動物の図鑑は実は大人が見ても楽しめるのです。動物の知らない姿を子供の頃に戻った気分になって堪能してみませんか?今回は子供から大人まで楽しめる動物図鑑おすすめ5選をご紹介します。
本作は講談社による動物学習図鑑です。図鑑は全224ページ、それに111分の動物の様子を撮影したDVDが付いています。新訂版ということで第一弾の動物図鑑よりもさらにパワーアップした内容になっているのが見所です。
- 著者
- 出版日
- 2015-11-19
紹介されている動物はゾウ・ゴリラ・羊・ライオン・シマウマなど子供にも大人にも人気の動物たち。それらの生態を図鑑の写真・イラストや説明文と共にDVDの映像でも知ることができます。DVDの映像は、自分が動物になって、間近の動物たちと一緒に生活をしているような、斬新なアングルで撮られたものばかり。今にも迫ってきそうな動物たちの姿は、どんなアトラクションよりも大興奮できることでしょう。
動物について詳しくない人にも分かりやすいように解説された図鑑ですので、大人だけでなく子どもにもおすすめです。特に1歳〜3歳ぐらいの言葉を覚え始める年齢の子どもには、動物の名前を覚えるための最適な図鑑になるだけでなく、動物の名前と共にそれらの姿を映像で感覚的に習得できる最高の教材になるでしょう。動物たちのありのままの自然な姿は小さな子どもが人間と動物の共存について学ぶ機会も与えてくれるかもしれません。
動物の口の中や鼻などのパーツごとの拡大図なども見ることができます。驚いたり感心したり、大人の中に潜む童心を絶妙にくすぐってくれる一冊です。ぜひ子どもも大人も一緒になって楽しんでみて下さい。
本書は動物や昆虫、海の生き物の「ざんねん」な一面にフォーカスを当てた図鑑。ニホンザルなどのメジャーな生き物から、オポッサムという名前も聞いたことのないようなマイナーな生き物までカバーした大満足の一冊です。
- 著者
- 出版日
- 2016-05-21
「ざんねんないきものとは一生けんめいなのに、どこかざんねんないきものたちのことである」(本書より引用)
こんなユニークな視点から生き物を紹介している本作。ふりがなが付いているので、小学校低学年ぐらいの子どもから自力で読み進めることができます。中学年の子が読めば、理科の授業への興味を増すきっかけになりますし、高学年の子が読めば大人でも知らないような生き物の知識の数々に、知的好奇心が満たされることでしょう。
それぞれの生き物の生態にしっかりした理由と原因が添えられていますので、子ども向けの本ですが大人が読んでも納得の内容です。ニホンザルのモテる条件とは?クラゲの口の驚くべきもう一つの使い道とは?答えはぜひ本書でお楽しみ下さい。ざんねんで不思議でどこか愛らしい生き物たちが、あなたを楽しませてくれるでしょう。
『ほんとのおおきさ動物園』は動物の実物大の写真を掲載し、その細部にまで注目・解説した今までにない新しい図鑑です。恩賜上野動物園の前園長である小宮輝之と犬や猫の写真を得意とする福田豊文がタッグを組んだ一冊です。常識を超えた面白い目の付けどころが人気を博し、世界各国で翻訳され、世界中の人々に読まれています。
- 著者
- 福田 豊文
- 出版日
- 2008-03-11
図鑑を開くと飛び込んでくるのは動物たちの迫力ある実物大の写真。ハリネズミのような小さな動物がいたと思えば、キリンのような大きな動物の写真まであります。コアラ、ゾウなどの人気動物だけでなくアルマジロやアリクイなど海外に生息するマイナーな動物まで網羅していているので、本を眺めているだけで珍しい動物を集めた動物園にいるような気持ちになるでしょう。
