絵本/児童書

「くまのがっこう」シリーズの絵本ならこれを読みたい!おすすめ5選!

更新:2017.5.3 作成:2017.5.3

「くまのがっこう」シリーズは、寄宿舎で暮らす12人のくまの兄弟たちの物語です。11人までは男の子で、末っ子のジャッキーだけが女の子。末っ子のジャッキーに振り回されるお兄さんたちがほほえましくて、兄弟の仲の良さを感じられる、そんな絵本です。

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寄宿舎でくらす12人の兄弟を描いた『くまのがっこう』

『くまのがっこう』には、12人のくまの兄弟がいます。皆似たような顔をしていますが、名前も表情もよく見てみると少しずつ違っていて、11人目までは皆男の子。12人めの末っ子だけが女の子なのです。末っ子の名前はジャッキー。

寄宿舎というと日本人にはあまりなじみがない場所ですが、12人の兄弟たちは親元を離れて力を合わせて過ごしています。学校の授業の時間や掃除や給食。決められたスケジュールをたどる兄弟たちのなかで、ジャッキーだけがひときわ目立ついたずらをして笑いを誘います。
著者
あいはら ひろゆき
出版日
末っ子のジャッキーは自分が一番小さいにも関わらず、夜眠れずに泣いてしまうお兄さんたちをママの代わりになってあやしてあげるのです。小さな女の子がちょっと背伸びをして、ママの真似をする姿は微笑ましく感じるでしょう。

絵本の中にはオシャレなインテリアやかわいらしい洋服が数多く登場します。キッチンのデコレーションもかわいらしくて、大人の女性でも夢中になってしまうほど! 

この作品の中では、12人の兄弟すべての名前が紹介されているわけではないので、「くまのがっこう」シリーズを買い揃えて、兄弟の名前をコンプリートする楽しみもありますね。

大きなパンは、誰が買う?『ジャッキーのパンやさん』

「くまのがっこう」シリーズの第2作目、『ジャッキーのパンやさん』は、12人の兄弟が力を合わせて大きなパンを作るお話です。

12人のうち、3番目と4番目のお兄さんの名前を知ることができるこの一冊。みんなのお姉さん代わりのつもりでいる末っ子のジャッキーが、この絵本でも大暴れします。年に一度のバザーの日。くまの兄弟たちは1年前から決めていたパン屋さんの準備を始めているのです。

朝の早い時間からみんなで力を合わせてベリーを集め、ハチミツを取り、カボチャやミルクを手に入れてとっても大きなパンを作ります。
著者
あいはら ひろゆき
出版日
おてんばでいたずら好きなジャッキーは、大きくふくらんだパンに飛び込んでつぶしてしまいました。いつもは優しいお兄さんたちも、今回ばかりは怒り出してしまいました。それでもジャッキーは平気な顔をして、そのパンを一人で売りに行きます。

ジャッキーがパンを売ろうとして声を張り上げても、一向にお客さんは来てくれません。どんなに頑張っても売れず、独りぼっちだったジャッキーの頭の上から、雨が降り出します。ジャッキーが心細くなって泣き出してしまうと、お兄さんたちがお客さんの恰好をしてパンを買いに来てくれるのです。

お兄さんたちのやさしさや、ジャッキーが成長する姿が見ていて微笑ましいこの物語。読んだ後はほんのりと心が温かくなるでしょう。

迷子の双子ちゃんのお姉さんになる!『ジャッキーのいもうと』

「くまのがっこう」シリーズには、12人兄弟のくまが登場するはず……しかし本作では、末っ子のジャッキーに妹ができるのです。

ジャッキーの妹として登場するのは、NHKのアニメ作品としても知られる「がんばれ!ルルロロ」のルルとロロ。可愛い双子の女の子くまです。ガールスカウトのルルとロロは迷子になってしまい、ジャッキーに出会います。いつもは11人のお兄さんに甘えているジャッキーも、小さな双子の女の子の前では突然しっかりしたお姉さんに変身するのです。
著者
あいはら ひろゆき
出版日
いつもはいたずらっこのジャッキーが、ルルとロロに振り回されながらも、お姉さんらしく成長していく姿がとてもかわいらしく描かれています。これからお兄さんやお姉さんになる子どもに、ぜひ読み聞かせてあげたくなるでしょう。

