池辺葵のおすすめ漫画ランキングベスト5!心温まる作品の数々

更新:2017.3.20

女性のリアルを描くことで人気な池辺葵。どのストーリーも、登場する女性たちにはとても共感できます。リアリティーが溢れながらもどこか温かく、何故か心にストンと落ち着く、そんな心温まる名作ベスト5はいかがでしょうか。

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女性のリアルを描く、池辺葵とは?

池辺葵は、2009年に「Kiss」の新人賞を受賞しデビューした漫画家です。2014年には『どぶがわ』で文化庁メディア芸術祭漫画新人賞を受賞し、そのほかにも『繕い裁つ人』は「このマンガがすごい!2012」のオンナ編で16位、『プリンセスメゾン』は「このマンガがすごい!2016」でオンナ編10位にランクインするなど、現代の女性のあり方についてのストーリーが、リアルに人間ドラマとして描かれることで多くの人に支持されています。

5位:信仰と男、どちらをを選ぶ?『かごめかごめ』

マザーからの信頼が厚いシスターマルエナ。そんな修道女の彼女が街に下りることが出来るのは、7年に1度きりです。マルエナは7年前に出会った男がどうしても忘れられず、信仰と自分の感情の間で揺れ動きます。

著者
池辺 葵
出版日
2014-09-08

修道院というのは、日々神の教えに基づきひたすらお勤めをし、規律の中で生きる、いわば籠の中のような場所です。その中で暮らしているシスターマルエナや、捨て子として修道院で育ったアミラは外部との接触がほとんど無い世界で生きてきました。しかし、7年ぶりの街への外出で、マルエナは7年前に出会った男を忘れられず、運命が変わり始めるのです。

男を忘れられない自分や、「男は悪魔」だと言う仲間たちに対する後ろめたい気持ち、今まで私欲を捨てて神に捧げる生活に何の疑問も持たなかったマルエナですが、何を選び何を捨てるのか、といったいろいろな気持ちの狭間で思い悩む様子が修道院での日々と共に描かれています。繊細なタッチで描かれた絵が静かに語りかけてくるような、美しく、どこか儚さを持つ作品です。

4位:老婆の見る夢と現実の狭間『どぶがわ』

そこは高級住宅街と接するどぶがわの悪臭漂う街。そこに住む1人の老婆の夢の中の幸せな物話と、貧しくやるせない事だらけの現実とのギャップをほんわかしたストーリーで描いた心温まる作品です。

著者
池辺葵
出版日
2013-11-15

この作品、表紙にいる綺麗なドレスを着た4人が食卓を囲み、会話をしながら……というシーンから始まるので、てっきりこの4人の物語かと思いそうになるのですが、実はこれは老婆の夢の中の話なのです。悪臭漂うどぶがわの側にすむ老婆が、洗濯物を干し終わり公園のベンチで昼寝します。その夢の中での話は華やかで幸せなのですが、現実の老婆の生活はひっそり貧しく、やるせないことの多い毎日です。

この、夢と現実が情感豊かに描かれたのが本作。ベンチで幸せそうに眠る老婆に少年が投げたゴミが当たり、夢から覚めた老婆が夢の中でアボカドを食べ損ねたことに怒っているシーンは、老婆が本当に夢の中にいたのかと思うほどです。この老婆の夢と、どぶがわの側で生活する人々の日々を暖かく穏やかに描かれています。そして感動するシーンも満載なストーリーなので、1度じっくり読んでみるのがおすすめです。

3位:そこはいつもあなたを待っている『サウダーデ』

客のマナーにうるさく、マイペースな店主のいる、町の小さな喫茶サウダーデ。そこはいろいろなお客さんの心のふるさとでもある場所です。そして店主の芳乃は今日も大切な誰かの帰りを待ちわびています。

著者
池辺 葵
出版日
2011-07-13

客のマナーには厳しく、大人数だと店に入れてもらえません。そして客のご要望でも出来ないことは出来ないと、どこまでもマイペースな彼女の性格はとてもスッキリしています。けれども、ただマイペースなだけではなく、周りのことをよく見て考えながらの態度でもあるのです。

このお店に通う客や店員さんもそれぞれの悩みや悲しみを抱えていたり、誰かを思っていたり……。サウダーデは、そんなお客さんの心の拠り所にもなれる場所です。そして芳乃にも、この場所で大切な人を待つという大事な思いがあります。

望郷、郷愁という名を持つサウダーデに、いつ戻ってくるのかもわからない芳乃の待ち人は現れるのでしょうか?心温まる、だけどどこか切ない気持ちにもなれるこのストーリーは、女性でも男性でも誰が読んでも引き込まれていく作品です。
 

2位:1着の服にもストーリーが……『繕い裁つ人』

南洋裁店の店主市江は、仕立て屋だった祖母の思いを受け継ぎ、その人だけのための服を作り続けます。そんな彼女と、市江の服の魅力にひかれる百貨店の企画部に勤める藤井の優しいストーリーです。

著者
池辺 葵
出版日
2011-03-11

昔ながらの人と人が密着した形で洋服を作りたい頑固者の市江と、素晴らしい服だからこそ世の中の人にもっと知ってもらいたいと思う百貨店企画部の藤井。ある日市江の元を訪ねた藤井が見たのは、もう着られなくなった祖母の服をもう1度着たいと客に相談される市江の姿でした。お客さんの話を聞いて服のリメイクをする姿を見た藤井は百貨店で服を売りたい気持ちから少しずつ気持ちが変化していきます。

素朴な会話の中でお互いを少しずつ理解していく2人の様子が、とても優しく温かいストーリーです。そして市江に洋服を仕立ててもらった人が、洋服を通して幸せな気持ちになる瞬間も素敵でジーンとなり、手元に置いておきたくなること間違いなしの優しい優しいストーリーです。
 

1位:自分だけの素敵な城を求めて!『プリンセスメゾン』

独身女性沼越さん。年収は約200万円。夢はマンションを買う事です。たった1つの自分だけの家を探す沼ちゃんの家探しストーリー!この優しいストーリーにほっこりすること間違いなしです。
 

著者
池辺 葵
出版日
2015-05-12

年収約200万円、古びたアパートに住みながらもコツコツ貯金をして、いつか自分だけのたった1つのマンションを購入するのが夢の沼越さんこと沼ちゃん。沼ちゃんの趣味はモデルルーム見学です。鉄の心を持つと言われる彼女は、ファミリー向け物件だろうと怯むことなくモデルルーム見学に挑みます。

そんな沼ちゃんの理想の暮らしができる家を見つけることはできるのでしょうか? 働きながら独り身で家を買うというのは現代では珍しい事ではありません。おひとりさま女子なら1度は考える「マンション購入」をテーマに、女性の不安や孤独、悩んだり、迷ったり、時には落ち込んだり、時には喜んだりしながら自分の心の居場所を探し求めるストーリーは、とにかく共感できる部分が多いです。

心にじんわり沁みてくる群像劇『プリンセスメゾン』是非1度じっくり読んでみてはいかがでしょうか。

いかがでしたでしょうか。どの作品もどこか心が温まる池辺葵のおすすめベスト5、温かく優しい気持ちになれるストーリーに、あなたもどっぷりハマれるはずです。

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