イギリス発・可愛らしいキャラクターたちが人気の「ミスターメン リトルミス」シリーズ絵本が注目されています。表情からくみ取れる様々な感情をテーマにした心に響いてくる内容が魅力です。中でもおすすめの5冊をご紹介します!
数ある「ミスターメン リトルミス」シリーズで、一番親しみやすいキャラクターなのではないかと思われるのが「ハッピーくん」。彼は、いつもとってもハッピーな男の子で「ハッピーランド」というところに暮らしています。
自分が幸せだからなのか、ハッピーくんはいつも陽気で、みんなも幸せにしてくれます。まあるくて黄色、馴染みのあるスマイルマークにも似た笑顔のハッピーくん。ある日、自分によく似た男の子に出会いますが、なんだかとっても悲しそう。それもそのはず、彼は「アンハッピーくん」だったのです。
ハッピーくんとアンハッピーくんが出会うと、いったいどうなるのでしょうか。
- 著者
- ロジャー・ハーグリーブス
- 出版日
せっかくのハッピーがアンハッピーにひきずられてみんなの気持ちが沈んでしまうということもあるでしょうけれど、気持ちの持ちようでみんながハッピーになれることもあるはず。そんなことを教えてくれる本です。
何気ない日常にも、ハッピーとアンハッピーの種がたくさん転がっているものですよね。ハッピーくんのように、いつも気持ちをハッピーにしていられたら毎日も素敵になるでしょう。気持ちの整理がつかない時などに読むと元気がもらえそうな1冊です。
オリジナル英語版は『MR. HAPPY』です。
とっても明るい女の子「ニコニコちゃん」はいつもニコニコしていて、みんなのことも笑顔にさせてくれます。日本語版の「ミスターメン リトルミス」シリーズでは4作目となる本です。
この本の舞台は「かなしみの国」。ここでは虫たちも鳥たちもみんな悲しみに暮れ泣いているのです。偶然近くを通りかかったニコニコちゃんは、ちょっと笑っただけで逮捕されてしまいます。
どういう訳か、笑うことを禁止されている「かなしみの国」の王様は、何がそんなに悲しいのか、やっぱり泣いています。そんな王様をかわいそうに思ったニコニコちゃんは、ある秘策を思いつくのですが……。
- 著者
- ロジャー・ハーグリーブス
- 出版日
あらゆる笑いを禁じる看板がいくつも出てきますが、言葉遊びのようで面白いです。小さな子は喜びそうですね。
この本は、どんなに悲しくても、また、どんなに怒りに震えていても、笑いのパワーで笑顔になれるのだということを教えてくれます。落ち込んで元気が出ない時は、ニコニコちゃんのように豪快に笑ってみるといいかもしれません。
オリジナル英語版は『LITTLE MISS SUNSHINE』です。
「ドジドジくん」はその名のとおり、とってもドジな子です。なぜ身体が包帯でグルグル巻きになっているのかというと、出会ったものに必ずぶつかってケガしてしまうから。
自分のドジのせいで、失敗続きのドジドジくん。何しろ、道を歩いていても何かにぶつかってしまうし、家にいても仕事をしていてもなぜか失敗してしまうし、おかげで生傷が絶えません。そんな散々な毎日であっても、いつもマイペースで落ち込まないのがドジドジくんのスゴイところです。
- 著者
- ロジャー・ハーグリーブス
- 出版日
失敗し続けていても、いつもポジティブでいるドジドジくんの姿から、どんな目に合っても前向きに過ごしていればいつか成功できる、ということを教えてくれる本です。
ストーリーは、ほんわかしていて心温まる内容なので、仕事で失敗してしまい、ちょっと元気をなくしているお友達へのプレゼントにもいいかもしれません。
オリジナル英語版は『MR.BUMP』です。
みんなを元気にするために「ハグちゃん」は、ぎゅーっとハグしてくれます。でも、この「ぎゅーっ」が嬉しいと思う子ばかりじゃないみたい?
不安な時や悲しい時、誰かにぎゅっと抱きしめてもらえたら、気持ちが落ち着いて元気になれるものですよね。ハグちゃんは、ちょっと元気がない子のことを抱きしめてくれる、友達思いの女の子なのです。
- 著者
- ロジャー ハーグリーブス
- 出版日
- 2014-10-15
「ミスターメン リトルミス」は2011年にサンリオが商品化のマスターライセンスを獲得していますが、本作では、なんとハグちゃんがサンリオの人気キャラクターであるキティちゃんからリボンをもらうというエピソードがミニマンガで巻末に紹介されています。
日本の国民的キャラクターとの奇跡のコラボ。そんなオマケもついていているこの本、誰かに教えたくなる1冊です。キュートで愛いっぱいのハグちゃんは、ハートの形。女の子が大好きになりそうなキャラクターですね。
オリジナル英語版は『LITTLE MISS HUG』です。
その名のとおり、いつもとってもツイてる「ラッキーちゃん」だったのですが、なんだかその日はどうもいつもと勝手が違っていて……。
ある晩のこと。本を読むのが大好きなラッキーちゃんは買ったばかりの本と一緒にベッドに入りますが、何やら不審な物音を聞くのでした。ベッドを飛び出したラッキーちゃんでしたが、なぜかどんどん事態が悪い方へ悪い方へと進み、物語はラッキーなはずのラッキーちゃんがピンチに追い込まれるというハラハラドキドキの展開。いったいどうなってしまうの?と思わず引き込まれます。
- 著者
- ロジャー・ハーグリーブス
- 出版日
ラッキーじゃなくてアンラッキー?と誰もが思う成り行きですが、最後にはちゃんと大どんでん返しが待っています。この見事なオチにのハッピーエンドに、読者はホッとすることでしょう。ひねりのきいたストーリー展開、絶妙なユーモア満載。外国作品らしいウィットに富んだ作品と言えます。
オリジナル英語版は『LITTLE MISS LUCKY』です。
いかがでしたか?個性は人それぞれで、一人ひとりが違ってこそ面白いのだということを気付かせてくれるシリーズ本。文章そのものは決して難しくはないですが、ぐっと心に迫ってくる内容になっていて、読むと優しい気持ちになれそうです。キャラクターたちは身近にいそうな親しみやすい子ばかりなので、こどもにもおとなにも楽しめるでしょう。サイズが小さく読み聞かせもしやすいので、小さな子とお出掛けの際に持っていくのもいいですね。
自分に似ているキャラクターを探すのも楽しいでしょうし、お友達にプレゼントしても喜ばれるでしょう。愛らしいキャラクターたちは、その数なんと82!15ヶ国語に翻訳され、世界中で愛されているシリーズ絵本「MR.MEN LITTLE MISS」、さらに日本語訳本が増えることを期待したいですね。