『インベスターZ』は役立つ名言だらけ!ハラハラして面白い投資漫画

更新:2021.12.3

頭脳明晰な中学生が億単位の投資をして、学校の運営費を稼ぐ!? 学校の裏の活動・投資部として頭を働かせ、実際に巨額を投じる様子に手に汗握るエキサイティングな投資漫画『インベスターZ』。マネーゲームのスリルを余すところなく描き、大人のための面白くて学べる投資漫画としてファンを増やしてきました。 今回はそんな本作の名言をご紹介!ネタバレを含みますのでご注意ください。

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『インベスターZ』が面白い!投資や経済を学べる名作、名言と見どころをネタバレ紹介!

著者
三田 紀房
出版日
2013-09-20

進学校に入学した主人公が、投資部に入部したことをきっかけに、先輩たちから投資のイロハを教えてもらうという設定の本作。才能を発揮し、大きく成長していく姿が熱く描かれています。

基本から投資を知れるだけでなく、経済史を丁寧に説明してくれているのが見どころの一つといえるでしょう。たとえば、戦争中に資金を集めるために国民に貯金を促したことや、戦時下での株は買い時など、目から鱗の事実がその理由とともに紹介されています。

投資をする前に、まずは経済の流れを理解する。現代、未来の社会の動きを予測するために、過去の出来事から学ぶことは重要でしょう。知識ゼロから成長していく物語なので、未経験者でも楽しむことができる作品です。

また、作中では名言も多数登場します。今回は、あらすじや見どころとともに、名言も紹介していきます。

『インベスターZ』のあらすじ

『インベスターZ』のあらすじ
出典:『インベスターZ』1巻

 

北海道札幌市の中心街から徒歩10分のところにある道塾学園。創立は明治中期と、歴史ある中高一貫校です。札幌の豪商である藤田金七が「日本の将来を背負って立つ人材を育成する」という目的で私財を投じて設立したこの学校は、毎年有数の名門大学に多くの学生を送り出す、学費無料の進学校としても有名です。

そんな道塾に5年ぶりの全教科満点という成績で入学したのが財前孝史。彼は野球部に入部希望でしたが、自称野球部の先輩に強引にどこかへ連れて行かれてしまいます。

案内されたのは図書館。怪しく思いながらもつい好奇心が優ってついていくと、図書室の奥の古い蔵書室のさらに奥に、何と地下に続く扉があるのです。その扉の向こうでは学生たちが麻雀に興じており……。

 

作品の面白さ1:マネーゲームのハラハラする展開!

先輩に案内されて着いた地下の隠し部屋。そこには雀卓の他に4つのディスプレイと壁一面にびっしりと詰め込まれた、年季の入ったノートやファイルがありました。そして部屋の一番奥には銀行にあるような仰々しい円形の金庫の扉があります。

謎めいた部屋を観察しながらも、麻雀に夢中になっている先輩方を見てつい自分もやりたくなって参加してしまう財前。しかしルールを知らない彼はぼろ負け。しかも主将の神代にルールも知らずに飛び込んできた迂闊さを指摘されてしまうのです。

著者
三田 紀房
出版日
2013-12-20

 

しかしその厳しい指摘とは裏腹に神代は財前を認めていると言います。そして認めているからこそ麻雀よりもずっと魅力的なゲームに一緒に参加してほしいというのです。

「この世で一番エキサイティングなゲーム
人間の血が最も沸き返る究極の勝負……
それは金……投資だよ!」

そして財前は流れで彼らの所属する「投資部」に入部することになり、金の魔力で満ちた投資の世界に飛び込んでいくことになるのです……。

 

作品の面白さ2:いきなり本番!運用は100億円!?

 

道塾の学費は創始者・藤田金七の子孫がその莫大な資産を運用して財団を設立、そこから必要な資金を毎年捻出しているという仕組みになっています。しかしそれは表向きの説明。実態は投資部の資産運用によって得た利回りで学校を経営しているのでした。

これまで積み立ててきた道塾の総資産は約3000億円。これを年8%の利回りで運用していくことが投資部の目標です。

もちろん入部したばかりの財前にもその責任の一旦は回ってきます。なんと入部を決めたその日に神代は財前にいきなり100億円を運用するように言ってくるのです。

 

著者
三田 紀房
出版日
2014-03-20

驚いた財前はいきなりそんなこと無理だ、まず勉強してから実践に入りたいと言います。しかし神代は断固とした表情でこう言うのです。

「投資に勉強なんて必要ない!」

その言葉に食らいつく財前ですが、神代はその言葉だけを残して財前を帰します。果たして神代の言葉の真意とは一体何なのでしょうか?

作品の面白さ3:財前は初投資でその才能を見せつけられるか!?

 

翌日再び投資部の部屋を訪れた財前。神代から昨日の言葉の意味を説明され、腹をくくって100億円の投資を行うことにします。

最初は自分の好きなものに投資すればいいと言われ、財前は自分の好きなゲーム会社のひとつ、ゲーキチに投資することを決めます。そのゲーム会社はろくなものを作ってないと先輩から批判されるのですが、財前はここに投資すると言って譲りません。

 

著者
三田 紀房
出版日
2014-06-23

 

上場以来最安値の今、ゲーキチの株を買うことに決め、なんと一気に30億円をその会社につぎ込もうとします。通常は元金の5%、多くても10%を掛けるのがセオリーだと注意されるのですが、それを聞いても昨日までの弱気な顔はどこへやら、強気にこう言い返すのです。

「5%……面倒臭いなそれ…… 大丈夫ですよ
ゲーキチ株でものすごく儲かりますから」

その根拠は何なのだと詰め寄られる財前ですが、自信満々の顔を崩さずにこう続けます。

「絶対に上がる!ボクがそう思うから」

はたして彼のこの決断はどのような結果をもたらすのでしょうか?続きは作品でお楽しみください。

『インベスターZ』を読もう!

著者
三田 紀房
出版日
2014-09-22

奇妙な高揚感とスリルが楽しめる投資漫画『インベスターZ』。まだまだこの展開は序盤です。FX投資や投資家として有名なホリエモンこと堀江貴文との出会い、藤田家の後継候補との人生をかけた投資勝負によって財前はどんどん成長していきます。

ぜひ作品で彼と一緒にマネーゲームのスリルを味わってみてください。怖いと思いながらもはまってしまうこと間違いなしの作品です!

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