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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』をもっと楽しむために!

更新:2020.12.2 作成:2017.5.5

好きな人はかなりツボなスペースSFアクション映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。実はコミック原作があって、アイアンマンなどが活躍する映画『アベンジャーズ』シリーズと同じ世界観の物語だってご存知でしょうか。

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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』とは

1960年代に発祥をもつ、実は歴史あるチーム。マスコットキャラ的だけれど実は気性が激しい「しゃべるアライグマ」ロケット・ラクーンと、その相棒の植物人間グルート、チームのリーダーを自称する地球出身の「スターロード」、スーパーヴィラン「サノス」の義理の娘にして暗殺者「ガモーラ」、そして粗暴で実直なドラックス・ザ・デストロイヤーといった個性的なメンバーが、宇宙を守るために様々な惑星を飛び回ります。

今回は、主にロケットとグルート、そして映画版に登場する味のあるキャラクター「ハワード・ザ・ダック」についてご紹介します。

ロケット・ラクーンは獰猛な小動物、ハードボイルドでセンチメンタル

著者
ダン・アブネット&アンディ・ラニング
出版日
2014-09-03
ⓒ 2017 MARVEL

ロケット・ラクーンは遺伝子改造されたアライグマで、見た目は可愛いのですが口は悪く、銃を乱射して興奮するちょっと危ないキャラクターです。映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でもその姿が描かれていますが、好きで賞金稼ぎをやっているわけじゃないと呟くせつない面もあったり、「私はグルート」としか話せない相棒の植物人間グルートの言葉を理解したりと、非常に魅力的なヤツです。

この「プレリュード」は、寄せ集めチームであるガーディアンズのそれぞれのメンバーの背景がわかる作品集。スターロードと出会う前に、ロケットとグルートの2人組が賞金稼ぎとして活躍するエピソードが収録されています。

グルートはホラーコミックスの宇宙植物生命体だった

著者
["ビル・マントロ", "ダン・アブネット", "アンディ・ラニング", "スタン・リー", "ラリー・リーバー"]
出版日
2014-09-13
伸縮自在で再生可能な身体、という強力すぎる能力を持ちながら「私はグルート」以外の言葉を話すことができず、動きはドンくさく、チームワークもちょっと覚束ない、頼りになるけどかなり抜けていて、どこか憎めないのが植物人間グルート。植物人間というか、たまたま2足歩行する人間ぽい形態の植物生命体だからそう呼んでいるだけで、実際には歩く木、です。映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の予告編では、小さくなったグルートのおバカだけど可愛い「活躍」が描かれていて、心をわしづかみにされてしまった人も多いでしょう。

グルートの初登場は、ヒーローコミックスではなくホラーコミックス。街に宇宙から飛来した巨大植物生命体が人間を襲う!というものだったのですが、いま読むと拍子抜けするようなオチで撃退されます。時代を感じますね。このグルート初登場エピソードは上掲の「プレリュード」にも収録されていますが、こちらにはロケット・ラクーンの初登場エピソードも収録されているので、ロケットとグルートのコンビにメロメロな人はこちらもどうぞ。

ハワード・ザ・ダック。あんたは誰なんだ。

著者
チップ・ズダースキー
出版日
2017-02-22
ⓒ 2017 MARVEL

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のエンドロールのあとに、瓦礫のうえで酒を飲んで渋いセリフをつぶやく謎のキャラクターが登場しましたが、彼の名前はハワード。猿から進化した地球人類とは別の進化を辿り、アヒルから進化した人類の文明が栄える惑星から、なぜか地球にワープしてきてしまった不幸なヤツです。

しかしハワードは、独特のセンス(20世紀の私立探偵のようなハードボイルドな感じ。ちょっと古いのがたまらない)とタフな精神力を持っています。自分のおかれた孤独な境遇にくじけずに、探偵事務所を開業してなんとか彼の言うところの「毛なしサル」の世界に馴染もうとするのですが…。というお話。

グルートや他のスーパーヒーローたちのような能力もなく、ヒトと比べたら身長も小さいハワード。そんな彼がうけた依頼は、盗まれた首飾りを取り返してほしいという一見ありきたりなもの。しかし捜査の途中で映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』にも登場する、宇宙規模で珍しいモノを蒐集・保管する「コレクター」の宇宙船に攫われてしまいます。そりゃ珍しいですよね、しゃべるアヒルは。

そのコレクターの宇宙船のなかで、ハワードはガーディアンズのロケット・ラクーンと出会います。ロケットにタフなところを認められ、一緒に脱出するために奮闘する、という展開に。最終的にはアベンジャーズも登場するハチャメチャな内容ですが、地味なのにアメコミ界にずっと根強い人気を保ってきたハワードの魅力が凝縮された1冊です。

デッドプールやシルバーサーファーとの共演!

著者
ビル・ウィリンガム他
出版日
2017-04-19
ⓒ 2017 MARVEL

表紙のとおり、あの饒舌傭兵デッドプールとロケット・ラクーンの共演や、全宇宙を飛び回る孤高の存在シルバーサーファーとグルートの共闘など、ガーディアンズのメンバーとそのほかのマーベルヒーローたちがチームになって活躍する作品をまとめた1冊。

個人的には映画版もお気に入りの『アントマン』と、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ではイマイチいい出番がなかったドラックスが組んで地球で暴れる回が、ジョーク多めの軽いノリで好きでした。スパイダーマンとスターロードの共演もスタイリッシュでカッコいいですよ!


Photo:(C)Marvel Studios 2017