絵本/児童書

小学生高学年の女の子におすすめの本5選!色々なことを学べる作品

更新:2017.5.21 作成:2017.5.21

徐々に子どもから大人への階段を登り始める、小学生高学年という時期。人間関係、将来の夢、好きな人のこと……ここでは、そんな多感な時期を過ごしている女の子たちにぴったりな5冊の本を紹介していきたいと思います。

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ジブリ映画でおなじみ!かわいい魔女の成長物語

魔女の母親と、人間の父親の間に生まれた女の子キキ。

魔女として生きていくことを選んだキキはしきたりに従い、13歳の満月の夜に相棒の黒猫ジジと一緒に独り立ちの旅に出発します。

得意なことはほうきで空を飛ぶことだけ……。新しい街、知らない人たち、13歳の少女の心の中は不安でいっぱい!

それでもキキは親切な人たちと出会い、人々の優しさに助けられながら空飛ぶ「宅急便屋さん」を始めることを思いつきます。

さまざまな事情の人たちから預かった荷物を届けるキキ。いろいろな経験をしながらキキは成長をしていきます。
著者
角野 栄子
出版日
2002-06-20
この作品、ジブリ映画で観たことがある人も多いのではないでしょうか?

13歳の女の子が、不安と期待を抱えながら新しい街へと旅立つ姿は、新しいことに挑戦しようとしている人にとって身近に感じられると思います。空飛ぶ「宅急便屋さん」をしながら悩んだり、喜んだり、失敗したり……。物語を読んでいるうちに、一生懸命頑張るキキを思わず応援したくなります。

そして、ジブリ映画の物語と原作では内容が少し違っているのをご存知ですか?ジブリ映画の物語は、原作全6巻のうちの1巻目の内容を中心に作られています。新しい街で起こるいろいろな出来事は、ほとんどジブリ映画オリジナルのものなのです。

原作の2巻目からは、映画で描かれていないその後の出来事、登場人物がたくさん出てきます。映画を観て、キキのその後が気になった人はぜひ原作を読んでみてください。

そして、最終巻では35歳になったキキが結婚して、お母さんになるところまで描かれています。全巻読破をすれば、大人の女性に成長したキキに会うことができますよ。

やっぱり友だちっていいよね

ちょっと気弱なツヨシは小学4年生。クラス委員をしています。

ある日、ツヨシのクラスに髪の毛をチョンマゲみたいに結んだ一輪車とくちぶえの上手な女の子、マコトがやってきます。マコトは転校早々、「わたしの夢は、この学校の番長になることです」と宣言するからみんなびっくり!

クラスの女子を仕切っているおツボネさまを中心に、最初はみんなマコトのことを敬遠します。でも、小さい頃にお父さんを亡くしたマコトは、とっても強くて、優しくて、友だち思いの頼りになる女の子だったのです。

そんな強くてまっすぐなマコトは、徐々にクラスのみんなに受け入れられて本当にクラスの番長となっていきます。
著者
重松 清
出版日
2007-06-28
悪いことは絶対に許せない、弱いものいじめは見過ごせない、そんな強い気持ちを持った女の子、マコトがとってもかっこいい!

例えば、クラスでいつもお荷物にされている女の子、高野さんの事をツヨシは学級会で取り上げてみんなで話し合おうとマコトに提案しました。そんな提案に対してマコトは、学級会で話し合う前にツヨシ自身が高野さんに声をかけなくてはいけないと怒ります。

そして、「わたしは番長だから、番長のやり方でやるから、よけいなことしないで」とツヨシに言い、自分なりのやり方で高野さんに寄り添っていくのです。周りに流されない、とても芯の強い女の子ですよね。そんなマコトに対して、ツヨシの気持ちは友情から淡い恋心へと徐々に変化していきます。

マコトが転校してきたことによって、どんどん変わっていくクラス。そして、ツヨシとマコトの友情。さらっと読めるのに、心に残る一冊です。

重松清の作品は、読み終わった後にとても優しい気持ちになれるのでおすすめです。

正反対の二人の心が入れ替わった!?ちょっと不思議な物語

主人公は5年B組に転校してきたばかりの掃除が趣味な男の子、小国景太。あだ名は「コクニくん」。

引っ越してきたマンションには、同じクラスの咲山真美子、宗形サワノが住んでいました。咲山さんはしっかり者のクラス委員長。真面目過ぎるのであだ名は「マジ子」。そして、親切で優しい子だと思っていた宗形さんは、嘘つきなので「サギノ」なんてあだ名をつけられています。

そんな正反対の性格の2人は、ご近所さんなのにとっても仲が悪い!顔を合わせばしょっちゅう言い争いをしてばかり……。

そんなある日、学校にある「呪いの大鏡」の前でマジ子とサギノがぶつかります。すると、なんと2人の体からハートが飛び出てコクニの目の前で入れ替わり、次の日から2人の言動は正反対になってしまいました!

この不思議な出来事をなんとかしようと、コクニは「ハート入れ替わり仮説観察記録」をつけることにします……。果たして2人の女の子たちは元の自分に戻ることができるのでしょうか?
著者
["令丈 ヒロ子", "結布"]
出版日
2015-03-13
「若おかみは小学生!」シリーズで小学生に大人気の作家、令丈ヒロ子の作品です。

性格の正反対な2人の中身が入れ替わってしまう、ちょっと不思議な物語。ファンタジーだけど、普通の学校生活の中で物語が進んでいくので、登場人物たちに共感がしやすいです。テンポよく物語が進んでいくので、普段あまり本を読み慣れていない人にもおすすめ!