叱ると泣いてしまうルルとロロにおろおろしたり、シチュー作りを手伝ってあげたり、頑張ってお姉さん業をこなしたジャッキーに、ルルとロロが手紙を送るシーンも素敵です。

最後はルルとロロと離れ離れになってしまい、ジャッキーは少し悲しい気持ちになりますが、末っ子という立場に戻ったホッとした様子は可愛らしくて、ついクスっと笑ってしまいます。

いつもの「くまのがっこう」シリーズとは一味違う『ジャッキーのはつこい』

『ジャッキーのはつこい』はジャッキーが白くまのデイビットに会いに北極へ行く物語です。恋するジャッキーが可愛らしくて、少女から大人の女性まで、胸がキュンとさせられるのではないでしょうか。

デイビットからは、休みになったらと手紙に書かれていたのに、ジャッキーは手紙を読んですぐに北極へ旅立つのです。これぞ恋する乙女!三日三晩かけて、嵐のなかを行くジャッキーは、夢にまで見たデイビットの元にたどり着きます。

二人が会ってからは夢のような時間が流れます。いつもはおてんばなジャッキーもデイビットの前では可愛らしい乙女に変わるのです。
著者
あいはら ひろゆき
出版日
初恋は甘酸っぱいものですよね。デイビットはジャッキーに秘密の場所を教えてくれます。そこで二人が見たものは空一杯にひろがるオーロラでした。2人がオーロラを眺めるシーンは、見開きにして飾っておきたいほど美しいページです。

なんともロマンチックな雰囲気に包まれ、うっとりとしたジャッキー。でも、別れの時間がだんだん近づいてきます。ついには妹思いのお兄さん達が現れて……ジャッキーはいつものおてんば娘に戻ってしまうのです。

いつもと少し違ったジャッキーの一面を見ることができる本作、おすすめします。

どんどん広がる『ジャッキーのゆめ』

「ジャッキーはおとなになったらなにになりたいの?」(『ジャッキーのゆめ』からの引用)

お兄ちゃんのその言葉から物語は始まるのです。聞かれたジャッキーは色んな夢を語ります。お兄ちゃんたちよりも大きくなりたい。足がうーんと早くなりたい。お菓子屋さんになって、お菓子でできたお店を食べる、などジャッキーの夢はどんどん膨らみます。

想像のなかで魔女になったジャッキーは、魔法を使って大変身!ジャングルに行ったり、お姫様になったり、気球に乗って世界中を旅したり。ジャッキーの見る夢は、スケールが大きくて聞いているだけでワクワクします。
著者
あいはら ひろゆき
出版日
たくさんの壮大な夢を教えてくれたジャッキーが本当に叶えたい夢は、大好きなデイビットのお嫁さんになることでした。ジャッキーの止まらないおしゃべりに優しく受け答えしてくれるお兄さんたち、こんなお兄さんが現実にいたらいいですよね。

最後は、ジャッキーからお兄さんたちに夢を問いかけるのですが、出てきた答えは意外にも「今の幸せが続くこと」でした。たくさんの夢が溢れ出すジャッキーと、今目の前にある幸せを大切にするお兄さんたち、絵本を読み終わったら子どもと一緒に夢を語り合いたいものですね。

11人の兄と末っ子のジャッキーという風に分けて見る人も多いかもしれませんが、11人のお兄さんたちは一人ずつ表情が違います。顔の形も背の高さも、着ている服も少しずつ違うので、シリーズを買い揃えてお兄さんたちの名前をすべて覚えるのも楽しいですね。

「くまのがっこう」シリーズには、兄弟が互いを思いやるシーンが数多く登場します。いつもはおてんばでやりたい放題のジャッキーにも、ルルとロロという双子の女の子の世話をするため、お姉さんにならざるを得ないという物語もあるのです。これから兄弟が生まれるという子どもや、兄弟げんかばかりしている子どもたちにも読み聞かせてあげたい絵本です。