田はヒヤヒヤしながら見守っていましたが、一分の隙もない才女っぷりに思わず安堵――したのもつかの間、たまたま開いていた窓から風が吹き込んだせいで状況が一変しました。

「未だ穢れ知らぬ乙女」を発動させた彼女は、わざわざ音読のタイミングをずらした上で、風に髪をなびかせて和歌を詠み上げます。非常に優雅で画になる一瞬の自分を演出するためだけに、時間を戻す能力を無駄使いしたのです(彼女にとって無駄ではないのですが)。

鷹峰のずれた価値観による極端な完璧主義と、それによってクローゼット役の白田が今後あらゆる場面で振り回されることを予感させる印象的なエピソードとなっています。ちなみに鷹峰は消費した下着を授業の真っ最中に白田に履かせようとするので、色んな意味でドキドキさせられます。

漫画『履いてください、鷹峰さん』のおすすめエピソード②思い出を話してほしいの。【第2巻12話ネタバレ注意】

普段は唯我独尊な鷹峰ですが、しばしば白田に対してツンデレ(ツン過多の超ツンデレ)を見せることがあります。彼女の言動から2人が小中高、同じ学校に通っていた過去に関係していそうですが……。

白田は夏休みの課題をなぜか鷹峰の家で教えてもらうことになりますが、自宅かつ自室という環境からいつも以上に彼女の言動に翻弄されてしまいます。

なんとか課題を終わらたものの、朝方まで続く豪雨に阻まれて帰宅困難となって、白田は鷹峰家に一晩泊まることに。鷹峰は愛猫「クロ」を紹介すると、暇潰しと称して白田に小学校時代の思い出を話させようとします。

鷹峰の理不尽はいつも通りと言えばいつも通りですが、直前のエピソードも含めてちょっと様子がおかしいのがポイント。客観的に見ればバレバレなのに、白田にまったく気付く気配がないところに笑ってしまうやら呆れるやら。

妙に白田に執着する理由の一端がわかるエピソードです。核心部分は正統派ラブコメを越えてもはや純愛レベルですが、突然の雷に狼狽した鷹峰の奇行(というかある意味平常運転)のせいでだいなしに……。

漫画『履いてください、鷹峰さん』のおすすめエピソード③仲、睦まじいご様子で【第3巻18~19話ネタバレ注意】

本作は鷹峰と白田の奇妙な主従関係が軸にありましたが、その関係に変化が訪れます。白田の幼馴染みのハーフ美少女、絵梨依の登場。彼女の存在が女王然とした鷹峰の心境にどんな影響を及ぼすか……。

秘密の関係が当たり前になってきたころ、鷹峰とのやりとりの中で進学を意識するようになった白田。彼が予備校通いを決心して受講の申し込みに行くと、偶然にも同じ予備校に来ていた小学生時代の同級生・絵梨依と再会しました。美しく成長しても中身が昔のままの絵梨依は、鷹峰とは違った意味で白田を振り回します。

具体的には距離感のおかしすぎるスキンシップ。絵梨依がベタベタしてくるため、端からは極めて仲の良いカップルにしか見えません。白田は冷静に状況を分析し、鷹峰に知られると何を言われるかわからない――と思っていると、いつの間にか現れた鷹峰本人に現場を目撃され、思いっきり誤解されてしまうのでした。

エピソードの中心人物は絵梨依ですが、注目すべきは鷹峰でしょう。これまでずっと白田を右往左往させてきた鷹峰が、あらぬ誤解と絵梨依のキャラクター性に心をかき乱され、激しい動揺を見せます。

思わぬ三角関係の発生によって、ここから鷹峰のポンコツっぷりと空回りが加速していきます。本作をラブコメとして見た時、確実にターニングポイントと言える重要なエピソードです。

漫画『履いてください、鷹峰さん』のおすすめエピソード④見たい?見たくない?【第6巻36話ネタバレ注意】

おすすめエピソード④を踏まえて、ラブコメ的に見逃せないイベントと言えばクリスマス。鷹峰は白田に期末テストのノルマを課し、クリアしたら(もちろん成功)クリスマスプレゼントをあげる……という名目で、2人だけのクリスマス会を開きます。