真面目すぎる頑張り屋のマジ子、男の子にモテたくてついつい嘘をついてしまうサギノ、そして、そんな2人の女の子たちに振り回されるコクニ。物語が進んでいくにつれ、3人の関係はどんどん変化していきます。

そして、言い争ってばかりだったマジ子とサギノも、中身が入れ替わったことによってお互いのことを少しずつ理解していきます。

恋愛あり、友情ありのちょっと不思議な物語、ぜひあなたも読んでみてください。

毛糸がつなぐ不思議な出会い

突然、お父さんの転勤で人生初の転校をすることになってしまったアミコ。転校先の学校の図書室で偶然手に取ったのは、「編み物だぁ〜いスキスキ!はじめてでも編めちゃう、彼のためのラブラブセーター・ラブラブマフラー・ラブラブミトン・ラブラブぼうし・ラブラブくつしたぜ〜んぶまとめて編んじゃおう〜!」という、ラブラブだらけなタイトルの本でした。

この本に導かれて、アミコはある毛糸屋さん「ニットカフェ・モヘア」を訪れます。そこにいたのは魔法使いのような不思議な雰囲気のモヘア先生と、12匹の猫たち、そして、アミコが苦手なタイプの生徒たち……。

そんな生徒たちと最初は距離を置いていたアミコでしたが、一緒に編み物をしていくうちにだんだんと気持ちが変化していきます。
著者
井上 林子
出版日
まず、表紙のイラストがとってもかわいい!こちらのかわいらしいイラストを描いたのは、ボローニャ国際絵本原画展入選作家のだよしこです。

そしてもちろん、物語もとっても素敵!編み物をしたことがない人も、きっと読んでいるうちに編み物をしてみたい!と思うようになるはずです。

最初は編み物教室の生徒たちに距離を置いていたアミコ。特に、恋愛一直線のラブ全開なピチコには「近よらないほうがいいかもライン」を心の中で引いていました。しかし、大好きな彼氏の為、必死にあきらめずセーターを編み続けるピチコを見て、彼女に対する警戒の心が尊敬の心へと変化していきます。

そして、転校して離れ離れになってしまった親友のきゅうちゃんからのアドバイスもアミコを変えます。

「人間、外見だけで判断しちゃだめだよ。見た目が変でも心はいいやつ!(あんたみたいな?)がいるんだから。ナカミをよく見るんだよ!ー」(『ラブ・ウール100%』より引用)

編み物を通して徐々にお互いを理解し、「近よらないほうがいいかもライン」を消していくアミコの心の変化に注目してみてください。読み終わった後には、きっと暖かい毛糸のように心の中がぽかぽかに……!

素敵な友情物語を楽しんでください。

あなたもこんな冒険、してみたい?

冬休みも終わりまであと2日。行也はまだ冬休みの「特別な宿題」を終わらせていません。宿題の内容はあらかじめ決めてありました。それは、物語を作ること……。

物語作りの材料を集める為、行也は小学校の先生をしている父親が働いている学校に行きます。その小学校には、なんとなく不思議な雰囲気の倉庫がありました。そこで行也は、「ピエロのあやつり人形」「扉だけの扉」「迷路」「落ち込みいす」「ひらかな五十音表」など、物語にぴったりな言葉を集めていきます。

そこに、ふらっと小学校に遊びにきた喫茶店メリー・ウィドウのママが現れ、2人は集めた言葉を使って物語を作ることに……。すると部屋が突然暗くなり、2人は「扉だけの扉」の向こうの不思議な街に入り込んでしまいます。
著者
岡田 淳
出版日
自分で作った物語の世界に迷い込んでしまう、ドキドキハラハラな一冊。

ルービック・キューブのように移動してしまった入り口の扉、個性的な人たちとの出会い、五十音表の謎解き……。

「いいですか、分類所にお行きなさい。そうすれば万事解決。もどりたいなんて思わなくなるから。そうですよ。ここだって、いいところなんですから。」(『扉のむこうの物語』より引用)

分類され、自分の役割を書いた紙を背中に付けている人々に勧められ、行也たちは分類所を目指します。

とにかく最初は謎だらけ!読んでいるうちに、自分も行也たちと不思議な世界を冒険している気分になってきます。

そして、分類所で「けなげで、明るくて、やさしい少年」と分類された行也は反発します。

「ぼくは分類されるためにここにきたんじゃない。それにぼくはあんたたちがいうような人間じゃない。なんの権利があって、そんなことをおしつけるんだ!」(『扉のむこうの物語』より引用)

自分だったらこの世界で、どんな分類をされるのかつい考えてしまいます。

はたして、空間と時間がねじれてしまった「向こうの世界」から、行也とメリー・ウィドウのママは戻ってくることができるのでしょうか?

ファンタジーが好きな人は、きっと読み始めたら止まらなくなってしまうはず。寝る前に読むと、物語の世界に夢中になって目が冴えてしまうので要注意!

この本は、子どもだけではなく大人が読んでも読みごたえ十分!親子で一緒に読んで、感想を話し合うのも面白いです。