ファイナルファンタジーシリーズや、ドラゴンクエストシリーズなど、数々の名作ゲームを生み出してきたスクエニから、待望のマンガアプリ「マンガUP!」が登場しました。そんな「マンガUP!」で読めるおすすめ漫画を5作品ご紹介します。
月刊Gファンタジーに連載されていた『迷子屋』。穐山神社の娘燈乃は記憶を無くした少年と出会い、彼を霧也と名付け、迷子屋として、同じく迷子の人々を帰るべき場所へと導いていくというストーリーです。
この作品の迷子とは、物理的に道に迷った状態ではなく、精神と肉体を繋ぐ標しと呼ばれるものにトラブルが起き、精神が肉体から離れてしまった状態を指します。
- 著者
- 木村 りん
- 出版日
- 2012-11-27
離脱した精神体が見えたり、モノノケが見えたり、ファンタジーな世界観が好きな方にはとくにおすすめの作品です。絵のタッチも柔らかく温かで、ファンタジーな世界をより美しく見せています。
記憶をなくし、迷子となった霧也が自分の帰る場所を見つけられないでいても、笑顔で人助けをしている描写が切なく映ります。世間知らずで失礼な発言も多く、空気が読めない様子もまた可愛く見えてしまうのは霧也の魅力。読んでいる人の保護欲をくすぐるタイプです。燈乃のように、面倒を見てあげたくなる読者は多いことでしょう。
霧也と燈乃の活躍によって記憶を取り戻し、笑顔を取り返していく人たちを見ていると、心の温度がふっと上がるような不思議な温かさが感じられます。それがまたこの作品の大きな魅力です。
薄れゆく大切な記憶。忘れてはいけない想い。霧也と一緒に探してみませんか?穏やかで温かな物語、ぜひ楽しんでみてください。
甘酸っぱい青春ストーリー漫画『紅心王子』。悪魔界のプリンス、さくら紅次郎は人間界への研修とともに、悪魔界を脅かす存在となるであろう人間の魂を奪うよう指令を任されます。人間を蔑んでいた紅次郎ですが、人間界で出会った少女によって徐々に心に変化が生まれ……。
- 著者
- 桑原 草太
- 出版日
- 2007-11-22
悪魔界では成績優秀、容姿端麗、女性への対応は紳士的、まさにプリンスな悪魔を演じていた紅次郎。しかしどこか周囲との距離を感じ、本来の自分を隠しています。素の紅次郎は見た目の年相応のやんちゃな少年と言った雰囲気で、可愛げたっぷりです。
最初は人間なんてワガママなだけの目障りな生物、くらいにしか認識していなかったはずの紅次郎ですが、出会った人間の少女、花がことごとく自分の知っている人間像とは違っているため調子がくるってしまいます。花の笑顔にドキドキしていたり、手が触れるだけで動揺していたり、悪魔界ではなんてことなかった事で心が揺れていくように。その様子は思わず頬が緩んでしまう可愛さ。
悪魔と人間という関係に立ちふさがる壁。これもまた恋愛ものには定番で王道な設定でありながら、いろんなキャラクターを交えて飽きさせることなくストーリーは展開していきます。ファンタジーで甘酸っぱい青春ストーリーは、胸キュン間違いなしの作品です!
アニメ化もされた人気ギャグ漫画『男子高校生の日常』。男子校に通うタダクニ、ヒデノリ、ヨシタケを中心に、男子高校生たちの、くだらなくて楽しいリアルな日常をテーマに描いています。男子高校生ならではの笑いが満載です。
- 著者
- 山内 泰延
- 出版日
- 2010-02-22
とてつもなくバカなのに、憎めない愛らしいキャラクターたちが魅力の『男子高校生の日常』。熱い汗を流し青春のすべてをかける部活も、胸を締め付ける甘酸っぱい恋も全くなし!悲しいかなこれが彼らのリアルなハイスクールライフ。
頭の中は彼女が欲しい、モテたい、常にそんなことばかり。恐ろしいほどくだらない日常が、普通のことなのになぜか笑えるギャグになってしまいます。特に男性は共感できるポイントも多いかもしれませんね。女性は、高校生男子ってこんなだったのかな?という視点で笑って楽しみましょう。
ストレス社会を生き抜かなければいけない毎日に、女子のスカートやパンツ1つで大騒ぎできる男子高校生とその日常は笑いと元気をくれるでしょう。肩の力を抜いて、思いっきり笑ってみてください。
ファミレスバイト漫画『WORKING!!』。北海道にあるファミリーレストラン、ワグナリアで働く面々の日常を描いた4コマ漫画です。個性的な同僚たちとともに今日も愉快にワグナリアは営業中……。
- 著者
- 高津 カリノ
- 出版日
- 2005-11-25
基本4コマ漫画ですが、全体的にストーリーになっており、前の4コマが次の4コマにつながっていくという形式で進んでいきます。毎回しっかりと起承転結とオチが設けられた4コマのクオリティの高さも見所です。
元気いっぱい、不思議いっぱいの個性的なキャラクターたちが織り成す、ほのぼのとしたファミレスバイトの日常は、読者までウキウキさせてくれます。働く気のない店長、小さすぎる癒し系の女子高生、自称ミニコンの主人公。こんな面白い人ばかりの職場なら、働くのもきっと楽しいと思えてしまう、それがワグナリアの魅力。
笑顔溢れるバイトライフの、ゆるく笑える展開で、日々の疲れを癒しましょう。リラックスしながらサクッと読めておすすめです。
ダークファンタジー漫画『鋼の錬金術師』。舞台は錬金術が発達した世界、軍事国家アメストリス。死んだ母を生き返らせたいあまりに人体錬成という禁忌を犯した代償に、主人公エドは右手と左足、弟のアルは体を失い魂だけの鎧の姿に。ふたりはもとの体に戻るため、旅に出ます……。
- 著者
- 荒川 弘
- 出版日
人の命や等価交換、人造人間であるホムンクルスと言ったダークで重たいテーマを起用しながらも、イベントシーンなど合間に見られるコミカルな展開や描写で暗くなりすぎないのが本作の美点。暗いテーマでも面白い!と思わせるのが魅力的です。
国家錬金術師と呼ばれる国家資格を有する錬金術師には二つ名と呼ばれる個人の技や特性などに由来する名が与えられるのですが、これがかっこいい。鋼や、焔、紅蓮、そのほか様々な二つ名を持つ錬金術師が登場。荒川弘のセンスの良さが光るネーミングに、少年少女時代は憧れたというファンも少なくないでしょう。
戦闘シーンのかっこよさもこの作品の大きな魅力。銃撃戦も含め、それぞれの技を駆使して戦う戦闘シーンは圧巻。しびれるかっこよさで、必見です。そして複雑に絡み合ったストーリーも、一体次は何が起こる?とぐいぐいと引き込んで読者を離しません。
錬金術、人体錬成、賢者の石、ホムンクルス、ダークで魅惑的な要素が盛りだくさんの、国民的超人気作品。ぜひ一度読んでみてください。
スクエアエニックスがスタートしたアプリ「漫画UP!」で読めるおすすめの漫画5作品をご紹介しました。男女問わず楽しめる作品ばかりなので、ぜひ読んでみてください。