白田の意表を突いたサプライズパーティは大盛り上がり。気付けば午後8時を過ぎており、プレゼントを受け取るだけのつもりだった白田はここでも鈍感を発揮し、早々に帰ろうとし始めます。ところが、というか当然というか、あの手この手で彼を引き留める鷹峰。想定外のラッキースケベまで起こしてしまうほど、帰る時間を遅らせた理由は……。

途中かなり強引な部分があるものの、白田の察しの悪さも含めて、平常運転なのにちゃんと真っ当なラブコメをしている正統派エピソードです(かなりアウトなラッキースケベを除けば)。クリスマスというシチュエーションがそうさせるのか、超ツンデレ鷹峰にしては珍しく素直なのが非常に印象的です。

ここから2人の仲がどう進むのか、あるいは全然進まないのか、先の展開がとても気になります。

漫画『履いてください、鷹峰さん』2025年アニメ化!過激すぎて規制ありの3バージョンが制作

アニメ『履いてください、鷹峰さん』は2025年4月から6月にかけて、AT-Xやdアニメストア、Amazonプライムビデオ等で全12話が放送・配信されました。

主要キャストは鷹峰高嶺役を久保ユリカ、平凡な主人公・白田孝志役を粕谷大介が演じています。他には絵梨依・エバーグリーン役を上坂すみれが務めるなど、実力派の声優がキャスティングされました。

アニメ化を担当したのはライデンフィルム。アニメ『東京リベンジャーズ』や『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』、2025年秋アニメでは『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』を制作するなど、人気作や話題作を手がけている大手スタジオです。

内容的に過激描写が必要不可欠な『履いてください、鷹峰さん』は、アニメ化に当たって規制レベルが違う3つのバージョンが作られました。規制マークで局部が隠された「地上波放送・一般配信ver.」、一部描写が解禁されている「特別配信ver.」、完全無修正の「未だ穢れ知らぬ乙女ver.」の3つです。

「地上波放送・一般配信ver.」は地上波やAmazonプライムビデオなどの一般的なネット配信サービス、「特別配信ver.」はdアニメストア、「未だ穢れ知らぬ乙女ver.」はAT-XかBD/DVDで視聴出来ます。なお第2期の制作は、2026年6月時点で発表されていません。

アニメ版は原作漫画を踏襲しつつ、話数が限られていることからエピソードの順番入れ替えなど、構成が若干変化しています。原作漫画のお色気要素とラブコメはしっかり盛り込みながら、なおかつ演出が大幅に強化されていることで、単なる原作再現に留まらないアニメならではの良さを楽しめるようになっています。

アニメ『履いてください、鷹峰さん』の視聴者の評判は良好で、原作漫画ファン視点で見てもかなり良い出来となっています。

漫画『履いてください、鷹峰さん』の作者・柊裕一

漫画『履いてください、鷹峰さん』の作者は柊裕一(ひいらぎゆういち)です。埼玉県在住の男性漫画家。

2008年、『今日の魔王様』が第13回「スクウェア・エニックスマンガ大賞」に入選して漫画家デビュー。同作は「ガンガンONLINE」の読者投票企画「読切コミックカーニバル~冬の陣~」での敢闘賞を経て、2009年から2010年にかけて「月刊ガンガンウイング」および「月刊ガンガンJOKER」に連載版が掲載されました。

『履いてください、鷹峰さん』以外の代表作は『ゾンビッチはビッチに含まれますか?』など。

柊裕一はデビュー当初から高い画力を誇り、特に肉感的な女性キャラクターの描写に定評があります。作風はお色気+コメディ。特にシチュエーションコメディを得意としており、柊裕一作品は可愛い美少女のギャグ漫画が大半です。

原作付き漫画『賭ケグルイ妄』はまた別としてが、漫画『履いてください、鷹峰さん』を読んでノリが気に入った方は柊裕一の他の作品も楽しめるでしょう。


漫画『履いてください、鷹峰さん』は現在も連載中。スクウェア・エニックスが運営する漫画アプリ「マンガUP!」でも基本無料で読めるため、気になった方はまずそちらで読んでみることをおすすめします。

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