2017年夏にアニメ化される『セントールの悩み』。日常系百合漫画かと思いきや人外!?しかもSF展開!?とゆるっとした世界観からは想像もつかないほどに読者を振り回す作品です。しかしそれが奇妙に癖になるという何だか不思議な魅力があります
- 著者
- 村山 慶
- 出版日
- 2011-11-30
出典:『セントールの悩み』1巻
可愛い女子たちがキャッキャウフフする日常漫画……。それだけ聞くとありふれた軽めの百合漫画かと思われるかもしれませんが、この作品の女子たちは全員、人外。
しかもこの世界観には全く触れられず、彼女たちの日常が描かれます。人馬の着替え方や南極人という謎の生物の名前の由来がさらっと紹介されたり、9巻以降で大きな展開の変化を見せたり、ゆるーりと読者を振り回してくる本作。
不思議な世界観は他にはない唯一無二の癖になる良さがあります。
- 著者
- 村山 慶
- 出版日
- 2012-02-13
本作の主人公はセントール(人馬、ケンタウルス)の女子高生です。ウェーブのかかった髪の可愛らしい少女で、このゆるゆるな作品のメインにふさわしいおっとりな性格です。しかし時にドキリとするような深い洞察力を見せ、周囲を驚かせます。
出典:『セントールの悩み』1巻
彼女に限らず人馬で面白いのがところどころにはさまれるシュールな画と設定。下半身の服の着替えが大変だったり、ベンチを前足と後ろ足で挟むように座っていたりとつい二度見してしまうようなシーンばかり。
そして人馬に乗ることは形態差別だから禁止されているなどの設定にはつい笑ってしまいます。
- 著者
- 村山 慶
- 出版日
- 2012-09-13
9巻あたりから始まった異世界編では姫乃が人間社会に飛ばされてしまいます。1話から登場する南極人に両生類、そして宇宙人などがふわ〜っと意味ありげにストーリーと関わっていきます。
その予想外の展開から日常系漫画ではなくSF漫画なのかとも言われるほどに物語が変わる本作。そこからはネタ的な意味だけかと思われていた生物種間の差別の話など深い展開を見せていきます。
- 著者
- 村山 慶
- 出版日
- 2013-02-13
少し読んだだけでは人外萌え漫画かと思われてしまう本作ですが、少しずつ明かされる謎にはSF展開も感じられるという深い漫画『セントールの悩み』。読めば読むほど味わいが出てくる奇妙な世界観をぜひ作品でご覧あれ!