ぼやけた輪郭で頭の中にイメージされていた動物たちが、この図鑑を見れば細部まで理解できるため、一気に身近な存在になるでしょう。毛並み、毛の流れ方、顔のパーツの大きさ、そして細部の色。一部分だけ色が違ったり、一本だけ黒い歯があったり。動物園に足を運んだとしても観察することの出来ない細かな部分を子どもも大人も思う存分覗き込むことが出来ます。
図鑑の中ではそれぞれの動物の特徴的な部分を子どもが見つけられるよう、クイズ形式で注目するポイントが提示されています。小さい子どものいる親御さんは動物園に行く前の予習として読むのも良いでしょう。図鑑で見つけた動物の特徴を、実際に動物園で確かめているのも面白いですよ。
この図鑑一冊で子どもが大興奮すること間違いなし。大人も細部を観察することの楽しさを再確認することが出来るでしょう。期待を裏切らない、とっておきの動物図鑑です。
『ゴリラ図鑑』は作者である山極寿一が長年のゴリラ研究で得た知識を、これでもかと言うくらい詰め込んだ一冊です。野生のゴリラと挨拶を交わすことができるという作者。果たしてどんなゴリラの魅力を伝えてくれるのでしょうか。
- 著者
- ["山極 寿一", "田中 豊美"]
- 出版日
本図鑑で主に取り上げられているのはゴリラの生態と保護活動について。写真とイラストをふんだんに使って初心者にも分かりやすいようゴリラの姿を伝えています。さらには霊長類系統樹やゴリラ用語ミニ辞典も載っていて、ゴリラに関する幅広い知識を身に付けることが出来る図鑑なのです。
特に興味深いのはゴリラの子育てについてのページ。ゴリラの赤ちゃんと人間の赤ちゃんはどちらが小さいと思いますか?実はゴリラの赤ちゃんは平均1.8キロで生まれてくるので人間の赤ちゃんより小さいのです。ピンク色の鼻や手足をしていて、お母さんの背中でなく腕にぶら下がっています。
「ゴリラの世界でも、赤ちゃんはみんなの人気者です。子どもたちはこぞって赤ちゃんを見にやってきますし、まだ子どもを持っていない若いメスは赤ちゃんを抱きたくてしかたがないようです。」(『ゴリラ図鑑』より引用)
こんな親近感がグッと沸くような意外なゴリラの秘密も明かされています。
知っているようで知らなかったゴリラの生態。ゴリラについて知れば知るほど親近感と愛着が湧いてきます。巻末には様々なゴリラの顔写真が載っているので、子どもも大人も一緒に楽しめるでしょう。長年研究を重ねてきた作者だからこそ知り得るゴリラの知識が詰まった貴重な一冊です。
この図鑑では似た者同士の生き物を集めて分類学の観点や進化の観点から、2つの動物を比べています。親しみやすいイラストで似ている動物の違いが楽しめるイラスト図鑑です。
- 著者
- 高岡 昌江
- 出版日
取り上げられている生き物は「ムカデとヤスデ」などの昆虫から、「ハムスターとモルモット」などの小動物、「ムササビとモモンガ」「シカとカモシカ」などの有名動物まで様々です。「ジュゴンとマナティ」という海の生き物の比較もあります。子どもも大人も名前は知っているけれど比べた事なんて一度もないような意外な組み合わせが、読者を魅了する理由のひとつでしょう。
見分けるポイントも明確なので大人も納得できる内容になっています。掲載されているイラストが何とも絶妙で、サラリと流しても良い部分はラフに描かれており、注目してほしい違いの部分のイラストは事細かに描かれています。パラパラめくっていても自然とその違いに目が行くように構成されているのが特徴です。子どもも大人もこの一冊で生き物雑学博士になれるでしょう。
生き物の奥深い世界に触れてみたい人にはぜひおすすめしたい図鑑です。
今回は子どもも大人も楽しめるおすすめ図鑑を5冊ご紹介しました。生き物の魅力が堪能できる図鑑ばかりですので、ぜひ手にとってみてください。