中年おじさまにクラクラのおすすめ恋愛漫画4選!枯れ専じゃなくても読みたい

更新:2017.6.6 作成:2017.6.6

年を重ねたからこそ醸し出される「大人の魅力」を存分に堪能できる、年の差恋愛漫画から、おすすめの4作をご紹介します。恋愛対象におじさんなんてあり得ないという人も、おじさんの魅力の虜になってしまうこと請け合いな魅力的な作品ばかりですよ。

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中年小説家と編集者の恋が描かれる恋愛漫画『ほんの恋など』

仕事のできる女性編集者・小山果絵を主人公に、50歳を迎えた小説家である田村健介と、仕事を通じて心を通わせる様子が描き出しているのが『ほんの恋など』です。

過去のトラウマから、男性に触られる前に体が反応して避けてしまうほど男性嫌いの小山が、どのように田村と絆を深めていくのか、次第に互いが気になる存在へと変化していく過程が気になってページを捲る手が止まりません。

著者
カワカミコマ
出版日
2014-04-14

自分のトラウマの原因となった小説を書いた中年おじさん小説家・田村の担当になってしまう!というストーリー展開が秀逸。日常のドタバタを描きながら、しっかりと繊細な心の動きも表現しているので、感情移入しやすいのも特徴です。

また、恋愛に臆病になってしまった小山ですが、田村はいい意味で不干渉。「どうして男性嫌いになったのか?」と問うこともなく、過剰に心配もせず淡々としている、そんな姿が格好いいのです。見守ることで示す愛情表現にキュンとなります。

スッキリとした絵柄と随所に散りばめられたコミカルな表現で、重苦しくならずに読み進めることができる恋愛漫画です。仕事を通じて恋愛感情を抱いていく繊細な心の機微を楽しんでください。

中年おじさまと出会い、結婚の価値観が変わる恋愛漫画『カツカレーの日』

『カツカレーの日』は、『娚の一生』や『姉の結婚』など、リアルな女心を繊細に描き出す西炯子による年の差恋愛漫画です。

大恋愛の末に結婚した両親が、わずか5年で離婚してしまったことから恋愛結婚に夢を持てない主人公・斉藤美由紀が、30歳を目前に婚活をスタートするところから物語が展開します。

著者
西 炯子
出版日
2015-07-10

結婚のために結婚相談所に入会した美由紀はお見合いを繰り返すのですが、いまいちピンと来ないとか許容できない、といった理由でなかなかうまくいきません。そんなときに入った「読書カフェ」に置かれていたフリーノートに、美由紀は独り言のように自分の結婚観を書き連ねます。後日、たまたまそのフリーノートに読み、そこに書かれた美由紀の結婚観に待ったをかけるのが、高橋という中年男性です。それから2人のノート上でのやりとりが始まっていきます。

自分の条件に見合う人との結婚を重視して、ときめきを感じられないことに疑問を持ってみたり、愛だけでは生活できない、と結婚に対する条件を出してみたり。「愛か生活か」の2択で結婚に踏み切れない女性、現実にもたくさんいらっしゃるでしょう。そういった心の葛藤の部分もうまく描かれています。

悩む美由紀に光をさしてくれるのが、高橋との交流です。自分とは違った価値観を持った高橋に次第に惹かれていく美由紀には、以前のようなお見合いでの計算や打算なんてなく、ただ純粋に恋している様子がうかがえます。でも実は、高橋にはある秘密があって……と、クライマックスの衝撃も見逃せません。

結婚に必要なのは「愛か、生活か」という問題に、悩みながら答えを出してゆく美由紀の思いにきっと共感できるはずですよ。

本当に好きになったら、自分のモノサシなんて関係ない『恋におちたら』

藤緒あいの短編集『恋におちたら』に収録されている4作のうち、表題作をご紹介します。

見栄っ張りで完璧主義な女子大生・川原えみと、よれよれの格好をしたヒゲのおじさん、という異色の組合せで展開する恋愛模様が楽しめます。

ある日、目が覚めたら、隣に全裸のおじさんが……!?という衝撃的な冒頭から、そのおじさんとどのように恋愛に発展していくのかが見どころです。

著者
藤緒 あい
出版日
2013-02-26

自営業、ヒゲ、ヨレヨレ、なのに格好いい36歳。大人の余裕を持った男性に翻弄されるえみの姿が愛らしいです。ピュアな恋愛模様はほほえましく、読み進めながらほんわかした気持ちにさせられます。

完璧を求めるあまり理想の相手と巡り会えず、恋愛経験の乏しいえみが、理想とは全然違ったおじさんに少しずつ惹かれていくことで、自分の持っていたモノサシが壊れ、やわらかく人当りのよい性格になっていくという展開には、「あるある」と納得させられるリアリティがあります。

しかし、包容力ばっちりと思っていた彼にも、実はそんなに大人な余裕があるわけじゃないんだよ、という裏事情も描かれていて、完璧じゃない登場人物達の人間らしい魅力がいっぱいです。

お互いに相手に翻弄されながらも愛を育む2人の結末から目が離せません。「だらしなく見えようがおじさんだろうが、自分が好きだからいい! 」というえみの姿に、きっと共感できるはずです。

女子高生が中年おじさまに恋する恋愛漫画『恋は雨上がりのように』

『恋は雨上がりのように』は、眉月じゅんが紡ぎ出す、横浜を舞台に展開する淡くて切ないラブストーリーです。

自分より遙かに年上の男性に恋い焦がれる女子高生・橘あきらが主人公。彼女が恋しているのはバイト先のファミレスの店長・近藤です。彼は、いつも寝癖が付いていて、たまにズボンのチャックが開いていて、いつもお客にあやまってばかりのまさに冴えないおじさん。

あきらや店長、さらには友人たちを巻き込んで物語が展開していきます。あきらの「それでも店長が大好き」という気持ちがいっぱい詰まったストーリーに、はじめに読んだ時に感じる「なぜおじさんが好きなの?」という読者の気持ちは少しずつ共感へと変化していくことでしょう。 

恋は雨上がりのように

2015年04月03日
眉月じゅん
小学館

バツイチの男やもめで、頭に10円ハゲが出来ていたり、人前で大きなくしゃみをしたり、と冴えない要素だらけの近藤。しかし、あきらはそんなことお構いなしで近藤に恋をしています。恋をしている者から見ると、冴えない部分すらチャーミングに思える、というあきらの視点が読者の視点と相反し、そのギャップがうまく作用しているのです。

読み進めるうちに、だんだんと冴えない近藤の「いいところ」が見えてきて、あきらと同様に「冴えないけどそこがいい」と錯覚してしまうから不思議です。それほど恋の力は偉大ということでしょうか。

だからこそ、あきらのまっすぐな好意を向けられた近藤の心の葛藤や感情の機微、諦めといったおじさんならではの心の動きがより引き立っています。「若い子に告白された、ラッキー」とはならない、自信のない大人であるがゆえの近藤の心の変化も見どころの1つです。

ただ格好いいだけでない、リアルなおじさんだからこその不器用で人間味あふれた近藤とあきらの恋の行方を見守って行きたいと思わせるおすすめの1作です。

いかがでしたか?中年のおじさんの魅力がいっぱいの作品ばかりを集めてみました。普段は感じない「おじさん萌え」をめいっぱい感じてみてください。